犬のしつけがQ&Aで分かる!

ラブラドールレトリーバー犬のしつけ飼い方


m1.pngラブやゴールデンは足腰が弱いと聞きますが、あお向けの時足をはらったりは数を多くやって大丈夫でしょうか?
 
堀川様のゴールデンみたいに自分でするようになってくれれば良いのですが宜しくご解答お願い致します。
 
一頭のラブはシィットからダウンでふせをしないでそのままあお向けになっちゃうのでそれもまた困ってしまいますが(笑)


m2.png>ラブやゴールデンは足腰が弱いと・・
 
↑これは股関節形成不全のことが話題になっていると思いますが、一時期ラブやゴールデンは大変人気がありました。そうなると必ずショップやブリーダーは乱繁殖させます。売れる→需要に追い付かないので、とにかく繁殖で生ませるのです。
 
これによって遺伝性の疾患が多くなります。キャバリアの心臓疾患やシェパードの神経疾患などもそうです。今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようですので大丈夫です。もしご心配であれば、かかりつけの獣医さんに話すと、触診してくれます。ちょうど今は冬前の混合ワクチンの時期ですので病院に行かれる機会があるかもしれません。普通はもし疾患があるなら、すでに異常な歩き方などで症状が出ているはずです。ご心配ないと思います。
 
あと、とても大切な事なのですが、犬は飼い主さんの態度を認めると自分から仰向けになっている場合があります。他にも、シッポや口の中を触っても抵抗しません。大切なのは、行動させる為の手法ではなく、信頼関係と主従関係だということが分かります。
 
ですので、私の犬も主従関係と信頼関係が出来ていなかった時は仰向けや体を触られることを嫌がったり、抵抗しました。それがリーダーウォーク、態度を徹底していくうちに、自然と体を触らせたりスムーズに仰向けするようになりました。
 
あとは細かい動作は、やはり「型」と「音」・・これを根気良く繰り返すしかありません。
 
あせらず頑張ってください。


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【↓とある別の読者様からいただいた内容↓】

ラブ二匹の飼い主です。標記件、Q&Aの「ラブラドールやゴールデンは足腰が悪い?」の質問に対し、「一時期ラブやゴールデンは大変人気があり...乱繁殖させ...遺伝疾患が多くなり...(でも)今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようです」とありますが、その根拠は何なのでしょうか?

その根拠を示せないのであれば、その記載削除してください(非常に不愉快です)。

実際、血統証付きラブの半数は股関節形成不全だとのNPOの調べもあります(数百頭程度の調べですが)。うちは二匹とも股関節形成不全と診断されています(2010年および2012年生まれ)。2010年生まれの子の血統証をみると、両親は腹違いでした(日本では、その根拠はわかりませんが、腹違いであれば(母犬が違えば)血統証が付与される仕組みのようです(遺伝的にはまったく意味不明な仕組みです))。

また、日本では、繁殖犬に対し股関節のX線検査を義務化していないようですね。私共はアメリカ生活が長く、アメリカでもレトリバー種など大型犬の近親交配による股関節形成不全の問題がとりざたされていて、実際、当時はアメリカでも股関節形成不全になる子犬は半数以上いたそうですが、交配に用いる犬についてX線検査を義務化することによって、股関節形成不全になる子犬の割合は一割程度まで下がったとのことです。

そのような改善は日本ではなされていないし、また近親交配についても、いまだ腹違いであれば血統証を発行しているのにもかかわらず、どういった根拠でそのような記載をしているのかまったく理解できません。

ゴールデンを飼われているのですね。レトリーバは、ほんとかわいいですが、痛くてもがまんしてしまう犬種でもあり、その結果、痛いとこ触られて噛んだりして保健所で殺処分という子も、残念ながら、少なからずいると思います。

また、病気とわかった時点や医療費を考えて、保健所に送られる子も多いと思います。どうか、情報は正確にお伝えください。


返答内容
>今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようです・・

↑これは事実なのですが、それは「日本が法的に予防・対策を実施したから」ではありません。

一昔前の日本では、ラブ、ゴールデン、セター、ハスキー、バーニーズなどの大型犬が今よりも多かったです。(正確にはペットブームで犬全体の登録頭数が多かったです)

