犬のしつけがQ&Aで分かる!

チワワ犬のしつけ


tiwa.jpg m1.png愛犬はチワワ(ロングコート)で、9月で6か月になる男の子です。

現在、抱えている問題は、愛犬が私を避ける、怖がっており、今後どのように子犬との関係を深める、あるいは修復していったらよいか分からない状況にある事です。怖がられている理由として考えられる事はあります。
チワワはめったに泣かないのですが、私が怒って、キャン!と泣くほどの痛みを与えてしまった事が三度あります。
三度目の時は、叩いた後抱きかかえると失禁をして、ぶるぶる震えていました。本当にかわいそうな事をしたと思っています。(今でも片手でひょいと抱き上げるとジタバタと不安そうです)今はもっと早くマニュアルを手にしていればと後悔の毎日です。
 
チワワをサークル越し呼んでもサークルの端の方で静かにして出てきません。目を合わそうとしなかったり、眠たそうにしたり、目が合うと目をしょぼしょぼさせたり、瞼の上をぴくぴくさせたりと、ストレスを強く感じているのだろうと見受けられます。

娘の願いからペットショップから8月頭に我が家に初めて迎えた子犬です。チワワ自体にはそれほど問題はあるとは思えず、無駄吠えはしない、甘噛みはしない、知らない人に抱っこされても大丈夫で、どちらかと言うと静かな性質を持っています。その一方、他の犬と一緒に遊ぶ時はトレーナーの人いわく上手に遊んでいるような明るさもあり、やられればやり返すだけの強さも兼ね備えています。
 
ご飯やトイレのお世話は、基本的に娘にさせるようにしていますが、もちろん、妻も私もご飯をあげたり、トイレ掃除をしています。チワワは娘と妻には非常になついているようで、常に尻尾を振って接しています。特に娘の事は最初からとても好きなようです。娘は時にチワワをリードで引きづり回す事はあっても、チワワを叩いたり、厳しく接してはいないと思います。妻も同様に可愛がっています。厳しく接した事があるのは私だけだと思います。
 
リーダーウォークをやると、娘と妻の場合は尻尾を振り振り、ある程度望ましい感じでついて歩きますが、私がやるとついてくるものの、尻尾は下がりっぱなしで、きっと警戒してかちらちらと私を見ています。あお向け固めは、娘と妻はあっという間に、というか娘の場合は最初から尻尾はだらーんと緊張もない姿ですが、私の場合は、まずは尻尾がおなかにピタッとついて、暫くすると緩んできますが床にピタッとするまではいきません。なんだか早く終わらないかな~という印象があります。そもそも私を怖がっているのだとしたら、あお向け固めをしたら一層恐怖が募るのではとも思っています。

私自身がチワワとの関係を築く上で、多くのマイナス要素をチワワに与えてしまっていると思っています。ただ、チワワの娘と妻への接し方と、私への接し方の違いがあるのは致しかない事かと感じつつ、正直なところどうしようもなく腹立たしく思う面もあり、このままでは私にとってもチワワにっとても良い事が起きそうにありません。
 
チワワを購入した時、15年くらいは一緒にいられると言われました。このままの関係が15年も続く事は耐えられませんし、何とか子犬との信頼関係を築いていきたいと切に望んでいます。時間をかけてゆっくりと忍耐強く対応する事で、何とかなるのかそうでないのか不安です。

m2.png落胆される必要はありません。信頼関係は必ず取り戻せますので、どうか気を落とさないで頑張ってください。
 
犬に限らず動物は、知能が低い分、とても感覚が優れています。そして自分の安全や捕食などに関わる記憶が非常に強いのです。そうでないと生きていけないからです。
 
だから犬は怖い思い、痛い思いをした記憶を鮮明に残します。でも時間はかかりますが、信頼は取り戻せますので、感情的にならないで気長に続けてください。大丈夫です。
 
ただし、犬の気を引こうとしてオヤツやオモチャで釣ってはいけませんし、甘やかしや従属的な態度は見せてはいけません。毅然とした態度は必要不可欠ですので、その意識は忘れないでください。
 
しかし犬の知能では、体罰は理解できないのです。攻撃的にならなかっただけ良かったです。とても素性が良い子ですね。非常に幸運です。普通の犬は防衛本能で激しく威嚇したり、攻撃します。
 
まず、ご自分に冷静になるよう言い聞かせてください。興奮したり感情的になると、脳波や臭いで伝わります。人間同士でも伝わる事が科学的に証明されています。感覚の鋭い犬はなおさらです。
 
そして急にコミニュケーションを深めないで、少しずつ段階を踏みましょう。しばらくは食事をあげることをしてください。(手で直接あげたり、オヤツはいけません。)
 
フードのお皿をケージに入れ、必ずマテをさせてください。少しでも出来たら褒めて食べさせます。それ以上無理にコンタクトはしないで、そっとしておきます。
 
これを何日も続けてください。最初はぎこちないと思いますが、気にせず続けてください。最初は表面上でも良いので、「指示を出し従った」という事実が残ります。それを積み重ねることで信頼関係が出来ていきます。
 
段々態度は軟化してきます。それが感じられるようになってきたら、ヒモ付ボール遊びをしてください。同時にあお向けをしましょう。(関係作りが浸透するまでは、ケージから出す際はリードをつけておくと良いです。)
 
ただし、あお向けは最初は、無理したり叱ってはいけません。 最初は遊びの流れの中で、なんとなくひっくり返してみる・・そこから始めます。そして一瞬でもひっくり返ったらすぐ開放して褒めます。
 
それを何日も繰り返して徐々に静止時間を長くしていきましょう。最初から強引に無理するといけません。
 
急に無理せず少しずつ時間をかけ接していけば必ず関係は取り戻せますので、結果を求めすぎないで気長に続けてください。大丈夫です。できたら必ず褒めることを忘れてはいけません。それと犬の知能で出来ることや学習スピードは限界がありますし、まだ若い犬ならなおさらです。確実に出来る簡単なことから反復して成功の数(指示を出し出来たら褒める)を多くすることです。
 
別件になりますが、ご家族全員、抱っことオヤツは止めてください。今はまだ良いですが、これから反抗期に入り、成長に伴い成犬としての権勢本能が出てきます。抱っこもオヤツもかまい過ぎも、犬の視点(本能)から見ると従属的に見えてしまうのです。
 
