犬のしつけの根本は主従関係
普段は、ペロペロなめてくるが、何かの拍子に、スイッチが入り、鼻にしわをよせて、うなり、かんでくる。
散歩中など、ズボンを噛んでくる。サークルの外に出したときもリードをつけようとすると、リードを噛もうとしたり、手を噛んでこようとする。
紐で遊んでやっているときも、鼻にしわを寄せ、うなり声をあげて、ひっぱる、先日は、おもちゃを交換しようとして、手をかまれ、流血した。
②サークルの外から、サークルに入れるのに、噛まれそうになるので、苦労する。
③うんちが、トイレでできない
④犬との遊び方がよくわからない(これは人間の問題ですが)
追いかけっこをしようとしても、噛もうとするので、ボールを投げて、持ってきたら、ロープでひっぱりあいなどしているいっしょに遊ぼうとするが、結局、犬が一人で遊んでしまうことが多い。
⑤散歩中、好き勝手なところへ行こうとする。かなり強い力なので、こっちがひっぱ
ると、ハァハァかすれた声をだしている
⑥散歩中、人や犬を見るとうれしくて、尻尾をふり、2本足でたって、飛びつこうと
する
⑦自分のしっぽをかもうと、くるくるまわって、実際に噛んでいる
【愛犬の犬種・年齢・性別】
柴犬 生後5か月のメス
問題の内容は、全て主従関係の逆転の表れです。もしくは相手を試す・・どちらが上か下か確認している行動です。主従関係を作らないで、各々の問題行動の対処法やしつけグッズを使っても意味がなくなりますのでご注意です。
主従関係が逆転すると、犬は言う事を一切聞きません。気に入らないことがあれば、すぐ噛み付き、うなります。同じ事をしても機嫌が良い時と悪い時で、対応も違ってきたりします。要求吠えもします。
普段の相手の態度を犬は常に感じています。意味無くかまう、意味無く声をかける、オヤツをあげる、抱っこでナデナデ・・それらを繰り返すことで、犬は徐々に自分の優位性を感じていきます。そして成長に伴い段々成犬としての権勢本能が強くなっていくので、今までの子犬の意識のまま接していると、特にこの時期表面化してきます。
>ロープでひっぱりあい・・
↑対面しての力比べは、対抗意識や権勢本能が強くなるので止めましょう。また人間の服を引っぱるクセが直りません。(区別がつかなくなる)。
散歩については正しいリーダーウォークを学ぶ必要があります。(動きをどうコントロールするかではありません)。
> ⑦自分のしっぽをかもうと、くるくるまわって、実際に噛んでいる・・
↑自分の思い通りにいかないことへのストレス発散です。
> 主人は、悪いことをしたとき、そんなことしたら駄目・・
↑人間の言葉の文章は犬には理解できません。また、声のかけ方によっては従属的に映ってしまいます。
指示の声は「短い音」にしなければいけないのと、何が悪くて何が良いのか実際に自分で体現させないと、犬の知能ではまったく理解できません。
> ご飯のときは、ご飯の容器をサークル内に置き、お座り、お手、待てをしてから・・
↑これは良いことです。主従関係をシッカリ確認させることは重要です。さらに食べてる食事を「マテ」で中断させるとなお良いです。
犬のしつけの全ての基盤は主従関係です。問題行動別の対処法はあくまで補助です。
まず、意味無くかまったり、気にかけすぎたり、甘やかしを一切止め、毅然とした態度を常に意識する・・オヤツや抱っこもいけません。それだけでも犬の反応は変わってきます。そして犬の本能や考え方、主従関係を作る方法をもっと学んで、根気よく実践していただきたいのです。
プロトレーナーが使う短絡的な手法や、しつけグッズに頼ってはいけません。そんな単純に主従関係や信頼関係が積み上がるわけは無いのです。ダメ犬ではなく、頭が良いから見抜いて言う事を聞かないのです。
吠えるからと言ってやはり他の動物を避けてはいけないのですね。
犬とはいえ、犬が苦手な子もいるのだから、無理強いしないほうがよいのかと思っていました。
ただ、口を手で閉じるのは難しい気がします。
吠え始めると頭が真っ白になっているような感じで、とても顔をさわる状態ではないのです。
普段は口を触っても我慢出来るし、どこを触っても噛み付いた事はないのですが、ひとたび犬に遭うと豹変してしまいます。
犬を目の前にしている時に首輪を引くと余計エキサイトし、スワレという私の声も聞こえていない感じです。(犬がそばにいると全く言うことを聞かないです)犬猫がいなければ、外でもこちらのいう事にも従順なのですが...。
これって主従関係が確立されていないということなのでしょうか?
