犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の反抗期・生後5・6か月は一番大変なしつけの時期です

質問内容
犬のしつけは焦ってはいけないと自分に言い聞かせつつも、苦悩の日々を送っています。何度言われても、何度堀川さんのHPを読んでも、犬の行動一つ一つに一喜一憂している自分が情けなくなります。(5か月のミニチュアシュナウザー)

昨夜また犬が夫の手や袖を噛んでいたので、割って入って仰向け固めをしてみました。この間と同じように、スイッチが入り、今度は私に向かって飛び掛り、集中的に手に噛み付いてきました。

仰向け固めから解放すると、ドタバタ走り回って、また飛び掛り。。。噛む。この繰り返しです。何と言いますか、彼の目がもはや尋常でないというか・・・・。(耳を後ろに倒しピッタリ頭部につけ、目は真ん中に寄っている感じ)子犬ってこういうものなのでしょうか?

噛み付かれるのが怖いというのはないのですが、小さい頃にこの子の情緒の安定を欠くようなことをしてきたのだろうか?とわが身を振り返ってしまいました。

この様子を見ていた夫が、深いため息をついて「犬にとっては遊び感覚なのかもしれないから仰向け固めは止めて無視をした方がいいよ。。」と。

堀川さんが前々回のメールで教えてくださったように、自分でもわけがわからない興奮状態になり、このような目になるのでしょうか?

2つ質問があります。

①私一人だけが犬のしつけを継続した場合、犬と家族との関係においてどのようなことが起こるでしょうか?
 
といいますのも・・・
やはり夫は仕事のことで気が落ち込むことが多く、犬のしつけのことまで考えていられないというのが実情です。態度のことについても話はしていますが「自分には難しい・・・・」とションボリしています。

なので犬の顔を見ると、キスしたり撫でたり、時には抱っこしたり。私もうるさく言うつもりはない(夫の心も体も疲れているのが分かる)ので、黙認しています。

でも夫は感じるらしいです。私が「その扱いは間違っている」と思っていることを。これも夫のストレスになっているんだと思うと自分が悪い気がしてきていたたまれなくなってしまいました。

一人で続けていって、果たして犬と私達の間にきずなが生まれ、幸せな犬になれるのだろうか?と思うと、私の方もなんだか悲しくなってしまいました。

②体の位置関係が群れの順位をあらわすとのこと。

私達がソファに座っているとき、犬は床にねそべっています。時々、私達の足指とか足の甲にあごを乗せたり前脚を乗せたりして寝ることがあるのですが、これも受け入れないほうがいいのでしょうか?

何度もしつこくメールして申し訳ありません。


返答内容①一人だけが犬のしつけを継続した場合・・

↑人間は失敗しないと分からない動物です。自分に降りかかる問題が大きくなってきて初めて、反省できる動物です。

ですので、いったんは旦那さんの思うようにさせてください。失敗したり、奥様と犬が上手くやっている様子が分かってくれば、旦那さんも気付くはずです。

それと、犬のために人間がストレスを抱え過ぎるのも、これもまた不条理なことでもあります。今は他の家族が気付くのを待った方が良いでしょう。ご自分のペースで淡々と続けてください。

もちろん、お話してきたようにEddie君はまだ幼いですので、小さな猛獣状態は普通の月齢です。本来は、ドタバタ走り回ったり噛みつき引っ張ったりする行為は、捕食動物として生き抜いていくための大切な本能なのです。成犬の本能に目覚める時期です。

まだまだ社会化の勉強をしている段階(勉強し始めたばかり)ですから、感情的にならないで教え続けてください。

5か月過ぎましたから、ちょうど反抗期の時期です。歯も生え変わり始めたでしょうか。ホルモンバランスの変化も激しくイライラします。体力もありあまってきます。

絶対に感情で怒ったり、体罰や威嚇もいけません。無理にあお向けでなくても良いので、口閉じで注意を与え良い型を教え、主導型のコング遊びなどで発散もさせてください。(無視だけしていると、それが受け入れられていると勘違いします。)

②私達の足指とか足の甲にあごを乗せたり前脚を乗せたり・・

↑犬は群生が強いですし、まだ幼いので温もりは欲します。邪険に扱わないで、良い型を教えてください。体に乗せないように少しずらし、横に寄り添わせる型を何度も何度も作って、フセやツケの指示を関連付けて褒めて教えてください。

この月齢が一番不安定な時期なので、上手くいかなくて普通です。ここを乗り越えればまた楽になりますから、心配しないで淡々とご自分は続けてください。犬の奥様への反応と、他の家族への反応の差が出てきますから、気付いてもらえるまで待てば良いです。

もうここは乗り越えるしかありません。人は先が見えないと不安になりますが、私は経験者として「大丈夫です」と言っておきます。

過ぎてみれば「悩むことのほどでもなかった・・」と、思う日が必ず来ます。

では、頑張って続けましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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