しかしブームは終わり、犬の登録頭数が減り、その中でも大型犬がかなり減った(売れない)のです。

そうなると、必然的に、無理に遺伝的疾患のある犬まで繁殖させなくて良いわけです。無理に産ませても売れないだけなのです。

また、管理頭数が減れば、それだけ世話も行き届き、事故も防げます。環境も良くなります。そして、日本人は職人的な方が多いですから、知識を蓄え改善の精神でペット全体のブリーディングレベルが上がってきているということもあります。

その他、以前は単価の安い中国からの輸入も多かったので、その中で問題のある犬も多かったです。(全犬種)


という「結果論」なのです。

それらの結果、実際に獣医さん達に聞いても、「今はそういう子はまずいない」と言います。

そういう「事実・現実・結果論」を基にお話しております。


そして、アメリカと日本の文化の違いもあります。

アメリカでは室内で家の中でフリーにすることが当たり前です。必然的に、フローリングなどで滑ったりソファーに飛び乗ったり落ちたりと、脱臼しやすい機会が多いです。

また、日本ではいまだに、ラブ、ゴールデンを外で飼っているご家庭も多いです。さらには、室内でもケージ内で過ごさせ、きちんと管理している方が多いです。私もそう推奨しております。

運動・遊び・散歩・スキンシップは、時間を作って飼い主さん主導のもとで、メリハリをもってたっぷりすればいいだけのことです。

そういった文化、環境の違いも大きいです。


また、アメリカの市場で流通する遺伝系統と、日本で流通する遺伝系統も違います。ラブやゴールデンだけでなく、日本犬なんかも日本とアメリカで全然違う犬種であるかのような違いもありますよね。見た目も疾患もです。

以上、これが日本とアメリカの「現実の違い」なのです。


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5カ月になるラブラドールレトリーバーのしつけです。
リーダーウォークを覚えさせるために、朝夕散歩をしています。
1回の散歩で30分以上歩くのを目標にしていますが、途中で飽きてしまい動かなくなってしまうので、20分くらいしか散歩ができません。


散歩から帰ってからは、家の中で20分ほど自由に遊ばせて、それからハウスに入れるようにしています。このようなやり方で5ヶ月間やってきましたが、あまり進歩が見られず、噛み癖も治りません。
家で自由に遊ばせる時間を持つのは良くないでしょうか?


「座れ」や「待て」も教えたいのですが、落ち着きが無くじっとしていないので、まだ教えることができていません。アドバイスをお願いします。


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進展が無いのと、これから反抗期に入ってきますので、ちょっと心配です。
 
もう一度根本的に見直さないといけない部分もあるかもしれませんので、今一度、普段の接し方や態度を具体的に教えていただけないでしょうか。今までの犬のしつけの現状を整理してみましょう。良かった事、悪かった事、これからやるべき事が見えてくるはずです。
 
オヤツ、抱っこ、話しかけ、甘噛みしたときの対応、自由に遊ばせている内容、あお向け、などなど・・
 
ちょうど今は子犬から成犬への移行期で反抗期です。ホルモンバランスなどの影響から気質も変わってきますし、成犬としての権勢本能なども強く出てきます。
 
1歳までは大変なのは普通ですので、結果はすぐ出ませんが見直せる・・もしくは強化すべきところもあると思います。プライバシーに関わることもあるかもしれませんが、素直に全部お話いただけると、より具体的な見直しもできるのではないかと思います。
 
スワレやマテも、飼い主さんが体現させないといけません。ジッとしなければ首輪をガッチリつかみ体現させます。何度も何度もやり続けます。言う事を聞かない素振りを見せたなら「ダメ」としっかり視線を送り、あお向けやリーダーウォークをしてください。何度も何度もやり続けます。家事が済んだらできるだけ犬に教える時間をとってください。ご家族全員で協力もし合わなければけません。
 
自由運動は主従関係が保てる遊びでしょうか?その時間にヒモ付ボール遊びやリーダーウォーク(もちろん家の中で)、スワレ、マテを教える事はできないでしょうか。
 
私は犬のしつけ当時、仕事も辛かったですが、家に帰ったらテレビも見ることなくお酒も飲まず犬のしつけに時間を作りました。犬はとにかく時間をかけて何度も体現させないと物事が分かりません。主従関係も時には強く示さないと犬は相手を見下して認めようとしません。
 