かなり酷い状態なので、アドバイスいただいた「口を閉じてダメ」の方法を今やると「嫌な事をされた」と信頼関係に影響しないかと心配です。
もちろん無理強いや体罰はいけません。しかし教えなければ、慣れなければ何も変わりませんし、犬の知能ではまったく理解できません。
そして前回メールしたように急に近づけないで、最初は遠くから見せて少しずつ慣れさせ、徐々に距離を詰めていくように・・と申し上げました。怖くない・・威嚇する必要もない、ということを少しずつ理解させなければいけません。急には無理です。
犬にとっての「信頼関係」は、「主従関係」です。自分がリーダーと認めている人がそばに居たら、落ち着けます。指示にも従います。
同じ事を犬にしても、自分が認めている人からされれば犬は嬉しく、喜んで従いたいと思いますし、反対に認めていない人からは何をされても面白くないわけです。「嫌なことをされた」と思ったならば、主従関係ができていないということです。(体罰や威嚇のしつけ法は論外です)
しつけに困る飼い主さんは、皆さん急に無理に変えようとするのです。だから上手くいかず、「この手法はダメだ」、と直ぐあきらめてしまうのです。
まずはできることから、実績と自信を積み上げながら少しずつ強化していけばいいのです。
それと犬を思うあまり、犬のご機嫌を伺ったり、合わせる様な感覚を持ってはいけません。無意識のうちに従属的な態度となって現れてしまいます。犬はそれを敏感に感じ取りますのでご注意ください。
では、また頑張って続けてください(^-^)
我が家の犬の犬種はチワワとヨーキーのミックスで7ヶ月半のメスです。他に飼ってる犬はおりません。
ハウスは無く、サークルの中に敷物を敷いてその中で寝たり食事をしたりさせていて、その中に一緒にプラスチック製のトイレトレーをいれています。さて、我が家ではトイレのしつけができていなく、どこでもそこらじゅうに、うんちやおしっこをしてしまいイライラする毎日を送っています。
基本的に出来ていないのでどうすれば良いのかわからないのですが、要するにリーダーウオークや仰向け固めをして、しっかりした信頼関係が築ければ、飼い主の指示した時に指示した場所でトイレをすると云うことなのでしょうか?
アドバイスよろしくお願い致します。
犬は人間と暮らすと、自然とルールなどを覚えてくれる・・そうなんとなく期待してしまうのですが、実はそれが出来る犬はごく稀です。
一つ一つの事を分かりやすく、何度も何度も毎日毎日シンプルに教えなければいけません。人間よりも知能が低いわけですから本来はそれが当たり前なのです。そして犬のように社会性がとても強い動物は、相手がどういう存在か・・それによって態度や行動をまったく変えます。
同じ教え方をしても主従関係があるのとないのとでは、結果はまったく違ってきますので、まずは主従関係が大前提です。ただしそれだけでは犬は物事の良し悪しを理解できません。主従関係を作った上で、「型」と「音」で何度も体現させてあげないと、犬の知能では覚えられないのです。
主従関係については、あお向け、リーダーウォーク、ヒモ付ボール遊びを行ってほしいのですが、それらはあくまでリーダーとしての毅然とした態度を示すための、手段の一つでしかない、ということを忘れないでください。普段の何気ない接し方が重要なのです。かまい過ぎ、気にかけすぎ、オヤツ、抱っこ・・それらは犬から見ると従属的に映ってしまうのです。
それを止めないで手法だけ追加しても何の意味もありませんので、それもご注意ください。
さて主従関係の構築と同時に、音と型でも教えてあげないといけません。どれだけ自分で体現したか・・その回数に結果は比例します。
オシッコのたびにトレーの上で成功させ、褒める・・失敗例を作らない・・これを実行するために最大限努力します。
まず放し飼いはいけません。本当に犬を見ていられる時間以外は放し飼いをしてはいけません。遊びの時間、団らんの時間、散歩の時間・・そこで思いっきりやって、それ以外はサークルで過ごさせます。
さて、オシッコを失敗する場面ですが、どんな時が多いでしょうか。恐らく、団らんや家族が居るときに出すと、出したとたん・・あるいは出して間もなくオシッコ・・というケースが多くないでしょうか。
