犬のしつけがQ&Aで分かる!

チワワ犬のしつけでリーダーウォークと散歩

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はじめまして。
我が家に迎えて二週間の、生後三カ月♀ロングコートチワワです。

家族は、夫婦、娘二人(中1、小4)です。
犬を飼うのは初めてなので、わからない事だらけです。

リビングにサークルを置き、その中にトイレを設置しています。成功率は5分5分でしょうか。普段は、昼間6時間程サークル内で留守番させています。

一日に一回は、サークル外に出すのですが、興奮しているのか、狂ったように走り廻り、手がつけられません。最初からリードを付けておくべきだったのでしょうか?(首輪は常時付けています)

昨日、リードを付けてみたのですが、リードを噛む→ダメと言って口をふさぐの繰り返し。その内暴れるので、仰向けにしたら益々暴れ、私の手を噛みました。(普段、仰向けはできます)

次女に『可哀そうだから、もうやめてよ!』と言われ、サークルに戻しましたが、それも良いのか悪いのか・・・サークルを出ると、興奮状態なので、スワレ、マテ等教えられません。

ワクチン接種も終わり、散歩に行けると子供は楽しみにしていますが、とてもそんな気にならず、リーダーウォークが出来るまでは、抱っこお散歩が良いのでしょうか?


m2.pngチワワちゃん3か月ですね。まずはこの時期の子犬の現状を理解してあげましょう。今はひたすら、生まれ持った本能と感覚だけで生きる、知識も経験も何もない小さな猛獣です。

いろんなものに興味がありつつも、怖がりです。シンプルに防衛反応も見せます。成長期ですから運動も、本能のはけ口も作ってあげないといけません。

今は、あらゆることに「慣れ」を重視しましょう。例えば散歩やリーダーウォークですが、子犬はまだ何も知りません。経験もありません。知能も低いです。動くリードを別の生き物であるかのように見る犬もいます。外に出れば風で揺れる木の葉っぱや、お店の旗なんかも怖がります。

何も知らないんですね。私たち大人の人間は、まったくそういう感覚がないので理解してあげられないのです。犬は表情がないので分かりにくいですが、実際にはいろんな物に恐怖を感じています。

まずは首輪やリードそのものに慣れさせましょう。付けた瞬間嫌がるようなレベルなら、いつもケージの前に置いて見せ・匂いを嗅がせ、慣れさせます。

そして数日そうしたら、今度はリードを付けたままボール遊びしましょう。犬のしつけが浸透するまでは、犬をケージから出す際は常にリードを付ける癖をつけられると良いです。

犬の暴走やケガも防げますし、トイレの失敗も防げます。「常につないで、かわいそう」ではなく、主導するための「リード」です。

そして、リードを付けたボール遊びを数日やってリードに慣れ、気にしなくなったら、本書の「ツケ」を練習しましょう。

また同時に今度は、外の世界への「慣れ」が必要になります。これは抱っこなどしないでください。自分の足で歩くことを面倒くさがり、外の地面を歩く恐怖も克服できません。もう予防接種も終わりましたし、生後3か月は赤ちゃん犬ではありません。

ただし、今までお話ししたように子犬にとって経験のない世界ですから、恐怖でいっぱいです。だから、リードを付けて玄関先でボール遊び・・あるいは天気の良い日は、ノンビリ玄関先に座って、行きかう人々や犬・車・自転車などなど見せる・・そういう時間をたっぷりとって慣れさせてください。

室内のツケが多少できるようになり、玄関先での外見せを一週間くらいしたら、徐々に玄関から距離を伸ばしていけばいいです。ただし、犬の散歩は遠くに行くことが目的ではありません。

人々や犬、人間の文明や外の世界に慣れる社会化が目的です。外の刺激に触れる心地よい刺激がストレス解消にもなります。それができれば良いです。

リーダーウォークをするために散歩に出るのではありません。リーダーウォークもあお向けも、犬との関係作りのための一つの手段にすぎません。家で時間をみては頻繁にするようにします。一回で長い時間せず、短い時間で回数を多くしましょう。そして徐々に一回の時間を長くしていけば良いです。

リードへの噛み付きですが、先ほどお話ししたように段階的に慣れさせ、そのまま遊び、楽しい条件付けをしてあげると良いです。それでもリードや手を噛むときは、毅然と型と音で教えることは大切です。ただし、叱るだけでなく、必ず口から噛んだリードを放させたら「褒める」ということを忘れないで下さい。

「悪い型を止めて、良い型を取らせ褒める」・・これをセットにします。

また、犬の暴れや興奮が激しいときは、ムキになってあお向けをしてしまいがちですが、そうしないでいったん中断しケージに入れ、お互いクールダウンさせるほうが良いです。

少し落ち着いたらまた再開しましょう。

> 一日に一回は、サークル外に出す・・

↑もっと頻繁に出して結構です。意味なくかまうことや放し飼いがいけないので、主従関係が保てる遊びや接し方ならおおいにやるべきです。また、やらないと社会化も物事を覚えることもできません。

ごはん前に特に念入りにスワレ・マテをさせましょう。ツケを練習するのも良いです。ごはん前は主従関係が明確になり、犬が理解しやすいです。

そして主導型のボール遊びをやりましょう。ボールを投げる前にしっかりスワレ・マテをさせ、できたら褒めて投げる・・できなかったら型を作ってあげて、褒めて投げる・・

そして人間に良く注目させてください。ご自分の目を指さして「ミテ」の指示で覚えさせます。見なかったら、手で犬の顔の向きを変えて目を見させます。目が合ったら褒めてボールを投げます。

ボール遊びは、犬の狩猟本能のはけ口でもありますから、ストレス解消や運動のため、そして主導することによる主従関係の構築・・良い要素がたくさんありますので、必ずやってください。

ただし、フローリングなどの滑る床は犬の関節に非常に負担が大きいので要注意です。(特にチワワはヒザが弱く反脱臼しやすいです。高いジャンプなどもさせないようにしましょう)。滑り止めマットなど設置しましょう。

また、生後半年くらいまでは骨格も筋肉も弱いので、長い距離を全力疾走させないようにしましょう。


生後6か月までが特に重要な社会化の時期です。でも、結果がまだ出ない時期でもありますから、非常に根気が要ります。6か月過ぎると、成犬としての本能もいろいろ出てきます。反抗期もあります。

特に1歳までは、長い目で大きな気持ちで接してあげてください。かといって、もちろん甘やかしはいけませんよ(^-^)

犬のしつけは長い長い根競べですから、目線を低くしてあげ、成長を楽しめる心の余裕を持って「続ける」ことが大切です。
何かあればいつでも何でも聞いてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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