犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでの指示行動の教え方


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トイプードル/メス/4ヶ月です。家族構成は、夫/妻/小3の子供です。

おすわりをようやく覚えました。
たまに吠えますが、甘噛みはほとんどなくなりました。仰向け固めも順調で、いやがる事なく体を触れる部分が増えてきています。

質問内容:指示の違いがわかっていないようで、すべて「おすわり」してしまう。おすわりを覚えたので、次にフセを教えましたがなかなか上手くいきません。

「ふせ」はとりあえず、おいておいて「おすわり」が少し長くできてきたので、今は「まて」を練習中です。おすわりさせてから、「待て」と言って、少し私が後ろへ移動しても、すこ~しだけ待ってられるようになりました。これは、毎日続ければ時間はかかっても結果がでそうな手応えがあります。

次に「はなせ」というのもやってみましたが、「はなせ」というと「おすわり」してしまいました。結果的には物は離したのですが、指示の違いがどうも分からないようです。

指示された事は雰囲気で察するようで、何か指示すると(新しいコマンドの「ふせ」/「はなせ」)、少し考えてから「おすわり」してしまいます。(ちなみに違うので褒めません)

「まて」と「おすわり」の違いもわかっているのか?どうかわかりませんが、犬の目はしっかりこっちを見て、手の違いも見ているのは確認しています。

わかる犬はすぐわかるようなので、やはり私の型の教え方と指示の出し方がわかりにくいのでしょうか?
ちなみに発音が悪いのかな?と思い、今まで割と大声で指示を出していましたが、普通の声で落ち着いて滑舌よく言ってみましたが、だめ(違いがわかっていない様子)でした。

自分としては「おすわり」「まて」が少しでもできるようになった事により、一緒に生活する上で、特にこれといって困った事はないので、このまま他の指示は気長に教えていけば良いでしょうか?

何か悪い事をしたときに止める「だめ」も少しずつ理解してきていて、たまに言葉だけでやめてくれる時もあります。

完璧とは言えませんが三歩進んで二歩下がりながら成長していて、犬との関係も良くなり堀川さんにはとても感謝しています。


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良い調子ですね(^-^)すばらしいです。
自信にしてください。態度やしぐさは必ず伝わっていきますので、自信にして続けてください。良い循環になっていきます。

生後4か月ですから、まだまだ知能が低いです。今は相手の態度などで雰囲気を察してそれに反応している時期で、行動の指示を明確に判断できる時期ではないです。

ただし、教えることは関係作りにも影響し重要ですので続けてほしいです。とにかく結果を求めるのではなく、ひたすら体現させることです。操り人形のように、犬の体を使ってその指示の体勢をひたすら作ってあげることです。

例えば「はなせ」ですが、まず発音自体は私は「ダセ」です。なるべく短くハッキリした「音」です。犬の口にボールでも入れて、「ダセ、ダセ、ダセ・・」と呪文のように言い続けながら、犬の口から手でボールを出し、自分の手の平に載せて犬に見せます(ジェスチャー)。その一連の動きの間、ずっとダセを言い続けます。で、褒めます。

まだ知能が低く幼いので、やっぱり楽しい遊びの中で覚えさせるのが良いです。そして「ボールを出したら、また投げて遊んでもらえる」ということを理解させると良いです。

フセでもコイでもツイテでも、型をしっかり作り音とジェスチャーをやり続ける・・結果を「求める」のではなく、「与える」を意識して続けると上手くいきます。

でも、今はまだ幼く知能が低いです。行動の教えよりも、関係作りと噛み付き吠えをさせない・・そこに重点を置かれると良いです。

とても良い感じで進んでいますので、無理せず、あせらず続けてください。
では、また頑張ってください(^-^)


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犬の種類/性別/年齢:トイプートル/メス/4ヶ月
いまの生活の流れ/1日2回散歩/しつけとブラッシング/それ以外はサークルにいます。

