柴犬の子犬のしつけで暴れ噛み癖などなど
お世話になります。本書を購入させていただきまして、母と一緒にがんばって躾をしようと話をしております。
・問題の内容
生後4か月半の柴犬(オス)で、1か月前に我が家の家族になりました。
最初、1週間はほんとに大人しく、だんだんやんちゃになってきました。(我が家にきてから3週間たちました)最近はボール遊びの時とかは狂ったように興奮します。
①最近、サークルの中でもくるったように暴れることがあり、ベッドやシーツがぐちゃぐちゃに。暴れている時は無視をし、落ち着いてから片付けるようにしていますが、 どのくらい時間をおけばよいでしょうか?
②3回目のワクチンが先日終わり、現在少しずつ散歩の準備をしていますが、首輪やリードをいやがります。(リードをつけて庭にだしたものの、ずっとリードを気にして噛みます)
首輪はなんとかつけても大丈夫になったのですが、リードをつけるとリードを噛みます。つけようとしてもかなり嫌がります。このままではリードをつける時にこちらを噛んできそうな勢い。どうしたらおとなしくリードをつけさせて、慣れてくれるでしょうか?
リーダーウォークも、リードをつけないとできないですし、リードを気にしすぎてリーダーウォークができなくても困ってしまいます。
③お座りは覚えたのですが、食事の時にしかしません。
伏せや待ては、まだリードがつけれていないので、躾が始められてない状態です。落ち着きがなく、サークルから出すと走り回り躾がなかなか出来ません。コイと言ってもくるときはあるのですが、すぐに離れていってしまいます。私を怖がっているのでしょうか?
④噛み癖があるのか、玄関先のいろいろなもの(祖母の車いすとか)を噛みます。
口が寂しいのでしょうか?
この年齢の子犬に骨ガムを与えてもいいのでしょうか?
また、ひもつきコングも、この年齢からやってもいいのでしょうか?
(柴犬ですが、ミニ柴のようで小さめ。3.5ヶ月で体重は2.2Kg。獣医さんの健康診断では問題はありませんでした)
⑤散歩までに外に慣れさせようと思い抱っこ散歩していますが、これも抱っこということでしないほうがいいでしょうか?
⑥仰向け固めをやってみたのですが、かなり抵抗します。(といっても、小さいので簡単におさえこめるのですが) しばらくするとおとなしくなりますが、こちらを恐れないか心配なのですが。犬を呼んで、側にきても、手の臭いをかいですぐに最近は離れてしまうので。
また、本書の中であまがみをしてきたら、口をつかんでとありますが、そのつかみ方がよくわかりません。片手で、犬の鼻と口をがしっとつかんで離さないようなつかみかたでしょうか?
前にそれをしたらびっくりするくらい抵抗されました。つかみ方をわかりやすく教えていただけますでしょうか。
⑦玄関から家の中にあがろうとします(まだ小さいのであがれないのですが、この前は靴を踏み台にして1度だけ成功しました)
玄関から家にあがらないようにするような躾はありますでしょうか? あがるしぐさをしたら、ダメ!と根気よく注意することくらいでしょうか?
堀川さんのHPを読んでいて、可愛さのあまり甘やかしながら、期待しすぎていた、あせっていた自分を反省しました。根気よくやっていきたいと思いながら、やはりあせる自分があります。
よろしくアドバイスお願いいたします。
犬を飼うようになった動機は、以前犬を飼っていたのですが、もう一度飼いたい、家族に癒しをくれれば、と思い購入しました。柴犬にしては小さく、3ヶ月半で2.2Kg(ブリーダーさんによるとお父さんがミニ柴サイズだったとのこと)
・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間
私(30代、男性):仕事のため、朝のえさやりと夜に少し遊ぶ。祝日は、多めに遊んでやり、抱っこ散歩や庭で外に慣れさせています。
母(60代、女性):パートですが、私のいない時の世話はメインで母親がしています。私よりも若干多めにはふれあって遊んでいます。
父(60代、男性):一日中家にいるのですが、生き物はあまり好きでないため、世話は基本しません。(私も母もいないときは餌は頼めばやってくれます) 興味本位で声はかけるので、無意味に声をかけないように言っています。
祖母(80代、女性):歩行器・車椅子を使用しているので、世話はまったくしていません。犬もそれほど好きではないので無視状態です。
①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?
かわいさのあまり、なでなで、抱っこ。無意味に声をかける等、一通りにあまやかしはしていました。玄関先でのボールとかでの遊び、抱っこ散歩。
②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
寂しい声を出しても、かまわないようにしていました。また、あまがみをしてきたら、手を口の中にうげっとなるように入れて、ダメ!っとしていまいた。(それから、若干は減りましたが、遊びで興奮するとまだ多少かみます)
お座りやコイをして、出来るとほめていましたが、最近は特に食事やおやつがないとしてくれなくなってきました。
③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?