これはしつけの大前提になるので、絶対に忘れないで、24時間・365日意識してください。続けるとリーダーとしての振る舞いや態度が自然に出来るようになります。
 
良い例は↓これです
>娘は時にショコラをリードで引きづり回す事はあっても・・
 
↑もちろん体罰的になってはいけませんが、まさにこれがリーダーウォークなんです。コレくらいの毅然とした態度が犬には魅力的なのです。

お嬢さんと奥様への態度と、ご自分に対する態度を比較してはいけません。私から見れば、他の飼い主さん達よりも何倍も良い関係です。
 
多少怖がっても噛み付いたり、威嚇しているわけではないのです。まだ信頼関係が浅いだけです。何も落胆する必要はありません。
 
(別件ですが日中過ごすケージの中に、四方天井が壁になったハウスがあると、犬はよりストレスがなくなります。)
 
では、頑張って続けてください(^-^)

 

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m1.png7カ月のチワワのしつけについてです。成長するに従い自分の欲求があると吠えたり、遊んでいると遊びの延長で噛むようになりました。
問題行動だと考え、パピーラーンに参加してトレーナーに相談したところ吠えたり噛んだらハウスに入れて無視するようにいわれました。また、それまで、おやつを使わずにおすわりができていたのですが、おやつを使って教える方法を指導され、おやつを使って伏せを教えたところ、おやつがないとお座りもしなくなりました。

言われた通り、無視することで無駄吠えと噛むことに対応しても改善が見られず、むしろハウス嫌いになってしまいました。その後、引っ越しをして周囲の環境が変わったため吠えている時にやめるまで無視することはできなくなりました。(クレームが出そうです)

無駄吠えと噛む行為の原因は、私たちのリーダーシップ不足だろうと思います。無駄吠えも噛む行為も犬が自分の欲求を通すために行っているのだろうと思いました。

そこで、リーダーウォークをはじめましたが、無理に引っ張ってはいけないし、かといって犬が立ち止まって踏ん張る時はどうしたらいいのでしょうか?リーダーウォークができるようになれば、問題行動は解決するものでしょうか?だんだんひどくなっている気がして、大変困っています。(特に私たちの食事の時がすごい)

m2.pngちょうど反抗期に入りましたね。そして成長に伴い、成犬としての権勢本能なども強く出てきます。飼い主への噛みつき、引っ張り、吠えは、要求であり自分の優位性の意思表示になります。
 
非常に大変かつ重要な時期ですので、気を抜かず頑張ってください。ただし、あまり気負い過ぎたり頑張りすぎても結果は直ぐに出ませんので、あせらず無理せず、続ける事を意識して下さい。
 
大変な時期が続きますが、それもまた後に良い思い出になります(^-^)
 
さて内容になります。
 
まず根本的に犬への接し方を見直しましょう。といっても、特別難しいことや技術的なことは重要ではないのです。甘やかしや従属的な態度を見せず毅然とするだけです。普段の何気ない態度、しぐさからリーダーとしての威厳を見せ続けることが重要なのです。犬はそれをとても良く感じています。とぼけた顔をしてますが敏感に感じています。
 
まずは、オヤツ・抱っこを止めましょう。飼い主さんは可愛がりたい一心でそうしますが、犬は犬の本能で従属的だと感じるだけです。
 
ご機嫌を伺う、意味無くかまう、視線を送る・・これも従属的です。それを知り、意識するだけでも変わってきます。意識することを続けていると、自然にできるようになり態度となって無意識のうちに現れます。それを犬は感じるのです。
 
あお向けも、リーダーウォークもあくまで、その態度を示すための一つの手段でしかないのです。表面上のコントロールは重要ではないのです。それを忘れないでください。
 
(今回のメールでは、過去の接し方はお知らせいただかなかったですが、体罰や威嚇はなかったでしょうか。犬の知能では理解できませんので厳禁です。)
 
もちろん、犬を飼う目的は大半の方がスキンシップなわけですから大いにするべきなのですが、正しい接し方を知らない方は、意味無く見つめる、意味無く声を掛ける、意味無く触る・・抱っこ・オヤツ・・となってしまうわけです。結果、従属的に見られ、主従関係が逆転します。
 
かまいたいと思われたら、意味無くかまうのではなく、必ず何か指示を出してください。スワレ、フセ、マテ、コイ・・何でも良いので出来たら褒めます。簡単なものから教え、それを最初のお決まりの挨拶にしても良いです。(私の場合は、スワレ・マテ・フセ・ゴロンが基本形です。ケージから出した時の最初の接点はそうやって主従関係を確認する挨拶です。意識していたら、いつの間にか自然に出来るようになっていました。)
 
そして、あお向け、リーダーウォーク、ヒモ付ボール遊び・・それらなら主従関係も保てますし、良いスキンシップになります。
 
リーダーウォークについてはHPでもお話したとおり、リーダーウォーク=散歩ではありません。歩く事が目的ではありません。リーダーとしての毅然とした態度を示すのが目的です。
 
ですので、犬が引っ張ったり歩かなければ、反対を見てジッと止まって無視・・これで良いのです。毅然とした態度を見せるのが目的です。動くまで根競べです。そこで動揺したり、犬に合わせる・ご機嫌を伺うと主従関係を犬は誤認します。
 
手法の上塗りではなく、24時間・365日・・普段の態度接し方が重要だという事を忘れないでください。表面上のコントロールではありません。
 
それからもう一つの要素ですが、主従関係を積み上げると同時に、物事の良し悪しは体現させないと犬の知能では理解できません。
 
人間の子でいうと、ハシの使い方を覚えるには、実際に親が手を取って持たせてみる・・使わせてみる・・それが体現です。
 
だから吠えにしても噛みつきにしても、現行犯で体現で教えます。(型と音、できるだけジェスチャーも)。
 
まずわざと噛んだり吠えるような状況を作ります。片手で首輪をつかみ、もう片手を見せます。噛もうとしたら、首輪を軽く引き「ダメ」・・同時に口を手で軽く閉じます。当然噛めませんので、すかさず褒めます。開放するとまた噛もうとするので、再度首輪を軽く引き「ダメ」・・同時に口を手で軽く閉じ・・・
 
この繰り返しです。続けると手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒め何度も反復します。
そうやって何度も体現しないと、犬の知能では覚えられないのです。吠えもまったく同じです。
 
そしてどんなに良い教え方をしても、主従関係が無いと犬は言う事を聞こうともしません。だからあお向け、リーダーウォーク、ヒモ付ボール遊び・・そして全ての基盤が普段の何気ない態度なのです。
 
それから、あお向けは今やってみていますでしょうか。噛んだら、あお向けで叱る、吠えたらあお向けで叱る・・親犬やリーダー犬が実際にやっていることです。子犬が騒がしかったり、甘噛みすると、親犬はあお向けにしたり噛んで叱ります。
 