質問内容:
散歩を始めて2週間くらい経ちます。色々慣れてはきましたが、ここ二三日拾い食いに悩んでいます。

小さな石のかけらをガリガリ食べるようになってしまいました。無理矢理口から出していたのですが、取り出そうとすればするほど嫌がり、一回もしかして食べてしまったかもしれません。(様子をみましたが今のところ体調に変な様子はありません)

今はかなり気をつけて散歩をしていて、口に入れるまえに、すばやくリードを引いて「だめ!」と言っています。そのせいで、立ち止まる事なく私が先頭をきって散歩せざる得ないので、リーダーウォークは逆に順調にいっていますが、気が気じゃありません。

こんな感じの対処法で大丈夫でしょうか?
よろしくお願いします。


m2.pngそれで良いですよ。行動・物事の良し悪しは、全て体現(型)で教えて音(できればジェスチャーも)を関連付けします。そうやってシンプルに教えないと犬は理解できません。

犬のしつけで拾い食いを止めさせる練習方法は、まず落ち着いてできる室内でします。床に所々ドライフードを置いて歩いてみましょう。犬が頭を下げた瞬間、「ダメ!」でリードを引き、届かないようにしその位置をキープして褒めます。

そのまま次の地点に行き同じことを繰り返します。できればゴハン前にやると良いです。ゴハンの時はしっかりスワレ・マテをさせ、ヨシで食べさせる・・

それを繰り返すと犬は、「言う事を聞いて上手くできれば、その後ちゃんとゴハンが食べられる・・食べ物は合図があったら食べられる・・」、ということを理解していきます。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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Q.ご質問:
前回メールでご相談しあれから5か月が過ぎ、犬ももう11か月になりました。

堀川先生のアドバイスにより、サークル内が広すぎることがトイレの失敗の原因なのかも、とスペースを埋めたり、トイレの大きさを1サイズ大きいものにしてみたりした結果、その後トイレの失敗にはほとんど悩みません。

今日ご相談したいのは(こんな時がたっているのによろしいのでしょうか...?24時間OK期限も無制限ということでしたので、お言葉に甘えてご相談します)

オイデのことです。
堀川先生のアドバイスで犬のしつけをし始めてしばらくは、完璧とまではいかないのですが、オイデと呼ぶ、または名前を呼ぶと足元へやってくるということができるようになったと思えたのですが、ここ最近にきて、私が呼んだ時だけ近くに来ないのです。(娘や夫の場合は呼んだら来ます)。

1~2メートルの距離のところにとまって、そこから近づくことはせずじっとしています。何度呼んでもそのままです。

歯磨きやブラッシングなど、どうしてもつかまえてやらなければならない。歯磨きブラッシングは8割方私の担当になっています。

なんとなく、暗黙のうちに...家にいることが多い私が結局8割やっています。

ですので、どこかの本か何かに「呼んでも来ないとき追いかけてつかまえるというのはもっとよくない」と書いてあっていけないとはわかっていながら、つかまえざるを得ず、おいかけてつかまえ、歯磨きをする、ブラッシングをする、というパターンばかりになっているこの頃です。

私は怖がられているのでしょうか?
それとも、嫌われているのでしょうか...?

このごろは、ほぼ100%、私が呼んでも来ないのです。

どうしたらよいのかわからず、困っています。何かアドバイスがいただけましたら大変うれしいです。


A.お答え:
ご無沙汰しておりました。犬のしつけ頑張ってこられましたね(^-^)

メール相談はお約束通り、いつでも何回でも結構です。犬のしつけはマニュアル通りで簡単・・ということはありませんし、犬や飼い主さんや進捗状況に応じて修正していかないといけません。ですので、私の犬のしつけサービスは本書とメール相談のセットにしています。

さて、犬のしつけで呼び戻しの件ですが、「嫌な事・あまり好きではないことが起こるパターン化」はしてはいけません。これは人間でも同じことですが、正の強化・負の強化で行動を変えたり物事を覚えていきます。