人間もそうですが、興奮したり体を少し動かすと尿意、便意をもよおすことが多いです。
サークルから出してもらい、家族がいれば興奮します。犬は感情のコントロールが上手くできません。幼犬ならなおさらです。
まずしつけが浸透するまでは、サークルから出す際は必ずリードを付け、誰かが持っているようにすると良いです。(トイレ以外のしつけにも有効。そのままリーダーウォークも出来る)。
そして少し体を動かせると、尿意をもよおし、クンクン臭いをかぎながらクルクル回り始めますので、すかさずトイレへ連れていきます。トイレでオシッコしている時、「チチチチ」など関連付けの音を言い続けて、「良い子」で褒めてください。
トイレがしっかりできるまでは、その繰り返しです。必ずリードを付け、いつでもすぐトイレへ連れていけるよう目を放さず準備しておいてください。ただし、犬と目が合うような見つめ方は従属的に映ってしまうので、横目で見てないようで見てください。
そうやって音の関連付けが出来てくると、トイレを指差し「チチチチ」の音でそこでするようになります。(オシッコがたまっていれば)。
とにかく失敗する回数を減らし、成功を増やす・・自分でそうやって何度も体現しないと犬は理解出来ないのです。
それと、サークルの中でトイレ以外にオシッコしてしまうようなスペースを作らない事も重要です。サークルは大きすぎないでしょうか? また敷物だけでは、自分の寝床もトイレも区別できない場合もありますし、ストレスの面からしても四方天井が壁になった安心できるハウスがあればベストです。既製の木の箱でも何でも良いです。犬用の立派な高価なモノでなくても良いのです。
それと他のしつけにも影響がありますが、ちょうど今は反抗期の真っ盛りです。これからも成犬としての権勢本能がまだ強くなっていきます。他の問題行動も出てくるかもしれません。家族全員がリーダーとして認められるよう毅然と頑張ってください。
ただし、あせって無理したり、結果を求めすぎないでください。これからまだまだ長い歳月、根競べが続きます。大きな気持ちで、毅然と続けることだけ意識してください。
やればやっただけ結果に比例します。
では、また頑張って続けてください(^-^)
今までの一日の流れですが朝、私がいつも散歩に連れて行きます。その時もず~っと引っ張って先に歩いてます。
オシッコとウンチが済むと 少し落ち着き私の横に付きます。(頭ひとつ前くらいですが)三十分ほど散歩して、家に帰って主人が出かけるのを一緒に見送り、その後ゲージの中のクレートに入って半日近く過します。
家族全員犬に抱き付いたり、頬擦りしたりします。夕方も私が散歩に連れて行きます。夜十時頃主人と散歩に行って河原を走り回って夜は主人と一緒に寝ます。子犬の時に離れて寝ると鳴いたので、それ以来ずっと一緒に寝てます。三か月の時 里親になり 六か月の時しつけ教室に行き、えさでお座りや、おいでをさせましたが一時的でした。 散歩は、ず~っと犬の好きなように 歩かせてます。途中匂いを嗅いだり、好きにさせてました。
途中犬に会うと息が荒くなり、ふせして相手の犬を待ち近くに来ると私の声も聞こえない様子で、ものすごい力で向かって行きます。私は、リードを持つのが精一杯です。そのくせ フェンスの向こうの犬には 何の反応もありません。あまりに他の犬に飛び付くので、あまり犬のいない時間に散歩してました。リーダーウォークも二日目ですが、すぐに先に行くのでなかなか先に進めず、お互いストレスがたまりそうです。焦らずにと自分に言い聞かせながらやろうと思います。どうかよろしくお願いします。
ケージ内にはトイレはないでしょうか。トイレ=散歩であれば、当然犬はオシッコ、ウンチをしたい場所を探しますので引っぱり、言う事など聞いてる余裕はありません。
ホームページに書きましたとおり、ケージ内に四方天井に壁があるハウス、トイレ、水ボトルを完備するのがベストです。
家でいつでもトイレができ、習慣ができれば、少なくとも「トイレ場所を探して引っぱる」という要素はなくなります。マーキングしなければ縄張り意識も減ります。トイレをガマンするストレスもなくなります。