あせらず無理せず少しずつチャレンジしてください。
 
食事中も大変ですが、逆に考えると教える良いチャンスです。しつけが浸透するまでは、ケージから出すときは常にリードを付けておくと良いです。
 
今が一番大変な時期ですが、踏ん張りどころです。長い長い根競べです。
 
続けないと結果は出ません。主従関係は一夜にして出来ません。毎日毅然と続けること・・結果はそれに比例します。
 
では頑張って続けてください(^-^)

 

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・犬種と年齢
チワワでメス 2ヶ月でそろそろ三ヶ月になります。

・一日の流れ
不規則な勤務をしていて日勤の時は朝6時半ごろ朝食少し遊んで昼間はゲージの中でお留守番です。
20時ごろ帰って夕ご飯また一時間くらいは遊びます。
夜勤の時は食事が朝が11時になったり夜が15時になったりします。
遊びに出す時間もまちまちです。
 
・過去の接し方
まだ飼って間がないのでしつけらしいものはしていません。
ゲージの中のトイレで排泄します
 
・ハウス、ケージ周りの環境
6畳の子供部屋で飼っています。
ケージペットショップで買いました。
画像添えます。
ケージの前にペットシートを置き出たときに排泄させるようにして家中にトイレするのは今はよくなってきています。
しかし噛みます。
めっ と叱ってもだめです。ひっくりかえしても力が強くて自分でおきてしまいます。首根っこをつかまえてもだめです。着ている服も噛むので困っています。
 
よろしくお願いいたします。


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まず犬のしつけの要素は二つです。主従関係の作り方と行動の教え方です。
 
行動の教え方は犬の知能でも理解できるシンプルなものでなければいけません。一番良いのは型をとらせることです。体現させてあげるという事です。
 
人間の子供にハシの持ち方を教えるとき、実際に親が手をとって補助してあげる・・型をとらせているわけです。そこに音の合図とできるだけジェスチャーを混ぜます。
 
それを何度も何度も反復しないと犬の知能では覚えられません。
 
※そして主従関係ができていないと、どんなに良い教え方をしても犬は聞こうともしません。それが犬の本能です。
 
ある意味人間でも同じですね。自分が認めていない人から何か言われても素直に聞けません。でも自分が認めた人、尊敬している人、会社の上司などから言われたことは聞くべきだ・・と判断します。これは群れを作る知的哺乳類に共通した特性です。
 
ですので大前提は主従関係なのです。そして手法だけなぞっても意味がありません。あお向けもリーダーウォークも毅然とした態度を見せるための一つの手段でしかないのです。普段の何気ない接し方全体を犬はクールに感じています。「この人に従うべきなのかどうか」を。
 
犬の3ヶ月はもう赤ちゃんではありませんので、そういった可愛がり方はいけません。抱っこもオヤツもいけません。それらは犬の視点からすると全て従属的に映ってしまうのです。それを続けていると主従関係が逆転し、気に入らないことがあれば本気で噛むようになります。
 
今の甘噛みは相手の反応を伺っている行為です。試されているのです。
 
今やっていただいているように、あお向けしてください。最初から無理に形にこだわらなくても良いです。態度を見せるのが目的なのです。静止時間は少しずつ長く出来るようにしていけば良いです。あせって無理しなくても大丈夫です。
 
それとトイレのしつけにも関係しますので、ケージから出す場合は室内に居る場合でもリードを付けておきましょう。トイレは失敗するとそれが常態化してしまうので、とにかく失敗例を作らない事です。
 
リードを付けておけば、オシッコのしぐさが出たときに直ぐにケージ内に導けます。オシッコしている間ずっと「チチチチ」の音と、トイレを指差し場所・型・音の関連付けをしてください。必ず褒めます。(静かに褒める。大げさに褒めると従属的に見えます。)
 
甘噛みをしたら、あお向けと平行して、直ぐにリーダーウォークに移行できます。しつけが浸透するまでは、家の中でも常にリードを付けておくと良いです。そうやっているとお散歩デビューもスムーズです。
 
そして主従関係を作ると同時に型と音で教えることも必要です。
 
噛んだら、「ダメ」の音と同時に片手で首輪を軽く引き、もう片手で口を軽く閉じます。当然噛めません。これで型はできましたので褒めます。
 
そしてまた開放すると噛みます。再度「ダメ」の音と片手で首輪を軽く引き・・・この繰り返しです。
 
そうやって何度も体現しないと犬の知能では理解できないのです。そして手を見せても噛まなくなる瞬間がやってきますので、しっかり褒めて何度も反復します。
 
それから、噛んでも良い骨ガムを与えたり、自由運動などでストレス発散も必要です。主従関係が作れるヒモ付ボール遊びが良いです。
 
では、以上の内容をしばらく続けてください。3ヶ月のチワワというと可愛くてしかたないと思いますが、お互いの将来の為です。主従関係が逆転するとチワワでも本気で噛まれたら出血したり指を骨折します。近づくことすらできなくなります。そんな関係にならないように今から少しずつ主従関係を積み上げてください。でも無理にあせっては悪循環になるだけですので、気持ちを大きく持って気長に接する事です。
 
余談ですが、ベッドの周りを木の箱で囲ってあげると、犬はより落ち着きます。噛まなければダンボールでも良いです。(無理に高級なハウスは不要です)。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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m1.png愛犬の種類: チワワ(3歳2ヶ月)♂ と トイプードル(1歳4ヶ月)♂

問題の内容:咬む(特に娘14歳に咬み付く) チャイム、来客者に吠える  あちこちにオシッコする
 
家族構成:

主人:朝起きてすぐ会社に行くので撫でるのみ。夜遅く帰ってきて、おやつをあげたりしながら少し遊ぶ。
私:朝、子供達を送り出しご飯を食べてから犬たちにご飯。その後散歩してから出勤。夕方帰宅して寝るまで5時間ほど一緒に過ごします(家に居る)が、娘の送り迎えで忙しい時は2時間くらい。
娘14歳:朝、チワワに吠えられながら家を出るので触れられない。(ソファから立ち上がったり走るとけたたましく吠えられる)帰宅後習い事のある日は3時間ほど、無い日は7時間くらい。
息子13歳:朝触れずに家を出る(忙しいから)一日4~5時間ほど一緒にいるがほとんどかまっていない。
 
ゲージの状態:今、家にはゲージが一つしかありません。主に出かけてるとき、夜寝るときにトイプードルがハウスしています。チワワは出っ放しです。寝るときは私の布団で一緒に寝てます。
トイレ:ゲージの中とゲージの隣に置いてありますが、二匹とも足を上げてするのでゲージの横にもシーツを付けてます。
 
