犬のしつけがQ&Aで分かる!

5か月半の柴犬のしつけで夜鳴き・甘噛み・リードで動かない・ケージに入らない・マウンティングする

質問内容お世話になります。初めてメールさせていただきます。

柴犬(オス)現在5か月半(満2か月に家にきました)
主人が出張中のため、娘(小学生)と二人です。

犬を飼うのは初めてで、犬のしつけ本を数冊読み、グッズ等も使いしつけをしてきましたが、最近始まった夜鳴きと、しゃがんだ時マウント行動をされて、「私の犬のしつけはまちがっていた...」と思い、やりなおしたいと思いました。

室内で放し飼いの時期もありましたが、いたずらがひどくなりゲージ(トイレ・水飲み有)にリードを固定、休む・食事時のクレートにも十分届く長さにしていました。夜や手があいたときはリードを外して子どもと一緒に遊んでいました。

トイレはゲージ内で合図をするとしますが、自分からゲージに入ることはありません。4か月半頃から、朝夕(計2~3時間)の散歩時に排泄をするように。足を不安定ながらあげてのマーキングの回数も徐々に増えていました。

5か月をすぎたころから、夜中に甘え鳴き~遠吠えっぽくなくようになりました。それまで全く夜中には鳴かなかったので驚きました。現在はゲージ屋根に毛布をかぶせ無視しています。

甘噛みが止まらず、家族が頭を撫でようとすると、歯をむきます。(散歩時等、他人に対しては歯をむかない。)
立ち仕事の時、横を歩くと足元にじゃれつき噛んできます。

ゲージから出すと自分からゴロンとなりお腹を見せますが、その際も口を開け歯をむいています。手を出すと甘噛みし、手のひらをみせると舐めてきます。これはリラックスしているということでしょうか?

リーダーウォーク挑戦しました。夕べは歩くことができ、時々こちらに注目しているのがわかり、すごくうれしかったのですが、今日は足元にじゃれつきなかなか進むことができません。歩いたとしても、こっちを見ることなく床に目を落としたままです。

今日の朝の散歩でも挑戦。外では動きません。座り込んで四肢を突っ張っての激しい抵抗。そのまま反対方向みて止まってこっそりみてみると、まったくこちらを見ていません。こんな状態でも続けていればこちらを見るようになるのでしょうか...

あと一度クレートからでると、戻ることにすごく抵抗します。ゲージ&クレートに入れておくべきだと思い、だっこ しつつ押し込むようにクレートにもどし、入り口を閉めています。こんな方法でいいのでしょうか?

ご指導のほど、よろしくお願い申しあげます。

 

返答内容

5か月過ぎて現状で済んでいるのであれば、まず、柴犬君の素性はとても良い子です。良い出会いに感謝して頑張っていきましょう(^-^)

ただし、夜鳴きやマウンティングをさせるということは、飼い主さん側に問題がありました。環境を整え、犬のしつけは根本から見直していかないといけません。

かといって、深刻になったり焦らないでください。ちょうど柴犬君は反抗期に入ってきました。歯の生え変わりも始まっているかも知れませんが、ホルモンバランスの変化が激しくてイライラ興奮しやすいです。

そして、成犬本来の権勢本能・自我が出てきます。知能も高くなってくるので相手を見抜く視点も鋭くなってきます。

1歳までは変化が大きくて不安定ですから、期待し過ぎないで焦らないで淡々と続けていかないといけません。

>ゲージにリードを固定・・

↑これはいけません。直接の繋ぎ飼いは止めましょう。ケージが不安定ならば、天井に木の板でも置いて、そこに荷物や重石をすれば、しっかりしますし脱走も出来ません。屋根ができて暗くなるので、犬も安心します。

ケージから出たがるのは、悪い癖が付いていたからです。今度は良い癖を付けてあげれば良いのです。そうすればケージやハウスが好きになって、自分から入って行ったりもするようになります。


