犬のしつけがQ&Aで分かる!

いかにも犬らしい行動としつけ


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5歳になるチワワを飼っています。
実はそのチワワは父の飼い犬だったのですが、3ヶ月前にその父が亡くなり私が飼うことになりました。と言っても5年間一緒に暮らしてきて何の問題も無かったのですが、なぜか最近私に向かって吠えたり噛んだりするようになりました。

以前は父の犬だったのであまりかまうことがなく、それでも良い関係だったのに何が原因なのでしょうか・・最近少しかまいすぎたのでしょうか?


m2.pngこれは本当に犬らしい行動ですね。
まず、犬が「相手を良く見て感じている動物だ」、ということが良く分かります。相手が変われば対応も変わる・・同じ相手でもその人の対応によって自分の対応も変わる・・まさに群生動物としての習性です。

原因は、明らかにかまいすぎ・・甘やかし・・になります。

お父様は犬のしつけを心得ておられました。チワワちゃんはお父様を頼りがいのある毅然としたリーダーとして認めていたのです。

そしてお嬢様も以前は「特にかまうこともなく」・・これが自然としつけになっていて、良い関係を保てていたのです。もちろん散歩したり、家族団らんは一緒に過ごされたと思いますが、それは甘やかしや、かまい過ぎとは違います。

一緒に居るのが当たり前の空気のような関係・・これが一番です。その関係が良かったのです・・

しかし、お父様が亡くなりお互いに寂しさがあったり、チワワちゃんのことを思って愛情を注ごうとした・・

もちろん愛情は大切ですが、かまい過ぎたんです・・それに対し犬は、犬の本能で純粋に反応したんですね。

犬から見ると、かまい過ぎは従属的な態度に映ってしまいます。それによって犬はリーダー不在で不安になり、「自分がリーダーにならなければ・・」と思ったり、相手を見下すようになるわけです。

チワワちゃんが悪い子になったわけではなく、いかにも犬らしい本能のままの純粋な行動だったのです。

問題の解決法は簡単です。以前のように、かまい過ぎを止め、毅然と接する態度に戻せばそれで良いのです。それを続ければまた主従関係も信頼関係も取り戻し、再び良い関係に戻れるでしょう。

以前出来ていたのですから、これからも必ずできるはずです(^-^)


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昔は大丈夫だったのですが、数ヶ月前くらいから、噛む事がだんだんと増え、獣医さんにも「どうしたんですか?何かあったんですか?」と、いわれました。

我が家の犬は、外出時以外は、家の中を自由に行き来できる状況で、普段から主人とべったりしてるのですが、先日顔を舐めながら、ウーッと唸り、手を数回流血するほど噛みました。
恐らく私たちのことを、自分よりも下だと思っているんだろうと、うすうす思ってはいたのですが・・・。

小さい子供もいるので、不安で不安で・・・。
昔は、口に触っても怒らなかったのですが。今は怖いです。
こんな状態でも大丈夫でしょうか。。。

m2.pngさて状況としてはやはり、主従関係の逆転になります。
 
犬は犬の本能にしたがって純粋に反応し、行動するだけです。
 
甘やかしや、かまい過ぎが従属的な態度として、犬には映ってしまうのです。
 
自分が優位と感じ、少しでも面白くないことがあれば当然噛みますし、要求吠えもします。
 
まずは、主従関係をもう一度一から築き上げるつもりで、あせらず急がず、時間をかけ積み上げていくべきです。
 
体罰があって信頼を失うと、相当大変ですが、甘やかしによる場合は、それらを止め主従関係を作るための取り組みを根気良く行えば、それに比例して良くなります。
 
犬は純粋でシンプルです。悪い環境であればそうなるし、良い環境に戻ればまたそれに順応します・・
 

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m1.pngわが家には1歳9ヶ月のミニチュアダックスがいます。わが家に来て1年半が経ちました。

以前にミックスの犬を外で飼っていたことがあり、「飼育経験もあるから室内で買うのもそう難しくはないだろう」という安易な考えで、今回初めて室内で一緒に暮らしています。

