犬のしつけがQ&Aで分かる!

噛み付き吠えるチワワ犬のしつけ

m1.png

こんにちは。はじめまして。
先代の犬が数年前に亡くなり、約2年半前に現在のチワワ犬を購入しました。
家族は、祖母、主人、息子(8才)、私の4人家族です。

チワワは、子犬の頃からとにかく問題犬でした。
無駄吠え、噛み付きに加え、何でも食べてしまうため、家の中でもリードで繋いでいる状態です。
散歩中は、他の人や犬に会うと吠え掛かり、何度か噛み付いた事もあります。
特に、子供は大嫌いです。
息子の友達が家に遊びに来ると、ものすごい声で吠えて、近づくと噛み付きます。
犬や子供は、テレビに出てきても吠え続けます。

小さい頃に「犬のしつけ教室」にも通ったのですが、効果はありませんでした。

先代の犬は、穏やかな性格でしたので、こんなに大変な思いをすることはありませんでした。
息子も犬が大好きでしたので、毎日のように散歩に連れて行っていましたし、祖母も犬が大好きなので、先代の犬が亡くなり気持ちが落ち込んでしまっていたので、今の犬を購入しました。

けれども・・

チワワは、こんな状態ですので、祖母は扱いに困り果ててしまい、息子も吠え掛かられるので嫌がる事もしばしばです。

私も日々の忙しさに、なんとなく今日まで来てしまいましたが・・
やはり、このままでは家族中(チロルも含めて)がストレスになってしまうので、なんとかしたいと思い、ネットでいろいろと調べておりました。

実を言いますと、「犬のしつけグッズ」を検索していたところ、堀川さんのページを見つけました。
ホームページを拝見しましたが、チワワには、課題も多く、これからの犬のしつけに自信が持てないでいます。

現在は、私達では散歩中の対応が大変なため、主人が週に2度くらいのペースで散歩に行っています。運動不足を補うため、家の中で毎日「とってこい!」といって犬のおもちゃで遊ぶ事はしています。普段は、リードで繋いだまま、家の三ヶ所くらいの場所で生活させています。

本来なら、一緒に散歩も楽しみたいですし、公園などにも連れて行けるようになりたいです。

こんな状態ですが、堀川さんの方法で、これからでも犬をしつけることは出来るのでしょうか?

長々と申し訳ありません。率直なご意見を宜しくお願いいたします。


m2.png

まず、皆様の意識改革と思い出の切り替えが必要です。

先代の犬は良い子でしたね(^-^)
犬のしつけを何もしなくても、特に問題なく過ごせる犬はいます。でもそれはマレです。チワワちゃんは問題犬ではありません。純粋な普通の犬の行動です。

先代の犬との良い出会いは感謝して、良い思い出としてしまってください。忘れるのは辛いですが、比較するのはチワワちゃんにとって大変酷なお話です。チワワちゃんは犬の本能で純粋に必死に生きています。

良い犬を飼ったことのある飼い主さんが、次に普通の犬を飼うと、必ずこの壁にぶち当たります。最初の犬が基準値になって無意識に比較してしまうのです。でも犬はやっぱり犬なんです。

動くものを追いかけ捕まえ・噛み付き・解体する。見知らぬ動物には威嚇し、攻撃し、効かなければ逃げる・・この本能が優れている者が自然淘汰で生き残ってきました。

そして数万年の間、人間によって選択育種され、狩猟犬・番犬としてその本能をさらに強化されてきたのです。同伴犬、家庭犬として犬が育てられているのはごく最近、ここ数十年のお話です。数万年の間に培った本能は簡単には消えません。

その犬をしつけて、一緒に暮らそうというのですから大変なのが本来の姿なんです。苦労するのが当たり前なんです。

どうかチワワちゃんを理解してあげてください。現状を許すことから初めてください。でも今の状況から少しだけ、難しい要求を犬にしてください。ほんの少し進歩させてください。それが出来たらまた少し難しい要求をする・・・この繰り返し・・・