特に悩んでる事は、チワワが娘に咬み付く事です。手や脚は傷だらけ、ついに顔を咬まれてしまい、さすがに触るのが怖くなってしまったようで私も悲しい気持ちでした。
今まで《森田さんの・・・》しつけを試してみましたが、興奮状態になると何をやっても手がつかず効果は望めませんでした。
たまに機嫌の良い時なのかわかりませんが,娘に対して抱っこして~と甘えてきたりすることもあります。が、撫でてあげてる途中でいきなり咬んできたり唸ったりします。
 
ちなみに一番なついているのは私です。2匹とも散歩の時にぐいぐい引っ張るわけではありませんが私より前に出てます。チワワは興奮状態の時には私にも咬みついてきます。自分からお腹をみせてきますが、真上を向くことは無いです。
トイプードルは社交的で咬む事はないですが、チャイムで吠える、散歩中他の犬に吠える(遊びたがってるような感じです)オシッコをあちこちしてしまうです。2匹ともソファや買い物袋などでオシッコしてしまいます。
 
*褒めるときや、遊んであげるときは目を見てあげていいのでしょうか?
*チャイムや咬みついたときにもリーダーウォークとありますが、常にリードを付けている状態でいるということですか?


m2.pngまずご家族全員で、根本的な接し方を見直してください。犬の本能を知ってください。
 
意味なく見つめる・意味なく声をかける・意味なくナデナデ・オヤツ・抱っこ・・・それらは犬の本能の視点から見た場合に、全て「従属的」に映っています。群れの法則からすると下位の者がとる態度になります。
 
相手が自分にいたれりつくせりしてくれるわけですから、当然自分の優位性を強く感じます。それを繰り返していくと、やがて主従関係が逆転してしまいます。
 
息子さんの態度が結果的に正しい態度になっているわけです。ただし、触れないことが良いのではなく、物事は教えないと覚えられませんし、触れなければスキンシップにもなりません。
 
ですので、触れたい、かまいたい・・と思ったら必ず何か指示を出すことです。オテでもスワレでも良いです。「指示を出す→犬が従う→褒める」。このパターンを犬との接点、犬と触れる時のルールにすれば良いです。
 
それが主従関係の確認であり、積み重ねることで信頼も増していきます。出来なかったら型をとらせて褒めます。
 
まず一番基礎の基礎・・そこから始めてください。皆さんは犬のリーダーです。毅然とした強く頼もしい存在でいてください。良くそれを自覚し、ご自分の意識に植えつけてください。意識できると自然に態度に出るようになります。犬達も感じ取ります。それが犬のしつけの根本です。その意識がないと、どんなに良い手法を上塗りしても意味がなくなってしまうのです。
 
そしてそれプラス、あお向け、リーダーウォークを頻繁にしてください。ケージから出すとき・ゴハン前など頻繁に。
 
リーダーウォーク=散歩ではありませんので、家の中でも頻繁にしてください。お嬢さんが、あお向けが怖いようでしたらリーダーウォークから始めてください。そしてあお向けも厚手の手袋などして、リラックス出来る準備を整えてチャレンジしてください。
 
噛む行為も同様に手袋をして教えます。片手で首輪をつかみ、片手を犬に見せます。噛もうとしたら「ダメ」と同時に首輪を軽く引き、もう片手で口を閉じます。当然噛めませんので褒めます。そしてまた開放して手を見せるとまた噛もうとするので「ダメ」と同時に首輪を・・・この繰り返しです。そうやっていくと、手を見せても噛まなく瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復します。
 
指示を出す・叱る・褒める、この時はしっかり視線を送ってください。それ以外ではジロジロ見て気にすると従属的に見られます。
 
しばらくの間、チワワくんをケージから出すときはリードを常に付けるようにすると良いです。それならお嬢さんもリラックスできますし、何か悪いことをしたら直ぐにリーダーウォークに移行できます。またオシッコをしそうになったらすぐにトイレに誘導できるからです。
 
興奮状態では無理にアレコレ指示を出さず、毅然とリーダーウォークをすると良いです。それでも興奮が激しい場合はケージに入れてください。犬は感情のコントロールが上手くできませんので、ケージに入れ時間と距離をおき冷静にさせてください。
 
しつけがしっかり浸透するまでは、放し飼いは止めましょう。放し飼いは広い家の中、広い部屋がテリトリーになります。犬にとってはそれは大きすぎるのです。守る為のストレスも大きくなり、マーキング(オシッコ)もしたくなります。主従関係の逆転もマーキングの原因です。誰かがしっかり見ていられない時間帯はケージで過ごさせるようにしてください。
 
チワワくんと同じ布団で寝るのはいけません。自分の優位性を感じる要因の一つです。他の家族が順位が低いと思ってしまいます。お嬢さんより自分の方が大事にされているわけですから・・
 
ケージの中にハウスを置き、チワワくんとトイプードルくんを一緒に居させます。ケンカはしないですよね?ケンカするようならケージとハウスを二つ用意してください。
 
来客で吠える場合ですが、あえて避けずにワザと来客の前に出し、そこで慣れさせ教えます。教え方は噛み付きのところで解説したものと同じで良いです。犬も哺乳類です。経験も慣れも必要ですし、教えられないと何が悪くて何が良いのか分かりません。人間よりも知能が低いのでなおさらです。
 
では、いくつかお話いたしましたが、まずは根本の意識です。それだけでも変わります。結果はすぐ出ません。長い間主従関係を誤認していたわけですから、取り返すのもまた時間がかかります。あせらず大きな気持ちでジックリ取り組んでください。
 
ご家族皆さんで、HP、メールの内容を何度も読み返してください。
 
では、頑張って続けてください(^-^)

 

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m1.png飼い始めたチワワが私の手ばかり見てアイコンタクトができず、市販の本で読んだしつけ方法に疑問を持ち始めていたとき、堀川さんのマニュアルを購入しました。大変参考になっています。

さて犬のしつけ相談 チワワの4ヶ月半メスです。

・問題の内容

①朝と帰宅時にキュンキュン鳴く
平日は留守番(約10時間)を和室でしています。朝サークルをリビングから和室に移しますが、私が和室を出るとキュンキュン鳴き始めます。鳴き止んでから和室に戻りハーネス・リードをつけて、30分程度近所でリーダーウォークをします。(散歩があまり好きではないため、人や自転車、バイクが来るたび立ち止まるので、歩く距離は少ないです。)
帰宅後おやつの入ったおもちゃをサークルに入れそっと扉を閉めるとそれに夢中で、私が外出した事も気にしていません。(ビデオで確認しました)帰宅後、一旦和室の扉を開けてから犬が落ち付くまでリビングの掃除などをしますが、必ずキュンキュン鳴きます。鳴き止むのを待ってから和室へ戻り、リビングへサークルを移動させますが、最近、鳴きやむまでの時間が長くなり、鳴き声も大きくなってきているように感じます。まだワンワンとは吠えませんが、これから酷くならないか心配で、これを止めさせたいと思います。それ以外で鳴くことはありません。
 
