犬のしつけがQ&Aで分かる!

チワワ犬のしつけ飼い方


m1.png

犬のしつけ相談はロングコートチワワの雌5ヶ月です。ペットショップからうちに来て3週間になります。家族は私、主人、息子(11才) 娘(7才)でほかに犬は飼っていません。

うちに来た時は家族みんなが可愛くて、必要以上に抱っこしたり、やたら見たりダメな事ばかりしていたと思います。

いろいろ調べて試行錯誤ですが、チワワを仰向けにしたり、あまがみをするのでしたときは口を抑え『ダメ』と仰向け、特に下の娘にします。その時は、他の家族が口を押さえ『ダメ』私たちには、噛むふりをして目で様子を伺います。その時も『ダメ』と教えています。
仰向け、なでなでは一日3~4回プラス、マズルコントロール、散歩のリードウォークなどはじています。
散歩はまだまだ外が怖いのか、早く帰りたいみたいで私の言う事は聞いてくれませんが犬の反対を行く様にしています。

一日の行動ですが、朝は子供たちが登校の準備が出来たら、娘がえさをあげる(噛まれるので)少し遊ばせる。昼前に私が遊ばせる。娘が帰ってきたら、宿題をしたら遊ばせる。(私も)夕方か午前中に私が散歩し夜寝る前にみんなで遊びます。がゲージから出して貰うと興奮しています。穴をほったり、クンクンしたり急に右左に走り回り、あまがみを怒られたり、トイレの後などしっぽを噛んでクルクル回ります。走ったり、クルクル回っている時は、ほっといた方がいいのでしょうか?

ペットショップで見た時は人懐っこく、すごく臆病なチワワだったのが、数週間でワガママに感じます。
育て方が間違ってるのか?一番心配なのはストレスでチワワがおかしくなってしまったか?心配です。あとフードはロイヤルカナンをショップですすめられて食べています。大丈夫でしょうか?オススメのフードはありますか?


m2.png

>必要以上に抱っこしたり、やたら見たり・・

↑これはいけません。オヤツ・抱っこ・なでなで・意味なく見つめたりかまう・・・これらは犬の本能から見ると従属的なのです。

チワワと接する時は必ず何か指示を出し、出来たら褒める。オテでもスワレでも良いです。それを犬と接する時のルールにするのです。接するのがいけないのではなく、接し方の問題です。

マズルコントロールという言葉が出てきましたので、犬のしつけの本など読まれたようですね。もしその本にオヤツで釣ったり、しつけグッズや天罰方式を使う部分があったら、そこは無視してください。そういう物を使って表面上コントロールしていると、どれだけ正しい関係が積み上がっているのかが、見えなくなってしまうからです。

チワワに限らず犬はそういう物では主従関係を認めません。

それから気になるのがチワワとの「遊び」が多いですが、どんな遊びをされているでしょうか。どんな遊びにしろ、先ほどのルールが必ず入る遊びにしましょう。いけない遊びは、追いかけっこと、引っ張りっこです。追いかけっこは、動く人間に常に反応興奮してしまいチワワのストレスにもなります。引っ張りっこは対抗心が強くなるのと、人間の衣服を噛んで引っ張るクセが付いてしまいます。

犬のしつけが進んでくると、当然犬は自分の今までの優位性が消えていくのが面白くないので、ふてくされたり反発します。(人間の子供と一緒です)。

だからチワワにストレス行動も当然出てきます。もちろんストレス行動は甘やかしによるものもあります。しかし犬のご機嫌に合わせていては、犬のしつけにはなりません。毅然とやり続けなければいけません。

フードはドライフードであれば何でも良いです。(中国製などの安売りのものでなければ)。無理に高級品を買う必要はないです。個人的にはユーカヌバがおすすめです。少量で体重が維持でき、毛艶も良いです。栄養バランスが良く不純物の混合が少ないということです。老舗はやっぱり長年の研究が活きています。

犬のしつけで一番大切な事は、手法そのものではなく家族全員の知識と意識です。

犬の本能や習性を良く理解してください。そして一人一人の意識が重要です。普段の態度やしぐさに必ず表れます。犬はそれを重視します。しっかり学んでください。

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


m1.png
先日は犬のしつけ相談ありがとうございました。今回は、「ツケ」と「リーダーウォーク」について、ちょっと疑問があるので教えて頂きたく、進捗のご報告かたがたメールいたしました。

おかげさまで帰宅時やエサの前後、あらゆる場面でのキュンキュン鳴きがなくなり、近頃めっきり犬の声を聞かなくなりました。(最近ではたまのくしゃみの「チュン」という声ぐらいです。)鳴きそうな状況がある時も、先回り「シー」で褒めて、鳴くタイミングを与えません。(笑)

室内での「マテ」「オイデ」「フセ」も覚え、部屋や玄関の出入り時の「オスワリ」→「マテ」→「ヨシ」も上手にできるようになっています。フローリングでのフセは嫌みたいで、指示のあと躊躇してからお腹を一瞬つけてすぐ起き上がりますが、冷たいところではあまり無理強いさせない方が良いのでしょうか。ラグの上だと完璧なので音と型は理解できているようです。

