犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけは飼い主の意識改革


m1.png一つ聞きたいことがあるんですが、インターネットを見ていると、犬のしつけで噛む犬専門のトレーナー○○さんのページがあるんですが、この方のやり方は、結局一緒なんですか?
前にも少しお話しましたが、ご飯の器を取るときすごい吠えて威嚇してくるんです。私がリードを引っ張ってハウスを主人が持ち上げて器を取ってもらうんですが、こんなやり方でいいのかすごく不安なんです。もちろんご飯前のリーダーウォークはしてます(あお向けも)。吠えた後のリーダーウォークもしてます(あお向けも)。
ほんとに飼い犬に噛まれた時のショックは忘れられません。根気よくやり続けていれば、犬もわかってくれるんでしょうか?
もっと家族が遊んでやらないといけないんでしょうか?遊びの時間が短いと思うんです。(一日約15分くらいです)


m2.png○○さんの手法ですが、HPを拝見しただけでは具体的なやり方までは分かりません。専門・・ということは行動の調教と矯正ということなんでしょうか。私は犬のしつけをビジネスにしている人の対処法そのものには、あまり興味がありません。そういうものは根本の解決にならない、ということを嫌というほど過去に味わいました。
 
噛み付きの原因は二つ・・体罰か主従関係の逆転か・・
 
根本の主従関係を作らないで、噛む行為だけ調教しても意味はありません。そういう手法で抑えこむと、スキを見せた時に激しく攻撃してきます。また子供さんや他の家族、他人に攻撃のはけ口を作る場合があります。
 
さて、本題のゴハンの器です。犬はかなり執着していますね。今度勇気を出して、器をワザと見せて練習してみてはいかがでしょうか。
 
完全防備でご夫婦で協力します。リードを付けケージから出しましょう。お一人がリードをガッチリつかみ、直ぐにリーダーウォークに移行できる準備をしておきます。もうお一人がスワレ、マテをさせ器を犬の前におきます。勇気を出してマテの指示をしながら器を回収します。怖がらず冷静に厳しい目線を送り、毅然と「マテ」の指示・・
 
それで唸るような素振りを見せたら、「ダメ」と同時に直ぐリーダーウォークをします。出来ればあお向けも・・
 
勇気を出してやってみてください。いつかどこかでこの壁を乗り越えなければいけません。ゴハン前にはちゃんと出来るようになったわけですから、進歩しているわけです・・もっと自信を持ってください。自分達がリーダーなんだ・・ワガママは絶対許さない・・という気持ちを強く持ってください。
 
これは毅然と理解させなければいけません。理解するまでやり続けなければいけません。まだまだ気持ちで負けています。これが犬のしつけであり教育です。教え、育てないといけません。表面上の調教では意味がないのです・・
 
>遊びの時間が短いと思うんです。
 
↑犬に合わせすぎないように注意してください。今は体力を持て余す時期です。犬に合わせて必要以上にたくさん運動したり遊ぶと、さらに体力がついてそれ以上をまた要求していきます。15分の遊び以外に30分以上散歩されているんですよね?それなら大丈夫です。もし一日のトータルの散歩と運動で15分なら足りません。
 
以前にもお話申し上げましたが、犬は自分を主導してくれる人との行動なら何でも楽しいのです。だからリーダーウォークだって遊びの一つとしてとらえて良いのです。他には犬にマテをさせ、離れて呼び戻す・・これだって楽しい運動であり遊びなんです。
 
犬を放して自由に遊ばせる・・たまには自由運動も良いのですが、本来犬はそれを求めていません。自分が認めた人の指示に従って行動するほうが、犬には楽しいのです。
 
だから主従関係が保てる遊び・運動・練習をしてください。犬に合わせるのはいけませんが、足りないと判断されたのならテレビを見ている時間があったら犬との時間にしてください。※犬が何となく遊びたがっているな~と感じたらその時はあえて少し無視です。絶対に犬の要求に合わせてはいけません。
 
今までの犬への接し方や思いやりが犬を勘違いさせ、主従関係が逆転してしまったという事実を受け止めてください。今までと同じ感覚で接していては何も変わりません。それが現実です。忘れてはいけません。
 
意識を変えてやり続ければ絶対に変わります。変わった人は皆さん成功してます。成功しないのは自分の意識改革ができない方です。
 
大丈夫です(^-^) ここまで進歩したんですからあとは続けるのみです。ただし、もっともっとリーダーシップと毅然な接し方を意識してください。犬のしつけに終わりはありません。私も日々努力しています。


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m1.png早速のご返事、ありがとうございました。
メールを読んで、ほっと安堵いたしました。犬をしつけ直せる可能性がある・・ということを確信したからです。さて、もう少し前の接し方を一日の流れでお知らせします。
 
朝:主人が散歩に連れていく→会社の外で鎖での繋ぎ飼い(従業員が相手をしたり、おやつを与えたり)→夕方:私か娘(高3)が散歩に連れていく(仕事の都合、学校や塾等により時間が不特定。または遅くなっていけない日もあり)。
たまに、「迷子だったこの犬」を連れてきたお客さんが散歩に連れていく(昼間)こともあり。
 
