犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけが自然に当たり前にできるようになる

m1.png餌をやる時間になると、頻繁にあくびをします。
これはストレスがあるからだと思います。
家族の位置関係で自分が一番下だと認識した時このストレスを感じなくなり、子供が撫でたり遊んだりも出来ると言う事でしょうか?いつまでも無視し続けるものではないとの理解でよいでしょうか?

あと一つ質問ですが、ゲージに屋根をつけたほうがよいでしょうか?
ゲージの回りを人が通る度に後ろ足で立ってつかまりだちをします。 

家の犬はカジリ癖が強く、過去、柔らかいハウスを入れましたがかじってばかりいたので今度は硬いハウスをゲージの中に入れる事にします。

また散歩の途中、いろいろなものを拾い食いします。ビニール、タバコ、花火のかす。家でも何かかじっていないと落ち着かないのかブラッシングも何かを噛ませながらします。この点もやはりストレスからくるものでしょうか?歯が痒いのかと思っていたのですが。


m2.png>頻繁にあくびをします・・

↑これは一種の緊張状態です。なにかに集中して緊張した場合、それを緩和させるために犬はあくびをします。

しかし正しい主従関係を認識することは一番重要な基盤です。そこを毅然と出来るかが、分かれ道です。それが出来ない間は、どんな手法を使っても犬は認めてくれません。すでに精神的に負けてしまっている状態だからです。リーダーに合わせるのが下位で、リーダーは下位には合わせません。

>子供が撫でたり遊んだりも出来ると言う事でしょうか?いつまでも無視し続けるものではないとの理解でよいでしょうか?

↑「子供さんが怖がっている間は・・」と申し上げました。恐怖や興奮は犬に伝播して、よけいに犬が興奮します。

また、相手が大人であろうと、犬が何歳になろうと同じ事ですが、意味無く撫でたり声をかけたり遊んだり・・これはいけません。

それは下位がする行動だからです。犬にとってみればそういう人は従属的に映ってしまうからです。

ですので、撫でたい・・声をかけたい・・と思ったら、スワレ、マテ、コイ・・なんでも良いので指示を出す事です。そして出来たら褒めれば良いのです。そうすればスキンシップもとれますし、主従関係も確保できます。(褒めすぎは従属的に映るのでNGです)。

また、あお向けも同じ効果がありますし、遊びたければヒモ付ボール遊びをすれば良いのです。

犬にとってみれば、自分が認めた人から指示され、それに従うことが何よりの楽しみであり喜びなのです。しつけの内容そのものがスキンシップであり遊びにもなるのです。

ですので、しっかりしつけが出来た我が家でも、意味無く触ったり声をかけることは一切しません。それが犬のためであり、正しい接し方だと長年の経験を通して熟知したからです。

クセにすれば良いだけです。何も面倒な事はありません。触りたいと思ったらスワレ・マテを3秒やってから褒めて撫でる・・、遊びたいと思ったらヒモ付ボール遊びや「ツケ」の練習・・というよりその「ツケ」が遊びでありスキンシップだという認識になるのです。

それくらいしつけが「ごく自然な事」として家族の中に浸透しなければいけないし、浸透させるために日々意識するべきなのです。


>ゲージに屋根をつけたほうがよいでしょうか?

↑例えば無駄吠えを現行犯でしつける場合、邪魔にならないでしょうか・・ならないようであれば良いことです。壁があると犬も安心できるからです。

ただ、しつけや掃除はちょっとやりにくくなるかもしれませんね。硬いハウスは欲しいです。


>散歩の途中、いろいろなものを拾い食いします。

↑歯の生え変わりでムズ痒くて何でも噛むのも事実ですが、拾い食いは違います。犬はスカベンジャー(掃除屋)です。食べられそうなモノなら迷わず食べます。消化できないものは後で吐き出す・・それが普通なのです。

それと今は社会化の真っ盛りです。まだ経験も無く知能も低いのです。人間の赤ちゃんは何でも口に入れますね。そして幼稚園の子供は、起きている間はとにかくイタズラし、遊びます。「これな~に、これな~に」と言ってなんでも触ってみます。

犬には手がありません。口が手の代わりなのです。なんでも口に入れようとするのは、犬にとってごく当たり前の行動です。

ただし、それを放置しては覚えられないので、やはり根気良く「型」と「音」で何度も何度も教えるしかないのです。そして主従関係がないと、覚えようともしないのです・・

>家でも何かかじっていないと落ち着かないのかブラッシングも何かを噛ませながらします。

↑この時期の子犬が落ち着いているほうが不自然です(笑い)。幼稚園の子供と一緒です(^-^)
もちろん「マテ」を「型」と「音」で教えないと犬には分かりませんし、主従関係がないと覚えません。

それからグルーミング時は、木の箱やダンボール箱の上など、床から少し高い位置に居させると良いです。安全のために動こうとしなくなります。


人間に比べ、格段に犬の成長スピードは早いわけですが、それも限界はありますし、知能は圧倒的に低いのです。

TVや映画などで良い印象をお持ちなら、それは忘れてください。高望みは、あせりやストレスになります・・

犬本来の習性、本能を理解し、受け入れる・・主従関係を積み上げ、物事を型と音で根気良く教える・・それを毅然と淡々と続ける・・それが出来るかどうかです。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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