さて、本題です。立ち止まっているときの「ツケ」で、左側に来てオスワリして私の顔を見上げるところまでは、屋内でも何とか屋外でもできるようになったのですが、歩きながらの「ツケ」では、屋内でも外でも、進行方向によって(サークルや家への帰り道など)犬が前に出たがります。ゆっくり歩いていても、早足でも、走っていてもです。それでこちらが、目を合わせず(進行方向を向いています)急に立ち止まると、リードが完全に張る前に犬も足を止め振り返って、くるっと時計回りに私のまわりを一周して左側についてオスワリして私の顔を見上げます。で、また動き出すと犬が前に出て私が立ち止まって、犬が左側についてオスワリ・・の繰り返しです。

「前に出る場合は、犬がいる方向に急に何度も曲がると修正されていきます。」とHPのQ&Aで読んだので実践してみましたが、何せ1キロのチワワなので、私の足が左方向に急転換するとビックリして左に飛びのいて大きく離れてしまいます。それでまた犬のいる左方向に曲がるとまたビックリして左に飛びのいて離れる・・・。と言う感じです。

どうも、人より前に出るのがいけない、という事をうまく教えられていない気がするのですが、上記のように立ち止まったり左側に曲がる対応を続ければ良いでしょうか?そのうち理解してくれるのかな?それとも並んで歩くのが良くて前に出るのは悪いというのをもう少し分かりやすく教えてやる方法が何かないかな?とちょっと思っています。
ちなみに、全く逆方向(右や後ろ)に進もうとするとちゃんと付いてきて並んで歩けますが、一周してまたその方向に進んでみると、やはり前へ出ます。

外ではまだまだ立ち止まる事も多いので、その時は私も進行方向を見たままじっと止まり、しばらく動かない時は「ツケ」と言って呼び寄せますが、リーダーウォークで無言を通す状態から「ツケ」の声かけに切り替える正しいタイミングがいまいち掴めません。犬が横か前にいる時は無言で立ち止まったり逆方向に進むリーダーウォークで、犬が自分の後ろにいて動かない時は「ツケ」で良いのでしょうか?

その他、食糞やカリカリフードをトイレトレイに持ち出して一度口から出してから食べる・・・など、見ていて色々気になる行動は他にもありますが、これらは現行犯で注意・修正していけるようもう少し続けて頑張って様子を見てみます。当初と比較して直った問題行動も多いけれど、今度はまた別の行動がどんどん気になり出してきて。しつけはネタ切れ知らず、果てしないですね。良い事と悪い事は気長に教えていこうと思ってます。


m2.png犬のしつけはだいぶ進歩されていますね(^-^)
 
その調子で続けてください。そしてそれを必ず自信にしてください。とっても大切な事です。その自信は必ず犬に伝わり、良い循環になっていきます。
 
お話の内容全般に対してですが、先を急がなくて大丈夫です。職業犬ですら何ヶ月も訓練します。今の状況は大変素晴らしいですから、あせらず続けていただければ全然大丈夫です。主従関係が出来てくれば、あとは型と音で教え続ければ大丈夫ですのでどうかあせらないでください。
 
犬が先に歩く場合は、「左回り」も続けていただきたいのですが、「ダメ」の合図と同時に軽くリードで引き戻してください。そして隣まできたら「ツケ」と同時に褒めて理解させてください。その繰り返しです。もちろん、止まっても逆歩きでも良いんです。とにかく犬の好き勝手させず、飼い主が主導すればそれで良いんです。表面的なコントロールではなく、犬が飼い主の毅然とした態度を感じて、認める・・付いて行く・・それがリーダーウォークの目的です。
 
主従関係が完全に逆転している場合は声かけなどしないで完全無視でやるのですが、要求吠えも無くなってきたという事で主従関係はひとまず問題無さそうです。ですので、これからは細かい物事を教えるときはひたすら型と音で教えていきましょう。また、前に出るのは、まだ若さや経験の少なさからくる興奮や落ち着きの無さも影響していますので、これは長い目で見てあげ、教え続けてください。
 
それから食糞もフードの独占も、犬らしい本来の行動です。これも現行犯で型と音で教え続けるしかありません。そして大前提は主従関係です。
 
(人間もそうですが、気温が下がると体温を維持するため、その分エネルギーが必要になりたくさん食べます。下毛もたくさん産生しなければいけません。夏場よりはドッグフードは大目に与えてください。冬が終わったら春から夏にかけまた少しフードを少なくすると良いです。)
 
現在、大変良い調子ですので、自信を持ってあせらず続けることです。三歩進んで二歩下がることもありますが、一喜一憂しないことです。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


m1.png家のチワワも6ヶ月になりました。いつも犬のしつけ相談にのっていただいて、ありがとうございます。おかげさまで、家の中ではリードを付けずにリーダーウォークができるようになりました。立ち止まったり早足にしたり、方向転換したり、オスワリ、フセ、オテも比較的すぐに反応できるようになってきました。マテの後のオイデで、シッポをブンブン振りながら必死に走ってくる姿は本当にカワイイです。プライドが高いのか?ゴロンでお腹を見せる事だけは、何度やっても、未だ一度も自分から出来た事がないので、これもそのうち出来たらいいなぁ、、、というところです。
 