もちろん飼い主さんもご努力されているでしょうし、まだラブラドールちゃんも成犬ではありませんので大変な時期は続きます。しかしあきらめずできる事を全てやっていく、足りない事は追加する・・そんな取り組みで今後も頑張っていきましょう。
 
ぜひ具体的に現状をまたお知らせいただけますと幸いです(^-^)

 

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色々と犬のしつけに関するものを見ましたが、内容が一番安心でき納得できました。
メールさせていただいたのは、本を見てしつけを始める前に質問したいことがあったからです。

うちの犬は、黒のラブラドールレトリーバーのオスで、はっきりした年齢はわかりません。4年ほど前にお客様が(自営で会社を営んでおります。)迷い犬を連れてきて(首輪なしの状態で)、自分では飼えないから飼ってもらえないか・・と家にやってきたのが今や我が家の問題犬です。

ラブラドールは大きすぎて家の中では飼えないので、会社で外飼をしています。家族や従業員には危害を加えないのですが、無駄吠え・飛びつき・ひっぱり・噛み癖があります。走っているトラックに突進していくという変な(危険な)癖もあります。

散歩の途中で突然他人に飛びついて、たまに噛んだりする(大きな傷にはなりませんが)ことがあり、正直、精神的に苦痛になっている状態です。

主人は、「自分ではどうにもできんから、かわいそうだが安楽死させたらどうか・・」といいます。しかし、普段は可愛い会社の番犬なのです。

何とかならないものかとPCで検索していたところ堀川さんのHPにたどり着きました。知合いに聞いても、大きくなってからではしつけは無理、といわれるのですが本当にダメなのでしょうか?

私はできればしつけ直して、このまま飼ってあげたいと思っています。よろしくご指導お願いします。


m2.png悲観される必要はまったくありません。HPにも書きましたが、犬は犬の本能に従ってシンプルに環境に適応しているだけですので、何歳になっても犬のしつけは出来ます。そして犬の素性ですが、ラブラドール君は良い子です。
 
迷い犬なのに、家族と問題なく接することができるのは素晴らしい素性です。私にご相談される飼い主さんの多くは、家族にも牙をむくような深刻な状態の方もいらっしゃいます。
 
しかし、他人や動く物に攻撃性がありますね。ただ、これは一重に社会化の不足と環境のストレスです。それだけです。首輪がない迷い犬・・そこから前の飼い主が社会化や犬のしつけをしてこなかったのは容易に想像できますから、当然といえば当然の結果です。
 
ということは環境を整えてあげ、社会化を促進すれば、またその環境に犬は順応してくれます。素性も良い子です。もちろん、4年以上好き勝手やってきたなら、新しい環境や犬のしつけに順応するのも時間は多少かかりますが、やり続ければ必ず変化はあります。
 
苦しみを伴う不治の病でない限り、安楽死は絶対にいけません。日々後悔されることになるでしょう。家族として迎え入れた以上、これも運命の出会いです。生涯の最後まで精一杯しつけしてあげましょう。
 
では内容ですが、本題に入る前に環境の確認です。
 
外飼いですが、鎖での繋ぎ飼いでしょうか?
これは犬に非常にストレスがかかり、攻撃的になります。他人は容易に自分に近づける・・でも自分は逃げられない・・という状況です。ですので、ケージ(柵の囲い)を作り、その中に四方が壁になったハウスを置くべきです。犬のストレス度合いが全然違います。
 
それと一日の運動や遊びはどうでしょうか?
30分の散歩と30分のボール遊びなどが理想です。犬は捕食動物ですから、本能のはけ口も作ってあげないといけませんし、運動不足もストレスになります。
 
では、犬のしつけです。吠え・噛みつき・引っ張り・飛びつき・・何事の教えもそうですが、全ての基盤は主従関係にあります。それがないと犬は教えても聞く耳すら持ちません。外飼いですので、ベタベタの甘やかしはないと思いますが、犬には具体的に主従関係や物事の良し悪しを、シンプルにしつこく教えてあげないと何も学べませんし、分かっていません。
 
まず普段の何気ない接し方です。意味なく声をかけたりナデナデ・オヤツ・・・こういうことは一切止めます。かまいたいと思われたら、オテでもスワレでも何でも良いので必ず何か指示を出し→犬が従う→褒める・・というルールにしてください。
 