が、そんな考えは甘かったです。わが家に来た初日は一切吠えず、「なんておとなしいんだろう、きっと新しい環境で不安なんだな」とついついゲージから出してしまい、一日中可愛がってしまったのが始まりでした。翌日から吠え出し、今となっては物音に吠え、動く物に吠え、知らない人に吠え、家族が部屋から出るだけで吠えかけ回り、電話の音に吠え・・・

挙げればキリがありません。ですが、悪いのはうちの犬ではなく、全ては私たち家族が甘やかしたのが原因だと思っています。

先日ついに、ご近所の方から「犬がうるさい」と苦情が来てしまいました。もう本気でしつけをするしかないと思い、インターネットでしつけ教室を探したり、少しでも役にたてばとしつけグッズを購入したり・・・

ですがしつけ教室も安くはなく、それ以前に臆病な愛犬を外へ連れ出すのは容易ではなく、しつけグッズを使ってもストレスばかりためてしまうのではと不安になり困り果てて連絡をさせていただきました。

インターネットで堀川さんのしつけ内容を拝見させていただき、私も愛犬をしつけるなら不快な思いをさせてしつけたり、物で釣ってしつけたくはないと思っていたので、とても共感しました。

ですが、うちの子みたいな子でもちゃんとしつけられるかという不安です。本当に臆病で、散歩に出てもすぐに帰りたがり、知らない人や車を見つけては吠え、食事中は食べ物をねだって吠え、遊んでくれと吠え・・・

こんなわが子でもちゃんとしつけられるでしょうか。出来ることなら、一緒に散歩に行ったりドライブをしたり、一緒に旅行に出かけたり、動物病院など他にワンちゃんがいっぱいいる環境でも静かに待つことができたり、いずれはもう多頭飼いをしたいという希望もあります。

 長くなってしまい申し訳ありません。室内で犬を飼いたいという私の強い希望で、家族には無理にお願いして飼わせてもらいました。今では家族全員が可愛がってくれていますが、しつけについては言い出した私がどうにかしなくてはと思っているので、なかなか家族に相談することが出来ず、堀川さんに話をさせていただきました。

お忙しいとは思いますが、一言お返事をいただければ嬉しいです。


m2.png○○様からのメール内容を拝見して、今の○○様なら必ずしつけで進展があると感じました。
 
なぜなら○○様は今までの接し方が悪かった事に気付かれ、本気でしつけしなければいけないという覚悟を持たれたからです。犬のしつけに望む上での大切な事は、まさにそれなのです。手法は何でも良いのです。
 
ただし、犬の本能や本質を理解していないと、良かれと思って熱心にしたことが間違いだったということもありますので、まずは本当の犬の考え方や特性は理解される必要があると思います。そしてご覚悟いただきたいのは、今まで甘やかしや放任された期間が長ければ長かったほど、それを取り返すのは容易ではありません。本来、犬は生後3ヶ月~半年くらいの間に、人間や家族との関係が構築されます。
 
その時期を過ぎると、なかなかしつけが浸透しにくいのです。もちろん、しつけができないという意味ではないのです。犬の考え方や性格がある程度できあがっているので、変化させるのに時間がかかるという意味です。
 
毅然とした態度、シンプルな教え方を何度も何度も根気良く繰り返さなければいけません。 ご家族全員が一貫することも大切です。最初はとても辛く、心が折れそうになるかもしれません。
 
しかし、あきらめず、「結果が出るまでやる!」という愛情とご覚悟があれば必ず変化は出ると思います。


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m1.png先日はありがとうございました。トイプードルとチワワの二頭飼いです。
家の中でもリーダーウォーク頻繁にするようにしています。

トイプードルはだいぶ良い感じででき、お腹も自分から見せるようになったのですが、今新たな問題があって困っています。

二匹でマウント行為を繰り返し、もう一週間続いています。最初はお互いの口を合わせてガウガウとやり合ったり首に噛み付いたり、上に乗ったりしていたので、本にも書いてあったように上下を決めようとやり合っているのかなと思っていたのですが、一週間前からはゲージから出すとずっとマウント行為を繰り返し、お互いにやり合っています。やめさせようとすると先住のチワワが噛み付いてくることもあります。
しかたないので片方づつゲージから出して遊ばせたり、リーダーウォークをしたりするのですが、お互いが気にしてクンクン泣くし、姿が見えなくなると吠えます。