一方、屋外ではちょっと後退していて、実は前回のメール相談のあと、散歩中に野球バットのカキーンと言う音に驚いた犬が私の前を横切り、私が犬を蹴飛ばしてしまってその衝撃で後ろ足の爪が根元で折れてしまい、それ以来、外の散歩を怖がって歩かなくなっています。ここ2週間は、またお散歩デビュー時の子犬ように「ツイテ、イイコ」で1メートルずつ進んでは呼び寄せる日々です。

散歩中はいつも、何頭ものお散歩ワンちゃん達に追い越されます。(笑)幸い?6ヶ月のわりに、1キロと小さいので、皆まだ赤ちゃん犬と思ってくれているのか、飼い主の方が(犬たちも)とても優しく挨拶してくれます。当の犬は以前より更に車や自転車などの物音に敏感になり、すぐ立ち止まったり振り返ったり。シッポを常にお腹につけてビクビク小刻みに震えていて不憫なほどです。とりあえず今は、一からやり直しのつもりで毎日外に連れ出していますが、そのうち慣れてまた私の前を歩くようになったら、前回アドバイス頂いた方法を試してみます。
 
さて、今回の質問ですが、物事の良し悪しの教えは現行犯が鉄則だと思いますが、家族がいる前では全くしない行為を止めさせたい場合は、どのように教えたらよいでしょうか?
 
2ヶ月ほどまえから食糞を始めて、(市販のシロップも試しましたが効き目ゼロでした。)当初はトレイの上で食べていたのが、最近寒くなったからか?毛布を敷いているハウスの中にウンチを持ち込んで食べるので、朝の起床時と夜の帰宅時は、いつもトイレの上、ハウスの中、サークルの床が乾燥したウンチのかすまみれになっています。

最初の頃は現行犯で、食べようとした瞬間に注意してやめたら褒めるを続けていたので、人がいる時はしたらいけないと理解できたようなのですが、お留守番中や夜中など、人の目が届かない時間は良いと思っているのか、犬がひとりの時だけするようになっていて、注意するタイミングがなくちょっと困っています。このように、現行犯を捕らえられない事をダメと教えられる良い方法は何かないでしょうか?
わざとウンチを口にもって言っても、嫌そうに顔を背けて、その状況をつくって叱る事ができません。
 
毛布にウンチがついて不衛生かと思うのですが、これからもっと寒くなるので毛布を取り上げるのは寒すぎて良くないかなーと思ったり。何か解決策があれば教えてください。よろしくお願いいたします。


m2.pngとても良い状況ですね。関係がドンドン深まって素晴らしいです。また、これからチワワちゃんが歳月を重ね、経験を積みさらに根気良く教えていくと、もっともっと素晴らしい関係になります。ぜひ続けてください。ただ、もう直ぐ反抗期の時期がきます。成犬としての権勢本能などが強く出てきますので、無理はいけませんが甘やかしには注意が必要です。
 
あお向けに関しても無理しなくて大丈夫です。ボール遊びなどの流れの中で、少しずつ何度も何度もやっていけば自然に慣れます。あお向け状態というのは完全に無防備ですので、特にチワワなどの警戒心が強い超小型犬は、最初は嫌がって当たり前です。少しでもあお向けで静止できたら、必ず褒めて自信と安心感を与えてあげてください。あせらず続ければ全然大丈夫です(^-^)
 
さて外の散歩ですが、偶発的に起こってしまったことですので忘れましょう。チワワちゃんの意思のままに止めたりすると、よけいに臆病になります。今までどおり積極的に外に連れ出して社会化を進めてください。晴れて少し暖かい日ならどこかでゆっくり座ったり遊んで、なるべく外で長時間過ごすようにしてください。怖かった経験を早く忘れさせないと、負の記憶がより強く残ってしまいます。ですので安全が確保できる場所で、ボール遊びなどの楽しい記憶(正の強化)を作ってあげると良いです。外や散歩が大好きになります。
 
また、犬は成犬になっても色んな音に反応し、警戒心が強いです。これは動物は皆同じです。(電動シャッター、車のクラクション、自転車のブレーキの音など強く反応します)。ですので、いつ不測の事態が起きてもいいように常に飼い主さんも神経を研ぎ澄ませておく必要があります。
 
他の犬や人に触れることは大変素晴らしいです。出来れば配達などのちょっとした来客にも積極的に会わせてください。家に居るとまた反応が変わります。社会化が出来ていると、問題行動が防げるだけでなく、普段の落ち着きやストレスにも大きく影響してきます。
 
犬の知能では、食糞行為そのものがいけないことだと理解するのは非常に困難です。食糞は、まだ栄養が残っているので食べる・・というごく普通の本能からくる反応です。監視を強化して現行犯で教え続けるしかないのですが、季節的なことも若干関係します。
 