今まで、犬のしつけと呼べることはしてこなかったように思います。ただ、おすわり・待てなどくらいでしょうか・・・実は、高3の娘が動物看護の専門学校に進学することになり、2人で犬のしつけを頑張ろうということになりました。
堀川さんの本をもとに、がんばろうと思います。今後とも、宜しくお願いします。


m2.pngやはり犬の直接の繋ぎ飼いはストレスが大きいです。攻撃性が強く、落ち着きがなくなります。
サークルやケージは、大型犬用の既製品を買うとすごく高い(笑い)ので、自作も良いです。見た目のキレイさにこだわらなければ、金属柵と角材とブロックと針金さえあれば、技術がなくても囲いのケージは作れます。
 
そして四方が壁になったハウスも用意してください。これも犬用の既製品でなくても、チョットした既製の木の箱でも良いですし、日曜大工が出来るレベルなら自分で作れます。
 
そういった物理的な環境も大切です。整えてあげてください。
 
あとは前回お話した本書の、態度・あお向け・リーダーウォーク・ヒモ付ボール遊びで主従関係と信頼関係を深め、物事を型と音で根気良く教えるだけです。それに比例して良くなっていきます。(やり続けなければ変わりません)。
 
正直申し上げますが、ラブラドール君の素性はとても良いです。この出会いに感謝しなければいけません。本来なら犬のしつけらしい、しつけをしてこなかったならば、4年も問題なく暮らせるはずはなく、直ぐに大きな問題行動が出ていたはずです。ラブラドール君の素性がとても良かったことと、外飼いという環境が必然的に甘やかしを防げていたということです。
 
ただし、気になる点がいくつかあります。
 
・殺処分まで考えていたご主人が、あきらめず継続してできるように意識改革すること。
 
・意味なくかまったり、オヤツをあげてきた従業員さんや、お客さんにそれらを止めてもらうことです。もちろん他人との接触は犬の社会化にとってとても大切なことなのですが、まずオヤツをあげないように徹底してもらいます。また意味なくかまうのではなく、オテやスワレなど何でも良いので指示を出し、従ったら褒める・・このパターンで接してもらうことです。犬からしてみれば、「チョット吠えたら寄ってきてナデナデしてくれて、オヤツまでくれた・・よ~し覚えたぞ♪」という習慣ができるわけです。そうなれば要求吠えがエスカレートするだけです。
 
・お客さんから犬の散歩をしてもらうのは、丁重にお断りしてください。リーダーウォークが徹底できないと、犬は人間との主従関係を誤認します。お嬢さんも、もう子供ではないですから大丈夫と思いますが、お互いに確認し合いながら進めてください。
 
犬のしつけは、接する人達の中の一部が行っても何の意味もありません。接する人間が一貫して同じ態度を示し、同じように指示をし、同じように褒め、それを続けるから犬の低い知能でもようやく理解できるようになります。これが徹底できないと結果は出ませんので、ご自分がしっかり犬のしつけをすることと同時に、周りの人たちの意識改革もしていかなければいけません。
 
あせらず結果を期待し過ぎず、毅然と毎日やり続けてください。
必ず結果は出ますよ(^-^)


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犬のしつけ相談お願いします。
最近の一日の流れなんですが・・
6:00起床
7:00自分達のご飯
7:30犬のご飯

その後、洗濯・掃除など。
その間、犬はずっとケージの中から私の行動を見てます。部屋を出るとクゥンと言って悲しそうにしてます。吠えたり、ゲージを噛んだり、下に敷いてあるマットやトイレシーツを食べたりします。
家事を中断してあお向けをします。それでもまたやりだすので、クレートに入れてドアを閉めてしまいます。(ゲーシの中にクレートがあり、普段はドアを開けっ放しにしてます。)
そうすると大人しくなるのですが、無理やり閉じ込めてしまう形になるので少し罪悪感を感じてしまいます。

その後・・・散歩。リーダーウォーキングでします。他の犬が通るとそっちに行こうとします。相手にされないと吠えます。30分?40分くらいして帰ります。

13:00~18:00留守番。
知らない間にこっそり外出します。でも吠えたりしてるみたいです。日によってですが。ゴミ捨てなど行って戻ると吠えてたりします。

18:00帰宅。
犬に「チチチ」でトイレを促します。
ご飯の支度など家事(その間もまたいたずらをしだすのでクレートにいれてしまいます。)
19:00ご飯の支度など
19:30犬のご飯

それから、おしっこをさせてからリビングに出してソファーの上を暴走してます。でもまたすぐ、おしっこをリビングで失敗します。夜はブラッシングしたり、あおむけしたりした後ゲージに戻します。
・トイレに連れていって「チチチ」と言えばするんですが、リビングに離すとまず戻りません。
・遊びはあまりしていません。コングに糸をつけて遊ぼうとしても糸ばかり噛んで唸るので・・
・抱っこは階段など(足のおさらがずれてしまう病気なので)段差がある時など抱っこしてます。
・おやつは一切あげてません。

