犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで飼い主と犬との主従関係の逆転とは

p17.png m1.png①噛む

普段は、ペロペロなめてくるが、何かの拍子に、スイッチが入り、鼻にしわをよせて、うなり、かんでくる。

散歩中など、ズボンを噛んでくる。サークルの外に出したときもリードをつけようとすると、リードを噛もうとしたり、手を噛んでこようとする。

紐で遊んでやっているときも、鼻にしわを寄せ、うなり声をあげて、ひっぱる、先日は、おもちゃを交換しようとして、手をかまれ、流血した。

②サークルの外から、サークルに入れるのに、噛まれそうになるので、苦労する。

③うんちが、トイレでできない

④犬との遊び方がよくわからない(これは人間の問題ですが)

追いかけっこをしようとしても、噛もうとするので、ボールを投げて、持ってきたら、ロープでひっぱりあいなどしているいっしょに遊ぼうとするが、結局、犬が一人で遊んでしまうことが多い。

⑤散歩中、好き勝手なところへ行こうとする。かなり強い力なので、こっちがひっぱ
ると、ハァハァかすれた声をだしている

⑥散歩中、人や犬を見るとうれしくて、尻尾をふり、2本足でたって、飛びつこうと
する

⑦自分のしっぽをかもうと、くるくるまわって、実際に噛んでいる

【愛犬の犬種・年齢・性別】
柴犬 生後5か月のメス


m2.png問題の内容は、全て主従関係の逆転の表れです。もしくは相手を試す・・どちらが上か下か確認している行動です。主従関係を作らないで、各々の問題行動の対処法やしつけグッズを使っても意味がなくなりますのでご注意です。

主従関係が逆転すると、犬は言う事を一切聞きません。気に入らないことがあれば、すぐ噛み付き、うなります。同じ事をしても機嫌が良い時と悪い時で、対応も違ってきたりします。要求吠えもします。

普段の相手の態度を犬は常に感じています。意味無くかまう、意味無く声をかける、オヤツをあげる、抱っこでナデナデ・・それらを繰り返すことで、犬は徐々に自分の優位性を感じていきます。そして成長に伴い段々成犬としての権勢本能が強くなっていくので、今までの子犬の意識のまま接していると、特にこの時期表面化してきます。


>ロープでひっぱりあい・・

↑対面しての力比べは、対抗意識や権勢本能が強くなるので止めましょう。また人間の服を引っぱるクセが直りません。(区別がつかなくなる)。

散歩については正しいリーダーウォークを学ぶ必要があります。(動きをどうコントロールするかではありません)。

> ⑦自分のしっぽをかもうと、くるくるまわって、実際に噛んでいる・・

↑自分の思い通りにいかないことへのストレス発散です。

> 主人は、悪いことをしたとき、そんなことしたら駄目・・

↑人間の言葉の文章は犬には理解できません。また、声のかけ方によっては従属的に映ってしまいます。
指示の声は「短い音」にしなければいけないのと、何が悪くて何が良いのか実際に自分で体現させないと、犬の知能ではまったく理解できません。

> ご飯のときは、ご飯の容器をサークル内に置き、お座り、お手、待てをしてから・・

↑これは良いことです。主従関係をシッカリ確認させることは重要です。さらに食べてる食事を「マテ」で中断させるとなお良いです。


犬のしつけの全ての基盤は主従関係です。問題行動別の対処法はあくまで補助です。

まず、意味無くかまったり、気にかけすぎたり、甘やかしを一切止め、毅然とした態度を常に意識する・・オヤツや抱っこもいけません。それだけでも犬の反応は変わってきます。そして犬の本能や考え方、主従関係を作る方法をもっと学んで、根気よく実践していただきたいのです。

プロトレーナーが使う短絡的な手法や、しつけグッズに頼ってはいけません。そんな単純に主従関係や信頼関係が積み上がるわけは無いのです。ダメ犬ではなく、頭が良いから見抜いて言う事を聞かないのです。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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