冬場寒くなってくると、同じ体温を維持するためにはたくさんカロリーが必要になってきます。これは犬も人間も同じです。ですので冬は若干フードの量を増やし、夏は少し減らすと良いです。それだけで食糞が直る場合もあります。(他のしつけについてもそうですが、グッズや天罰は最初は効果が少しあっても、すぐ効かなくなり、お金と時間の無駄なので止めましょう。)
 
それから毛布ですが、人間と同じ室内に居るのであれば無理に必要ありません。暖かい被毛もありますし、犬は人間に比べて皮下脂肪が厚いです。寒さに良く適応したシステムを持っています。またチワワは南米やユーラシア大陸の高地が原産といわれ、1000年以上も昔からいる正確に起源が分からないほど古い犬種です。昼間は暑く、夜は極寒という厳しい環境に適応していました。また南米といっても、下は南極に近いですからとっても寒いです。そんな環境で、今でもチワワは南米で野良犬としてたくましく生きています。

あまり過保護な冬の飼い方をすると、被毛の産生や自律神経など本来の機能が上手く働かなくなってしまいます。そうなると冬場の外の散歩も嫌がったりします。また、犬は被毛の寝かせ具合を自律神経で調整して、体温をコントロールしたりもしています。服なども、かえって暑すぎて蒸れて皮膚炎を起こしたりするケースもあります。
 
それからやはり長時間出かけて監視できない状況になる前に、ウンチを済ませておく努力も必要です。犬は興奮すると利尿脱糞作用が増しますので、ケージから出してボール遊びやリーダーウォークをすると興奮プラス体を動かす事によって、トイレする確立が高くなります。
 
では、今日はこんなところです。また頑張って続けてください。


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


m1.png
はじめまして。
我が家に迎えて二週間の、生後三カ月♀ロングコートチワワです。

家族は、夫婦、娘二人(中1、小4)です。
犬を飼うのは初めてなので、わからない事だらけです。

リビングにサークルを置き、その中にトイレを設置しています。成功率は5分5分でしょうか。普段は、昼間6時間程サークル内で留守番させています。

一日に一回は、サークル外に出すのですが、興奮しているのか、狂ったように走り廻り、手がつけられません。最初からリードを付けておくべきだったのでしょうか?(首輪は常時付けています)

昨日、リードを付けてみたのですが、リードを噛む→ダメと言って口をふさぐの繰り返し。その内暴れるので、仰向けにしたら益々暴れ、私の手を噛みました。(普段、仰向けはできます)

次女に『可哀そうだから、もうやめてよ!』と言われ、サークルに戻しましたが、それも良いのか悪いのか・・・サークルを出ると、興奮状態なので、スワレ、マテ等教えられません。

ワクチン接種も終わり、散歩に行けると子供は楽しみにしていますが、とてもそんな気にならず、リーダーウォークが出来るまでは、抱っこお散歩が良いのでしょうか?


m2.pngチワワちゃん3か月ですね。まずはこの時期の子犬の現状を理解してあげましょう。今はひたすら、生まれ持った本能と感覚だけで生きる、知識も経験も何もない小さな猛獣です。

いろんなものに興味がありつつも、怖がりです。シンプルに防衛反応も見せます。成長期ですから運動も、本能のはけ口も作ってあげないといけません。

今は、あらゆることに「慣れ」を重視しましょう。例えば散歩やリーダーウォークですが、子犬はまだ何も知りません。経験もありません。知能も低いです。動くリードを別の生き物であるかのように見る犬もいます。外に出れば風で揺れる木の葉っぱや、お店の旗なんかも怖がります。

何も知らないんですね。私たち大人の人間は、まったくそういう感覚がないので理解してあげられないのです。犬は表情がないので分かりにくいですが、実際にはいろんな物に恐怖を感じています。

まずは首輪やリードそのものに慣れさせましょう。付けた瞬間嫌がるようなレベルなら、いつもケージの前に置いて見せ・匂いを嗅がせ、慣れさせます。

そして数日そうしたら、今度はリードを付けたままボール遊びしましょう。犬のしつけが浸透するまでは、犬をケージから出す際は常にリードを付ける癖をつけられると良いです。

犬の暴走やケガも防げますし、トイレの失敗も防げます。「常につないで、かわいそう」ではなく、主導するための「リード」です。

そして、リードを付けたボール遊びを数日やってリードに慣れ、気にしなくなったら、本書の「ツケ」を練習しましょう。

また同時に今度は、外の世界への「慣れ」が必要になります。これは抱っこなどしないでください。自分の足で歩くことを面倒くさがり、外の地面を歩く恐怖も克服できません。もう予防接種も終わりましたし、生後3か月は赤ちゃん犬ではありません。

ただし、今までお話ししたように子犬にとって経験のない世界ですから、恐怖でいっぱいです。だから、リードを付けて玄関先でボール遊び・・あるいは天気の良い日は、ノンビリ玄関先に座って、行きかう人々や犬・車・自転車などなど見せる・・そういう時間をたっぷりとって慣れさせてください。

室内のツケが多少できるようになり、玄関先での外見せを一週間くらいしたら、徐々に玄関から距離を伸ばしていけばいいです。ただし、犬の散歩は遠くに行くことが目的ではありません。

