犬が興奮した時に飼い主を噛んでしまう
問題の内容:犬が興奮した時に、飼い主を噛んでしまう。
主従関係が成り立っていない(?)
愛犬の犬種:チワワ ロングコート 年齢:四ヶ月 性別:女の子♀
飼い始めてからの日数:二ヶ月と四日
犬を飼うことになった動機:元々犬が好きで、家で一人になることも多かった(私は小学年です)去年のお正月におばあちゃんに「犬がほしい」と言っていて、そのおばあちゃんが今年の夏に亡くなってしまい、おばあちゃんが最後のプレゼントとして犬を飼うお金を残していてくれて家族で相談したところ、飼えることになりました。
家族全員の年齢:母40代、兄10代、私10代
母→仕事の時は(月~土)四時間ほど
その他のときは八時間ほど
兄→学校の時は二時間ほど(部屋にいるため)
その他の時は最高一時間 でも可愛がっています。
私→学校の時は(塾含む)四時間ほど
その他の時は八時間ほど
過去の接し方:何もないのに名前を呼んだり顔を近づけたり抱っこしたりしている。
一日の流れ:朝起きてご飯を食べ犬に餌をあげて着替えて学校に行き、そのあと母が用意をしてハウスに入れて私が学校から帰ってきたらだしてあげておやつをあげる。それで夕飯の時間になったら人間が先に食べそのあと犬に与える。そして就寝です
【ポイントの所の内容】
①スキンシップは特になにもない、いいことをした時遊びも同様です。
②トイレはきてから一ヶ月でほぼ完璧でした。最初は躾の方法も全く知らなかったので甘噛みしてもそのままでしたがインタネーット、飼ったペットショップの人などからアドバイスをもらい、かんだ時には仰向けにしてマズルをつかんで「ダメ!」と言って叱っていました。
ですが今でも走ったりすると追いかけてきて「グルウウウ」とうなってかんできます。褒め方は体をなでてあげて「よしよし」「いい子だねぇー」と言っていました。基本、無駄ぼえはしなかったですが興奮したときに「ウウーわん!」と言ってしまうことがたまにあります;;
③意味のない声掛け・ナデナデ・抱っこ・オヤツは、していました。全部です笑
④まだ散歩を初めてまもないので、これといった時間はありませんが30分程です。
よろしくお願いします。
今回は、全く心配したり悲しく思う必要はありません。安心して大丈夫です(^_^)
今の子犬の月齢では、どんなに頑張ってしつけしたとしても、まだ知能が低すぎて理解できないんです。
そして、もし成犬だったとしても、すぐには関係作りは完成しません。毎日毎日コツコツ積み上げていくものです。
例えば、「犬に家族が近付いただけで歯をむき出して、うなって噛んでくる・・」という状況ならば問題がありますが、ケージから出た時の興奮や、遊んでいる時の興奮で思わず噛んでしまうのは、犬の本能としては自然なことです。
動くものを追いかけ捕まえて解体して食べる・・
この技術が無ければ、犬族は生き残ってこれませんでした。子犬の頃からその技を磨かないといけません。
人間の子供だって同じです。
オモチャで遊んだり、お絵書きしたり、自転車に乗りたいと思いますよね。失敗したとしても、またチャレンジしたくなります。大人になるための本能なんです。
もちろん、ずっと犬の噛み癖が残ったままでは困りますが、今の月齢で知能も経験も何もない状態では、普通で当たり前のことです。
では、具体的な教え方です。
もう4か月過ぎましたので、リードを上手く使っていきましょう。
犬をケージから出して遊ぶ時は、放し飼いにしないで犬にリードを付けて持っておくクセにしましょう。(関係作りがしっかりできるまでで良いです)
その状態で、団らんしたり主導型コング遊びをしてください。
それだけでも自然と主従関係作りになります。犬の行動全体を飼い主さんがコントロールすることになるので、犬に分かりやすいのです。
犬の呼び戻しもしやすいですし、変な物を飲み込んでしまうのも防げます。
そして、その中で犬が噛んできたら「シ!」などの音を出しながら、リードをチョンと引き上げて注意してください。