>家族が頭を撫でようと・・

↑関係作りが進んできて、噛み癖がある程度消えるまでは、頭や背中を撫でないようにしましょう。

上から近づいてくる物を本能的に避けようとします。

それと、猫なで声でナデナデは従属的なので止めましょう。下位の犬は、上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶しますが、それと同じことをしてしまっています。

褒める時は、犬の目線よりも低い位置からゆっくり手を近づけて、犬の肩付近をポンポンしましょう。


それから噛み癖を止めるしつけを集中的に練習してください。まず甘噛みが痛くてビクビクしてしまう場合は、作業用の革手袋をホームセンターで買いましょう。500円くらいですし、どっちみち冬場の散歩にも必要です。

手袋をして、わざと犬に手を見せます。噛んだら「シ!」の注意音で口閉じしても良いですし、犬の口に手を押し込んでも良いですし、リードをチョンと引き上げて注意しても良いです。

もしくは、「シ!・・シ!・・シ!」でリーダーウォークしても良いです。

何度も何度も手を見せながら、反復練習してください。本来は、親犬が子犬の生後1か月くらいから数か月かけて教えていくものです。

それができなかったわけですから、私達飼い主が親犬になって毅然と教え続けないといけません。


>手のひらをみせると舐めてきます。これはリラックスしているということでしょうか?・・

↑これは犬によって・その状況や相手との関係によって違ってきます。

単なる遊び・汗の成分が臭いを出すので舐めてみたい・降参の合図・自分の緊張をほぐす行為、色んな意味があるのと、複合している場合もあります。

あまり気にしなくて良いです。ただ、甘噛みを注意した後に手を見せても噛まないで、そのように犬が舐めるようなら褒めてあげてください。


>座り込んで四肢を突っ張っての激しい抵抗・・

↑この場合は、しばらく無視しても良いですし、「マテ」を教えても良いです。動かない犬に向かってマテの指示音ジェスチャーを出しながら近づきます。

犬の所にいったら、そのまま指示音ジェスチャーでポンポン褒めます。褒めたら、またマテの指示を出したまま数歩先に行ってください。

そこでもマテの指示を出し続けてください。すると、犬は今度は動きたくなってソワソワしてきます。

少しじらせてから、コイの指示音ジェスチャーで軽くリードをたぐり寄せて褒めましょう。またゆっくり歩き出してください。また犬が止まったら、また同じことをします。

それからもう一つ方法があります。

犬が止まったら、そのまま飼い主さんがバックで歩いてください。Uターンではなく、そのまま巻き戻しのようにバックしていくのです。

犬はその動きにも驚きますし、そのまま犬をバックで追い越すと、犬が後ろ向きにひっくり返ることになります。

ひっくり返るくらいになっても良いので、犬を無視して淡々と自分のペースに持って行ってください。

主導性と毅然さを、しっかり態度で示すのです。


>クレートから出ると戻ることにすごく抵抗・・

↑遊びをケージの中まで延長してあげると良いです。もちろんゴハンもケージ内ですが、例えばコング遊びならば、ケージの中に投げ入れて、飼い主さんも手を入れて誘ったりします。

犬が入る時に指差しジェスチャーとハウスの指示音で褒めてあげましょう。そして、「ケージに入れて終わり」にしないことです。

ケージに入ったら、褒めてまた出してあげて、遊びを再開するのです。またケージ内へ→また出して遊び・・を数回繰り返して、最後は扉を閉めて軽く褒めたらゴハンにしたり、その場を静かに去りましょう。

というふうに「嫌なパターン」を固定化しないことです。「ケージに入ったらもう終わり」のパターンにいつもなるから、犬は学習して嫌がるのです。

それともちろん、過去の放し飼いやチヤホヤの接し方の癖が、大きく影響していることは言うまでもありません。

犬からしてみたら今までの接し方や関係・環境も違ってくるわけですので、面白くないことだらけになります。

自分のわがままが通じなくなっていき、イライラしますから反発もしたくなります。でもそれも自然なことですので、一喜一憂しないで、あるべき姿で・やるべき事を淡々と続けることです。

今は、犬の成長も待ってげないといけない時期です。

あせらず激変しないで、少しずつ変えていけば良いです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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