人々や犬、人間の文明や外の世界に慣れる社会化が目的です。外の刺激に触れる心地よい刺激がストレス解消にもなります。それができれば良いです。

リーダーウォークをするために散歩に出るのではありません。リーダーウォークもあお向けも、犬との関係作りのための一つの手段にすぎません。家で時間をみては頻繁にするようにします。一回で長い時間せず、短い時間で回数を多くしましょう。そして徐々に一回の時間を長くしていけば良いです。

リードへの噛み付きですが、先ほどお話ししたように段階的に慣れさせ、そのまま遊び、楽しい条件付けをしてあげると良いです。それでもリードや手を噛むときは、毅然と型と音で教えることは大切です。ただし、叱るだけでなく、必ず口から噛んだリードを放させたら「褒める」ということを忘れないで下さい。

「悪い型を止めて、良い型を取らせ褒める」・・これをセットにします。

また、犬の暴れや興奮が激しいときは、ムキになってあお向けをしてしまいがちですが、そうしないでいったん中断しケージに入れ、お互いクールダウンさせるほうが良いです。

少し落ち着いたらまた再開しましょう。

> 一日に一回は、サークル外に出す・・

↑もっと頻繁に出して結構です。意味なくかまうことや放し飼いがいけないので、主従関係が保てる遊びや接し方ならおおいにやるべきです。また、やらないと社会化も物事を覚えることもできません。

ごはん前に特に念入りにスワレ・マテをさせましょう。ツケを練習するのも良いです。ごはん前は主従関係が明確になり、犬が理解しやすいです。

そして主導型のボール遊びをやりましょう。ボールを投げる前にしっかりスワレ・マテをさせ、できたら褒めて投げる・・できなかったら型を作ってあげて、褒めて投げる・・

そして人間に良く注目させてください。ご自分の目を指さして「ミテ」の指示で覚えさせます。見なかったら、手で犬の顔の向きを変えて目を見させます。目が合ったら褒めてボールを投げます。

ボール遊びは、犬の狩猟本能のはけ口でもありますから、ストレス解消や運動のため、そして主導することによる主従関係の構築・・良い要素がたくさんありますので、必ずやってください。

ただし、フローリングなどの滑る床は犬の関節に非常に負担が大きいので要注意です。(特にチワワはヒザが弱く反脱臼しやすいです。高いジャンプなどもさせないようにしましょう)。滑り止めマットなど設置しましょう。

また、生後半年くらいまでは骨格も筋肉も弱いので、長い距離を全力疾走させないようにしましょう。


生後6か月までが特に重要な社会化の時期です。でも、結果がまだ出ない時期でもありますから、非常に根気が要ります。6か月過ぎると、成犬としての本能もいろいろ出てきます。反抗期もあります。

特に1歳までは、長い目で大きな気持ちで接してあげてください。かといって、もちろん甘やかしはいけませんよ(^-^)

犬のしつけは長い長い根競べですから、目線を低くしてあげ、成長を楽しめる心の余裕を持って「続ける」ことが大切です。
何かあればいつでも何でも聞いてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


m1.png先日は、ご丁寧な犬のしつけのアドバイス有難うございました。(チワワ生後3か月)

抱っこお散歩、駄目なのですね...
すっかりそのつもりで、スリング購入してしまいました(^_^;)

仕事と家事に追われ、犬の世話も増えてしまい、一日一回サークルを出すのが、精一杯でしたが、堀川様の言葉で、もっと遊んであげようと思います。
先日、ひも付きボールで遊んだのですが、どうしたら良いのかよくわかりません。
流れを説明します。

・リードを付け、サークルから出す
・とりあえずリードを噛む
・ボールを見せると、標的が変わり、狂ったように追いかけ噛む

ここで、無理に取って良いものか、分かりません。放っておくと、いつまでも噛んでおり、その内、リードとボールの付いた紐と自分がこんがらがって、物凄くストレスになる様に見えます。リードを噛んでいる時も、離した時に褒めようと思うので
すが、次の瞬間もう噛んでいるので、褒めるタイミングも分かりません。

そして今までは、仰向けにすると、だら~んと抵抗しなかったのに、今ではすぐに緊張状態になり、私の手を噛んできます。
日に日に狂暴になっている様で、これで良いのだろうか?と、頭を悩ませております。

これからも、拙い文章、分からないたびの質問になってしまうと思いますが、宜しくお願いします。


m2.pngいえいえスリング良いですよ。せっかく買われたので活用しましょう。

例えば、人ごみや通りの激しい道路、暴れ犬がいるドッグラン、お店に入る・・そんな時はスリングで様子を見せながら慣れさせましょう。

ただし、もう予防接種も終わりましたし、犬の3か月は赤ちゃんではありませんから、自分で歩けるところは歩かせないと癖になって、自分で歩かなくなります。

またスリングでは特にナデナデ声掛けはせず、毅然と振る舞いましょう。

さて、やっぱり一日一回のサークル出しは少ないです。チワワちゃんもそろそろ環境にも慣れ大胆になり、成長期特有の運動や遊び・狩猟の疑似行動なんかも欲求が出てきます。

また、犬のしつけを始めると犬はそれまでの好き勝手ができなくなるので、面白くなく噛み付いたり、暴れたりもします。それらいろんな要素が混ざって、今のような行動をします。