今あお向けが出来る状態なら、あお向けも織り交ぜます。暴れて無理ならリーダーウォークから始めます。散歩でも、もちろんそうなのですが、家でも時間があったら頻繁にリーダーウォークをしてください。特にゴハン前に時間をかけてやりましょう。キレイにコントロールすることは意識されなくて良いです。毅然とした態度を明確に示すことを意識しましょう。
 
ヒモ付ボール遊びも、飼い主が主導してやります。ボールを投げる前に必ずスワレ・マテをさせ、できたら褒めて投げる・・飼い主の判断でヒモを引いて回収する・・そうやって主導して主従関係を示していきます。
 
以上のことを繰り返し、犬との主従関係と信頼関係を作っていきます。
 
そして物事は、型と音(できるだけジェスチャーも)でシンプルに根気良く体現させて教えていきます。そうしないと犬の知能では覚えられません。
 
全てに共通する事ですが、悪い型を止めて・良い型をとらせて褒める・・やることはシンプルです。でも何度も何度も毎日毎日やる根気強さが必要です。
 
吠えと噛みつきなら、首輪をつかみ「ダメ」と同時にもう片手で口を軽く閉じます。悪い型は止まり、良い型になったので、ここで褒めます。開放して、また吠えたら再度首輪をつかみ「ダメ」と同時にもう片手で口を・・・この繰り返しです。開放しても吠えなったから・・噛まなかったら褒めて、何度も反復します。
 
そうやってシンプルに教えないと犬の知能では理解できませんし、主従関係が出来ていれば覚えようとしてくれます。だから大前提が主従関係になります。
 
引っ張りも飛びつきも、主従関係が深まって、リーダーウォークが浸透してくればなくなります。また散歩時についても、他人を避けないで、あえて他人に多く会わせて社会化を促進します。他人が見えたら、首輪をガッチリつかんでスワレをさせ、他人を良く見せます。(飼い主さんも一緒にしゃがんであげる。または動きが激しいなら、座っている犬に馬乗りになって首輪をガッチリつかむ)。吠えたら先ほどの型と音で教えます。他人とすれ違って、通りすぎる間、良い子にできた瞬間があったら、そこですかさず「○○良い子!」で褒めます。頭でも体でもどこでも良いので、ポンポンポンと軽くたたいて褒めます。
 
その繰り返しで他人にも慣れ、接し方も学んでいきます。(散歩と遊びの時間をしっかり確保してストレス発散も)。今回のラブラドール君の場合は、歯をむき出して唸るような強い攻撃性ではないはずです。飛びつきは接し方と興奮の抑え方が分かっていないだけです。
 
余談ですが、あまりに引っ張りが強くてキツイなら、リードを腰にしばって、手で補助すると楽です。
 
では、今回は以上です。次回またご相談される際は、HPのご案内の通り、もう少し過去の接し方や一日の流れを具体的にお知らせいただけますと、よりピンポイントでアドバイスできると思います。
 
自分を信じてやり続ければ、必ず結果は出ます。また家族と従業員さんの協力も必要です。まずは態度とリーダーウォークから頑張ってみてください(^-^)


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m1.png先日、黒いラブラドールレトリーバー女の子(生後60日で家に来て今日で6日目)を家族に迎えました。
家族構成は、主人・私・長女11歳【小5】長男9歳【小3】の4人家族です。

若かれし時代に、トリマー取得後動物病院勤務にてアニテクの資格も受講しましたが、離れた今何もかも初めからで、犬を優しい子に育てたいと、主人と甘噛みにどう接すれば・・

本来必ず甘噛みはするもので、でも子犬とはいえ凄い力と迫力に子供達は・・

そんな時、主人が見つけました・・堀川さんの犬のしつけホームページ・・

おっしゃる事はその通りで、信頼関係の中でお互いに必要としたいと!!