②オスワリするときに唸る
エサを与える前やサークルから出す前にオスワリをさせますが、興奮しているのかヴーヴーと唸ります。口に皺を寄せたり歯をみせたりはせず、尻尾を振ってオスワリしながら興奮して唸っているというかんじです。かならずヴーが止まった時に「イイコ」といってフードトレイをサークルに置いたりしますがなかなか改善できません。「マテ」の意味は分かっているようですが、我慢ができずサークルの扉を開けると興奮して飛び出します。最近は、サークルの外でおもちゃで遊ぶ時に「マテ」をさせると、上記と同様に唸ったり、篭った声で「ワン」と言いそうになるのを飲み込むような感じです。
 
③コマンドが聞けない。
サークル内やエサをやる時はオスワリができていますが、サークルの外でおもちゃで遊ぶ時など「オスワリ」のコマンドで「フセ」をする事があります。あと、サークルから出した時に膝に乗ってくるのですが、一旦オスワリなどをさせてから抱っこしてやった方が良いのでしょうか。今のところあまり大きな問題行動はありませんが、これから酷くなったりしないかと少し心配なのでメールさせていただきました。よろしくお願いします。
 
・家族構成など
私と夫の2人暮らし

・過去の接し方と、一日の流れ
8月半ばに家に来た日からサークル飼いで30~40分遊んではサークルに戻している。遊ぶ時は原則トイレやオスワリなどを人の指示でできてから出す。サークルにいる間はあまり視線をやらないように心がけ、クレートの中に入っている時は声をかけない。人の食事中、サークルの中で大人しくできている時は「イイコ」と声をかける。食事は人が食べ終わってから準備し与える。トイレの失敗が少なくなり、興奮して遊んでいる最中でも、自分からサークルのトイレに戻り排泄ができるようになったため、徐々にサークルから出している時間を長くしているが、時々サークルの外に出している時に、しばらく目を離して電話で話したりしていると、トイレを失敗してしまうことがある。

私と主人は2階の寝室で寝ており、犬は1階のリビングのサークルで寝かせたり、クレート訓練のためクレートの扉を閉めて寝室に運んで寝かせる事もある。朝6時にリビングに降りて出社準備。このとき犬がウンチをすれば片付けてオシリを拭く。(床にオシリを擦るクセがペットショップ時代からあったため獣医に相談したところ、気持ちが悪いのでウンチをしたら拭いてあげるよう言われ、毎回しています。)
私の支度が終わる6時半に主人が出社。私が朝食を取った後、犬にエサをやる。サークルの前に立ちオスワリ・マテの指示。出来たらヨシといってエサをサークルに入れる。その後サークルを和室に移し、7時~7時半が散歩の時間で、8時に
私が出社。帰宅は18時すぎで、犬が落ち着いてからサークルを和室からリビングへ移し30分程度リビングで遊んだり室内でリーダーウォークをする。19時頃から夕食の準備をはじめ、20時頃に夕食後に犬のえさをやる。片づけが終わってからリビングに出しておもちゃを投げて遊ぶ。遊びながら仰向けにしてお腹をなでたりする。21時半頃にブラッシングやハミガキをしてからサークルに戻す。私の入浴中はベッドに入って寝ているが、出てくると起きる(ベッドには入ったまま)。


m2.png全体的なしつけの意識は大変良いです。続けてください。まだまだ4ヶ月で知能も経験も少ないですから、あまり結果を求めすぎず、このまま続けていけば大丈夫です。(^-^)
 
ただ気になった点だけお話しておきます。
 
まず抱っこ、オヤツ、ナデナデは止めましょう。犬の本能の視点からは従属的に見えてしまいます。それを続けている中で、何か指示を出されたりすれば当然犬は面白くないので怒り唸ります。
 
唸ったら必ずあお向けして、主従関係を示してください。同時に強い視線を送り「ダメ」という音をしっかり伝えてください。
 
>サークルから出した時に膝に乗ってくるのですが・・
 
↑これも同じです。支配行動です。この時は膝からおろし、あお向けしてください。「犬が人間の体の上に乗る」、という位置関係はいけません。人間の上に乗るのではなく、同じ床面で「寄り添う」という形にしてください。
 
それからケージを頻繁に移動されてるのですが、どうしてもしないといけないでしょうか。出来ればリビングに固定していただきたいです。ハウスは犬にとって最後の砦で、一番リラックスできる場所です。それと移動する=家族が外出あるいは帰宅、というパターンができ、犬が敏感になってしまいます。出かけるパターンがなくなれば、オヤツ入りのオモチャも必要なくなります。いつの間にか居なくなっていれば犬もストレスになりません。
 
それとキュンキュン鳴きは間違いなくワンワン吠え、つまり要求吠えになります。今日お話した部分の改善と、型と音で教えることも必要です。鳴いたら「シー」という音と同時に口を閉じます。当然鳴きは止まりますので、褒めます。その繰り返しをしてから、部屋から離れて少し時間が経った時点で、鳴いていなければ、犬のところへ行き、「シー」という音と同時に褒めます。そして段々離れる時間を長くしていきます。これによって良い事、悪い事を理解していきます。物事の教えは何でもそうです。型と音で根気良く教えます。
 
では、そんな感じでまたしばらく続けてください。これから急成長して、犬本来の権勢本能なども強く出てきます。今から1歳くらいまでが一番重要で大変な時期でもあります。毅然と続けることです。やればやっただけ結果に比例します。あせらず無理せずその調子で続けてください(^-^)


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m1.png2週間ほど前にペットショップから飼い始めたばかりです。
愛犬はロングコートチワワの女の子で、もうすぐ3ヶ月になります。

私自身、犬を飼うのも初めてで色々な飼育本を読み無責任な飼い主だけにはならないようにと思っていた所、堀川さんのホームページにたどり着きました。

初めての悩みは、ゲージから出すと何でも物(特に絨毯)の匂いをかいだあと舐めはじめ、最後は噛んでしまうこととペットシーツを噛みちぎりことです。

ダメと怒るとペットシーツを噛むことは一瞬動くのを止めるんですが、また噛みはじめるので落ち着く迄外してますが絨毯は怒っても止めません...。絨毯に限っては噛んでもいいかと犬が止めるまでそのままになってしまいます。

家にきて1週間位はペットシーツを噛むことはなかったんですが、ここ2~3日前からひどくなりました。特に噛みちぎるのはゲージから出して遊んだ後、食事前後や独りでゲージ内で遊んでいる時です。今日はとうとう私が買い物に行っている間、噛みちぎりまくり食べてしまっていたようです。