さらに知能も経験もないものですから、冷静になれずパニック的な興奮も見せます。

今は多くを求めず、長い目で付き合いましょう。あまり期待はせずに、一回を短くし、回数を多くとるような練習スケジュールにしましょう。まず何か一つ・・オテでもスワレでも何でも良いので、簡単なことを覚えさせましょう。

「指示→従う→褒める」これを繰り返すことで信頼関係が生まれ、お互い自信もついていくからです。

リード噛みとボール噛みは、最初は好きに遊ばせて良いです。興奮が激しい場合は、無理に止めさせようとすると余計興奮しますので、しばらく好きにさせれば少し疲れて小休止しますので、そこで犬の口を押え、リードを取り出し、「ダセ」の音の関連付け・・褒める・・

型をこちらから積極的に作ってあげれば、その分褒められます。

それから犬がボールを噛む前に、投げた次の瞬間にもうヒモを引いて素早く回収してしまうのも手です。ボールを追うだけでも運動ですし、楽しいです。

そして大事なのは、ボールを投げる前に良~く飼い主さんを注目させることです。スワレ・マテをしっかりやりましょう。その繰り返しが主従関係を明確にしていきます。犬を楽しませるのが主な目的ではありません。楽しむのは飼い主であり、主従関係を構築するのが第一の目的です。

あお向けはムキにならず特に興奮状態であれば、いったんケージに入れお互い冷静になり、少し時間をおいたらまた再開すれば良いです。

手への噛み付きだけは、甘噛みでも絶対に放置しないで、すぐ「ダメ!」と同時に口をつかんで厳しい視線を送り、次の瞬間「モモ良い子!」で褒めてください。

解放するとまた噛むので、「ダメ!」と同時に口を・・・ひたすらこの繰り返しです。


↑この犬は9か月のチワワで、飼い主さんは小さい子供もいる忙しいお母さんです。ずっと私がアドバイスしてきて、今はもう完璧になりましたが、以前はやっぱりモモちゃんと同じような感じでした・・というより大抵の幼犬はみんなそんなものです(^-^)

たまたまその方が昨日動画を送ってきてくれて、可愛いかったので今日ユーチューブにアップしておきました。良かったら見てください。(短いですが)。指示で階段を上ったり下りたり・・コイ→ツケ→スワレ→マテ・・そして離れて呼び戻し・・おまけに足ふきマットで足までふいて家の中に入っていきます。

その方は、私がお教えしたこと以外にもたくさんご自分で工夫して、チワワに覚えさせました。覚えさせる方法は、型を取らせて音とジェスチャーを関連付ける・・というシンプルなことだけなんですね。

関係作りがしっかりできてしまえば、あとは動作を覚えさせることなんて時間の問題なだけなんです。大事なのはやっぱり関係作りで、それを意識してじっくり取り組んでいただきたいです。

先が見えないと皆さん不安になりますが、大丈夫です。意識を持ってやり続ければ必ず結果は出ますから、やり続けてください。結果はそれに比例します。

日常も忙しいですが、犬の6か月までは貴重な時間なので、ぜひ将来のためにがんばってください。また疑問や不安が出たら、私にぶつけてください。

では、また頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


m1.png
犬の躾ではお世話になっています。おかげさまで少しずつですが、散歩の時の引っ張りがなくなったり待てができるようになってきました。

来客の時もできる限り抱っこして慣らすようにしていますが、吠えることは減ってはいますが、まだ唸ります。今朝も抱っこをしようとしたら唸り噛まれてしまいました。

唸らない犬になるといいなぁと思っているんですが、何かアドバイスがあれば教えていただけばありがたいです。チワワで三才雄です。


m2.png頑張っておられますね。少しずつ進歩しているようで良かったです(^-^)
必ず自信にしてください。態度やしぐさに自然に表れていきます。犬はそういう自信も敏感に感じ取ります。

ただ、抱っこはいけません。

チワワちゃんで小さいので、大きな段差や溝などの危ない場所は、一時的に「仰向けで」抱っこしてください。それ以外では抱っこはいけません。

犬同士では体を合わせる時に、必ず上位の犬が下位の体の上に自分の足やアゴを乗せてきます。これは、体位が順位を表しているからです。人間同士で肩を組むのも同じですね。相手よりも優位性を感じている人は、必ず上から肩を組んできます。

ですので、抱っこする態度そのものも従属的ですし、体位でも犬は誤解しやすいのです。

それと、
> 今朝も抱っこをしようとしたら唸り噛まれ・・

↑これは主従関係が崩れている証拠です。今回はしっかり見直した方が良いです。まず従属的な態度を止めましょう。

意味のない猫なで声でナデナデ・オヤツに抱っこ・・

これらの態度を誤解する犬は多いです。声をかけたくなったら必ず何か指示を出して、出来たらポンポンして褒める・・出来なかったら型で教えて褒める・・オテでもスワレでも何でも良いのです。