最近犬を褒められなくなり、イライラした態度ばかりとってしまいます。犬のしつけを頑張ると決めた以上、自分でできることは何でも粘り強くやっていく覚悟なんですが、私がうまくしつけできないせいで犬もかわいそうで仕方ないです。


m2.png落ち着くまでクレートに居させる・・それで良いんです。まだまだ意識改革がお済でないようです。罪悪感は無用です。気遣いされている間は、精神的に負けてしまっている状態です。その精神状態体のまま接すると、必ず犬は見抜きます。犬は知能は低いですが、相手を見る「本能の感覚」がとても鋭いのです。
 
人間の子供が、両親・祖父母・先生・他人の大人、それぞれに対し感覚で態度や行動を変えるのと同じなんです。とても相手を良く観察し、分析していて、「この人の言う事はあまり聞かなくても良い」、「この人の言う事は聞かないとマズイ」という判断を「感覚」で変えていきます。
 
犬もまったく同じです。気遣いしている間は、犬は認めてくれません。自然に態度やしぐさに出てしまうんです。どんな犬のしつけ手法を使っても見抜かれます。
 
よく「犬は飼い主に似る」、と言われますが、もちろんマネをしているわけではなく、まず同じ環境に居るから同じような性格になりますし、飼い主の毅然な態度に犬のしつけの結果が比例するからです。
 
つまり今の犬の状態は、やっぱり自分のしつけ方・しつけの量の鏡なのです。犬が一向に変わらないという事は、飼い主さんの何かが変わらなければいけないという事なんです。犬のしつけは、犬との根競べでありながら、自分との戦いになります。
 
あまり精神論だけを申し上げたくはないのですが、相手は知的群生動物だからです。答えが決まっている資格やテストではないのです。
 
【個別の内容】
 
散歩の吠えは、以前もお話したと思います。座らせて、ご自分もしゃがんであげて、口を閉じ褒める。そして積極的に他の犬に会わせましょう。無料のドッグランがお近くにあったら、たくさん行ってください。社会化を常に意識しましょう。来客に対しても以前お話しました。また読み返してください。
 
これも以前お話したことですが、犬のしつけがしっかり浸透するまでは、ケージから出す際リードを着ける癖をつけてください。暴走も制御できますし、トイレにすぐ誘導できます。失敗の状態が多くなると、その分悪い癖が強化されてしまいます。普段の散歩用のリードでなくても、細く長いヒモでも良いです。
 
ヒモ付ボール遊びは続けてください。ヒモを噛む・・これでも良いんです。慣れてくればまた反応も変わってきます。そして、犬は本来捕食動物なんです。プードルは猟犬として創出されました。その本能のはけ口を作ってあげないと、ストレスは当然たまります。動く物を追いかけ捕まえる、噛み付き、解体する・・そのはけ口を作ってあげてください。
 
まだリードに慣れていない時と同じ事です。ヒモに慣れればボールに興味がいきます。あるいは、ボールをヒモ無しにして、犬に長めの細いヒモを付け、呼び戻しが出来るようにしても良いです。必ずスワレ・マテの型をとらせ、褒めて投げる・・これがルールです。
 
それと一日の中で、あお向けやリーダーウォークの時間のご明記があまり無いようにお見受けしたのですが、少しでも時間があったら、家の中でリーダーウォーク、あお向け・・たくさんしてください。特に食事前に入念にすると主従関係が明確になります。
 
アプリちゃんを褒める機会を待っていてもいけません。型と音・・と何度も申し上げてきたとおり、良い型を積極的に作ってあげないと、犬はサッパリ分かりません。本書に書いたように、どんな場面でも首輪をつかんでマテの音・・数秒ジッとさせ褒める。犬の前足を手に取りオテの音・・褒める。
 
こちらから良い型を作ってあげればいくらでも褒められます。しつこくしつこく積極的に教えてあげないと犬には分からないのです。そして、最初に申し上げた「相手の精神的強さ」を犬が認めないと、褒められてもいわゆる「うざい」状態になってしまうのです。
 
プライバシーに関わるお話で恐縮ですが、将来子宝に恵まれた際にも同じことになるでしょう。犬の擬人化はいけませんが、子供の教育と基本は同じです。ご自分の成長のためにも、勇気を持ってやってみてください。大切なこと・・というレベルではなく、「やらなければいけない最低限の必要なこと」だと今一度ご認識ください。
 
それと今回ご明記がなかったですが、人間への噛み付きは減ってきたでしょうか。訴えがないという事は多少改善されたということですよね。もしそうであれば、着実に進歩しているわけですから、自信を持ってまた一つ壁を乗り越えてください。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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m1.png先日は犬のしつけ相談のお返事、ありがとうございました。5か月の柴犬です。
早速、トイレの隙間を埋めたら、成功しました。簡単なことでした・・
アドバイスありがとうございました。
 
そしてリードウォーク、ボール遊び、仰向け、しつけの時間を出来る限り増やしていますが、どうしても「手を噛む」「飛びつく」が多いので、いつも犬の口をつかんで「ダメ!」・・首輪を引いて「ダメ!」ばかり言っています。

それでも、何も進歩してないような気がしてなりません。リードウォークを外で行っていても、ピンと張ったリードをたるませることもできません。常にピンと張った状態です。リードは弛ませた方が良いのですよね?