初めはおしっこで汚れているからか、と思い汚れたら直ぐに交換していたのですが、新しくしても同じでした。引っ張れないようシーツの端をゲージの下にしてみたんですが余計悪かったようで引っ掻きはじめてしまいます。

ペットシーツを噛みはじめた頃、仰向け固めをしてみたのですが顎を触ると噛みつかれますが怯まず抑えると噛まなくなりますが繰り返しです。

リーダーウォークもはじめましたが首輪とリードに慣れていず噛んでしまいます。ちなみに首輪は一番小さなサイズでも大きく余裕がありすぎ時折、ずれて自分で噛んでしまってます。一度は自分の手も入り込んでしまい『キャン』と泣いてました。何度も外そうと思いましたが、慣れる迄と思いつけたままにしています。

ペットシーツを食べるのは体によくないのではないかということと、これから外にでても何でも舐め噛んでしまうんではないかと心配です。

食事や運動が足りないのかイタズラでしているのか何かストレスがあるのかわからなくて困っています。アドバイスよろしくお願いします。

私は現在独り暮らしですが、4月迄休職中なので買い物で数時間空けることはありますがそれ以外は家にいます。

①ブラッシングの時に抱っこをして私の膝の上で仰向けにして耳等触りますが5~10分位で嫌がります。

②午前・午後に15~30分程、紐つきボールを追っかけさせてますが最終的にはボールではなく紐をかじってます。ボールはまだ大きいようなので噛むことを目的に小さなぬいぐるみにする事もあります。ゲージ内にはペットショップにいるときからお気にいりの音つきゴム製品のおもちゃが常にあります。

③ゲージ内ではシーツに排泄出来ていますが、外では私もタイミングが掴めず上手く誘導出来なく三回に一回位の成功率です。
食事前のお座りとまて、ゲージからだす前は同じ場所でするのですがゲージからだすと出来ません。褒める時は、お腹や首の後ろをポンポンと撫でます。

怒る時と褒める時は声色の高低は変えてます。最近は食事の準備をはじめると鳴き声をだすようになりましたが、準備出来るまで視線は合わせず泣き止むまで持っていきません。ゲージ内で食事させているので持ってゆくと泣きますが『シッー』と人差し指を私の口の前にだすと暫くして泣き止みます。

④オヤツは与えてません。抱っこはブラッシングとペットシーツを変える時にしますがそれ以外は、無意味なナデナデや声かけもしていません。ただリビングでゲージ飼いしているので私が動くと視線はあいます。

⑤予防接種がまだ残っているので散歩はしていません。

⑥食事は朝:8~9時、昼:1~2時、夕:7~8時の間です。ペットショップと同じように朝夕はドライフードをふやかし缶詰をフードの1/3程混ぜ、昼はドライフードをふやかさず朝夕の1/3量です。寝るときはベッドの回りに毛布をかけていますがはじめはひっぱります。今の所、寝る時に電気を消しても泣いたりしてません。ゲージからは遊ぶ時しかだしてません。

ペット用品は全て同じショップで購入したのですが、ベッドが大きく遊ぶスペースが少ないのと、また床もプラスチックで滑り易く、遊んでる時に興奮して転んだこともあるのでどちらかを変えようかと考えてます。
ゲージ内写真添付します。

初めてのメールで長くなりました。おまけに携帯電話からなので大変読みずらいと思いますが、よろしくお願いします。


m2.pngチワワちゃん可愛いですね~♪ 飼い主さんとしての自覚、素晴らしいです。犬の生涯持ち続けてください。チワワちゃんの場合、そう深刻な問題行動が起こる場合は少ないですが、甘やかしたために「凶暴で血が出るほど噛み付かれて触ることすらできない」・・とご相談される方も時々いらっしゃいます。

チワワも他の犬種と同じく犬の本能で生きています。また、自分の小ささと弱さを知っているので、威嚇性が強かったりもしますので、主従関係・社交性などしっかり作っていきましょう。

初めての犬・・そしてお一人暮らしですので、不安や戸惑いもあると思います。何かありましたら、いつでもメールしてください。

さて、今3か月ですね。まずこの時期はチワワちゃんに何も期待しないでください(笑い)。冗談抜きで・・結果を求めてはいけません。今は何も知らない経験がない小さな猛獣です。

でも犬の3か月はもう赤ちゃんではありませんので、擬人化した赤ちゃんのような可愛がり方は厳禁です。意味の無い声掛け、オヤツに抱っこナデナデ・・これらは犬の本能の視点からは従属的に映るのです。生後3か月ですが、すでにそういう感覚で群れの仲間を見ています。

しばらくは結果が出ない・・でもやり続けなければいけないガマンの時期です。大きな気持ちで接してあげてください。

もちろん接してはいけない・・ということではなく、スキンシップも必要ですし物事も関係作りも教えないと犬は分かりません。「接し方」の問題になります。

先ほどのような接し方はせず、必ずオテでもスワレでも何でも良いので「指示→従う→褒める」というパターンを接する時のルールにされると良いです。犬ができなければ型を作ってあげて褒める・・そういう接し方ならスキンシップもできますし、接するたびに主従関係が深まり物事を覚えていきます。その機会は多く作ってください。

普段の何気ない接し方、基本の接し方はそれを意識してください。そしてそれが、あお向け、リーダーウォーク、主導型のボール遊びなら、一番良いです。

では、具体的に見ていきましょう。

まずトイレシートや絨毯の噛み付きですが、これは犬の本能です。犬は捕食狩猟動物です。匂いをたどり、動くものを捕まえ噛み付き、解体する能力がなければ生きていけません。だから大人になる前に、その能力を磨こうとします。犬は新しい家に来て様子を見ていましたが、環境に慣れ、行動が大胆になってきましたね。

その本能を止めさせるわけですから大変です。教える部分と、上手くその本能を発散させる部分が必要です。まず発散です。主導型のボール遊びしましょう。狩猟本能のはけ口になります。スワレ・マテをしっかりさせて投げる。できなければ型を作ってあげて褒めて投げる・・

そういう主導型にすれば主従関係も深まります。スキンシップも取れます。ぜひ取り入れてください。ただし、フローリングなどの滑りやすい所はマットなど敷きましょう。

特にチワワは膝が弱く反脱臼が多いです。生後6か月までは長い距離の全力疾走は避けましょう。それと高い場所から飛び降りさせないことです。

それから破壊のはけ口ですが、万が一食べても安全な皮素材の骨ガムをケージ内に常備してください。好きなだけ噛んで破壊させれば良いです。

次に直接の教えですが、吠え癖にしても、ツイテやスワレにしても何でもそうですが、悪い型を止めて良い型を作ってあげ褒める・・音とジェスチャーの関連付けをして、しつこく何度も何度も体現させることです。