褒め声も毅然と「○○良い子!」と高揚せず冷静にハッキリ伝えます。

いつでもどこでも主導してください。悪い型を止め良い型をとらせ褒める・・そういう接し方ならスキンシップも取れますし、主従関係も深まっていきます。あお向け・リーダーウォーク・主導型ボール遊びなら、なお良い・・ということになります。たくさんやってください。

3歳まで続いた甘やかしを止め、関係を改善していくのは簡単ではありません。犬も反発します。

まずは意識改革からです。甘やかしを止め、主導を意識してください。今できなくても、毎日意識するだけでも段々上手くなっていきます。現状を悲観する必要はまったくないですので、自信を持って続けることです。

来客時には抱っこではなく、リードを付けて会わせましょう。リードが張ってピョンピョンするかもしれません。その時は首輪をガッチリつかんで、スワレ・マテの型で固めてあげて褒めます。吠えたら口閉じで教えます。

では、また頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


Q.ご質問:現在、実家で二頭のチワワを飼っています。

私は時々帰った時に接する程度なのですが、主にトイレが上手く出来ず、リビングのトイレシートが減らせない、また違った場所でもしてしまうようで両親が困っているので今回このように相談させて頂きました。

今回の教えをもとに両親にも犬のしつけの仕方を伝えたいと思います。

オス生後;約6ヶ月。
性格;臆病で一頭でいる時や外に出た時などは静か。
問題行動:トイレが覚えられない。トイレシートの上で行なうが違う場所でもしてしまうことあり。二頭で戯れていて本気になりストップが聞かなくなると、人間が止めようと触っても怒って噛み付く。ゲージから出ているときは呼んでも来ない。捕まえようとすると逃げる。ゲージから出ようとジャンプしたり、ゲージを噛んだりする。

メス生後;約6ヶ月(オスよりも一周ほど早生まれ)兄弟ではない。
性格;物怖じしない。外にもどんどん出たがる。
問題行動;トイレが覚えられない。
父親がまず、メスのチワワを溺愛しており、メスのチワワは二回の父の部屋にゲージで過ごしている。ゲージの中にはトイレとハウス(以前にボロボロにしてしまったので現在は何もなしの環境。)

オスのチワワはリビングにゲージ(トイレとこちらもハウスはなし)で過ごしている。

家族構成
父56歳、母51歳、妹19歳が主な実家に生活している環境。私(28歳)は東京で1人暮らし、2ヶ月か1ヶ月に一回実家に帰る。姉(30)は同じ市内に一人暮らし。たまに実家に帰ってくる程度。両親、妹も働いているため、朝、父親が起床すると餌をあげ、二階のベランダ(広いスペース)に連れて行き30分から1時間、2匹を離してボール遊びをしてその後、ゲージに二頭を戻す。

母が17時半頃帰宅すると2匹をゲージから出してリビングで遊ばせる、その間、母は夕飯の支度をする。父親が18時頃に帰宅すると犬たちに餌をあげる。夕飯を食べている間もリビングでフリーにうろうろしている。

夕飯を食べ終えると父がメスのチワワを連れて二階の自分の部屋へ、オスのチワワは帰宅した妹や母と過ごす。寝てしまうのでそのままゲージに戻し、母や妹も就寝するといった感じが日常かと思います。いつも見ているわけではないので分かる範囲でこのような感じです。

日中留守番をさせている事がおおいので、帰ってきたらや出勤前にスキンシップをとることが多い。あまり叱るのは良くないと以前買った本に書いてあったので、あまり怒らないようにはしている。トイレシートの上でおしっこができた時は褒めるようにしている。ボール遊びをしていてボールを持ってくるとほめる。

父親が良くオヤツをあげている。人の膝の上やお腹の上に乗ってゴロンとしたり寝たりするので、そういう時になでる。散歩はあまり行っていない。妹が休日の時は一頭ずつ連れて行っている。20から30分ずつ。

よろしくお願いします。


A.お答え:まず、今回の出発点はご家族の意識改革です。今までと同じ意識・同じ接し方をしていて、そこにいくつかの犬のしつけ手法だけ上塗りしても絶対に成功しません。

生後6か月過ぎて、成長期の後半に入ってきました。歯の生え変わりや、ホルモンバランスの変化が大きく、いわゆる反抗期の症状が出てきます。そして犬本来の権勢本能などが表面化してきますので、今までの接し方が間違っていたならば、それがそのまま結果として出てきます。

犬の要求に合わせたり、チヤホヤし過ぎて犬に誤解や不安を与えているのです。犬のため・・と思うこともマイナスになっていることが実は多いのです。

これからますます犬本来の本能が出てきます。知能も高くなってくる時期なので、気持ちを入れ替えて犬のしつけに臨んでください。では、具体的に見ていきましょう。

>2匹を離してボール遊び・・

↑ボール遊びはとっても良い事です。ただし、どんな場面でも必ず「主導」することです。ボールを投げる前にスワレ・マテをさせ、出来たら褒めて投げる・・出来なかったら型を作って教えて褒めて投げる・・投げたらヒモを引いて回収すると同時にコイ・ダセを教える・・