安心できる家庭の中で過ごしてほしくて・・犬は家族ですから。長々とすみません。


m2.pngラブラドールちゃんというと盲導犬や介助犬などの良いイメージがありますね。
しかし、それらは忘れてください(笑い)。
良いイメージを持ちすぎると現実とのギャップに非常に苦しむことになります。ラブちゃんといえど、やはり犬です。犬としての本能で・・感覚で生きていますし、その本能で人間の家族と接してきます。

そして、生後数か月の幼犬時代は特にそうですが、犬に何も期待しないでください(笑い)。
今は、まだ何も知らない経験もない猛獣です。それが当たり前なんだと受け入れることから始め、犬の目線まで低くして長い目で見てあげてください。

それができると、ちょっとした成長や進歩も喜びになりますし、毎日の犬のしつけも楽しくなっていきます。

かといって、犬の2・3か月はもう赤ちゃんではありませんので、甘やかしをせず、人間と暮らすためのルールや人間との主従関係をしっかり教え込まなければいけません。

犬のしつけでは、特に生後6か月までが重要期です。人間との関係作りはもちろんのこと、散歩などを通していろんな人に会わせ、犬とも接し、人間の文明とも触れ、社会化を進めてください。

しばらくは、楽しくもあり大変な時期が続きますが、ぜひ頑張ってください。結果はなかなか出ない・・でもやり続けなければいけない・・そういう時期です。何かあればいつでもご相談ください。

態度・あおむけ・リーダーウォーク・ヒモ付ボール遊び・型と音とジェスチャーの教え等々・・

では、がんばって続けてください(^-^)


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m1.pngホームページを拝見し大変参考になり、かつ同感させていただいたので堀川さんの犬のしつけ本を先日購入させていただきました。

ちょうど今日が3ヶ月となる、黒ラブ(♂)の子犬が二週間前から家族に加わりました。初めて犬を飼うため、本教材を有効に活用させていただいてます。

現在のところ、お座り、待て、がある程度理解され、甘噛みも少なくなってきました。

また、犬のしつけ相談をお願いすることもあると思いますが、よろしくお願いします。


m2.pngさて黒ラブ君、3か月ですね。家に来てもう2週間経ちましたし、犬の3か月はもう赤ちゃんではありませんので、「徐々に」犬のしつけを強化していってください。

「徐々に」・・と申し上げたのは、やっぱりまだ3か月だからです。知能も経験も全くありません。今はまだ小さな猛獣です。集中力もありません。

そして、今まで自分の好きに過ごしてきたなかで、犬のしつけが強化されてくると、それが面白くなく反抗したりイライラを見せたりします。でも、それは犬のしつけで必ず通らなければいけない道ですので、お互いの将来のためと思って毅然と続けてください。

甘噛みは許してはいけません。これを放置すると主従関係が逆転しますし、大型犬の本気噛みは大変危険です。その結果が体罰的なしつけにもつながって、悪循環に陥ります。

ラブラドールは職業犬としての良いイメージが浸透していますが、黒ラブ君もやはり犬の本能で生きていま。犬のしつけをしないと、必ず問題行動は出てきます。

甘噛みをしたらすぐに「ダメ」と同時に口を手でつかんで、厳しい視線を送ります。これで悪い型が止まって良い型ができたので、すかさず「○○良い子!」と名前を呼んで褒めます。肩をポンポンポンと軽くたたいてあげます。

解放するとまた噛んでくるので、再び「ダメ」・・・この繰り返しで理解していきます。物事の教えは全て、シンプルに型を作ってあげて音とジェスチャーの関連付け・・そして褒める・・この繰り返しです。

ただし、犬は自分が認めていない人の言う事は聞く耳すら持ちません。ですので、普段の何気ない態度、あお向け、リーダーウォーク、主導型のボール遊びを通じて主従関係を積み上げていくことが大前提になります。

リーダーウォークについては、いきなり子犬を外でするのは無理です。慣れていないことばかりで子犬にはパニックになります。

まずは室内で首輪とリードに慣れることからです。2、3日は匂いを嗅がせ見せ、その後付けたらもう首輪は外さない方が良いです。最初嫌がってもすぐ慣れますから見守ってください。

そして家の中で本書の「ツケ」を練習します。最後の予防接種が終わっていなくても玄関先で外の世界を頻繁に見させてください。他人や犬を多く見せることです。しかし予防接種までは接触させてはいけませんし、電柱の匂いを嗅がせることなども厳禁です。

予防接種が済んだら、毎日外へ出かけましょう。犬のしつけそのものもそうですが、社会化にとって生後6か月までが非常に重要です。

あお向け、主導型の遊びは頻繁にやってください。意味の無い声掛けや、ナデナデ抱っこ、オヤツ・・そういう従属的な接し方は止めて、何でも良いので「指示を出し、できたら褒める」・・ということを接し方のルールにすると良いです。

