犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬が掃除機や大きい音に怖がり吠える場合のしつけ方など

質問内容
犬を飼育するのは全く初めてのことで毎日苦戦しております。

しつけの問題は、掃除機や大きい音に怖がりぎゃんぎゃん吠えてしまうのと、私がほぼ面倒をみていますので、ケージの前を通り洗濯しに行こうとすると毎回かまって欲しいと吠えられます。

甘やかしてはいけないと無視しているんですが、吠えられると私がドキドキしてしまっているのがいけないんでしょうかね?

ケージの場所もテレビの横にある為、テレビを見る際にソファの対面にあるので犬には毎回見られている感じするので、場所的によくないですかね?

私もゆっくりテレビが見れなくなりました。ケージの近くに棚があり色々持ちにいけば、かまってくれるとケージ内をうろうろ。無視していても少し怒ったように吠えることも。

基本ケージで留守番や寝たり過ごさせ私たち夫婦がいる時はかまえる時だけ出してスキンシップしたいと思っています。今、クレートも買ってトレーニングしようか考えています。クレートトレーニングすればいずれ外出も遠出もしたいと思っているところです。

犬種:チワシーズ オス もうすぐ4か月です。飼いだして1か月半。
飼いだしたきっかけ:我が家には子供がいないので、子供の代わりみたいな感じで飼い出してしまいました。

家族:主人30代 朝7時~夜20時頃まで仕事 夜22時頃10分位スキンシップ。私30代 月水金 午後15時~夜20時 仕事、火木 朝8時~午後17時 仕事、この仕事はときどきあるので基本休みのことが多いです。

最近朝5時半に起きて、私が15分位、犬に社会化慣れして欲しいので散歩を毎日コースをバラバラにして行きます。

トイレは基本家のトイレでしてますが、一度散歩中歩きながらウンチしていました。私が慣れていなかったので犬のサインに気づいてあげれなかったからかと。

家に戻り風呂場で足洗い、ブラッシング。その後朝ご飯。遊んでいるうちに私も仕事の時は声も一切かけず無言で外出。寂しくないようにラジオをつけて今は暑いので一日カーテンを閉めてエアコン。

夕方帰ったら、15分位布製のお気に入り噛むおもちゃで遊び、夕飯。人間が食べてからにするとかなり時間がばらつくので、先に食べさせてしまってケージの中で遊んでます。人間のご飯タイムはケージ内にいさせてます。

ご飯もペットショップの人が一日2回20グラムずつをふやかして粉ミルクと整腸剤をあげれば言いと言われ、先日までこれで与えていましたが、ご飯になるとかなりケージ内で暴れるので量が少ないからかと昨日よりフードの表示にある量で1日3回に分けてあげようかと思っているところです。

昼間いない日は1日2回でその量をあげればいいんですかね?とにかく分からないので。ウンチはコロコロ小さいウンチが最近多かったのでやはり餌が少なすぎなんでしょうか?

寝るときはリビングのケージ内に寝かせて、私たち夫婦は2階の寝室で寝ます。

①今まではケージから出して噛んでいいおもちゃを噛ませてひっぱたり、少し遠くに投げて走らせたりしていました。主人には身体に乗ったり、ペロペロなめまくり、自分からすぐにお腹を出して寝っころがり、主人が触ると噛みつくような興奮。主人はよく甘噛みされています。甘噛みもダメと低い声で言い、口を軽く抑えてます。逆に噛まずに舐めた時はいい子と褒めるようにしています。

②おすわり、まてを基本教えたかったので、ずっとボーロをご褒美に与えて教えていました。褒め方は身体中をナデナデ。叱り方は低い声で口を抑えダメと一言。

③飼い出した頃はケージから出す毎に抱っこなでなで。ケージ内に居るときは意味もなく名前を呼ぶ。おやつもしつけで覚えてくれるならと毎回あげてました。

④散歩まだ行き出して数回。朝に15分位だけ 一度喜ぶからと朝から40分位散歩したら、私が疲れてしまったのと、友達に愛玩犬をそんなに散歩しなくていいと言われ時間を短くしました。先日は夕方涼しくなってから抱っこして10分位外に散歩に行きました。

⑤過去のタイムスケジュールは主人は朝から晩まで仕事。土日も休みが決まっていないので基本いないことのほうが多いです。私は仕事の休みが取れやすいので月水金の午後の仕事以外は買い物に行ったり、家でテレビや昼寝をしていました。

⑥写真が添付出来ず申し訳ないですが、リビングのテレビ脇にケージを置き、対面にソファ。ケージは和室に行くのに前を通ったり、トイレ、風呂、玄関に行くのもケージの犬からはすべて見える位置で、私たちが少しでも動くもんなら落ち着いて寝ていることは少ないです。

キッチンからは壁で目線は遮られる場所もありますが、キッチンで調理していてもケージ内からストーカーのようにこちらを見ています。ケージの前を通って洗濯干しに外にも出ます。

堀川さんの記事を見て今はリーダーウォーク、仰向け固めをするように心がけていますが、なかなかうまくいきません。ケージから出す時もおすわり、まてはするようにしています。褒め方も前みたいにナデナデするのを、なるべく軽くポンポンに変えていけたらと思います。

もうすぐ4か月、社会化にとなるべく外に連れ出したり、パピーパーティにもなるべく参加して犬にも慣れてもうおうとしているところです。

ケージ内で留守番の時にコングは入れっぱなしでもいいですか?骨ガムもあったほうがいいですか?