チワワはリーダーウォークどころではない感じで毎日興奮状態です。ちなみに二匹とも去勢していません。

どうしたら良いでしょうか?


m2.pngいかにも犬らしい行動ですね(笑い)。しつけが進行している証拠です。群れの順位関係が変わってきているのを犬達が感じて、自分の立場を守る為に行動しています。

まずは先住犬であるチワワくんを優先してください。とは言ってもケンカでチワワくんの味方をしたり、チワワくんを甘やかすという意味ではなく、例えばゴハンの順番やグルーミングの順番など、必ずどちらかを先にやらなければいけないような状況の時、先にさせる・・という意味です。

順位付けをする場合は、先住犬を優先するのが自然です。

それから犬同士の遊びは、多少激しいのが当たり前です。血が出るような噛み付きはいけませんが、多少ヤンチャな遊びや順位付けの儀式は遊び半分が多いので、犬達にまかせても良いです。

ただし、リーダーは飼い主さんですので、騒がしい場合はビシッと止めさせてください。二人とも小型犬ですので、同時に首輪をつかんで「ダメ」・・そしてあお向け、あるいはスワレ・マテ・・できるはずです。止めさせるべきと思ったらビシッと叱ってください。これも型と音で教え続けるしかありません。今はしつけの進行過程ですから、主従関係が安定するまではガマンして教え続けるしかありません。

興奮が激しければケージに入れて無視・・あるいはスワレをさせ、ジッと視線を送り、落ち着くまでマテをさせて出来たら褒めて、落ち着くことを教えるのも必要です。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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m1.png問題の内容:
最近、言うことを聞いてくれない(お手、おすわり、まて、など)。近寄ると逃げてしまう。散歩もリードを噛むし落ちている葉っぱや石ころを食べてしまいちゃんとできない。
 
犬種:
トイプードル(アプリコット)、五ヶ月、メス
 
家族構成:
夫(32歳)、妻(31歳)、長男(8歳)、次男(6歳)
 
一日の愛犬との同居時間:
夫(3~4時間程)、妻(ほぼ一日中)、長男(4時間ほど)、次男(5~6時間程)
 
過去の接し方と一日の流れ:

①どういうタイミングでどういうスキンシップをとっていたか?
一緒に遊んでいるときに、腹ばいにして体の嫌がる所を触ったりしました。
 
②どういうタイミングでどういう遊びをしてきましたか?
排泄ができたらサークルからだし、おもちゃを投げたりして遊んでいました。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
しつけで言えば、できたら褒めるです。褒め方は体全体をなでていい子!と言いながら褒めます。叱り方は低い声で「ダメ」と言います。あとは机に手を乗せるのでそんなときは机を「バシッ」と叩いてびっくりさせます。
 
④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
おやつはあげていません。抱っこは子供たちが頻繁にしているし、ナデナデも声かけもみんなしています。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
だいたい15分程度、電柱とかを臭われるのは嫌なので近づけないようにして、私より前に出たらリードを軽く引っ張りました。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
家族の朝食が終わってワンちゃんの朝食後サークルからだし、部屋の中を動き回っておもちゃで自由に遊んでいます。私が用事をするときは排泄がまだ完璧ではないので、サークルに入れてます。お散歩も毎日行ってるわけではなくて行ける時に行く感じです。なので散歩しない日もあります。そんなときはできるだけ家の中を自由に走りまわらせています。何分か自由にさせて後にサークルに戻します。
 
以上です。サークルの写真と、家のリビングの写真を添付します。


m2.pngスキンシップや遊びをしっかりされているので良いです。続けてください。今度は例えば、あお向けでマテをする練習をしたり、ボールを投げる前にスワレ・マテ、投げたらヒモを引いてコイの練習など・・常に「主導」を意識してください。

同じ遊びヤスキンシップでも、犬に促されて何となく・・犬のご機嫌に合せる・・ということが続くと、犬は主従関係を誤解しますので、いつでもどこでも常に主導することを意識してください。親がその姿勢を見せれば、子供もちゃんと見ていてマネしますので、さりげなく手本を見せてください。