オテでもスワレでも何でも良いです。できなければ型を作ってあげて褒めます。黒ラブ君と接する時は全てしつけの要素を加える・・ということが大切です。

犬を初めて飼うと、しばらくは上手くいかないことだらけです。でもそれは知能の低い犬相手です。幼犬ならなおさら、当たり前のことになります。

その当たり前を受け入れ、大きな気持ちで楽しんで「続ける」ことを意識してください。必ず結果は比例しますので、自分を信じてやり続けるのみです。

では、また何かありましたらいつでもメールいただきたいと思います(^-^)


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質問内容我が家は15歳になるイエローラブの女の子と、6ヶ月を迎える黒ラブの男の子がいます。
問題は黒ラブ君(笑)

体重は既に20㎏を超え!!日々拡張を続けています(汗)
腰にはちゃんと「クビレ」もあるので・・・決して肥満ではなく、骨格的に大きくなる子だと思います。

なので早いうちからの躾けが大事かと~訓練士さんもお願いして私共々訓練も受けてきましたが、日々落ち込むことも多く・・・そんな時、堀川さんの「犬のしつけ本」に出会いました。

早速購入し読んでみると、訓練士さんに言われた事が具体的に書かれていて・・・
日常生活で何を注意したらいいか良く理解できました。

とにかく子犬で来た時の可愛さから「お犬様!!」になっていたようです。最近は大分落ち着きも出てきて、散歩の途中でガブガブと挑んでくることも少なくなりました。

あまり性急に結果を求めず、気長に躾けていきたいと思っています。また、何かとっても!!困ることが起きましたらご相談させていただきます(笑)

今は、本書に書かれたことを地道に実践していきたいと思っています。
まずは、お礼まで。


返答内容まず15歳のラブちゃんにビックリです。きっと穏やかでストレスの無い良い環境なんでしょう(^-^)

ただ、反対に心配なのが、同じ良い印象を黒ラブ君にも持ってしまい、同じ育て方で問題が起こってしまう可能性があります。

最初に飼った犬が素性の良い子だった場合、次に普通の犬を飼った時にそのギャップに苦しんでしまうからです。前の子が素性が良いので、多少緩い犬のしつけをしていても問題がないので、その基準で次の犬にも接してしまうからです。

そうして問題が起こり、「この犬はなんてダメな犬なんだ・・」と悲観してしまうのです。絶対に比較しないことと、今の黒ラブ君が「普通なんだ」という認識をしっかり持たないといけません。

黒ラブ君は、ちょうど反抗期に入っています。体の変化・ホルモンバランスの変化によるイライラ、成犬本来の権勢本能も強く出てきます。もう少しすると知能も急に高くなります。

常にしっかり主導して、正しい関係を犬に示し続けてください。

かといって急に激変したり強引に手法を上塗りするのではなく、まずは普段の何気ない態度やしぐさの見直しから・・そして楽しいボール遊びを通して、そこに徐々にリーダーウォークや仰向けを混ぜこんでいくと良いです。

今は一番不安定で難しい時期です。1歳近くまで続きます。その後も正しい接し方を続けないといけません。あせらず、でも毅然と一貫して続けてください。

では、頑張ってください(^-^)


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質問内容
私と家内と愛犬が2頭です。愛犬は、2歳7カ月になる雌のラブラドールレトリーバーと、生まれてちょうど80日になる雄のラブラドールレトリーバーです。

2頭とも同じブリーダーから譲り受けました。(従兄どうしといったところです)。 姉ラブは雌ということもあり、大したしつけもしないで来てしまいましたが、とても人間好きで初めて会う人にも友好的です。

2頭とも家の中で飼っています。夜、寝る時は一緒に寝ています。(これはNGと言われるかもしれませんが)。2頭飼いに踏み切ったのは、姉ラブに弟か妹を作ってあげて、留守番の時も、出かけた時も一緒に遊べて、今よりももっと楽しく、幸せにしてあげたいという気持ちと、私達夫婦も一生に一度だけ、2頭飼いを目いっぱい味わってみたかったから。

大変は覚悟の上で、私は他の趣味も、仕事の付き合いもほとんど止めて、力を注いで行きたいと思っています。私達には、子供が居ないから、この2頭が子供です。
 
相談は、一つめは姉ラブについてです。先ほどお伝えした、とても人には友好的なんですが、2歳を過ぎたあたりから初めて会う犬には、警戒感が強いのか、とても吠えます。

初めての犬の全てではないのですが、どちらかと言うと大きめの犬に吠えます。同犬種のラブやゴールデンから柴犬、ミックス犬まで、ほとんどはだめです。1歳の頃はどんな犬でも自分から近づいて、とても友好的な挨拶をして、人好き、犬好きだったのですが、何故なんでしょうか?

