犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけは将来を思う親心で毅然と貫く

質問内容犬のしつけの2回目のご相談になります。前回ご相談した時よりは、良くなっています。(ボストンテリア4か月)

一番気になっていた食糞は、自分が起きている間は気にかけて、すぐに片づけるようにしているので、ほんの一瞬目を離したすきに、奪われることは有りますが、落ち着いてきたようです。

サークルが、屋根のないタイプだったので、パワフルボステリには、躊躇なく脱走が出来てしまい、天板の製作を頼みつつ、段ボールでふたをしている状態です。

いわゆるドッグトレーナーという方の見解ですが、せっかく新しい家族になったのだから、基本的にサークルで生活させるのは、「おかしい」みたいですが、そうでしょうか?

フラストレーションがたまるので、仔犬のためによくないというトレーナーさんのお話です。4か月までに脳の80%が出来上がるから?

前回堀川さんが言われたように、まだまだ仔犬でしつけもできていないわけなので、放し飼いにしておいては大変なことになると思いますし、私は、室内放し飼いをするには、ある程度成犬になり、落ち着いてからだと思います。

私は、ボステリのパワフルさにはちょっとたじろいでしまうので、家族が帰宅してから、外に出して猛獣と遊んでいます。

相変わらず要求吠え(サークルの外に出たい、遊びたい)があり、無視していても、無視されていることが理解できないのか、ずっと吠え続けます。

「待て」等も、ご飯をあげるときにサークルの中ではできますが、外に出ると抑え込まない限りできません。出す時は、首輪とリードをつけて抑制しますが、なかなか言うことをきかず、噛んだときに首輪を引いても、何ともないみたいです。

サークルにクレートを連結して、ベッドを置き、サークル(60x90)は半分トイレ半分フリースペースにして、遊ぶ時だけ外に出すという基本的認識が間違っていますか?

昼間は私一人なので、くんくんと甘えた声を出し、外に出せと要求しているようですが放っておくとそのうちに、寝てしまいます。

夕方家族が戻ると、家族は遊んでくれることを知っているので、なかなかおさまりません。ほんの少しの時間、外に出ようと思っても、段ボールを突き破って外に出ているのではとか、糞尿まみれになっているのではと気が気ではなく、他の部屋で家事をしていても本当に落ち着きません。

どうせ私は暇なんだから、運動不足にならないように外に出してフリーにしておけばいいと、家族は思っているみたいですけど。

今月末に、最後のワクチンが終わるので、そうしたら暖かい時間に散歩に連れて行こうと考えてはいますが、現状引きこもり状態なので、鬱屈しています。

愛犬家からすると、私みたいなのは、犬を飼うべき人ではないのでしょうね。またまた、長文にて失礼致しました。

 

返答内容

ご自分の価値観を貫くことです。

例えば、人間の子育てだって親によって千差万別です。でも熱意を持って毅然とやり続けたら、結果はみんな良いわけです。

「絶対に○○しないとダメ」というものはないのです。「この方法が良い」という例があったとしても、どうしても自分の価値観に沿わなければ、信じて続けることができないのです。

「誰がやっても100%上手くいく・・」という犬のしつけ方は存在しません。犬も飼い主さんも千差万別だからです。

それならば、自分の価値観で「もし自分が親犬だったならば、この子の将来のためにこういう教育をする・・」というものを貫けば良いのです。

もし失敗したりつまずいたとしても、自分で納得してやったのだからスッキリ切り替えもできるし反省も出来ます。

ブリーダーやペットショップにいる子犬は、店員さんに対してジタバタ要求するでしょうか。答えはNOです。子犬は最初からチヤホヤされていないので、それが基準値になり当たり前と思って落ち着いています。

ケージやハウスが自分の居場所だという感覚が定着するのです。

逆に放し飼いが定着してしまうから、ケージに入れられた時にストレスになり「出せ出せ・・」となります。

もちろんスキンシップも遊びも大事ですので、「接することが悪い」と申し上げているわけではありません。毅然さと主導性を持って、飼い主さんがリーダーとなって接したり遊んでほしいのです。

それだけなんです。

閉じ込めっぱなし・・無視だけ・・をしてくださいと申し上げているわけではありません。

飼い主さんの判断でメリハリを付けて出し、主導型のコング遊びでも良いですし、スワレ・マテ・フセ・コイを教えながら褒めながらスキンシップはタップリできるわけです。

そして、今回は月齢のわりにワクチンのタイミングが遅かったこともあります。本来ならもうとっくに散歩は始めている時期です。

体力もついていて元気な盛りですので、運動が足りていない面もあるでしょう。

散歩が始まって心地良い疲れもあれば、落ち着きは変わってきます。

ただし、まだまだ成長期は長いです。5か月くらいで反抗期も来ますし、7か月くらいからズル賢くなったり本能も鋭く出てきます。まだまだ大変なのはこれからです。

基本は今の伊藤様のスタンスで良いです。続けてください。追加するとしたら、まず運動量はもう少し確保しましょう。

犬にリードを付けて出し、主導型のコング遊びをしましょう。遊び・運動・本能の発散・スキンシップ・主従関係作りの要素があります。

ケージに入れっぱなしではなく、それをメリハリを付けてやれば良いわけです。遊び疲れたら眠ります。

吠えですが、無視だけではいけません。犬のジタバタやクンクン鳴きの段階では無視で良いのですが、吠えを放置してしまうと、「吠えても良い」と勘違いさせてしまいます。癖にもなってしまいます。

犬が吠えたら、無視のままリードを付けてケージから出し、厳しく「シ!・・シ!・・シ!」でリーダーウォークをしてください。

手法のキレイさなどにはこだわらないで、ご自分のリーダーとしての威厳を示す意識だけ強く持ってください。「リーダーに向かって吠えるとは何事だ・・」というくらいの感覚を持って毅然と続けてください。

犬は本能で感じ取っていきます。一貫されれば犬は根負けします。「この人にはワガママは通じない・・」と認識し、それが犬の中で基準値になっていくのです。

もちろんそれは簡単なことではありません。本当に根気よく一貫し続けないといけません。まだまだ知能の低い月齢が続くからです。

そして、ワクチン前だから出してはダメ・・ということではありません。空気は外も家の中もつながっていますので、同じことです。

犬や動物と接触させたり、他の動物の糞尿に触れさせなければ良いのです。

カバンやバッグなどに犬を入れて安全な場所まで移動し、着いたら犬にリードを付けてウロウロさせても良いです。それなら引きこもりにはなりません。

そうやって外に慣れさせることと、家ではリードを付けてコング遊びすることで、お散歩の準備期間になります。

※外では電柱の臭いを嗅がせたり草むらには入れないでください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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