同じことが言えるのが、普段の何気ない接し方です。

> 抱っこは子供たちが頻繁にしているし、ナデナデも声かけも・・

↑抱っこ・ナデナデを誤解する犬は多いです。ナデナデは犬の舐める行為に当たります。下位の犬が上位に挨拶する行為になるので、褒める時もナデナデではなく、肩をポンポンして名前を呼んで褒めましょう。

抱っこも同じです。犬同士で体を合わせる時は、上位の犬が下位の体の上に自分のアゴや足を乗せます。つまり体位が関係を表しています。ですので、抱っこされている体勢を誤解する犬がいます。マッタリする時は抱っこではなく、わきにピッタリ寄り添わせるだけにしましょう。

> 机を「バシッ」と叩いてびっくりさせ・・

↑天罰方式の犬のしつけ方は、臆病になる犬が多いです。さらに犬の目の前でバシッとやれば、当然その人の攻撃性を認識します。怖がって逃げるだけになってしまいます。犬は体罰威嚇類を理解する知能がないので厳禁です。

物事の教えは何でもそうですが、体現させてください。飛びつきなら、「ダメ!」と同時に犬の首輪をガッチリつかんでスワレ・マテの型を取らせます。良い型になったのでそこで褒めます。

解放するとまた飛びつくので再度「ダメ!」と同時に・・ひたすらこの繰り返しです。シンプルですが、犬にはこれが一番分かりやすいです。何を教えるにしても同じことです。

そして同じ教えでも、叱っても褒めても、関係次第でその効果が全然違ってきます。ですので関係作りが大前提であり、普段の何気ない接し方が根本になるのです。

拾い食いを止めさせる犬のしつけ方ですが、まず家の中でたくさんリーダーウォークをしてください。毅然な態度を見せ、関係作りを意識します。そして次は、フードを床に点々と置いて練習しましょう。

リードを少し短めに持ち、フードのある地点に近づきます。犬は顔を下げますので、「ダメ!」と同時にリードを引いて止めてキープし、マテの指示で首輪をつかんで肩をポンポンして褒めます。

そしてまた歩き、次のフードがある地点で同じことをします。そうやって何度も何度もフードを置いた地点を周り練習します。外は興奮する要素があるので、まずは家の中でしっかり練習します。

またゴハンの時もスワレ・マテをしっかりさせ、「ヨシ」で食べさせる・・そうやって教えていくと、指示で食べ・指示がない時はガマンする、ということを覚えていきます。

室内でできるようになったら、外で同じく練習します。そして繰り返しになりますが、これも大前提は関係作りです。

それから散歩ですが、最低30分以上はしましょう。回数も、大雨や体調不良がなければ毎日行きましょう。犬の散歩は運動目的もありますが、それ以上に人や犬に会う社会化が重要です。また心地よい適度な刺激が、犬のストレス発散にもなります。

それと犬の一人遊びではなく、ヒモ付コングなどで「主導型」の遊びにしてください。最初にお話したように、スワレ・マテをさせ褒めて投げるなど、遊びにも「指示→行動→褒める」を徹底してください。

そろそろ歯の生え変わりが始まったり、体も大きくなってきて、いよいよ本来の犬としての権勢本能なども出てくる時期です。反抗期もあります。知能も高くなってきます。

一番大事な社会化期ですので、関係作りを中心に頑張って続けてください(^-^)

(その他)
かなりサークルが大きいので、出してあるクレートハウスが中に入ると思います。噛んで壊しますか?中に入れて慣れれば、犬は安心できるスペースだと理解していきます。


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Q.ご質問:
おはようございます。いつも犬のしつけのご相談にのっていただいてありがとうございます。3か月の子犬です。

昨日、発見したことがありメールさせていただきました。週に1度、遊びにくる姪っ子(11歳)がいます。彼女に対して犬は、頭を下げ、耳を下げ、しっぽをふりふり・・いかにも嬉しそうに近寄って行きます。

私に対してはそんなふうにして、寄ってくるところを見たことがありません。なぜでしょう?
 
土曜日に首輪を初めてつけました。気になるようで足でカリカリしていました。慣れますよね?
 
日曜日には初めてリードもつけてみましたが、すごい暴れかたでした。これも、慣れますよね?

リードをつけるときは、なんと声をかければ良いのでしょう?