また手をわざと見せます。犬が噛もうとしたらまたチョンと引き上げて注意です。何度も何度も繰り返すことで、犬は「あっこれは噛まないほうが良いんだな」と、やっと分かっていきます。
そして、手を見せても噛まなくなる瞬間がいずれきますので、そこで犬の肩のあたりを軽くポンポンしながら静かに褒めてください。「マテ」「○○良い子」と声をかけながら褒めてください。
猫をナデナデするような感じではなく、どうどうと、えらそうにして褒めてください。
>学校から帰ってきたらだしてあげておやつ・・
↑これはいけません。オヤツは栄養のバランスが崩れていますのと、好き嫌いを覚えるようになるので、ドッグフードを食べなくなってしまいます。
そして、この月齢の子犬では、まだゴハンの回数は3回以上に分けてあげないといけません。まだ消化器官がしっかりしていないからです。
ですので、朝ゴハン→学校から帰ったらゴハン→夜ゴハン、という3回にしてください。
犬は大体5か月くらいから歯が生え変わってきて、7か月までには生えそろいますが、そのころ同時に消化器官もしっかりしますので、生後半年過ぎたら、2回にしてカリカリのドッグフードのまま食べさせても良いです。
それから普段の接し方ですが、接することが悪いのではありません。無視だけではスキンシップもないし、物事も覚えられないし、関係作りもできません。
遊んで良いんです。でもその遊び方が大事です。
いつも自分がリーダーになって、犬を導いてあげること・・犬に合わせてデレデレ・ナヨナヨしないで、どうどうと接してあげること・・
「あたしのほうがエライんだよ!」って、いばってください。いつもそういう態度を犬に見せてください。
Q&Aサイトのほうにもたくさん接し方の例が載せてあります。どういう接し方をすれば良いのか、どういう気持ちでいたらいいのか・・犬ってどんな動物なのか・・
そういう勉強もしながら、少しずつやっていきながら、同時に、今は子犬が成長していくのを待ってあげないといけません。
今はまだ幼すぎるんです。無理したり結果を求め過ぎたりしないで、飼い主さん側がやるべき事をしっかり一貫していけば、それで良いのです・・・
とてもわかりやすくありがとうございました。
質問なのですが、おやつはどのタイミングであげたらいいんですか?
あと、散歩の時ずっと固まるのですがその時に抱っこはいけないんでしょうか?
①お話したように、オヤツは与えないでください。
生後半年までは、ゴハンを1日3回に分けましょう。
・朝ゴハン
・学校から帰った時
・夜ゴハン
一日に必要なドッグフードの量を、3回に分けるのです。そのうちの1回分を、学校から帰った時に与えてください。オヤツという感覚ではなく、ゴハンです。
何か指示に従った時のご褒美は、食べ物ではなく、飼い主さんからの【褒め】です。
犬が嬉しそうではないのならば、まだ良い関係ができていないからです。でも、それはお話したように、まだまだ子犬で成長を待たないといけませんし、関係作りは毎日毎日積み重ねていくものですので、すぐには結果は出ません。
本書・Q&Aサイト・サポートメールを何度も何度も読んで、毅然さと主導性を身に付けていってください。
②まだ外の世界に慣れていないのと、首輪・リードを付けてコントロールされることにも慣れていません。
今の子犬の月齢では、あせらなくて良いです。安全な場所でノンビリ座って、外の世界をじっくり観察させるだけでも今は十分です。
まずは家の中で、リードを付けて持った状態でコング遊びをして、その中で時々ちょっと歩いてみる・・また遊び・・また一緒に歩いてみる・・
そういう繰り返しで、犬が慣れたり、理解していきます。
そうやって遊んだら、そのままその流れで散歩に出かけると良いです。犬が飼い主さんに付いて歩く意識が残っているうちに、そのまま外に出てしまえば良いのです。
もし車が来たり、よその犬が怒って来たり吠えたりしたら、危ないのでそういう時は抱き上げて安全な場所までいきましょう。
そして、わがままで固まらないようにするために、普段の関係作りが大切なのです。
「この人に付いて行きたい。褒められたい。」
そういう関係になるために、毎日毎日頑張っていきましょう・・・