犬のしつけで先住犬とのギャップがつらい時
はじめまして。突然のメール申し訳ありません。
◎主人(平日は出張で不在、土日もスポーツで不在が多いです。)
◎息子(小学生高学年、スポーツであまり家にはゆっくり居ません)
◎娘(幼稚園年少)
◎シーズー×パピヨンMix15歳(年で足が悪くなりゆっくり歩行ほぼ寝て過ごす)
◎2世帯住宅で下に父母、兄家族(小学生二人)です。
先週の土曜日、ペットショップで4ヶ月のゴールデンレトリバーを飼いました。とてもおりこうでおとなしく、今までシーズー×パピヨンMix他、シェルティー、Mダックスを飼っていて、とてもいい関係を築いていたので、しつけに心配はありませんでした。
が、まだ一週間ですが日に日にあま噛みがひどくなり、ダメと言うとよりエスカレートします。
昨日今日は腕に何度も噛みついてきました。とくに、私と母が噛まれます。遊びの延長だと思うのですが、体も大きいので痛いしこのまま押さえきかなく言うことを聞かすこともできず、大きくなったら小さな子供もいるし大変だとネットで毎日検索し、良かれと思うことしてます。
ひっくり返して口押さえるトレーニング、大きな音をたてる。あまり撫でない、など。ただ、これは私は、今までのワンコでしたことがないことです。
今までは思うままに可愛がり、あま噛みやイタズラをしたらダメと言葉で教え、それでも聞かないことあればオシリを叩いて教えることもありました。
今までのワンコは大きくなって唸ったり噛まれたことはなかったです。けど、私がネットで見た中では小さいときに叩いて教えるのはダメ、大きくなったら噛む犬になる。でゴールデンには叩いていません。
ダメ!と何度も言い聞かせ、止めないときは口を押さえています。それも教え方が悪いのでしょうね。自信喪失です。
ひっくり返して口を押さえるなどネットをみてやってることは本当にいいことなのか?続けるべきなのか?これをしてるから、ひどくなってきたのか?
色んな情報がありすぎて、どうしたらいいのかわからず見つけたパピートレーニングに行くか、遠藤さんのDVD買ってみんなで学ぼうかとネット見ていて堀川さんのサイトを見つけました。
大型犬は初めてで、今回初めてサークルを使用してます。今までの3頭はフリーで育てましたが、先住犬に走って近づいたり手をかけて転ばしてしまい、本来は就寝時とお留守番のときだけサークルでハウスを教えようと考えていましたが、サークルに入ってる時間も長くなってしまっている。
我が家に来て、お散歩に一度出ましたがゴールデンが怖がって歩けなくて抱っこして公園に行き、少し公園内を歩けました。
徐々に慣らしてあげたいと思っていましたが、下痢になり今薬飲んでるのでまだ散歩も行けていません。散歩で発散もできないし、あま噛みは歯が痒いのかな?とロープあげるとロープで遊ぶ延長で手を噛み、ダメと言うと腕に何度も噛みつきます。
こんな感情が悲しいのですが、可愛さも半減して先が怖くて育てる自信がなくなりかけてしまっています。
ごめんなさい。私や家族とゴールデンは、これからテキストを実行したら関係良くなれるでしょうか?
まず今回は、飼い主さんご家族の意識改革が絶対に必要です。
ゴールデンちゃんは、悪い犬なのではありません。この月齢・この段階の犬として、ごく普通の反応を見せているだけです。
本当に素性に問題があるような犬は、初対面の瞬間から歯を剥きだして唸って噛みついてくるような犬です。そういう犬は流通しません。
ただし、ゴールデンちゃんにもハンディはありました。
ショップの場合は、間に中継業者が入りますので、そうとう早い段階で親兄弟から引き離されています。
そして、今回はもう4か月ですから、売れ残って長い期間ショップで孤独に過ごしました。
本来ならば、たっぷり親犬からしつけを受けたり兄弟ゲンカの中で学んで、初期の社会化を果たさなければいけなかったのですが、それができませんでした。
それができなかった場合は、人間家族が親代わり・リーダーになって、毅然と教えてあげないといけないのです。
ですがそれをされず、犬が自分の立場を誤解するような接し方をしてしまいました。犬は相手との最初の接触で基準値を作ってしまいます。
でもそれは、ゴールデンちゃんが悪い犬なのではなくて、先住の子たちがとても良い犬だったのです。
ゴールデンちゃんは、本能のおもむくまま必死に生存競争の中を生きているだけです。
強い者がリーダーになり、子孫を残し守っていく・・・
その本能に従って、普通に生きているだけなのです。
まずはそれを良く理解してあげて、先住犬たちとのギャップをご自分の中で消化できるかどうかです。意識改革できるかどうかです。
これができれば、いずれ関係作りは成功します。(まだ子犬なので1歳くらいまでは時間はかかります)
反対に、それができなければ、犬との関係はドンドン崩れていき手に負えなくなります。
ですので、ここが分岐点であり、選択肢が二つあります。
①家族みんなで意識改革し、頑張って主従関係を作っていく
②「幼い子への噛みつきが危険」ということでショップに返す
という、進むか撤退するかの二つの道です。
もう三頭も良い犬と長年暮らしてこられましたから、このギャップと現実を受け入れるのはなかなか難しいです。
特に女性お二人ですので、かなり毅然とやり続けないと犬になめられてしまいます。
本書の内容も、表面的に手法をただこなすだけでは、犬には伝わりません。
飼い主さんの根本意識からくる、自然な振る舞いでないと、犬は見抜くんです。
本当に強く信頼できる相手に、犬は信頼を寄せます。
そうでない相手には、犬は関心を示しませんし、言うことも聞きませんし、気に入らない場面では噛んだり吠えたり好き勝手したり怒ったりします。
それが犬の本来の姿なのです。
日本人の大人のように、素晴らしい和の心や惻隠の情は、犬の知能では理解できないのです。
求めてはいけないのです。
人間側が、犬の低い知能に合わせて、理解しやすい振る舞いをしてあげないといけないのです。
さらに今はまだ子犬で、知能も経験も何もない猛獣状態ですから、なおさらです。まだしばらくこの状況が続きますし、5か月過ぎれば反抗期に入ってますます大変です。
本当にご覚悟と強い意志が必要です。
では、早急にご主人とご相談いただいて、道をお決めになってください。遅いとショップも返品を受けないでしょうし、今すぐだったとしても上手く話さないと簡単には返品できません。
もし、一緒に暮らすご決断をされて頑張るようでしたら、私も精一杯サポートいたします。
まずは本書と、必ずQ&Aも熟読されてください。同じような前例の記事が山ほどあります。熟読いただいて、意識と知識を深めてください。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)