HPにも書きましたが、「リーダーウォーク=散歩」ではありません。進まなくて良いのです。興奮と引っぱりが強ければ、ジッとその場に止まって犬と反対を見て無視・・それでも良いのです。リーダーウォークもあお向けもリーダーとしての毅然とした態度を示す手段の一つであり、儀式であり、しつけの行為です。
目的は散歩ではなく、「しつけなんだ」と考えてください。
今の状態ですぐにスムーズな散歩をしようと、期待はしてはいけません。その理由が普段の接し方です。まずそこを変えていかないと、どんなに優れた手法を使っても意味がありません。
過去の接し方は、「いたれりつくせりの王子様」の状態です。しかし、坂本様は非常に幸運です。本来そういう接し方をしてきて、2歳のオスであれば相当に権勢本能が強く出て、家族に噛みつき吠える・・そういう状態になります。
そうなっていないのは、本当に良い子にめぐり会えた幸運と、体罰をしなかったのが良かったです。(ご注意いただきたいのが、2歳や4歳で急に噛み付きや要求吠えが出てくる場合もあるということです)。
しかし、従属的な態度で接してきたので、基本的に主従関係は逆転しています。
お出かけ、帰宅の挨拶・・抱きつき、頬擦り・・オヤツ、抱っこ・・添い寝・・これらは人間にとっては何気ない愛情表現でも、犬の視点からは従属的に見えるのです。それが犬の本能なのです。現実なのです。
意味無くかまう、意味無く声をかける、その他犬のご機嫌を伺う、犬の要求に合わせることを一切止めてください。
もちろん「一切接してはいけない」ということではありません。
常に「主従関係が保てる接し方をする」ということです。(後ほど説明)
その前に、ご主人の見送りは止めましょう。犬に過度な興奮や寂しさを与えストレスになります。気が付いたら出かけていた・・という形にしましょう。目を合わせず、声もかけない・・帰宅時も同じです。
それから同じベッドで添い寝も止めましょう。犬が「自分はナンバー2で、それ以外の家族は自分より下だ」と認識してしまいます。
ケージ内のクレートがあるならそこで寝させてください。(急に変えるとストレスや夜鳴きが強いかもしれませんので、最初はクレートがある同じ部屋で何日か寝てあげてください)。それ以降は毅然と、かまってはいけません。それができない人は、無意識に日常的に従属的な印象を犬に与えています。
そして普段の接し方ですが、触りたい・・声をかけたいと思われたら必ず何か指示を出し、出来たら褒める・・これをクセにしてください。
あお向けも、ヒモ付ボール遊びもやってください。それならスキンシップも取れ、主従関係も深まっていきます。
それを24時間、365日意識して、そういう接し方が当たり前になるようにしてください。
それがしつけの大前提なのです。
それをしないで、例えばリーダーウォークなどの表面上のコントロールだけをやってみても意味が無いのです。
態度を変えるだけでも犬の反応は変わっていきます。
普段の態度、リーダーウォーク、あお向け、ヒモ付ボール遊び・・もう一度ホームページを読み返してください。そしてやり続ける強い意志を持ってください。
2年間好き勝手やってきたわけです。そう簡単に主従関係は積み上がりません。まずは普段の態度・・ご家族全員の意識改革・・そこから少しずつ始めてください。急に変えてもご家族も犬も混乱しますし、ストレスになります。
毎日毎日少しずつ積み上げる・・これを意識して続けてください。
では、頑張って続けてください。
けれども、無理にお座りをさせようとすると、転がってお腹をだしてしまい全然お座りしてくれません。無理にやる方がいいのか、リーダウォークをもっとした方がいいのか、悩んでいます。
ちなみに、餌を与える時にさせると、お座りします。後、体を持ち上げようとすると、異様に怒ります。
何か良いアドバイスお願いします。
まだ始めたばかりですから、あせらなくて大丈夫です(^-^)
半年間好きにやってきましたから、その分時間はかかります。主従関係を重視してください。主従関係が積み上がっていない段階で、動作を教えても素直に覚えないです。