そうしている内に、犬はこんなんで毎日何が楽しいんだろうと思えてきました。日中はお留守番、私が帰っても無視されて、散歩に行けばリードウォーク、しつけの時や遊んでいるときは「ダメダメ」叱られて・・

ダメ、スワレ、ハウス、オシッコ、ウンチ・・そればかり言っている気がします。犬のために自分のために、しっかりとしたボスになると心に決めているはずなんですが、どうしても感情的になってしまいます。

私も犬に甘えてしまいそうになる気持ちをグッと抑えていますが、時に疲れることもあります。無視をしているとき、遠くを見る視界の中に犬を入れて確認をすると、黙って犬がこちらを見てくることは良いことなのか分かりませんが、一瞬癒されます。

そして食事前、散歩の帰宅時、ボール遊びの時にスワレ、マテがうまくできる時がある、室内のリードウォークで、私が止まると自分からスワレをするときがある。ウンチをトイレトレーの上で出来た、そんなときぐらいです、私の心が落ち着いているのは・・

堀川さんのリッキーくんに対してのしつけの時は、どのような流れで行っていましたか?
本にも書かれていましたが、社会に順応していかせるために、他にどのようなことを行っていましたか?
そして、その時の気持ちを教えてください。


m2.png世の中のこと何でもそうですが、成功した経験がない・・先が見えない・・こうなれば誰だって不安になるし辛くなります。

もちろんかつての私だってそうでしたし、誰も相談できる成功者が周りにいなかったので、一人で試行錯誤で本当に辛かったです。

でも今振り返れば、幼犬時代は成長期なんだから結果が出ないのは当たり前だし、自分も勉強できて精神的にも大人になれたな~と感じます。ハッキリ言えば、家の犬は素性が良くありませんでした。しかし、それが結果的には私に成長をもたらしてくれたのです。

私は実は、犬に何も期待していません。愛情の見返りも求めていません。犬の現状や本質を知れば知るほど、そう思うようになりました。(以前はそれができず辛かったです)。

そういう意識に変わってから、犬の少しの成長や進歩でも嬉しくなり、犬のしつけも楽しめるようになりました。冷静に今やるべきことに気づき、犬の細かい反応の違いにも気が付くようになりました。

きっとこれからどんな犬を飼っても、しつけに何か月かかっても同じ思いで、同じ意識で接するでしょう。


さて、抽象的なお話はこれくらいにして、もう少し具体的に見ていきましょう。

まず「叱って止めさせる」という感覚よりも、次に「型を取らせ褒めるための合図」・・という感覚で「ダメ」と伝えれば良いです。

甘噛みしたら「ダメ」と伝え犬の口をつかみ、そのまま肩をポンポンたたいて名前を呼んで褒めてください。そして「マテ」もそこに加えると良いです。(実際にもうマテの型をとっているので)。

事あるごとに型を作ってあげて、褒める要素をご自分で作ってあげれば良いのです。犬ができないことを待っていても、期待していても無理です。覚えるまではしつこくしつこく、指示がどういう意味なのか知らせてあげないといけません。

それと犬も人間もそうですが、物事を覚えるのは条件付けが関わっています。例えば犬が、何かの指示に従っても何も良いことがなかったら、次からやりたいとは思いませんよね。(覚えたいと思わない)。

だからボール遊びや、ごはん前は良く言う事を聞きますし、巷の犬のしつけ法はオヤツのご褒美を使うわけです。でも、それだけで主従関係がしっかり保てる犬ばかりではないから、私は関係作りを重視しているのです。しかし実はこれも、「リーダーから褒められる」というご褒美が条件付けになっているのです。

そのためにやり続けなければいけないリーダーウォークやあお向けは、やっぱりやり続けてください。もちろん普段の態度は大前提です。犬のしつけは全部つながっています。トータルです。今はバラバラでも必ず結びつく日が来ます。そこまでやり続けてください。

しかし、態度だけでは物事の教えはできませんから、ごはん前や遊びを通しての分かりやすい条件付けも必要になってくるわけです。(リーダーに従わなければ食料が確保できない・・楽しい遊びができない・・という群れの法則です。人間社会も同じです。)

特にボール遊びは、狩猟本能のはけ口にもなりますし、運動にもなりますし、主導することで良い関係作りもできるので「絶対にやってください」と申し上げているのです。

だから、その時間を多くとってください!!