A.お答え:
その行動は遊びの誘いであり、催促です。もちろん威嚇したり怒っていないので、悪い関係ではないのですが、犬がこの行動を見せる相手は、初対面か「遊び相手になりそうだ」と感じた相手です。

主従関係ができている相手や、「自分の要求には応じない」と分かっている相手にはしない行動です。

よく、「犬が自分にシッポを振ってこないので好かれていないのか?・・」と悲観される飼い主さんがいますが、それは間違いです。

犬がシッポを振る要素は、緊張・興奮なのです。

ですので、嬉しくて興奮している時もシッポを振りますし、怒って興奮している時もシッポを振ります。だから、「シッポを振っているので、なでようとしたら噛まれた」というケースがあります。

犬が本当にリラックスして嬉しい時は、シッポは振らず、ゆったりと寄り添ってきます。鼻をフガフガ鳴らせたりします。

今はまだ生後3か月弱ですから、まだまだ主従関係の結果を気にするようなレベルではありません。むしろ犬が要求行動をしないで、一緒に居るのが当たり前の空気のような関係が一番良いのです。

ただ、普段遊びが少ないのはいけません。主導型のボール遊びをたくさんして、犬も人間も楽しく関係作りをすることが大事です。

それと姪っ子さんとの関係は、むしろこれから心配です。犬が、「要求すれば応える相手」と認識すると、段々エスカレートしてきて、要求に応じてくれないと噛んで引っ張ったり吠えるようになります。

子犬がジタバタするようなら、むしろスワレ・マテの型で大人しく待てるように一貫して教えましょう。それと姪っ子さんにも、従属的にならないで毅然と接することを教えてあげてください。

首輪はもう外さないでください。その方が、付いてるのが当たり前のこととして慣れます。脱着を頻繁にするとストレスになります。

リードは時間をかけて慣れさせます。最初から無理にコントロールしないで、リードを付けて遊ぶ・・リードを付けたままゴハン・・ケージから出すときは常にリードを付ける・・という風にしていけば、慣れも早く、暴走やトイレの失敗も防げます。

> リードをつけるときは、なんと声をかければ良いのでしょう?

↑なだめるような声掛けは従属的なのでしないでください。ただし、大人しく待てるようにスワレ・マテの指示を出して褒めてリードを付けて、それをまた褒めます。

あらゆることの基本形になりますので、スワレ・マテは型を作って音とジェスチャーの関連付けで早めに教えてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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質問内容
犬のしつけですが、物を取ろうとすると威嚇して吠え噛もうとします。

犬種はマルチーズとトイプードルのミックス犬で8ヶ月です。
生後3ヶ月で我が家に来ました。
家族構成は父、母、長男15歳、長女11歳、祖母の5人です。

初めて犬を我が家に迎えたので四苦八苦し、ペットショップの方に相談したり本やパソコンで調べたりして、犬のしつけをしていました。なのでかなり間違ったことをしていました。

かまいすぎ!!ねこなで声でなぜる等、常に犬中心でかわるがわる触りまくっていました。幼犬の時は甘噛みがひどく、一時期は口の中にそのまま手を押し込むといいと聞き、していました!しかし直るはずも無く。

今では遊んでいるものや食べ終わった餌の皿など、取ろうとすると威嚇して吠え噛もうとします。あと、おもちゃ・ボール・ベッドなど噛み破き壊したりします。

現在はリーダーウォークとあお向け固めを毎日しています。あお向け固めは誰にでも大人しくお腹をみせじっと出来ます!

コングに紐をつけて遊んでいるのですが・・・コングより紐に興味があるのですぐ紐をかんでしまい、引っ張り合いになってしまいます。このときも唸ります。何とか時間がかかりますがひっぱり取っています。これでよいのでしょうか?

威嚇して吠え噛もうとする時はどうしたらよいのでしょうか?