例えば、ある特定の行動をしたら、その結果良い事が起こればまたやりたくなりますし、反対に、ある特定の行動をするといつも嫌な事があれば、もう二度としたくなくなりますね。

犬も同じ原理で覚えます。奥様に近づく=歯磨き&ブラッシング・・ばかりですと、犬には相手とその印象だけが強く残ってしまいます。それと、生後8か月くらいを過ぎてくるとドンドン知能が高くなっていきますので、ゴハンの好き嫌いですとか、行動パターンを変えてきたりします。

ですので、主導型のボール遊びをチョットして→ブラッシング→またボール遊び→歯磨き・・という楽しいことを織り交ぜながら繰り返していると、嫌な事だけが起こるパターン化が防げます。最初は、ボール遊びの流れの中にブラッシングを少し取り入れる・・という程度から始めれば良いです。

それと、ブラッシングを嫌がるのは主従関係もまだ構築されていない証拠ですので、今まで同様、本書とHPを読み返しながら頑張って続けてください。

ブラッシングや歯磨きを、犬が頑張ってマテ出来たら褒める・・この「褒める」が、犬にとってご褒美になるような関係作り・・やっぱりそれが全ての基盤です。

それと、ブラッシングも強くしたり、毎日やり過ぎないことです。ちょっと毛が絡む部分は、無理してブラッシングしないでカットする・・なども必要ですし、少し柔らかめのブラシや、ブラシの先が球タイプのように優しいブラシを使うことも検討してください。

普通は、犬はグルーミング好きなんです。うちの犬は、「ブラシ」の合図で喜んで寄ってきてブラッシングを受けます。
(昔は逃げて嫌がっていましたが、しつけ後、工夫後はそうなりました)。

ただ、歯磨きはどの犬も嫌がります。これは犬にとって非常に怖さを伴うからです。犬にとって口や歯は、生きるために最も重要な部分で敏感ですから、本能的に接触を嫌います。時間をかけて関係作りをしていきましょう。そしてブラッシング同様、遊びの流れの中に少しずつ取り入れ、良い印象を犬に持たせることです。

それと、ブラッシングと歯磨きは、ご主人にも半分やらせてください。一貫して家族全員から同じことをされると、犬も「必要な当たり前のこと」として理解しやすいです。

夏の終わりで、やっと夕方や夜は涼しくなってきましたら、主導型のボール遊びで楽しく関係作りをしてください。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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質問内容
犬のいる生活を楽しんでいます。前回は問い合わせに素早い返信をいただきありがとうございます。

1歳4か月、コーギー、メス犬です。
家族だけでなくよその人にも飛びついて喜び表現をして、困っています。

散歩コースに、身体に触って遊んでくれる人が何人かいます。家から声が聞こえると座り込んで、その家の人が出てくるのを待つ始末です。会えれば膝に乗って飛びついてじゃれています。

飛びつき行動を無くすにはどうしたらいいでしょうか?
よろしくお願いします。


返答内容犬のしつけで動作や物事を教える時は、みな同じです。悪い型を止めて、良い型を作って体現で教える・・そこに音とジェスチャーの関連付けをして褒める・・ひたすら繰り返すだけです。

飛びつきのしつけですが、家族と協力して練習してください。まず相手役の人が犬の前に立ちます。リードを持つ人は短く持って、犬をその人に近づけます。犬が飛びつこうとしたら、「ダメ!」の合図と同時に、犬の首輪をガッチリつかんでスワレ・マテの型を作らせます。