全てでは無いというのは、ラブでもゴールデンでも、相性なのか相手によっては、大丈夫な場合もあります。また、小型犬にはほとんど大丈夫で、相手が吠えても無視しています。

姉ラブが子供の頃に知り合った犬達には、大型犬でもまったく問題なく、友好的な態度で現在も遊びます。また、ドッグランへ行ったときには初めて会う犬でもけっこう大丈夫で、特に自分から吠えたりしないで、私とボールで遊んだりしています。

という状況ですが、このままでは新しい友達が出来なくなるのではと心配しています。たいしたしつけはしなかったし、リーダーウォークも十分ではなかったので、散歩でもたまにわがままはありますが、他はよく言うことを聞く子です。

性格は、他の犬に吠えられても尻尾を隠すなんて事はまったく無い気の強い女の子と思っていましたが、よく考えると、子供の頃から初めて会う犬には、背中に逆毛を立てて、尻の臭いを嗅いだりしてました。吠えたりは無かったのですが、本当は臆病な子で2歳を過ぎて警戒心から過敏な反応をするようになってしまったのでしょうか?

二つめの相談は、80日になる雄の弟ラブの行動に対するしつけ方法です。弟ラブは当然甘噛みをします。しかし、甘噛みを叱ったり、気に入らない対応をされると、鼻にしわを寄せて本気噛みをしてきます。

多少噛まれたりもしましたが、その際は仰向けにねじ伏せて下あごから掴み、"だめ"と強い声で叱ります。この繰り返しを何度もやって行けば良いのでしょうか? この行動はそのうち直るのでしょうか?

また、仔犬へのリーダーウォークの仕方はどうして行けば良いでしょうか?

それと、あまりに弟ラブがしつこいと姉ラブは怒ったのか、教育しているのか、唸り声をあげて追いかけまわしています。その際には、姉ラブが軽く噛んで押さえこんでいるように伺えますが、何かの拍子で本気で噛んでしまわないか、ちょっと心配です。これはほっといてよいのでしょうか?

とりとめのない内容で長々と、誠に申し訳ありません。しかし、何らかのアドバイスをいただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

堀川様を最初に知った、ネットでの動画を見て、どういうしつけ方法をどれくらいの頻度で、どれくらいの期間でやっていけばよいのか、是非、お聞かせ願えればと思います。宜しくお願いいたします。


返答内容姉ラブちゃんは、もともとフレンドリーなので、考えられるのは散歩中に他の犬に吠えられたり威嚇されて、嫌な印象が残った可能性があります。

相手の犬の、ある特定の特徴(大きさ・色・被毛の長さなど)に反応してしまうのです。また、散歩時という条件も付いたということです。

それから、「怖さ半分・遊びたい半分」で吠える場合もあります。本当に威嚇で吠える場合は「ワンワンワンワン!・・・ワンワンワンワン!」と、非常に短い間隔でマシンガンのように連続で吠えます。また、犬歯を見せて唸ることもします。威嚇で吠えてるのであれば、ドッグランでも同じ反応をするはずです。

いっぽう、遊びを要求したり気を引きたくて吠える場合は、「ワン!・・ワン!・・ワン!・・ワン!・・」と少し吠えの中に間が入ります。

いずれにしても、現行犯で教えましょう。他の犬を避けないで、むしろ経験できる場・・教える機会を積極的に作ってあげる必要があります。

散歩の距離は長くなくて良いので、どこかに座ったりノンビリしながら、犬を待ち受けて出来るだけ長く外で過ごしてください。

他の犬が見えてきたら、まずスワレ・マテの指示を出しながら飼い主さんも一緒にしゃがんであげて、犬におんぶするような体勢でガッチリ首輪をつかんでスワレの型をキープさせてください。

