犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけをすることに罪悪感・気遣いの意識改革

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犬のしつけ相談お願いします。
最近の一日の流れなんですが・・
6:00起床
7:00自分達のご飯
7:30犬のご飯

その後、洗濯・掃除など。
その間、犬はずっとケージの中から私の行動を見てます。部屋を出るとクゥンと言って悲しそうにしてます。吠えたり、ゲージを噛んだり、下に敷いてあるマットやトイレシーツを食べたりします。
家事を中断してあお向けをします。それでもまたやりだすので、クレートに入れてドアを閉めてしまいます。(ゲーシの中にクレートがあり、普段はドアを開けっ放しにしてます。)
そうすると大人しくなるのですが、無理やり閉じ込めてしまう形になるので少し罪悪感を感じてしまいます。

その後・・・散歩。リーダーウォーキングでします。他の犬が通るとそっちに行こうとします。相手にされないと吠えます。30分?40分くらいして帰ります。

13:00~18:00留守番。
知らない間にこっそり外出します。でも吠えたりしてるみたいです。日によってですが。ゴミ捨てなど行って戻ると吠えてたりします。

18:00帰宅。
犬に「チチチ」でトイレを促します。
ご飯の支度など家事(その間もまたいたずらをしだすのでクレートにいれてしまいます。)
19:00ご飯の支度など
19:30犬のご飯

それから、おしっこをさせてからリビングに出してソファーの上を暴走してます。でもまたすぐ、おしっこをリビングで失敗します。夜はブラッシングしたり、あおむけしたりした後ゲージに戻します。
・トイレに連れていって「チチチ」と言えばするんですが、リビングに離すとまず戻りません。
・遊びはあまりしていません。コングに糸をつけて遊ぼうとしても糸ばかり噛んで唸るので・・
・抱っこは階段など(足のおさらがずれてしまう病気なので)段差がある時など抱っこしてます。
・おやつは一切あげてません。

最近犬を褒められなくなり、イライラした態度ばかりとってしまいます。犬のしつけを頑張ると決めた以上、自分でできることは何でも粘り強くやっていく覚悟なんですが、私がうまくしつけできないせいで犬もかわいそうで仕方ないです。


m2.png落ち着くまでクレートに居させる・・それで良いんです。まだまだ意識改革がお済でないようです。罪悪感は無用です。気遣いされている間は、精神的に負けてしまっている状態です。その精神状態体のまま接すると、必ず犬は見抜きます。犬は知能は低いですが、相手を見る「本能の感覚」がとても鋭いのです。
 
人間の子供が、両親・祖父母・先生・他人の大人、それぞれに対し感覚で態度や行動を変えるのと同じなんです。とても相手を良く観察し、分析していて、「この人の言う事はあまり聞かなくても良い」、「この人の言う事は聞かないとマズイ」という判断を「感覚」で変えていきます。
 
犬もまったく同じです。気遣いしている間は、犬は認めてくれません。自然に態度やしぐさに出てしまうんです。どんな犬のしつけ手法を使っても見抜かれます。
 
よく「犬は飼い主に似る」、と言われますが、もちろんマネをしているわけではなく、まず同じ環境に居るから同じような性格になりますし、飼い主の毅然な態度に犬のしつけの結果が比例するからです。
 
つまり今の犬の状態は、やっぱり自分のしつけ方・しつけの量の鏡なのです。犬が一向に変わらないという事は、飼い主さんの何かが変わらなければいけないという事なんです。犬のしつけは、犬との根競べでありながら、自分との戦いになります。
 
あまり精神論だけを申し上げたくはないのですが、相手は知的群生動物だからです。答えが決まっている資格やテストではないのです。
 
【個別の内容】
 
散歩の吠えは、以前もお話したと思います。座らせて、ご自分もしゃがんであげて、口を閉じ褒める。そして積極的に他の犬に会わせましょう。無料のドッグランがお近くにあったら、たくさん行ってください。社会化を常に意識しましょう。来客に対しても以前お話しました。また読み返してください。
 
これも以前お話したことですが、犬のしつけがしっかり浸透するまでは、ケージから出す際リードを着ける癖をつけてください。暴走も制御できますし、トイレにすぐ誘導できます。失敗の状態が多くなると、その分悪い癖が強化されてしまいます。普段の散歩用のリードでなくても、細く長いヒモでも良いです。
 
ヒモ付ボール遊びは続けてください。ヒモを噛む・・これでも良いんです。慣れてくればまた反応も変わってきます。そして、犬は本来捕食動物なんです。プードルは猟犬として創出されました。その本能のはけ口を作ってあげないと、ストレスは当然たまります。動く物を追いかけ捕まえる、噛み付き、解体する・・そのはけ口を作ってあげてください。
 
まだリードに慣れていない時と同じ事です。ヒモに慣れればボールに興味がいきます。あるいは、ボールをヒモ無しにして、犬に長めの細いヒモを付け、呼び戻しが出来るようにしても良いです。必ずスワレ・マテの型をとらせ、褒めて投げる・・これがルールです。
 
それと一日の中で、あお向けやリーダーウォークの時間のご明記があまり無いようにお見受けしたのですが、少しでも時間があったら、家の中でリーダーウォーク、あお向け・・たくさんしてください。特に食事前に入念にすると主従関係が明確になります。
 
アプリちゃんを褒める機会を待っていてもいけません。型と音・・と何度も申し上げてきたとおり、良い型を積極的に作ってあげないと、犬はサッパリ分かりません。本書に書いたように、どんな場面でも首輪をつかんでマテの音・・数秒ジッとさせ褒める。犬の前足を手に取りオテの音・・褒める。
 
こちらから良い型を作ってあげればいくらでも褒められます。しつこくしつこく積極的に教えてあげないと犬には分からないのです。そして、最初に申し上げた「相手の精神的強さ」を犬が認めないと、褒められてもいわゆる「うざい」状態になってしまうのです。
 
プライバシーに関わるお話で恐縮ですが、将来子宝に恵まれた際にも同じことになるでしょう。犬の擬人化はいけませんが、子供の教育と基本は同じです。ご自分の成長のためにも、勇気を持ってやってみてください。大切なこと・・というレベルではなく、「やらなければいけない最低限の必要なこと」だと今一度ご認識ください。
 
それと今回ご明記がなかったですが、人間への噛み付きは減ってきたでしょうか。訴えがないという事は多少改善されたということですよね。もしそうであれば、着実に進歩しているわけですから、自信を持ってまた一つ壁を乗り越えてください。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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