「転がってお腹を出す」という事なので、それを利用して「あお向け」でしっかり主従関係を認識させてください。リーダーウォークもその調子で続けてください。
>・・お座りします。後、体を持ち上げようとすると、異様に怒ります。
↑こういう時はすかさずリーダーウォークか、あお向けをして、主従関係を示してください。
※お座りしたときは必ず褒め、ジェスチャーを交え、「スワレ」と何度も声をかけ、型と音の関連付けをしてください。
まずお座りを覚えさせたかったら、それだけを教えてください。完璧に出来るようになったら他へ進みます。同時にいくつかの事を教えても覚えられません。
それと型をとらせる時ですが、体罰的でなければ、色々やっても良いです。大型犬なので体重を使って操作しないと難しい場合もあります。例えばスワレなら背後から馬乗りになって、首輪をつかみ引き上げながら、犬のオシリの上に乗って、様子を見ながら体重をかけます。型ができたらジェスチャーを交え「スワレ」の音をしっかり関連付け褒めます。
とにかく何度も何度も毎日毎日体現させて、音とジェスチャーを関連付けて教えないと犬の知能では覚えられないのです。そして主従関係がなければ言う事を聞こうともしません。
犬もおバカではないので、本当に自分にとってのリーダーなのか相手を良く見て感じています。主従関係を認めるには時間がかかります。24時間みんなが毅然と接しなければいけません。今までの分を取り返すわけですから、それだけ時間はかかります。あせらず毅然と毎日続けるだけです。
それから反抗期に入り始めています。成犬としての権勢本能も色濃く出てきます。
リーダーとしての覚悟と意識をしっかり持ち、接し続けてください。犬はそれをちゃんと感じ取ります。それが一番重要です。それを軽視して表面上のコントロールを気にしてはいけません。今は特にそれが重要な時期です。
では、また頑張って続けてください(^-^)
お母さんに人間の生活に合わせることが大切と言ったら分かってくれたみたいで嬉しかったです!!
次の質問なんですけど、散歩に連れて行こうとして鎖を外そうとしたら、だいぶ本気で噛み付くんです。
散歩に連れて行っても引っ張られることが多くて...
少しでも慣れるようにとりあえず私の左側には付けてるけど、ずっと固定してないと無理なんです。
噛まれないようにするためのしつけと、散歩の時隣に付いてくれるようなしつけの仕方を教えてください。
返信ありがとうございます。ここからは・・というよりも前回のメールでもお話したとおり、犬のしつけの全ての基盤は主従関係なんです。
一つ一つの動作の教え方もありますが、主従関係が出来上がってこないと何の効果もありません。言う事を聞こうともしません。そして主従関係の作り方は地道に、いろんなことをしていかなければいけません。
しつけの基本は態度です。常にリーダーとしての毅然とした態度を見せ続けること、リーダーとして認められたなら、型と音で教えれば物事は覚えていきます。
それと鎖でのつなぎ飼いはストレスになります。攻撃性の一因でもあります。外飼いでも良いので、自家製でも良いのでケージ(柵)を作って、鎖は止めましょう。ケージの中にハウスとトイレ、水ボトル・・その4点セットがベストです。
では、頑張ってください(^-^)
今飼っているダックスの噛みグセで悩んでいるときにホームページを見つけました。
飼っていると言っても友人の新築が建つまで預っているのですが、もともと噛みぐせがあったらしく、噛む用のぬいぐるみを与えています。
ですが先日いきなり弟に本気噛みして以来弟を見ると狂ったように吠えて離すとすごい勢いで噛み付きます。何かしたかと聞いたのですが、散歩に連れて行くためにリードをつけようとしただけだそうです。
普段弟は手を噛み付かせてじゃれて遊んでいました。
私には甘噛みもせず言う事を聞くのですが、母や姉などには甘噛み程度でじゃれるくらいです。
しつけと思って叩いたり怒鳴ったりはしてました。
あと昼間私が仕事の時は ベランダに出してますが、寝る時はわたしの部屋です。
弟に噛み付かせない方法はありますか?