犬とすれ違うまで、その型をキープし、吠えないでマテたらポンポンで褒めながら「シ~」の指示音を関連付けてください。

もし吠えたら「ダメ」とハッキリ伝え、犬の口を手で閉じ吠えを止めてください。そして、犬のしつけでは絶対に叱って終わり・・にしないで、良い型に指示音やジェスチャーを関連付けて褒める・・ここまでをセットにしてください。

弟ラブ君の甘噛みも同じ方法で良いですが、口閉じの良い型を作り「シ~」の指示音を関連付けながらポンポン褒めてください。褒めたらすぐ口を解放します。

解放するとまた吠えると思いますので、再度「ダメ」と・・・ひたすらこの繰り返しです。繰り返していくと、口を解放しても吠えない瞬間がきますので、そこで指示音を関連付けてしっかり褒めて、何度も反復してください。

そうやって、慣れて経験させることと、体現で教えてあげることが必要です。

そして、同じ教え方・叱り方・褒め方をしても、犬との関係次第でその効果がまったく違ってきます。普段の何気ない接し方しぐさ態度を見直し、リーダーウォーク・あお向け・主導型コング遊びを通して関係作りを続けていただきたいのです。

そして弟ラブ君です。

甘噛みのしつけは、先ほども触れました口閉じで教えていただきたいですが、甘噛みしてきた時に「ダメ」と同時に指を子犬の口の中に少し押し込むのも良いです。子犬は嫌がってのけ反りますので、そこで褒める・・という手もあります。

>あまりに弟ラブがしつこいと姉ラブは怒ったのか、教育しているのか、唸り声をあげて追いかけまわしています・・

↑これは親犬が自然とやっていることです。子犬は噛んでくるのが普通ですが、親犬は淡々と一貫して、軽く噛んで返したり仰向けにして唸ったりして、しつけていきます。

本来はそうしている月齢に、子犬は引き離されていますので、今度は私達人間家族が同じように一貫して教えてあげないといけないのです。

ただ、とにかく知能が低い月齢がまだまだ続きます。あせらないで無理しないで、遊びの中で教えていくと良いです。あお向けもリーダーウォークも同じです。そろそろお散歩デビューの時期も近いので、首輪とリードにも慣れないといけません。

まず数日かけて、首輪とリードで遊んで慣れさせます。その後も、付けてすぐリーダーウォークではなく、リードを付けたままコング遊びでもしましょう。その中で時々リードを持って少し歩いてみる・・また遊び・・また歩いてみる・・ということを繰り返しながら、徐々に慣らしていき、段々リーダーウォークに近づけていくと良いです。

また、これは仰向けも同じで、暴れが激しい時は無理せず、コング遊び・・一瞬あお向けで褒めて解放・・また遊び・・また一瞬あお向け・・という繰り返しで、少しずつ仰向けの時間を長くしたり指示の関連付けをしていくと良いです。

>姉ラブが軽く噛んで押さえこんでいるように伺えますが、何かの拍子で本気で噛んでしまわないか、ちょっと心配です。これはほっといてよいのでしょうか?

↑これは多頭飼いのメリットです。犬が社会化していくには、他の犬か人間か誰かからこういう教えがないと学べません。遊び方を学んでいる時期なので、見守ってください。もちろん、危険な状況がないか監視したり、交互にどちらかの犬にリードを付けて持っておくと良いです。

そうすれば、危険なケンカも仲裁できますし、犬の行動を飼い主さんが主導できますので、関係作りにもなります。トイレの失敗があるならそれも防げます。


では、上記のように実践していただきたいですが、30分から1時間、そして散歩も30分から1時間はかけていただきたいです。

ただし、姉ラブちゃんも弟ラブ君も急変しないで、少しずつ実践していってください。それと弟ラブ君はまだ集中力が全然ありませんので、遊びもしつけも短い時間で回数を多くされた方が良いです。(10分を4・5回など。散歩は一回で良いです)。

リーダーウォークも主導型のコング遊びも室内で出来ますので、時間を見つけてはやってください。

とにかく、あせらず淡々と続けることと、姉ラブちゃんと弟ラブ君を比較しないことです。姉ラブちゃんがすごく良い子でした。弟ラブ君は悪い子ではなく、普通の子犬の行動をとっているだけです。

そしてこれから反抗期もありますし、成犬としての権勢本能も出てきます。大変な時期が続きますが、結果を期待し過ぎないでやるべき事を淡々と続けていきましょう。

では、頑張って続けてください(^-^)


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