噛んだり吠えたりしたら、「ダメ!」と同時に口を軽く手で閉じて厳しい視線を送ります。これで悪い型は止まり良い型ができましたので、褒めて解放します。解放するとまた噛んだり吠えたりするので再度「ダメ!」と同時に口を・・・ひたすらこの繰り返しです。

シンプルですが根気が要ります。そして同じ教え方をしても、関係次第でその吸収力が全然違ってきます。関係ができていないと、犬は聞く耳すら持ちません。ですので、大前提は普段の態度、そしてリーダーウォーク、あお向けや主導型のボール遊びを通して関係作りをしていただきたいのです。

それからトイレシートですが、今のように単体で置いてるだけでは子犬はイタズラしますので、メッシュカバー付のしっかりしたトイレを設置しましょう。トイレシートは吸水性の強いポリマー素材ですので、飲み込んで体内で膨張すると危険です。これはメッシュカバーでしっかり防ぎましょう。

首輪はもう付けたままにしましょう。すぐ慣れますので見守ることです。心配なら留守番の時だけ外しましょう。

ブラッシングやシャンプーですが、今はまだ幼いので集中力がなくグズグズになるので5分くらいで止めれば良いです。でも今後はシャンプーやカットも必要になってくるのでマテの練習です。一番良いのは高い台を作ることです。

犬は高くて狭い場所が怖いのでジッとします。チワワは身軽なので低いとジャンプして下りてしまいますので、下りられない・そして作業しやすい1メートル以上が良いです。幅は犬の体長くらいが良く、動き回れるような広いものはNGです。

段ボールか発泡スチロールとガムテープで安く作っても良いですし、ホームセンターでプラスチックなどの台を探すのも良いですし、本格的なトリミング用の台を買っても良いです。

グルーミングは最初から無理強いせず、徐々に時間を長くしていけば良いです。マテの指示と褒めながら進めることです。マテを覚え、グルーミングの気持ち良さが分かると、ブラシを見て自分から寄ってくるようになります。

犬から見える前足に、軽くブラシで触れることから始めると良いです。いきなり背中やシッポは怖がります。

ボールは投げてすぐヒモを引いて回収すれば良いです。噛み付きはケージ内で骨ガムを好きなだけ噛ませれば良いです。でもヒモを追いかけて噛んでも良いです。狩猟本能のはけ口になれば良いです。ボール遊びは投げる前にスワレ・マテをしっかりさせることです。ぬいぐるみを投げても良いですが、与えっぱなしや一人遊びにしないで、すぐ回収して主導型にすることです。

③のトイレですが、リーダーウォークの準備も含めてですが、ケージから出すときは常にリードを付けると良いです。(しつけが浸透すればもういいですが)。

ケージから出すと犬は興奮し緊張しますので、人間と同じく利尿脱糞作用が高まります。ケージから出してボール遊びを少ししているとオシッコする素振りを見せますので、見逃さずリードで素早くケージ内に誘導します。あるいは、ケージから出して少し遊んだら、いったんケージに入れて、音の関連付けでオシッコを促しても良いです。

食事の準備の要求鳴きは無視です。『シッー』の教えも良いので毅然な態度を続けてください。そして食事前のマテは、主従関係がより明確になります。いずれはリーダーウォークやあお向けも食事前によ~くやってください。スワレ・マテも何度もやりましょう。食事を中断させるしつけも良いです。

リーダーウォークは、3か月のチワワに本格的に急にやるのは無理ですので、まずはリードに慣れること・・ツケの練習・・そこから徐々に強化していきましょう。リードを付けたまま遊ぶのが良いです。

ツケの練習は、まずマテを覚えさせます。そこから一歩前に出て犬を呼び寄せ、「ツケ」の音と太ももをポンポンたたくジェスチャーの関連付けをし、褒めます。そしてまた一歩前に出て呼び寄せ・・この繰り返しで、段々と連続して歩く状態に近づけると良いです。

そして予防接種が終わるまでは、玄関先で外の世界を見せるようにします。たくさんの人や犬を見せ匂いを嗅がせる(電柱の匂いなどは直接嗅がせないように)。・・それらに多少でも慣れていないと、予防接種が終わっていざお散歩デビューしても、犬は恐ろしくて歩けないです。

徐々に慣れさせないで犬を強引に連れ出すと、外の散歩をとても嫌がるようになってしまいます。

ケージ内ですが、下のトレーが滑ると先ほどお話ししたようにチワワは特に膝が心配です。トイレも失敗するのでスペースは埋めましょう。

まず今はトイレシートしかないので、メッシュカバー付のトイレを置きます。そしてベッドではなく、なるべくクレート型のハウスがベストです。その中にベッドを入れるとよいです。四方と天井がしっかりしたハウスは、犬が落ち着きます。(最初は警戒しますが中で食事などさせれば良い場所だとすぐ理解します)。

クレート型ならお出かけの時も使えます。犬の安全にも貢献します。

では、携帯への返信で容量もあると思いますし、初回ですのでお話しすぎてややこしくなるといけませんので、今日は以上にいたします。

またいつでも何回でもメールしてください。
頑張って続けてください(^-^)


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こんにちは。はじめまして。
先代の犬が数年前に亡くなり、約2年半前に現在のチワワ犬を購入しました。
家族は、祖母、主人、息子(8才)、私の4人家族です。

チワワは、子犬の頃からとにかく問題犬でした。
無駄吠え、噛み付きに加え、何でも食べてしまうため、家の中でもリードで繋いでいる状態です。
散歩中は、他の人や犬に会うと吠え掛かり、何度か噛み付いた事もあります。
特に、子供は大嫌いです。
息子の友達が家に遊びに来ると、ものすごい声で吠えて、近づくと噛み付きます。
犬や子供は、テレビに出てきても吠え続けます。

小さい頃に「犬のしつけ教室」にも通ったのですが、効果はありませんでした。

先代の犬は、穏やかな性格でしたので、こんなに大変な思いをすることはありませんでした。
息子も犬が大好きでしたので、毎日のように散歩に連れて行っていましたし、祖母も犬が大好きなので、先代の犬が亡くなり気持ちが落ち込んでしまっていたので、今の犬を購入しました。

けれども・・

チワワは、こんな状態ですので、祖母は扱いに困り果ててしまい、息子も吠え掛かられるので嫌がる事もしばしばです。

私も日々の忙しさに、なんとなく今日まで来てしまいましたが・・
やはり、このままでは家族中(チロルも含めて)がストレスになってしまうので、なんとかしたいと思い、ネットでいろいろと調べておりました。

実を言いますと、「犬のしつけグッズ」を検索していたところ、堀川さんのページを見つけました。
ホームページを拝見しましたが、チワワには、課題も多く、これからの犬のしつけに自信が持てないでいます。

現在は、私達では散歩中の対応が大変なため、主人が週に2度くらいのペースで散歩に行っています。運動不足を補うため、家の中で毎日「とってこい!」といって犬のおもちゃで遊ぶ事はしています。普段は、リードで繋いだまま、家の三ヶ所くらいの場所で生活させています。

本来なら、一緒に散歩も楽しみたいですし、公園などにも連れて行けるようになりたいです。

こんな状態ですが、堀川さんの方法で、これからでも犬をしつけることは出来るのでしょうか?