飼い主さんも一緒にしゃがんであげると良いです。これで良い型になったので、スワレ・マテの音を関連付けながら犬の肩をポンポンして褒めてください。

そしてその時点で、相手役の人も「○○良い子!」でポンポン褒めてください。

犬が飛びつこうとして、ジタバタしたり吠えている間は、相手役の人は無視してください。良い型になったら褒めます。

そして散歩中なども、人とすれ違う時や会う時は同じようにして教えます。犬好きな人なら寄ってきて、良い子にしていれば褒めてくれるでしょう。

そういう経験の繰り返しで犬も、「飛びついてもかまってもらえない・・スワレして良い子にしていれば褒めてもらえる」、ということを学習していきます。

犬の飛びつきは、嬉しい表現と同時に支配欲の表れでもあります。絶対に飛びつかせないように教えてください。

そして、何を教えるにしても叱っても褒めても、犬との関係次第でその効果がまったく違ってきますので、普段の何気ない接し方から意識して、本書の関係作りの各手法を続けてください。

では、頑張ってください(^-^)


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質問内容
こんにちは。我が家のワンちゃんはおやつにも、おもちゃにもあまり興味がなく、どうやって犬のしつけをしたら良いのか困っているときに堀川さんのHPを拝見しました。

・問題の内容
ワンちゃんはまだ我が家に来て3週間ほどです。主従関係を築くためアイコンタクトから始めようとやってみるのですが、全く見ません。こちらが目を合わせようとすると、目を逸らすか、つぶってしまいます。

アイコンタクトができないためか、お座りですら、全く覚えません。まずこれが出来る様にしたいのですが、アドバイスをお願いします。

・愛犬の犬種、年齢、性別
トイプードル、8ヶ月、メス

・ご家族全員の年齢、性別、一日の愛犬との同居時間
夫(31)、妻(35)
共働きのため平日は朝8時外出。夜帰ってきたら、ケージのドアを開けて自由にさせています。

私たちの夕飯後、餌を与えています。私たちがソファーで寛いでいると必ず膝の上に乗ってきて寝ています。しつけやブラッシングのお手入れのときに体を触ってあげます。休みの日は、構ってあげれる時はケージから出してあげますが、そうでない時は、基本ケージの中で過ごさせています。

・過去の接し方と、一日の流れ ※①~⑥を必ずお知らせください
【ポイント】(※本書を読む前の、以前の状況を正直にお知らせください)
①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
平日は、夜しつけの時と、お手入れの時、ケージから出すと必ずそばによってくるので、膝の上か横に来て寝てる時になでなでしていました。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
ほとんど寝ていて、遊びません。おもちゃにも興味がないようです(ボールを投げても全く興味なし)。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
最初は、おやつでアイコンタクトの練習をやってみましたが興味がなく、空腹であろう時にも試してみましたが、おやつにしか目がいかず、覚える気配は全くありません。

最近は、おやつを止めて、堀川さんの仰向け方法でまず目を合わせる様に頑張っていますが、上記で説明したとおり、目を逸らすか、つぶってしまい全く目を合わせません。(因みに仰向けは嫌がらず直ぐにリラックスしてくれます。)

トイレが上手に出来たときは、「よく出来ました。」と言って大げさなくらいにナデナデしていましたが、最近は、「よく出来ました。」と言ってぽんぽんと背中を叩いています。叱るときは、「ダメ」と言うだけです。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
おやつは、朝出かける時と私たちが寝る時に大人しくさせるため与えています。膝の上に載ってくるとナデナデしてあげてますが、声かけは特にしていないです。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
まだ外に出ることを怖がり、抱っこして2・3回外に行きました。最近は外に慣らすために家のバルコニーに出させています。

始めは怖がって震えていたため、全く動かなかったのが、最近はバルコニーを駆け回れるようにはなってきました。ただ、リードに繋がれて歩くことが出来ません。今リーダーウォークを練習中ですが、これまたなかなか動かず苦労しています。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
上記「一日の愛犬との同居時間」に記載したとおりです。尚、寝る時間は私たちが夜1時くらいに寝るので、そのとき部屋を暗くして私たちは部屋を出て行きます。