前にセロハンが落ちていて、それを口の中に入れ噛み噛みしていたので取り出そうと近づいたら威嚇して吠え噛んできました。

何とか口から出すことが出来たので良かったのですが、もし命にかかわるようなことになったら・・・と思うと。その時は偶然にも取れたから良かったのですが、怖くてどの様な態度を取れば良いのか分かりません。教えてください。

ベッドやカーテンなどを噛み破っている時も、どう対処すればよいのでしょうか?
今はダメと声を掛け一瞬やめた時に褒めていますが、すぐにまた噛み始め止めません。

あとかなりストレスがあるのか、シッポを噛んでグルグル回っていることがあります。とても気になり心配です。

いきなり沢山書いてしまいました!!すみません。よろしくお願いします。


返答内容まず、今回はやっぱり関係が崩れてしまっています。チヤホヤかまい過ぎによって、犬が関係を誤解しているわけですが、スキンシップはその分たっぷりされてきたので、あお向けは嫌がらずできて良かったです。

ただ、単にマッサージ感覚で犬が気持ち良いので仰向けを受け入れている・・ということもあるので、関係作りはしっかり見直していきましょう。

もともと犬は独占欲が強いので、物に執着する傾向はあります。そこに関係が崩れ始めると、近づいただけで唸って威嚇してきます。

まずは、怖がらないでよい準備をしましょう。犬のしつけをする時は、作業用の皮手袋をすると良いです。ホームセンターに行くと600円くらいで売っています。ビクビク接していると、緊張興奮が脳波や体臭から犬に伝播して悪循環になりますので、まずは落ち着ける準備です。

もう一つの準備は、犬をケージから出す際リードを付けることです。暴走やトイレの失敗が防げますし、唸ったり噛んだりしたらそのまま現行犯ですぐリーダーウォークに移行できるからです。

そうやって関係性をしっかり示すことと同時に、唸ったり噛んだら口閉じで直接教えることも必要です。「ダメ!」と厳しく伝え犬の口を手で閉じます。(怖ければ手袋)。そして叱って終わりにしないで、口閉じと「シ~!」の指示音を関連付けながら、犬の肩をポンポンして褒めて解放してください。

解放したらまたすぐ手やカーテンを見せてください。また噛むのが普通です。犬が噛んだら再度「ダメ!」と厳しく伝え・・音出しで褒める・・また見せる・・ひたすらこの繰り返しで良いんです。態度をしっかり示して、犬が根負けするまで毎日続けます。

続けると、手や物を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、しっかり褒めて何度も反復します。すぐに結果は出ませんが、それで良いんです。毅然な態度・一貫性を見せて、犬に根負けさせるのです。リーダーウォークもたくさんやります。

あえて手や食器をわざと見せて、たくさんしてください。リードを付けておいて、唸ったらリーダーウォーク・・口閉じ・・交互に併用してください。

それとお気付きになられたように、普段の態度やしぐさ全体が大切です。犬は常に感じていますので、いつでもどこでも毅然と「主導」することを意識してください。

コング遊びですが、あまりにもヒモに興奮する場合は外しても良いです。その代わりに、犬にはリードを付けて、犬がボールを独占しようとした時は、リードで制御して毅然と回収してください。

コングは投げる前に、必ずスワレ・マテの指示を出します。出来たら褒めて投げる・・出来なければ型で教えて褒めて投げる・・投げて犬が咥えたらリードを引き回収しながらコイ・ダセの練習。必ず主導です。

ちょっと犬をかまいたい時も、意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもゴロンでも良いので何か指示でさせてください。できなければ型で教えてください。そうやっていつでもどこでも「主導」することです。

>シッポを噛んでグルグル回っていることがあります・・

↑これは短期的なストレスです。犬からしてみれば、今までチヤホヤされてきたのに、犬のしつけが始まって自分の思い通りにいかないことが多くなってくれば、当然イライラします。

ですので、そういう時のストレス行動は毅然と無視して良いんです。犬のしつけが効いてきた証拠でもあります。関係ができてきて、自分の立場を理解してくると、それもなくなります。

自分の興奮を自分で消化しようとする行動ですので、よく人間の子供が自分の爪を噛むのと同じことです。そのストレス行動がワガママによるストレスなのか、そうでないかを見極めてあげましょう。(ほとんどがワガママですが【笑い】)。

犬のワガママによるストレス行動には、毅然と・・かまわないで良いんです。

生後8か月ですので、ちょうど知能が高くなってくる頃です。正しくやれば理解も早いですが、毅然と続けられないと犬に見抜かれて余計に見下されます。大きな気持ちで、強い意志で続けてください。

必ずそれに結果は比例します。
成長期の最後です・・がんばって続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
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