犬のしつけがQ&Aで分かる!

ラブラドールやゴールデンは足腰が悪い?

m1.pngラブやゴールデンは足腰が弱いと聞きますが、あお向けの時足をはらったりは数を多くやって大丈夫でしょうか?
 
堀川様のゴールデンみたいに自分でするようになってくれれば良いのですが宜しくご解答お願い致します。
 
一頭のラブはシィットからダウンでふせをしないでそのままあお向けになっちゃうのでそれもまた困ってしまいますが(笑)


m2.png>ラブやゴールデンは足腰が弱いと・・
 
↑これは股関節形成不全のことが話題になっていると思いますが、一時期ラブやゴールデンは大変人気がありました。そうなると必ずショップやブリーダーは乱繁殖させます。売れる→需要に追い付かないので、とにかく繁殖で生ませるのです。
 
これによって遺伝性の疾患が多くなります。キャバリアの心臓疾患やシェパードの神経疾患などもそうです。今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようですので大丈夫です。もしご心配であれば、かかりつけの獣医さんに話すと、触診してくれます。ちょうど今は冬前の混合ワクチンの時期ですので病院に行かれる機会があるかもしれません。普通はもし疾患があるなら、すでに異常な歩き方などで症状が出ているはずです。ご心配ないと思います。
 
あと、とても大切な事なのですが、犬は飼い主さんの態度を認めると自分から仰向けになっている場合があります。他にも、シッポや口の中を触っても抵抗しません。大切なのは、行動させる為の手法ではなく、信頼関係と主従関係だということが分かります。
 
ですので、私の犬も主従関係と信頼関係が出来ていなかった時は仰向けや体を触られることを嫌がったり、抵抗しました。それがリーダーウォーク、態度を徹底していくうちに、自然と体を触らせたりスムーズに仰向けするようになりました。
 
あとは細かい動作は、やはり「型」と「音」・・これを根気良く繰り返すしかありません。
 
あせらず頑張ってください。


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【↓とある別の読者様からいただいた内容↓】

ラブ二匹の飼い主です。標記件、Q&Aの「ラブラドールやゴールデンは足腰が悪い?」の質問に対し、「一時期ラブやゴールデンは大変人気があり...乱繁殖させ...遺伝疾患が多くなり...(でも)今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようです」とありますが、その根拠は何なのでしょうか?

その根拠を示せないのであれば、その記載削除してください(非常に不愉快です)。

実際、血統証付きラブの半数は股関節形成不全だとのNPOの調べもあります(数百頭程度の調べですが)。うちは二匹とも股関節形成不全と診断されています(2010年および2012年生まれ)。2010年生まれの子の血統証をみると、両親は腹違いでした(日本では、その根拠はわかりませんが、腹違いであれば(母犬が違えば)血統証が付与される仕組みのようです(遺伝的にはまったく意味不明な仕組みです))。

また、日本では、繁殖犬に対し股関節のX線検査を義務化していないようですね。私共はアメリカ生活が長く、アメリカでもレトリバー種など大型犬の近親交配による股関節形成不全の問題がとりざたされていて、実際、当時はアメリカでも股関節形成不全になる子犬は半数以上いたそうですが、交配に用いる犬についてX線検査を義務化することによって、股関節形成不全になる子犬の割合は一割程度まで下がったとのことです。

そのような改善は日本ではなされていないし、また近親交配についても、いまだ腹違いであれば血統証を発行しているのにもかかわらず、どういった根拠でそのような記載をしているのかまったく理解できません。

ゴールデンを飼われているのですね。レトリーバは、ほんとかわいいですが、痛くてもがまんしてしまう犬種でもあり、その結果、痛いとこ触られて噛んだりして保健所で殺処分という子も、残念ながら、少なからずいると思います。

また、病気とわかった時点や医療費を考えて、保健所に送られる子も多いと思います。どうか、情報は正確にお伝えください。


返答内容
>今はラブやゴールデンの乱繁殖は基本的にないようです・・

↑これは事実なのですが、それは「日本が法的に予防・対策を実施したから」ではありません。

一昔前の日本では、ラブ、ゴールデン、セター、ハスキー、バーニーズなどの大型犬が今よりも多かったです。(正確にはペットブームで犬全体の登録頭数が多かったです)

しかしブームは終わり、犬の登録頭数が減り、その中でも大型犬がかなり減った(売れない)のです。

そうなると、必然的に、無理に遺伝的疾患のある犬まで繁殖させなくて良いわけです。無理に産ませても売れないだけなのです。

また、管理頭数が減れば、それだけ世話も行き届き、事故も防げます。環境も良くなります。そして、日本人は職人的な方が多いですから、知識を蓄え改善の精神でペット全体のブリーディングレベルが上がってきているということもあります。

その他、以前は単価の安い中国からの輸入も多かったので、その中で問題のある犬も多かったです。(全犬種)


という「結果論」なのです。

それらの結果、実際に獣医さん達に聞いても、「今はそういう子はまずいない」と言います。

そういう「事実・現実・結果論」を基にお話しております。


そして、アメリカと日本の文化の違いもあります。

アメリカでは室内で家の中でフリーにすることが当たり前です。必然的に、フローリングなどで滑ったりソファーに飛び乗ったり落ちたりと、脱臼しやすい機会が多いです。

また、日本ではいまだに、ラブ、ゴールデンを外で飼っているご家庭も多いです。さらには、室内でもケージ内で過ごさせ、きちんと管理している方が多いです。私もそう推奨しております。

運動・遊び・散歩・スキンシップは、時間を作って飼い主さん主導のもとで、メリハリをもってたっぷりすればいいだけのことです。

そういった文化、環境の違いも大きいです。


また、アメリカの市場で流通する遺伝系統と、日本で流通する遺伝系統も違います。ラブやゴールデンだけでなく、日本犬なんかも日本とアメリカで全然違う犬種であるかのような違いもありますよね。見た目も疾患もです。

以上、これが日本とアメリカの「現実の違い」なのです。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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