その時間には結果がちゃんと出ているわけですよね(^-^)
素晴らしいじゃないですか(^-^)

それを続けるから、「リーダーに従うことは生きるために必要だし楽しい」・・ということを犬が段々理解していくのです。

その時間を長くとっていくと、普段のしつけの時間との区別が無くなっていくんです。そうすると、いつでも自然に犬が指示に従うようになります。


外の散歩ですが、犬にとって外の世界はとても魅力的であり、また怖い世界、未知の世界です。だから室内で言う事を聞いても、外では集中力がなくなります。これは経験の問題です。「社会化=慣れ」です。

ですから、とにかく外に出てください。外で時間を多く過ごしてください。リーダーウォークをするために散歩に出るわけではありません。社会化のために外に出ます。

だからどこかに座って、ゆっくり行きかう人々や犬達をたくさん見させれば良いです。
外の世界が飽きるくらいに慣れさせれば良いのです。

外での落ち着きや指示への従いは、その「慣れ」にも比例します。


犬への甘えは、もう捨てなければいけません。
その壁を乗り越えないと、先には進めませんよ(^-^)

では、また頑張って続けてください!


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犬のしつけで相談したいです。
トイプードル母犬5歳と娘犬2歳の2匹を飼ってます。
①来客時や音などに対し興奮の調整がうまくできず扉へ猛ダッシュ&ジャンプ
②その勢いで来客にジャンプしながら袖を引っ張る?チッと噛む?なので半袖時は皮膚に...

興奮すると止められない我が家のwanこ達...どうしてあげたら良いのか...犬のしつけ挑戦中です(^_^;)ただ私が仕事から帰ってからの夕食準備等や、天気の関係で週4日?位の散歩のペースです。

まだリーダーウォーク実践駆け出し状態で、やはり毎日挑戦しなければwanこ達は忘れちゃいますか?

それから...うちは母犬の治したいところを、娘犬はしっかり&そっくり真似(^_^;)

散歩は時間の都合もあり2匹一緒の状況(-.-;)やはり、しつけは1匹ずつ...ですよね(^_^;)多頭飼の場合のアドバイス...ありましたら教えて下さいませm(_ _)m

宜しくお願いしますm(_ _)m



m2.png> ①来客時や音などに対し興奮の調整がうまくできず扉へ猛ダッシュ&ジャンプ
> ②その勢いで来客にジャンプしながら袖を引っ張る?チッと噛む?なので半袖時は皮膚に...

↑普段ケージには居ないのでしょうか。放し飼いではないでしょうか。ハウスも入ってますでしょうか。無いと犬は落ち着けません。

来客時はケージに居させるか、リードを着け本書のマテができるよう教えてください。

> 週4日?位の散歩のペースです。まだリーダーウォーク・・

↑本書でもHPでも「リーダーウォーク=散歩ではない」・・と申し上げております。毅然とした態度を見せることが目的です。家の中でもいつでもできますし、やらなければいけないのです・・やった量に結果は比例するのです。

あお向けも同じです。

運動は週4日の散歩だけでしょうか。雨の日は家でヒモ付ボール遊びをしてください。ボールをコントロールし、飼い主さんが主導してください。回収してコイの練習、投げる前にスワレ・マテの練習をしっかりさせてください。

(運動や遊びが週4日の散歩だけでは、ストレスや欲求不満、運動不足になります。)

母犬のしつけを、「娘犬の居る前で」、しっかりやってください。娘犬にも見せてください。毅然と主導すれば必ず娘犬もそれを感じ取ります。そしてすぐに、娘犬にも同じことをしてください。(交互に)。

>...どうしてあげたら良いのか

↑言葉の表現だけかもしれませんが、「犬につくそう」というお気持ちが伝わるのですが、いかがでしょうか。(来客時に放していることも含め)このお気持ちがある限り、犬のしつけは成功しません。従属的な態度をとる人の言うことは、犬は聞こうとしません。犬はその人の接し方や態度を非常に鋭く感じ取ります。

犬のしつけは24時間、365日です。リーダーウォークの時だけ・・という意識では成功しません。24時間常に毅然とした態度で接しておられますでしょうか。

大変失礼を申し上げますが、メールを拝見した限り意識改革がまだ済んでおられないような印象を持ってしまいました。

犬は犬の本能に従って純粋に生きます。犬の知能では私達の心を察することもできないのです。

人間の子供は、幼稚園や学校で第三者が時間をかけて教えてくれますが、犬にはその環境はありません。飼い主さんが毅然と、根気良く教え続けるしかないのです。その量に結果が比例するのです。

以上、少し厳しいお話を申し上げましたが、これが現実なのです。血が出るほど噛みつくような凶暴犬になってからでは遅いのです。かわいいトイプーちゃんでもチワワちゃんでも、そういった悲惨な状況の飼い主さんがたくさんいらっしゃいます。

○○様にはそうなってほしくないのです。だから厳しいお話を申し上げました。
毅然と続ける精神力を犬は必ず感じ取ります。続けることです。

将来のために、ぜひ頑張って続けてみてください(^-^)


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m1.png愛犬の犬種= ラブラドール・レトリーバー( 性別= 雄 ・今年1月に去勢しました。)(年齢 = 生後13ヶ月)

同居家族= 私とその妻 ( ともに59歳 )
同居時間= 私は特に外出する用件がなければ終日( 最近外出することがよくあり、その間は留守番 )
妻は仕事の関係上、朝出て、夕方帰ってくる生活


