犬のしつけがQ&Aで分かる!

遊びの特に足や洋服を噛む子犬のしつけ

質問内容・愛犬の犬種:トイプードルのオス

・問題の内容:先週生後三ヶ月のトイプードルが我が家にやってきました。犬は娘と遊んでいるとき、娘の周りをぐるぐると駆け足で何周も回るのですが、やめさせた方がいいですか?
遊んでいる最中に興奮して足を軽くかんだり、洋服をかんだりするので困っています。

・ご家族全員の年齢層:
祖母70代(お昼ご飯はおばあちゃんがあげて家にいますが同じ部屋にはいない)
父50代(朝夜だけ)
母40代(朝夕方だけ)
娘10代前半(朝夕方以降ご飯、トイレなどのお世話係)

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
家に来た当初、甘えてゲージの中でずっと泣いていましたが、ご飯以外は無視して泣きやんだ時に時々出して遊んでいました。

②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
ボール遊び、抱っこしてなでなでするなど

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
トイレトレーニングをしていますが、まだです。お座りもまだです。おいでと言っても途中までしか来ません。ゲージでおとなしくしているときに出してかわいがるようにしています。あまがみをしたので、しつけの本のとおりに下あごに指を入れ押しました。

④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
おやつはあげていません。抱っこはゲージから出した時に名前を呼んでなでます。

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
お散歩はまだしていません。

⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
ペットショップで言われたとおり朝、昼、晩の食事をドックフードをやわらかくして与えています。3ヶ月を過ぎたら朝、晩にして徐々に固めのドックフードにするように言われています。

環境は、ふた付のゲージにトイレトレーとクッションをおいています。

よろしくお願いします。

 

返答内容

今回は生い立ちとしては、とても良かったです。人気犬種なので、3か月まで売れ残ってずっとショップに居た・・ということではなく、直近まで親兄弟と過ごせた可能性が高いです。

始めて犬を飼われたならば、元気の良さや躾の難しさに驚かれたかもしれませんが、3か月近くまで親兄弟と過ごせたとしたならば、とても良かったです。

エサの与え方の指示も含めて、まずまず良いペットショップだったと思います。

本来は、子犬は噛んだり騒いだりするのが普通ですが、生後1か月もすると親犬はもうチヤホヤすることはなく、淡々としつけを始めます。

兄弟ゲンカの中でも噛まれたり怒られたりしながら学んでいきます。

3か月近くそうやってから来れたならば、とてもプラスなのですが、現在もまだまだそれを学んでいる途上ですので、もうしばらくは噛み癖は残ります。

しかし、これは絶対に受け入れないで、やっていただいたように口閉じや指入れで一貫して注意してください。

そして、もう3か月過ぎましたので、首輪とリードに慣れさせてから、リードを利用した注意も取り入れましょう。

まず、成犬になるまで・犬のしつけが浸透するまでしばらくは、犬をケージから出す際は必ずリードを付けて持っておく癖にしてください。

そして、遊び・運動・スキンシップ・しつけをしてください。それによって、暴走もトイレの失敗も防げますし、犬の行動全体を自然と主導することになるので、関係作りにも良いです。

また、お散歩デビューの準備も始めないといけませんので、遊びの中でリーダーウォークのマネごとを少しずつ取り入れていってください。

その中で、犬が噛んでくると思いますので、噛んだら「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意してください。

あるいは、もうわざと指なり服なり見せて、噛もうとしたら「シ!」でチョン引き→リードを緩める→また噛もうとしたら再度「シ!」でチョン引き・・・をひたすら繰り返して、集中的に教えてください。

それから、意味の無い声掛けナデナデ・抱っこは止めましょう。

下位の犬はリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶をしますが、それと同じことをしてしまっています。

また、犬は相手の体の上に乗り、自分の優位性を示しますが(マウンティングや飛びつき)、抱っこは犬を誤解させやすいのです。

何気ない接触も、意味のある接し方にしましょう。オテでもスワレでも何でも良いので、何か指示を出し行動させる・・指示で出来なければ型を作って指示音ジェスチャーの関連付けでポンポン褒めて教える・・

それならスキンシップも取れますし、物事も覚えますし、主従関係も保てるわけです。

では、今日は以上ですが、子犬解説ページとQ&Aも本書と一緒に熟読されてください。ご家族皆さんで一貫されてください。

特にお嬢さんにとっては、弟ができたかのように可愛いことでしょう。しかし、犬からしてみたら「都合の良い世話係・都合の良い遊び相手」になりかねません。

それを十分、お嬢さんに説明してください。毅然さと主導性を絶対に貫くように教えてあげてください。もうそれが分かる年頃だと思います。

子犬はまだしばらくは知能の低い小さな猛獣です。何も期待しないでやるべき事を淡々と続けないといけません・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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