犬はとぼけた顔をしていますが、非常に鋭く相手を感じていて、一緒に暮らし始めて数日で相手を見抜きます。
> 普段弟は手を噛み付かせてじゃれて遊んでいました・・
↑これによって犬は自分の優位性を認識しました。犬は相手の反応を試すために甘噛みしたわけですが、弟さんがそれを受け入れたわけです。「あなたのほうが上位ですよ」と降参のメッセージを送ってしまったわけです。
おそらく接し方全体も「かわいい、かわいい」で接したのではないでしょうか。
そんな関係の中でリードを付けて主導しようとしても、犬からしてみれば「なんでお前に従わなければいけないのか」・・と反発するのは当然です。
犬は社会性の強い群生動物ですので、群れのメンバーとの関係を非常に大事にしています。でも知能が低いので、人間のように平等や対等という概念が理解できず、自分より上なのか下なのか・・という認識しかできません。
最初の接し方で犬の中に「この人物は自分よりも下だ」と認識したわけです。
また、もともと外の散歩が好きではなかったかもしれませんし、弟さんが叩いたり怒鳴った可能性もあります。
犬の知能では、体罰や威嚇を理解できないのです。防衛本能でシンプルに対抗してきます。従属的と思った相手が、たたいてくればなおさら怒ります。
これからのお話ですが、あと何か月くらい預かるか・・です。まだまだ数か月預かるようでしたら、接し方の根本から変えて主従関係を作っていかないといけませんが、一度崩れた関係を直すのは簡単ではありません。ましてや預かっている犬ですから、出来ることも限られますし、犬は以前の家族と今の家族を比較します。
ご友人の家族と同等の接し方ができないと、ドンドン関係は崩れていきます。
社交的な犬は、たまに会う人にはフレンドリーに接しますが、一緒に暮らし始めると「群れ」として見るようになります。新しい群れに加われば、その中で自分の位置を確立しようと探ります。
そこでの対応を間違えてしまいました。もう1・2か月で返すようでしたら、基本はもうかまわないで最低限の世話だけして返してください。無理に短期間で認めさせようとしても、関係は悪化するだけなので止めてください。ご家族全員に言えることです。
そうではなく、まだまだ何か月も預かるのなら、ご家族が本気で良い関係を築かれたいのなら、犬の本能や接し方の基本から学ばないといけません。
私の意見としては今回は止められた方がいいでしょう。自分の犬でも家族でもなく、預かっているだけだからです。犬のしつけは簡単ではありません。私の教材もサポートも、時間をかけて家族としての関係作りをするための内容です。
犬という動物には、フレンドリーなイメージが一般にはありますが、現実は単純ではありません。しつけをしなくても良い関係を保てる素性の犬もいますが、それはマレです。犬はやっぱり犬の本能でシンプルに生きているだけです。
今回の預かり期間は、基本的な世話だけして、あとはかまわない方が良いです。それが一番です。実はそれも犬のしつけの大事な要素の一つでもあります。毅然な態度を見せ続けないと、犬はあっという間に相手を見抜きます。これは犬のしつけの基本中の基本です。そして、そこに主従関係を作っていくための手法を加えていきます。
噛まれる可能性がある作業は手袋をしておこなってください。淡々と散歩をしてください。くれぐれも、しつけグッズを買ったりプロトレーナーの「誰でもすぐ簡単」などというDVDを買ったりしないことです。
> 昼間私が仕事の時は ベランダに出してますが、寝る時はわたしの部屋・・
↑こういう環境もよくないです。犬を飼うには物理的な環境、家族全員の知識・接し方の統一などなど・・やるべきことがたくさんあります。
今回はハッキリされた方が良いです。やるなら、ご家族全員でしっかり基本から学んで一貫する・・家族全員の本気の協力が得られないようなら、無理せず最低限の世話だけして返す・・どちらかにしたほうが良いです。
もし、まだ数か月間預かる・・または今後犬を飼う予定がおありでしたら、勉強される良い機会かもしれませんね(^-^)