・愛犬のハウス周りの構成、環境など
リビングにケージを置いています。直ぐそばにソファーがあるので、ソファーに座っている私たちをケージの中からじっと見ています。

以上が、これまでと現在の状況です。今回の質問はアイコンタクトの仕方ですが、本当はもっともっと問題が山のようにあります。(部屋に一人になるとケージの中で暴れることや、食糞、トイレ、散歩・・・)

まずはアイコンタクトが出来るようになりたいです。宜しくお願いいたします。


返答内容今回は、まず意識改革から始められてください。お子様がいらっしゃらないご夫婦・・犬は可愛いトイプードル・・「日中長い留守番をさせていて可愛そう」という感覚・・これらいろんな要素が重なって、溺愛に近くなりがちです。

もちろん私たちは、犬との楽しい生活を夢見て、それを満喫しようとしますが、現実はそれを許してくれません。犬は犬の本能の視点で、私達人間家族をクールに見て感じているだけです。

やがて自分の優位性を感じていき、関係が崩れ問題が大きくなっていきます。

そこに気付いて、自分を律しなければいけないのです。自己否定をするようで辛いですが、でもやらないと変わることは出来ないので、過去の接し方を整理して頑張って修正していきましょう(^-^)

ただ、生後8か月で飼われたということは、今まで別のご家庭にいたか、ショップで過ごしてきたのでしょうか。

犬との関係が大きく崩れたり、教えが甘いと、噛みつきや要求吠えが大変になるのですが、それはなさそうですので、状況としてはとても良いです。もしくは今回のトイプーちゃんの素性が良かったです。

さて、まず大事なことですが、「アイコンタクトの手法」・・「○○の手法」・・というように、手法を重視してはいけません。

問題が色々ある・・ということは、個別の教える手法の問題よりも、根本の「関係作り」に問題があるからです。

今までは、いくつか犬が誤解してしまうような接し方がありました。そして、それは表面上直せば良いのではなく、ご家族の根本的な意識が重要なのです。どれだけ毅然さと主導性を一貫できるか・・それが根本です。

意識がある飼い主さんの態度しぐさ接し方は、一貫してそれが自然に表現できているのです。それを犬に見せ続けるから、犬は相手を認めるようになっていきます。

実はもうその時点で、何も教えなくても犬は飼い主さんに注目(アイコンタクト)し、次の指示を待とうとします。

犬が認めているから、その人から褒められれば嬉しいし、叱られれば気まずいし、教えを聞きたいと思うわけです。

今8か月ですね。急に知能が高くなり、ズル賢く、成犬としての権勢本能も強く出てくる時期です。吸収力が高い社会化期がもうすぐ終わってしまいますから、本気で取り組んでください。(あせって急変はいけません)。

さて、過去の接し方を見ていきましょう。

>必ず膝の上に乗ってきて寝ています・・
>膝の上か横に来て寝てる時になでなでしていました・・

↑膝上抱っこに声掛けナデナデは止めましょう。

犬同士では体を合せる時に、上位やリーダーが下位の体の上に自分の体を乗せます。マウンティングや飛びつきもそうですが、体位が関係を表すのです。だから、膝上抱っこを誤解する犬がいます。

また、下位の犬は、上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。ですので、人間の声掛けナデナデが誤解されやすいのです。

褒める時も同じです。大げさも従属的ですし、犬の興奮をあおってしまいます。褒める時も毅然と、良い型と指示音やジェスチャーを関連付けて、ポンポンポンで褒めてください。

>よく出来ました・・

↑犬は言葉ではなく「音」としてとらえますので、なるべく短くしてください。名前を呼んで「○○良い子」や「○○ヨシ!」というシンプルなものにしましょう。指示音も同じことです。

オヤツは止めましょう。ドライフード以外のものを犬に食べさせないでください。栄養のバランスも崩れていますし、好き嫌いを覚えてドライフードを食べなくなります。

そして、オヤツもしつけグッズもそうですが、一時的に表面上コントロール出来てしまうと、あたかも犬との関係作りが上手くいっているかのような錯覚に陥ってしまいます。これが最も怖いことです。