拝啓  はじめてお便りします。よろしくお願いします。
 
さて問題の内容ですが、大型犬なので力が強く、リーダーウォークなど取り入れながら、散歩をさせているのですが、リードを短く持って私の横を歩かせていても、前に出ようとします。

その都度ターンしたり、静止したりしていますが、長くは続きません。そして、人や車に出会ったりすると、跳び付こうとするため、特にお年寄りの方などに怖がられたりします。家の中で飼っていますので、以前は時々ガードをして居間などに出して遊んでいたのですが、ここ2ヶ月くらいは散歩のとき以外は添付した写真の部屋の中に置いています。

落ち着きがなく、部屋に入ると、腕をかんだりすることがよくあって困っています。


それでは、過去の接し方についてですが、堀川さんの本を読ませていただいた時は目からうろこ状態で、今までやってはいけないことばかりを9ヶ月の間続けていたことがわかりました。

子犬のころから噛み癖があり、噛み始めると私や妻は遊びをやめてその部屋から出るようにしていたのですが、その繰り返しであまり効果はありませんでした。ゴムのおもちゃなど噛みながら遊ぶ時も、必ず私の膝の上でした。

用もないのにこちらの都合で声をかけ、可愛がったり、要求吠えのときも、「どうしたの?」と相手をしたり、しつけ以外におやつを与えたりと、猫可愛がりしているうちに犬の方が優位に立ってしまったわけですね。

散歩の時も、犬の行きたい通りに自由にさせていました。自宅の周りは田園地帯で農道が散歩コースなのですが、あぜ道に落ちているありとあらゆるものに興味を持ち、空き缶・ビニール袋・金属類・牛糞・土など、跳んで行ってくわえてみたり、飲み込んだりしたので、一度は犬を連れて散歩コースのゴミ拾いをしたこともありました。

力が強くなってくると、一本のリードだけでは制御できず、短めのサブリードを作り、両手でひっぱりながらの散歩していたこともありました。

また、散歩は天候やその日の用件によって、午前中と午後に、2回の時もあれば1回のみの時もあり、時間は特に決めておらず、30分から1時間程度でした。

雨の日は家の中で投げたボールを取ってくる遊びをやったりしていました。投げたボールをダイレクトで取った時など妻と一緒に歓声をあげ、ご褒美に犬用のビスケットをあげたりしていました。

また、取ってきたボールをくわえたまま、なかなか離そうとしなかった時など、スキンシップのつもりで居間のソファーで上から覆いかぶさるようにしてもぎ取ったり、遊びを中断したりしていました。

食事は朝6時~7時ごろまでにやっていましたが、私たちの食事はそのあとでした。夕食もしかりで、どうしても人間の食事の方が後になってしまいます。その私たちの食事の光景を自分の部屋の小窓からしっかり見ていました。


まだ情報が不十分かもしれませんが、今現在困っていることは、散歩と、噛み癖、落ち着きのなさです。付け加えですが、堀川さんの本にあったように、散歩の時に最初の出だし付近でウンチをする場所がほぼ決まっているのですが、その付近でしなかったり2回目のウンチをするかもしれないような気配がある場合、リードを持つ手が甘くなり、犬の行きたい方向へ行かせてしまいがちで、散歩のペースが狂ってしまいます。散歩の前にウンチをさせるのは難しいですね。

長々と書いてしまいましたが、まだ主従関係や信頼関係が築けていないのでしょうか?

また、それがもし確立した場合でも上下関係を示すような行動をとり続けていかなければならないのでしょうか?

 現在は以前のような猫可愛がりの状態をできるだけしないようにしているので、可愛い犬を前にして少々つらいこともあります。
 
どうかアドバイスをよろしくお願いいたします。

敬具

m2.pngやはり意識改革は必要です。私たち人間は色んなことを考え犬に感情移入し、愛情の見返りも求めたくなりますし、また注ぎたくなります。

でも、それらは犬の知能では理解できません。犬は犬の本能の視点で私たちを見て、反応してきます。今はまだまだ主従関係は積み上がっていません。

犬は相手を「言う事を聞くべき存在かそうでないか」で見ています。褒められて嬉しくなる、言う事を聞きたくなる・・そういう存在にならなければ、関係作りをしなければ、やはり問題の根本は解決できません。

だからと言って、私は体罰やしつけグッズによる嫌悪刺激を推奨しているわけではありませんし、力でねじ伏せるわけでもありません。接することが悪いわけでもありません。

おおいに接してください。でもその接し方の、ちょっとした違いだけなんです。

意味なく声掛け、オヤツに抱っこナデナデではなく、オテ、スワレ、マテ、フセ、ゴロン何でも良いので必ず何か「指示→従う→褒める」というルールにされれば良いのです。

主導型のヒモ付ボールであれば、運動もでき、狩猟本能のはけ口にもなります。これなら楽しくスキンシップもでき、主従関係も深まっていきます。

「悪いことを止めさせるための手法や罰」と考えるのではなく、「褒めるための準備であり過程」なのです。

犬も人間も、強い群生と社会性を持っています。そうなると必ず役割も必要ですし、自分を導いてくれる存在を求めるようになります。そういう人に従って生きるのが犬の幸せなのです。人間のような緻密な平等文化や精神は、犬の知能では理解できませんし、本能の中にもないのです。