犬のしつけでは、そうやって少しずつ少しずつ成長させることです。飼い主さんもそうやって少しずつ成長していきます。

犬のしつけに年齢は関係ありません。犬は犬の本能で純粋に環境に適応しているだけですから、環境が良くなれば犬も良くなりますし、またそこから甘やかしをすればまた問題行動が出てきます。犬のしつけは、犬の生涯やってあげないといけません。

チワワちゃんは生まれ持った素性もあったでしょう。ショップやブリーダーの育て方も大きく影響します。幼少期に犬や人に慣れさせる社会化も十分ではなかったでしょう。先代犬を亡くした寂しさから、過保護はなかったでしょうか。問題が出始め、感情的に怒ったり体罰や威嚇などなかったでしょうか。

まずは皆様・・ゼロからスタートするつもりで意識改革していただき、先代犬の良い思い出は残しつつイメージは忘れて下さい。チワワちゃんが普通の犬なんだと受け入れてください。

それができないと、どんな手法やしつけグッズを使っても何の解決にもなりません。手法にこだわらないでください。オヤツやしつけグッズも使ってはいけません。チワワちゃんとの本当の関係作りが、どこまで出来ているのかが見えなくなってしまうからです。

まずは本書の関係作りを学んで、ご家族全員で一貫してください。ご不安であればご購入後メールサポートで詳細をお知らせください。詳しく過去を振り返ってみましょう。
http://dog-life-big.biz/mailsaport.html

それから社会化を促進しましょう。犬も哺乳類ですから、生涯学び続けます。環境にも適応していきます。学べる場、慣れることができる場を作ってあげないと退化するだけです。週2回の外の散歩は少な過ぎます。

犬が吠えたりジタバタすれば、はずかしいかもしれません。イライラするかもしれません。でもそれが教育です。

毎日散歩してください。怖かったら手袋してリラックスできる準備をしてください。
散歩中、人や犬が前方に見えたら犬にスワレ・マテをさせます。飼い主さんもしゃがんであげて、首輪をガッチリつかんで型をとらせます。「シ~」と声掛けしながら静かにしていたらポンポン肩をたたいて褒めます。

吠えたら「ダメ!」と同時に手で犬の口閉じをし、褒めます。(悪い型が止まって良い型ができた)。そして口を解放しますとまた吠えると思いますので、再度「ダメ!」と同時に・・・ひたすらこの繰り返しです。

感情的にならず淡々と続けてください。遠くまで歩く必要はありませんから、出来るだけ多くの時間を外で過ごさせてください。(いきなりではなく、徐々に増やしましょう)。

そして、何を教えても叱っても褒めても、普段の犬との関係作り次第で、その効果が全然違ってくるということです。その関係作りを、普段の態度・あお向け・リーダーウォーク・主導型ヒモ付ボール遊びで構築していただきたいのです。

犬のしつけは、手法の上塗りでは何の意味もありません。接し方が全てつながっています。365日24時間一貫して淡々とやり続けることです。「犬を自分が主導するんだ」、という強いご意志があれば、必ず態度や行動に自然と表れ、犬も察知していきます。最初は無理でも毎日意識するとできるようになっていきます。

> リードで繋いだまま、家の三ヶ所くらいの場所で生活・・

↑これはいけません。色んなご事情があってもいけません。本書にも書いてありますが、サークル(ケージ)があって、その中にクレート型のハウス・トイレ・水ボトル、この4点セットにしてください。落ち着ける環境は必要です。

物理的な環境も含め、犬との接し方も、変えないといけないところは変えないといけません。一部の手法だけつまみ食いしても、犬のしつけは絶対に成功しません。

>「とってこい!」といって犬のおもちゃで遊ぶ事・・

↑これは良いです。ただし、もっと主導するためにヒモ付ボールが良いです。投げる前にスワレ・マテをさせ出来たら投げる、出来なければ型で教えて褒めて投げる。投げたらヒモで回収。コイ・ダセの練習。ゴハン前に入念にやると、犬に主従関係が明確に伝わりやすいです。

ゴハン中も取り上げて中断させるしつけも重要です。

いつでもどこでも何でも、犬を主導することです。犬の要求には一切合わせない。それをどれだけやり続けたか・・犬のしつけの結果はそれに比例します。

では頑張って続けてみてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針