まず、今の時点でやるべき事は、普段の何気ない接し方を見直し、ご夫婦で一貫してください。かと言って、接してはいけないのではなく、「主導」で接してください。

まずは、オテやスワレなど一番簡単なことから覚えさせ、犬と接する時は常に何か指示を出し行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教えて褒める・・というパターンにしてください。

意味なく声掛けナデナデや、ヒザに抱っこは止めます。犬がヒザに乗ってきたら、スワレの指示音を連呼しながら、犬を床に降ろし、首輪をガッチリつかんでスワレの型を作ってください。そこでジェスチャーと指示音を関連付けながらポンポンで褒めます。

結果をすぐ求めないで、毅然と淡々と何度も何度もやり続けます。

接し方を変えていくと、犬の反応も少しずつ変わっていきます。ふと見ると、犬がこちらを注目する時があるので、そこで「ミテ」の指示音とご自分の目を指差すジェスチャーを関連付けて褒めます。

犬が顔をそらしたら、ミテの指示音を連呼しながらご自分の目を指差し、犬の下顎をつかんで顔をこちらに向けさせ、目を合せるようにしてください。その中で一瞬でも目が合ったら、すかさず指示音とともに褒めます。

それでアイコンタクトも覚えるようになります。ただし、お話したように手法の上塗りでは効果はありませんので、接し方しぐさ態度全体を見直してください。

それから、暇さえあれば、家の中でリーダーウォークをたくさんしてください。犬が動かないで止まったら、それを逆に利用してマテを教えれば良いですし、ふせて動かなくなったらフセを教えれば良いです。

そしてマテをさせていると、段々と犬は動きたくなってしょうがなくなるので、少しじらしたら、今度はコイやツケの指示音を出しながらリードを軽くたぐり寄せて、自分のわきに付かせて褒めてください。

それと、生後8か月で散歩しないのはいけません。まともに歩けなくても、せめて外で30分は過ごしてください。社会化に必要ですし、外の世界の刺激が犬のストレス解消にもなりますし、狩猟の疑似行動として本能のはけ口になります。

人や犬がそれなりに通る場所を見つけて、そこで座ったりウロウロしながら、行きかう人や犬や車などを見せるだけでも全然違ってきます。抱っこの移動はいけません。先ほどお話したマテ→コイの作戦で頑張ってほしいですが、それでも動かない時は、要らなくなったバッグやリュックサックなどに犬を入れて移動してください。

しかし、いつまでも抱っこしていると、いつまでも慣れることができません。少しずつで良いので毅然と対応してください。

それから遊びですが、主導型のコング遊びにチャレンジしてみてください。犬は関係作りが出来ていない人とは、遊ばないことがよくあります。

接し方を見直し、犬の反応が少し変化してきたら遊びに誘ってみてください。とは言っても、猫なで声で話しかけるのではなく、ご夫婦で楽しそうに遊んでいる所を見せると良いです。

それと、普通のオモチャやボールはあまり興味を示さない犬もよくいますので、動きが不規則で跳ねるコングが良いです。

狩猟本能にスイッチが入って必ず遊ぶようになりますので、関係作りを見直すことと、遊びに参加したくなる状況を作ることです。

では、しばらく本書と以上の内容で続けてください。頑張りましょう(^-^)


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質問内容
先日はメール相談の返信ありがとうございます。良かれと思っていたことが、間違っていたことが分かり反省しています。

犬のしつけで褒め方の質問ですが、「ポンポンと褒める」ときは、犬の頭を軽くなでる感じで良いのでしょうか?

また、「スワレ」、「マテ」の型を作る・・とは、強制的にスワレの形を犬に作らせるのでしょうか?