全てしていました。
④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
散歩はまだです。玄関先で10-15分遊ぶくらい。3回目のワクチンが終わったので、現在は庭でならし、来週(4ヶ月目くらいから)本格的に外で散歩デビューの予定です。まだ、庭もこわがっているようです。
⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
朝・昼・晩(時間は適当です)に食事。 サークルの外での遊びは、私か母の時間がある時に1日1-2回不定期で。
⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)
普段は玄関にサークルをおいて、その中にいます。写真の状態です。 父親や祖母がいるので、室内飼いはできないので、秋には屋外飼いにする予定です。トイレは、サークル内の決まった場所でしてくれています。
まだしばらくは、結果は期待されない方が良いです。今はとにかく小さな猛獣状態で、知能が低く経験も何もありません。
まだまだこういう状態がしばらく続くのと、さらに反抗期やズル賢くなる時期がきますので、もっと難しくなっていきます。
また、本来は犬の外飼いはとても難しいものなんです。吠えもトイレも現行犯で教えられないので、なかなか成果が出にくいです。それと、今のうちからチヤホヤ癖を抜いてかまわないようにしないと、外に出した時の要求吠えは激しくなります。
吠えは、犬の外飼いで最も悩むことです。
それと、外飼いは犬の寿命もとても短くなることはご承知おきくださいませ。ストレスの度合いが室内飼いと全然違います。
なるべくならば、犬の生涯、玄関ではない室内飼いをおすすめいたします。
ただ、本当に室内飼いが無理で外飼いしなければいけないようでしたら、秋まで待たないで、生後6か月でもう出してください。遅れると適応できなくなります。
季節的にも6月になるはずですので、ちょうど良いです。秋だともう生後10か月くらいになってしまいますし、寒い冬が直近になってしまいますので、6月の方が良いでしょう。夏に急に出すのも適応が難しいです。
さて項目別に見ていきます。
>1週間はほんとに大人しく、だんだんやんちゃに・・
↑犬は新しい環境に来ると、とても緊張興奮します。そして、本能で慎重に行動し、様子見しようともします。
それが、段々環境に慣れてきて危険が無いと判断できれば本性を発揮します。家族にも慣れてきて、またチヤホヤされるので癖になったり立場も誤解します。
①落ち着くまでそっとしておいてください。犬はもともと興奮しやすいですし、今は幼すぎて自分ではまったくコントロールが出来ません。
興奮が激しい時は、子犬期では何を教えても無意味で、あおってしまうだけです。
主従関係は示すためにリーダーウォークはやるべきですが、しばらくは、それによって大人しくさせようとか結果を出そうとされないことです。
リーダーウォークを続けても暴れや興奮が収まらない時は、ケージに戻してそっとしておいてください。
②と③と⑥ですが、遊びから入ってください。
まずはコング遊びをして、その中でリードをチョコチョコ動かして見せながら、臭いを嗅がせたり噛ませたりして、日をかけて慣らします。(まだここでは着けない)
動くリードにも反応しないくらいに慣れてきたら、コング遊びの中に紛れて知らんぷりしてサッと着けてみてください。
最初から犬をコントロールしようとしないで、リードは着けても持たないでプラプラ引きずってコング遊びでもしながら慣れさせていきます。
その中で、時々持って、コイでちょっと引いてみる。来たらコイの音と指差しジェスチャーで褒める。またコング遊び・・ちょっと一緒に歩いてみる・・またコング遊び・・・
というふうに、遊びを通して徐々に慣れさせていきましょう。
犬にリードを着けて外で遊ぶのは、室内でリードに慣れてからにしましょう。まだ外にもリードにも慣れていない段階では、興奮する要素が多すぎて犬はパニックになります。
④人間の幼子も、何でも口に入れて噛んでみたり舐めてみたり、手で触ってみますね。
犬も同じように、あらゆるものを噛んだり舐めたりして「何者なのか?」を学んでいきます。興奮の要素もあります。
ケージやトイレトレーを常にガジガジするようでしたら、その代わりに皮ガムを噛ませましょう。そこまで問題でなければ無理に与えなくても良いです。
パピー用も売っていますので、ネットで検索すると見つかります。どうしても見つからない場合は、天然コットン100%の歯磨きロープが良いです。ナイロンやゴムやプラスチックのオモチャは、与えっぱなしにしないことです。
ケージから出してのコング遊びはいつでも始めて良いです。(家に来た最初の一週間はNGでしたが)
⑤お庭があるのでしたらば、そこで十分ですが、外を歩いて周りたい場合は、直接だっこしないで、要らなくなったリュックや肩掛けカバンに入れると良いです。
そこから顔だけピョコッと出して、外の世界を観察させると良いです。
お金に余裕があれば、犬の移動用バッグを買うと良いです。大きめのペットショップやホームセンターに売ってます。車に乗せる場合にも重宝しますので、あった方が良いでしょう。(車の場合はダンボール箱にタオルを敷いても良いです)
⑥先ほど主導型コング遊びから入るようにお話しましたが、リードに慣れてきたら、遊びの時はリードを着けて持っておくようにして、犬が手などを噛んだら、「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて注意すると良いです。
それと、犬が小さくてやりにくい場合、暴れが激しい場合は無理ですので、今までされていた口に手を押し込んでしまう教え方が良いです。
いずれやる時は↓こうしてください。
>鼻と口をがしっとつかんで離さないようなつかみかたでしょうか?・・
獣医さんの所で診察・治療したりなど、抑えなければいけない場面もいつかきます。まずは先ほどのやり方で教えながら、いつかは遊びの中で軽くから始めていくと良いです。
⑦注意音でリードをチョンと引いて、一貫して上がらせないことです。その反復で覚えます。
ですが、今の時点では知能が低すぎて理解するのは無理です。気にしないで、リードで制御するだけにしましょう。
まずはアレコレ教えたり覚えさせる感覚ではなく、今までのようなチヤホヤの接し方をしないことと、主導性と毅然さの意識のもと、遊びながら関係作りをしていくことです。
そして、何も子犬には求めないことです。あまりにも知能が低すぎて経験値も何もありません。単なる小さな猛獣状態です。
しばらくは、求める時期ではなく「与える時期」です。
今日お話したことも、ほぼ全てQ&Aサイトに書いてあります。全体的に熟読していただいて、知識を深めるとともにご自分の意識設定も作っていきましょう。
接触の多い、お母様がポイントです。皆さんで一貫できないと、犬は理解できません。むしろ、お父様やおばあちゃんのように距離を置いて淡々と暮らす方が、チヤホヤするよりは正解です・・・