支配や上下関係という感覚をお持ちにならなくても良いです。しかし「主導」は必要です。それは絶対に忘れないでください。

遊びの中に「主導」を取り入れる・・ちょっとした挨拶やスキンシップの中に「主導」や儀式を取り入れる・・それで良いのです。


では、具体的に見ていきましょう。まず散歩です。

リーダーウォークをするために散歩に出る・・という感覚は持たないでください。リーダーウォークは本来は主従関係を作るための一つの手段でしかありません。家の中やあらゆる場面で頻繁に行ってください。

ねじ伏せるわけでも、コントロールすることが目的でもありません。犬に合わせない、リーダーとしての主導性を犬に示すための「儀式」なわけです。

今はまだ「優雅な散歩」は期待しないでください。遠くに行くことも考えないでください。外での散歩は二つの目的にハッキリ分けると良いです。

一つは社会化です。人が通らないあぜ道ではなく、できるだけ人や犬に多く会える通りを探して、そこでベンチなどあれば座ってジッとしていても良いんです。人とすれ違う時は、飼い主さんもしゃがんであげて、首輪をガッチリつかんでスワレ・マテをさせます。

その姿を、犬好きの人が見れば寄ってきますので、その時は声をかけてもらったり触ったりしてもらってください。その積み重ねで犬は、「良い子にしていればかまってもらえる」ということを学習していきます。

そしてもう一つは、外でのリーダーウォークです。家の中で出来ても外ではできない・・という犬は多いです。これは外の世界があまりにも魅力的だから、当然気が散ります。やっぱりその環境を多く経験し、それで練習を重ねるしかありません。

外でリーダーウォークの練習をするには、車の通りが少ない安全な場所を選んで、歩くことよりも態度をしっかり示すことを意識しましょう。リードは長く持ち、張らないようにします。リードを張ると犬は「抵抗反射」で必ず力の加わる方に引っ張るようになりますので、短く持って張ると悪循環になります。

リードを長く持って、犬が前に出たら張る前に犬と反対方向を向きます。犬がリードを張って引っ張ろうとしても反対を見てジッと止まって無視です。

私のリーダーウォークは、歩かないこともリーダーウォークの一部です。

もし腕が疲れるようでしたら、リードを腰に縛って腕で補助するようにすると楽です。(ですので短めのリードはNGです)。

そして犬が引っ張りを止めてリードに緩みを感じたら、歩き始めます。

すると犬は、また人間を追い越して前に出たり横へ反れますので、また犬と反対方向に歩く・・あるいは反対を見て止まる・・ひたすらその繰り返しです。引っ張らなければまた散歩が再開されることを、犬は徐々に理解していきます。

ウンチはする素振りを見せたら無理に止めさせたりしないで、音の関連付けをする機会ととらえましょう。フードのあげ方にもよりますが、2回に分けてウンチするのは普通です。人間もそうですが、その日その日の体調によって違ってくるのは普通ですので、いつも通りじゃないから・・と違和感を持ったり感情的にはならないようにしましょう。

ただし、2回ウンチしたら基本はもう出ないので、3回目の素振りは「止まりたいためにウソでウンチする素振り」を見せたりします。その時は、しっかりリーダーウォークで対応しましょう。

噛み癖も、主従関係の構築で自然に止める場合が多々ありますが、型と音の体現でも教えていきましょう。

噛んだら「ダメ!」と同時に強い視線を送って、犬の口を手で軽く閉じます。当然噛めません(悪い型が止まって良い型ができた)ので、そこですかさず「良い子!」で褒めます。肩をポンポンたたいてあげましょう。

噛み癖のある犬は、頭や背中を嫌がってまた噛みますので、犬から見える肩付近が良いでしょう。

解放して手を見せると再び噛んできますので、再度「ダメ!」と同時に強い視線を・・・ひたすらこの繰り返しです。シンプルに現行犯で体現させて教えないと、犬の知能では分かりません。

そして、主従関係の出来ていない人の言う事は聞く耳を持ちませんし、褒められても嬉しくなく、いわゆる「うざったい」と感じるだけです。


急に犬のしつけを強化すると、今まで好きにやってきたラブ君も○○様も戸惑うと思いますので、まずは楽しいボール遊びを通じて主導し、関係作りを始められると良いと思います。

ただし、もう1歳過ぎて成犬の仲間入りをしているわけですから、甘やかしはいけませんし、徐々に強化していかなければいけません。

特に噛み癖があるのは危険です。根本的に犬のしつけを見直さないと、段々悪化して最後は手がつけられなくなる場合も出てきますので、今からしっかり接しておかないといけません。2歳や4歳になって手が付けられなくなった・・という犬もよくいます。

犬は犬の本能に従い、その環境に適応するだけです。ですので、何歳になっても犬のしつけは可能ですが、同時に犬の生涯続ける必要があります。

しかし、それは特別に難しいことではなく、主導性の重要さをご理解され意識改革ができたならば、毎日どんな時も自然にそういった振る舞いができるようになります。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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m1.pngこんにちは、また柴犬7か月のしつけ相談です。