外出の時、抱っこしなくていけない場面では仰向けなら抱っこしてもいいんでしょうか?

なんか分かりづらい文章で申し訳ありません。色々アドバイス頂けると大変ありがたいです。よろしくお願いします。


返答内容
今回はあせらずいきましょう。

まだ幼すぎて知能があまりにも低いですので、すぐに理解できないのと経験が必要な部分もあります。

あまり無理し過ぎたり求め過ぎると、お互いストレスになります。今はやるべき事を続けて、子犬の成長を待ってあげないといけない時期です。子犬にも成犬にも限界はあります。

かと言って、特に何も教えないでこのまま過ごすのも、もったいないですし、誤解も与えてはいけません。優しいレベルから徐々に慣れさせる方法をとっていきましょう。


まず物理的な環境(ケージの場所)ですが、テレビのすぐ隣は良くありません。横方向で少し距離があるならば大丈夫ですが、テレビのすぐ真横にしないほうが良いです。

視線が常に犬に向くようなことは避けたいです。犬からしてみると「常に家族からの視線は感じるのに、かまってもらえない」というジレンマが強くなるからです。

かといってソファーの後ろだとお互いに観察ができませんので、理想はソファーの横方向で壁にくっ付けることです。

クレートハウスもあった方が良いです。今は真夏なので、エアコンが無いと出たがる場合が多いですが、本来は巣穴感覚で暗くて狭い場所は落ち着けます。


>掃除機や大きい音に怖がりぎゃんぎゃん吠えてしまう

↑ということで、お掃除などの時に犬をクレートに入れて更に毛布などの布を掛けて、暗くて狭い穴倉を作ってあげると良いです。落ち着く犬が多いです。(興奮が強いと効かない犬もいますが)

ただ、それだけですと問題の根本は解決していません。

「掃除機も物音も怖くないんだ」と犬が理解したり慣れることが必要です。

犬のしつけは何でもそうですが、急にゼロから100を得ようとするので無理があります。犬が適応できないんです。

優しいレベルから徐々に慣れさせていくことです。

今回ならば、まずはスイッチを切った掃除機をケージの前に置いておきます。それも怖がるのなら、部屋の片隅に置いてから、数分おきに少しずつ近づけていきます。

それに反応しなくなってきたら、犬にリードを付けてケージから出して「掃除機に会わせて」みてください。

慣れて反応しなくなったら、そのまま掃除機のスイッチを入れて、最弱で小さな音で掃除しているフリをしてください。早く動かさないでゆっくりです。

そうやって、細かく段階を作りながら徐々に慣れさせていきましょう。

また、掃除機をかける時に、肩掛けカバンの中に犬を入れてそれをかつぎながら掃除機をかけても良いです。(カバンについては、お散歩のところでお話します)

一連の動きの中で、犬がもし吠えたら、その瞬間に「シ!」の注意音で首輪かリードをチョンと引き上げて教えましょう。

仰向けも良いですし、「シ!・・シ!・・シ!」でリーダーウォークしても良いです。ただし、甘くしてしまうと「吠えればかまってもらえる」と犬が誤解しますので、態度を厳しく心を鬼にしてやってください。(威嚇や体罰は逆効果です)

そのように、あえて時間を作って繰り返し練習です。

時間が無い時に吠えられたら、先ほどお話したクレート&布掛けです。


さて普段の接し方ですが、接することが悪いのではないんです。

スキンシップも大事ですし、接触が無いと物事も教えられません。問題は「どう接するか」という接し方の問題なんです。

大げさに褒めたり、大げさに叱ったり、猫なで声でナデナデなど、犬の本能にとって従属的に映ったり犬の興奮をあおる接し方がいけないのです。

もちろん、褒める時は抑揚をつけてしっかり褒めていただきたいですが、赤ちゃん扱いではなく、リーダーとして堂々と威厳を持って褒めていただきたいのです。

それと、意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何か犬に指示を出して行動させて褒める・・・行動出来なければ、こちらから型を作ってあげて褒めて教える・・・

そういうスキンシップにしていただきたいのです。

主導型コング遊びもしてください。

そして、遊びも団らんの時も、犬にリードを付けてそれを飼い主さんが持って過ごしてほしいのです。自然と犬の行動全体を主導する形になりますで、ちょっとしたリーダーウォークを自然にやっていることになるのです。