という主導型の遊びにしましょう。

そして外の散歩が少ないです。1時間ボール遊びをされていたなら、「30分ボール遊び・30分散歩」にされると良いです。

散歩を嫌がるのは、幼少期の社会化不足(経験不足)です。犬は本来は社交的な動物ですので、外の世界に触れることで心地よい刺激がストレス解消にもなるのです。

また、そのまま社会化不足で成犬になると、今後は来客や他の犬に激しくストレスを感じ吠えかかるようになります。犬の心身の健康面、しつけの面で非常に重要なことです。散歩は1日30分以上を目安にし、休日はもっとたくさん外で過ごしてください。

距離はたくさん歩かなくても良いのです。どこかに座って行きかう人や犬を見るだけでも全然違います。

吠えたら口閉じで教えましょう。家で噛みついた時も同じ教え方をします。現行犯で「ダメ!」と厳しい視線を送りながら犬の口を閉じます。そして「シ~!」の音を関連付けながら褒めてください。

噛み付きの場合でも、将来の吠え対策として「シ~!」を関連付けて褒めると良いです。犬が理解すれば、吠えた時に「シ~」の指示で止めるようになります。

褒め方ですが、オヤツに抱っこナデナデはいけません。まず態度が、犬の本能には従属的に映ります。そして行為そのものも犬に誤解を与えます。

下位の犬は、上位やリーダーに挨拶する時、すり寄ってナメナメします。人間から受けるナデナデと類似するので、犬が誤解しやすいのです。褒める時は、大げさに高揚しないで毅然と「○○良い子!」とハッキリ伝えて、肩をポンポンすると良いです。

そして膝やお腹の上に乗せる行為も同じです。犬同士でマッタリする時は、上位の犬は下位の犬の体の上に自分の足やアゴを乗せてきます。

マウンティングもそうですが、体位が関係を表しているのです。ですので、人間の体の上に犬の体が乗る・・という体勢が犬に誤解を与える場合があります。

「叱る」・・と「怒る」・・は違います。怒るというのは感情的に相手を責めることです。叱る・・は物事の良し悪しを「教える」ことです。

感情的に怒ると、犬は知能が低いので威嚇や攻撃と判断する場合があるのと、例えば「興奮するとアドレナリンが出る」なんて言われるように感情がホルモンの変化、つまり臭いの変化として犬に伝わり余計に興奮させてしまうからです。

そうではなく、ダメなことはダメ・・と一貫して周りの人間が教えないと、犬には何が良くて何が悪いのかサッパリ分からないまま学習していくことになります。つまりやりたい放題・・自分の方が優位だ・・そう犬が感じていき、関係ができてしまうのです。

トイレですが、まずケージから出す際はリードを付ける癖にしましょう。暴走も防げますし、噛んだらすぐリーダーウォークにも移行できます。

トイレは失敗の経験を何度かしてしまうと、常態化しやすいのです。そして直しにくいので、まずは失敗しやすい状況を作らないことです。また、しっかり見ていられない時はケージ内に居させるべきです。

それから、いつでもどこでもオシッコしている時に「チチチチ」などの音の関連付けをしておくことです。しばらくは成功を求めないで、音の関連付けと失敗を防ぐことに注力してください。

しばらく音の関連付けをしたら、条件下で練習します。条件は起床後・食事後・緊張興奮時です。全部そろえばより良いですし、ケージから出して緊張興奮するだけでもオシッコしやすくなります。

ですので、ケージから出して犬だけで遊ばせると、目を離したすきにアチコチでオシッコするようになってしまいます。ケージから出した直後がチャンスですので、少し遊ばせたり興奮させたらいったんケージに入れます。

そこで関連付けしておいた音出しをして、促してください。トイレを指差して場所の関連付けもしてください。上手くできたら、また音の関連付けと場所の関連付けをしながら肩をポンポンして褒めます。

なかなかしないようなら、またいったんケージから出して少し遊んで再度ケージ内・・ということを繰り返します。

出勤前と帰宅後に犬をかまうことが多いでしょうか。最低10分は目も合わせずかまわないようにしてください。犬からしてみれば、留守番時とのギャップが大きくなるので、その分ストレスになっているのです。人間もそうですが、良い事も悪い事もギャップの大きさがストレスになるのです。

変化を大きくしないために、そうしてください。そして、すり寄って挨拶する行為は下位のする従属的なことです。

どんな教え方をしても、叱っても褒めても、その効果は関係次第でまったく違っています。普段の何気ない態度接し方から全て関わっているのです。
それを意識していただき、頑張って続けてください(^-^)

追伸:ご家族全員に、HP・本書・メールの内容をご覧になっていただいてください。断片的にとらえると良くありませんので、必ずそうされてください。ご家族全員の意識改革・一貫性・統一性、それがないと成功はしませんのでご注意です。


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 

※これ以降の記事・詳しい解説はサポート会員様のみに公開されています。
犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針