返答内容褒め方はナデナデはいけません。下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメで挨拶します。人間のナデナデがそれに類似しているので、それを誤解する犬がいます。

軽く細かくタッチして、ポンポンポンポン・・としてください。必ず良い型に指示音やジェスチャーを関連付けながらポンポンで褒めます。

猫なで声や、大げさで褒めるのも、犬の興奮をあおったり従属的なのでいけません。

型を作る・・というのは、例えば人間の子供にハシの持ち方を教える時は、実際に親が子供の手を使って、ハシを正しい持ち方で持っている手の形を作ってあげますね。

他にはゴルフのスイングや、テニスラケットの振り方なども、よくコーチが生徒の腕を取って、良い形を作って体現で見せますよね。

犬も同じです。犬同士なら姿も同じですからモノマネもしやすいですが、人間がやって見せるには無理がありますし、実際に自分の体で体現するから覚えやすくなります。

まずは、人間の合図が何を意味しているのか、体現でシンプルに何度も何度も教えないといけません。

では、本書が届くまでの導入として、軽くやっておいてください。


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質問内容
早速の返信、ありがとうございます。(コーギー犬1歳半)

なるほど確かに、とても素直だな~と思った矢先、反抗的に吠えたり、唸ったりします。犬に試されているんですね...。ここで引いたらいけないのですね。

もう一つ質問なのですが、
①初めはマテの時間を短くすることということですが、マテと指示した途端に吠えられるので、ワン、ダメ、ワン、ダメ、ワン、ダメ、の繰り返しです。

今は、ダメというと、だんだん小声で吠えて、五回目くらいで吠えるのをやめる感じです。吠えられたときは、インターホンに対して吠えた時と同じような叱り方で良いのでしょうか?
リーダーウォークなどの方が良いのでしょうか?

②一回の食事でマテの回数は、一度で良いのですか?

③息子(小学4年生)にも食事中のマテは、大人が付き添いでやらせたほうが良いのでしょうか?

毎日のリーダーウォーク、あおむけ固めは私と一緒にやっています。私がやる時よりも、やはり少し息子には反抗的ですが、息子が助けたいと言って管理センターから引き取った犬なので、本人は一生懸命やろうとしています。

しかし、犬から見たら、きっと子供は自分よりも上か下かといったら、できれば子供よりも上にいたいという態度が見えます。

細かいことですみません。よろしくお願いします。


返答内容①これはもう他の教えと同じことで、口閉じの良い型を作って教えてあげたほうが早いです。悪い型を早く止めてあげて、癖にさせないことです。

指示で犬が出来なければ、首輪をガッチリつかんで、スワレ・マテの型を取らせ、吠えないように口閉じして、「何が良い事なのか」「指示が何を意味しているのか」をハッキリ教えてあげないと、犬にも迷いが生じたり、悪い癖がなかなか抜けません。

結果を急ぎ過ぎると、まだ指示行動が定着していないのに、必死に指示だけでさせたくなりイライラしてしまいます。犬も良く分かっていないのでイライラします。

定着するまでは、もう型で作ってあげて関連付けで褒めて、体現で教えてあげた方が良いです。

②一回の食事でマテの回数は、何回でもしてください。ただし、お話したようにいきなり難易度を上げないで、初日はこちらから型を作ってあげて関連付けで褒めて、もう食べさせても良いです。

次の日は、その一回を少し長めにしてみる・・次の日はもう少し長くマテ・・その次の日は、短めで2回・・など、まずは簡単なことから始めてお互いに自信を付けながら徐々に難しくしていけば良いです。

③もちろんです。犬のしつけは全てつながっています。断片的に好きな手法だけ上塗りしても意味がありません。犬との接し方は、全て「主導性」と「毅然さ」を見せてください。

一貫されるから、犬は根負けして相手を認めるようになります。飼い主さん自身が、犬への恐怖・甘やかしの気持ちに打ち勝たないと、絶対に犬のしつけは成功しません。

もう4年生の男の子ですから、やらせてください。もちろん親がしっかり監督する・・補助する・・良い見本を見せることは大前提です。

では、また頑張って続けましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
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堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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