いつでも主導性と毅然さを犬に示し続けてください。

オヤツは止めましょう。犬がケージから要求吠えする原因の一つでもあります。

栄養バランスも崩れますし、好き嫌いを覚えてドッグフードを食べなくなる犬もいます。

そして、食べ物で釣ってしまうことで犬との本当の関係が見えなくなってしまいます。それが一番怖いことなんです。

良い型を作ってあげて、そこで指示音ジェスチャーを関連付けながら褒めることで、犬はちゃんと理解できます。定着していきます。遊びやスキンシップの中で、繰り返し教えていきましょう。


>15分位社会化慣れして欲しいので散歩を毎日コースをバラバラにして行きます・・

↑続けてください。大事です。

ただし、抱っこ散歩ですが、ワクチンが終わっているのであれば、犬に自分の足で歩かせてください。危険な状況の時は、仰向け抱っこを一時的にしても良いですが、そうでなければ自分の足で歩かせてください。おっくうがったり、癖になります。また、自分の足で歩いて、犬の目線から世界を見ることも大切な社会化だからです。

ワクチンがまだの場合、あるいは先ほどの掃除機が怖い・・などの場合は、犬の移動用バッグ(肩掛けバンド付き)に入れると良いです。ペットショップや少し大きめのホームセンターで安く売ってますが、無理に買わなくても、要らなくなったリュックサックやエコバッグなどでも何でも良いです。

犬が入れて、顔をピョコッと出せて、人間が肩に担げれば何でも良いです。

抱っこよりも安全で、犬も安心しますし、楽ですし、従属的にならないですし、メリットが多いです。


>40分位散歩したら私が疲れてしまったのと、友達に愛玩犬をそんなに散歩しなくていいと言われ・・

↑たくさん距離を歩く必要はないのです。キレイで安全な場所を見つけたら、そこで座って、犬にウロウロのんびり外の世界を観察させてください。外で過ごす時間は長くしてください。

それと、無理に朝でなくても夜でも良いです。


>夕方帰ったら、15分位布製のお気に入り噛むおもちゃで遊び・・

↑帰宅後すぐはかまわないで、ご自分の事をされてから時間を置いて犬と遊びましょう。


>人間が食べてからにするとかなり時間がばらつくので先に食べさせてしまって・・

↑「犬が食べた直後に人間が食べる」という構図でなければ大丈夫です。


>うんちはコロコロ小さいうんち・・

↑量を増やしながらウンチの固さの変化を見てください。本来は、まだ消化器官が弱いのと血糖値が安定しませんので、3回以上に分散するのが良いです。最低4か月まで、出来れば6か月(歯が生え変わる)までが望ましいです。

ただ、共働きでお昼も帰宅出来ない場合は仕方がないですし、もう4か月過ぎましたので何とか大丈夫です。でもトイレをキレイにする価値はあります。

ペットショップは犬を売りたいから「大丈夫です」と言いますが、健康面とトイレのしつけの面から言えば、お昼に帰ってゴハンとトイレの片ずけはした方が良いです。(6か月まで)


>整腸剤をあげれば言いと言われ・・

↑薬の常用は良くないです。(少しずつ減らしながら最後は)止めましょう。なるべくゴハンの回数分散をしましょう。(粉ミルクはもちろん犬用ですよね。それならば整腸剤は要りません。下痢が続くようならばミルクの量を減らしましょう。)


>ご飯になるとかなりケージ内で暴れる・・

↑量を増やしても暴れます(笑)

回数・量を増やせば少しは変わると思いますが、子犬期や主従関係の崩れがある時点では、吠えやジタバタはします。子犬の成長を待ってあげながら、教えるべき時はビシッと教えてください。(まだ結果は求めない)


>リーダーウォーク、仰向け固めをするように心がけていますがなかなかうまくいきません・・

↑まだ子犬ですし、形のキレイさは気にしてはいけません。いきなり結果は求めないことです。目的は、それらを通して自分の毅然さと主導性を犬に示すことなんです。主導型コング遊びだって目的は同じなんです。それを示すための手段の一つでしかないんです。意識だけしっかり持っていてください。


>留守番の時にコングは入れっぱなしでもいいですか?・・

↑コングは飼い主さんと遊ぶ時のための特別な物であり、「飼い主さんの物」というスタンスでいてください。留守番時は皮ガムか、良い物が見つからなければ天然コットン(綿)100%の歯磨きロープが良いです。(※引っ張りっこ遊びはしないこと)


さて、今日の内容もほぼ全て、すでにQ&Aサイトに載っていた内容です。本書と合わせてQ&Aサイトも熟読されるようにお願いいたします。

これから犬のしつけがもっと難しくなっていきます。反抗期も来ますし、成犬としての本能も強く出てきます。ズル賢くもなります。まだまだ結果は出ませんので、あせらず急がずやるべきことを淡々と続けて、子犬の成長を待ってあげましょう・・・


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針