5月からの犬のしつけ教室は、今までの週4日からとりあえず週2日のコースに変更しました。火曜日と木曜日です。
おかしな行動が出てきたら、すぐに連絡くださいと犬のしつけ教室の先生に言われました。
柴犬は大変だし、今が大事な時だからということでした。
 
食事は、基本はドッグフードのみです。長い散歩(郊外の公園など)の時は、犬用レバーをあげることも稀にしています。
 
写真を添付していただいていますが、我が家のパソコンはエクセル2000です。開くことができませんでした。
先生の助言を参考にクレートとトイレサークルの入り口をくっつけたものを写真に撮り添付しています。ご意見をお聞かせください。
 
甘噛みは、体を触っているとき(特に朝)にしてきます。昨日の朝、口を閉じようとしましたら唸ってきました。
 
連休中に過ごし方を試してみたいと思います。


m2.png> 犬用レバーをあげることも稀に・・・

↑オヤツはやっぱり止めましょう。主従関係が見えなくなります。必ず犬は要求してきます。「最初オヤツで教えて徐々に減らす」というやり方は、主従関係がしっかりできたうえで、トレーニングを熟知した訓練士が使うから機能します。それが効かない犬もいます。

そうでない状況で使うと、犬は主従関係を誤解してしまうだけです。

毅然と主導して歩き続ける・・ということを意識する方が、時間はかかりますが良い関係ができていきます。もちろん根気が要ります。オヤツを使うと表面上簡単に行動させられるので、どうしても使いたくなるのです。

このままオヤツをあげていると、生後8か月くらいでドライフードを食べなくなる時があるでしょう。おいしいレバーの味を知ったからです。「ドライフードを食べなければ、それが食べられるかも・・」と考える犬は多いです。

犬は、食と安全に関わる学習と感覚がとても鋭い動物ですオヤツやフードへのトッピングなども止めましょう。そのほうが栄養摂取のバランスも良いわけです。

> おかしな行動が出てきたら、すぐに連絡・・・

↑とありますが↓

> 甘噛みは体を触っているときにしてきます・・口を閉じようとしましたら唸って・・

↑すでにこれが問題行動です。主従関係が崩れ始めています。

プライバシーに関わることに詮索して大変恐縮ではありますが、子供さんがいらっしゃらないご夫婦が犬を飼うと、どうしても傾向的にそうなってしまいます。甘やかしている意識はないのですけれども、結果的にそうなってしまうのです。

犬に対して特別な感情があっても、犬は犬の本能でシンプルに生きているだけです。犬は理解できないばかりか、犬の本能では主従関係を誤認してしまうのです。

例えば3日間、完全無視できるでしょうか。(もちろん散歩・ゴハン・トイレの面倒はみます)。それくらいの毅然さが、犬と関係を作るのには必要なのです。リーダー犬は365日24時間一貫して群れのメンバーとそう接します。だから認められ信頼されます。

私もそうしてきて徐々に関係が積み上がっていきました。

かといって何も接しないのではなく、主導してドンドン接するという事です。遊びも主導、何気ないスキンシップも主導。でも犬の要求には一切応えない・・オヤツも与えません。

今までのやり方で結果が良くなかったのであれば、やはり素直に認め修正していかないと結果は伴わないです。本当にお互いの将来を思うならば、成長期の今踏ん張って、毅然とやり続けないといけません。

さて、噛み癖があるようですので、無理に接触するしつけ手法はしない方が良いです。リーダーウォークを家の中であるいは、外の空き地でも良いです。徹底的にやり続けてください。

特にゴハン前に10分以上はやり続けてください。これは食べ物で釣るのではなく、食料を完全管理することで主従関係がより明確に伝わりやすいからです。

ゴハンの準備をして、一度見せてからすると良いです。リードは付けたままにして、ゴハンを中断させる教えもし、中断(マテ)の指示を聞かないようでしたら、そのままリーダーウォークに移行します。

そのくらいやらないと今後厳しい状況です。もう7か月ですから、この時期に甘噛みをするのは完全に自分の優位性を主張しています。ケージから出す際は、常にリードを付ける癖をつけられると良いです。甘噛みをしたり、そのような素振りが見えたらすぐにそのままリーダーウォークに移行できるからです。トイレの失敗も防げます。

リーダーウォークを徹底して続け、態度に変化が出てきたら、少しずつ仰向けにチャレンジしてください。主導型のボール遊びもしてください。狩猟本能のストレス発散にもなり、主従関係も作れ、楽しい遊びで信頼関係も深まっていきます。

主従関係を誤認している犬は、犬のしつけが浸透してくると自分の優位性が無くなっていくのが面白くないので反発してきます。しかし、それで動揺して止めてはいけません。犬のしつけが効いてきている証拠なので、気持ちを強く持ってやり続けてください。それが乗り越えないといけない一つの壁です。

まずは飼い主さんの意識改革が、犬のしつけのスタートなのです。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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