長々と申し訳ありません。率直なご意見を宜しくお願いいたします。


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まず、皆様の意識改革と思い出の切り替えが必要です。

先代の犬は良い子でしたね(^-^)
犬のしつけを何もしなくても、特に問題なく過ごせる犬はいます。でもそれはマレです。チワワちゃんは問題犬ではありません。純粋な普通の犬の行動です。

先代の犬との良い出会いは感謝して、良い思い出としてしまってください。忘れるのは辛いですが、比較するのはチワワちゃんにとって大変酷なお話です。チワワちゃんは犬の本能で純粋に必死に生きています。

良い犬を飼ったことのある飼い主さんが、次に普通の犬を飼うと、必ずこの壁にぶち当たります。最初の犬が基準値になって無意識に比較してしまうのです。でも犬はやっぱり犬なんです。

動くものを追いかけ捕まえ・噛み付き・解体する。見知らぬ動物には威嚇し、攻撃し、効かなければ逃げる・・この本能が優れている者が自然淘汰で生き残ってきました。

そして数万年の間、人間によって選択育種され、狩猟犬・番犬としてその本能をさらに強化されてきたのです。同伴犬、家庭犬として犬が育てられているのはごく最近、ここ数十年のお話です。数万年の間に培った本能は簡単には消えません。

その犬をしつけて、一緒に暮らそうというのですから大変なのが本来の姿なんです。苦労するのが当たり前なんです。

どうかチワワちゃんを理解してあげてください。現状を許すことから初めてください。でも今の状況から少しだけ、難しい要求を犬にしてください。ほんの少し進歩させてください。それが出来たらまた少し難しい要求をする・・・この繰り返し・・・

犬のしつけでは、そうやって少しずつ少しずつ成長させることです。飼い主さんもそうやって少しずつ成長していきます。

犬のしつけに年齢は関係ありません。犬は犬の本能で純粋に環境に適応しているだけですから、環境が良くなれば犬も良くなりますし、またそこから甘やかしをすればまた問題行動が出てきます。犬のしつけは、犬の生涯やってあげないといけません。

チワワちゃんは生まれ持った素性もあったでしょう。ショップやブリーダーの育て方も大きく影響します。幼少期に犬や人に慣れさせる社会化も十分ではなかったでしょう。先代犬を亡くした寂しさから、過保護はなかったでしょうか。問題が出始め、感情的に怒ったり体罰や威嚇などなかったでしょうか。

まずは皆様・・ゼロからスタートするつもりで意識改革していただき、先代犬の良い思い出は残しつつイメージは忘れて下さい。チワワちゃんが普通の犬なんだと受け入れてください。

それができないと、どんな手法やしつけグッズを使っても何の解決にもなりません。手法にこだわらないでください。オヤツやしつけグッズも使ってはいけません。チワワちゃんとの本当の関係作りが、どこまで出来ているのかが見えなくなってしまうからです。

まずは本書の関係作りを学んで、ご家族全員で一貫してください。ご不安であればご購入後メールサポートで詳細をお知らせください。詳しく過去を振り返ってみましょう。
http://dog-life-big.biz/mailsaport.html

それから社会化を促進しましょう。犬も哺乳類ですから、生涯学び続けます。環境にも適応していきます。学べる場、慣れることができる場を作ってあげないと退化するだけです。週2回の外の散歩は少な過ぎます。

犬が吠えたりジタバタすれば、はずかしいかもしれません。イライラするかもしれません。でもそれが教育です。

毎日散歩してください。怖かったら手袋してリラックスできる準備をしてください。
散歩中、人や犬が前方に見えたら犬にスワレ・マテをさせます。飼い主さんもしゃがんであげて、首輪をガッチリつかんで型をとらせます。「シ~」と声掛けしながら静かにしていたらポンポン肩をたたいて褒めます。

吠えたら「ダメ!」と同時に手で犬の口閉じをし、褒めます。(悪い型が止まって良い型ができた)。そして口を解放しますとまた吠えると思いますので、再度「ダメ!」と同時に・・・ひたすらこの繰り返しです。

感情的にならず淡々と続けてください。遠くまで歩く必要はありませんから、出来るだけ多くの時間を外で過ごさせてください。(いきなりではなく、徐々に増やしましょう)。

そして、何を教えても叱っても褒めても、普段の犬との関係作り次第で、その効果が全然違ってくるということです。その関係作りを、普段の態度・あお向け・リーダーウォーク・主導型ヒモ付ボール遊びで構築していただきたいのです。

犬のしつけは、手法の上塗りでは何の意味もありません。接し方が全てつながっています。365日24時間一貫して淡々とやり続けることです。「犬を自分が主導するんだ」、という強いご意志があれば、必ず態度や行動に自然と表れ、犬も察知していきます。最初は無理でも毎日意識するとできるようになっていきます。

> リードで繋いだまま、家の三ヶ所くらいの場所で生活・・

↑これはいけません。色んなご事情があってもいけません。本書にも書いてありますが、サークル(ケージ)があって、その中にクレート型のハウス・トイレ・水ボトル、この4点セットにしてください。落ち着ける環境は必要です。

物理的な環境も含め、犬との接し方も、変えないといけないところは変えないといけません。一部の手法だけつまみ食いしても、犬のしつけは絶対に成功しません。

>「とってこい!」といって犬のおもちゃで遊ぶ事・・

↑これは良いです。ただし、もっと主導するためにヒモ付ボールが良いです。投げる前にスワレ・マテをさせ出来たら投げる、出来なければ型で教えて褒めて投げる。投げたらヒモで回収。コイ・ダセの練習。ゴハン前に入念にやると、犬に主従関係が明確に伝わりやすいです。

ゴハン中も取り上げて中断させるしつけも重要です。

いつでもどこでも何でも、犬を主導することです。犬の要求には一切合わせない。それをどれだけやり続けたか・・犬のしつけの結果はそれに比例します。

では頑張って続けてみてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
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株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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