犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけの叱り方で体罰の意味を犬は正確に理解できません

質問内容
問題の内容:
①散歩に出るとリードをくわえ、私の足元の周りを動き回り、私に飛びかかります、足元に噛み付き、後ろから飛びつきお尻に噛み付くことあります。

上記の状況は家を出てから約10分位続きます。

②その後は比較的ちゃんと歩きます。でもリードを引っ張った状況になりますので、リーダーウォークトレイニング(方向転換)をおこなってます。あまり回数重ねると①の状況になります。

③散歩途中交差点登で「止まれ」「おすわり」「待て」の指示を与えてますが比較的指示に従ういい子です。

上記①②はできるだけ犬を無視していますが、噛み付いて来たときは「いけない!」と言葉で叱ります。※あまり云うこと効かない場合は蹴飛ばすことあります。

犬種:ボーダーコリー
年齢:生後5箇月  我が家に引き取ってから3箇月
家族:私65歳、妻60歳

犬との接触状況:朝、夕共に散歩時間は40分位です。散歩後私達夫婦が食事し、その後犬が食事します。朝、夕散歩の前後と食事を含め居間で1時間ほど自由行動。
昼間(正午)前後1時間位自由時間、この時犬のブラッシイングを行なってます。

上記以外(自由時間に悪さした時を含め)ケージまたはハウスに入れてます。夜11時以降はハウスです。

スキンシップ:朝起きたとき犬が嬉しさ一杯表し飛びつて来ますので抱き抱えます。トイレが出来たとき「えらいえらい」と褒め称えてました。自由時間の時抱きかかえ、なぜなぜする場合が有りました。

遊び:木(噛み噛み棒)、ぬいぐるみは自由時間、ハウスの中でも与えてます。※ボール遊びせず

躾:トイレは家の中でするように躾てます。(90%位トイレで出来ます) 食事はおすわり・待ての状態から「よし」で食べるように躾てます。

褒め方:「よしよし」といいながら頭をなぜる。
叱り方:「いけない!」「だめ!」の言葉。甘噛みに対してはマズルコントロール。※目に余る場合は新聞紙丸めたものでお尻を叩く。

おやつ:最初はオヤツでおすわり、待て、ハウスを訓練。※現在はオヤツ無しでもおすわり、待てできるようになってきました。オヤツ、抱っこ、なでなで、声かけ、オヤツはあまりありませんが犬が家に来てから現在も続いております。

散歩:二回目わくちん接種終了後4月終わりから始めました。最初からリードを付け散歩に連れ出しました、最初は犬が伏せをして歩かなくなると、いい子、いい子と躰を撫ぜ立ち上がらせ無理やり歩かせた場合も有りました。


返答内容まず、蹴る・叩く・威嚇的に大声で怒る・・・これらは止めましょう。犬は自分のしたことを反省し体罰と結びつけて理解する知能がありません。

その場では、嫌悪刺激が嫌なので何となく大人しくなりますが、自分のしたことと体罰を結び付けて反省しているわけではありません。

むしろ興奮があおられ、反撃の機会を狙ったり他の人を攻撃するようになってしまいます。厳禁です。

叱り方も、ただ言葉で叱るだけでは犬は理解できませんので、必ず良い型を体現させ、そこに指示音ジェスチャーで褒めて関連付けすることです。

そうしないと何が悪くて何が良い事なのか、犬の知能には理解できないのです。

飛びつきですが、

>朝起きたとき犬が嬉しさ一杯表し飛びつて来ますので抱き抱え・・

↑これを容認しているのに、散歩時に同じ事をしたら「怒る・蹴る」・・・これでは犬は理解できません。飛びつきは嬉しさやスキンシップでもありますが、支配欲の表現でもありますので、受け入れてはいけません。

特に散歩中の飛びつき・噛みつきは、自分が好き勝手できないことへのイライラ・ワガママであり、相手にコントロールされることを嫌がっている表現です。

5か月になると、体力も付いてきますし、成犬本来の権勢本能なども出てきます。歯の生え変わりやホルモンバランスの変化も激しくイライラしやすいです。

飛びつきには、無視しながら反対を見て振りほどいても良いですし、「ダメ」で注意を促したあとすぐスワレの指示音ジェスチャーを出しながら首輪をつかんでスワレの型を作ってあげてください。

その良い型でポンポン褒めて関連付けます。

解放するとまた飛びついてきますので、再度、無視しながら反対を・・・「ダメ」で注意を促し・・・を繰り返してください。

解放しても飛びつかなくなってきますので、そこで「○○良い子」で褒めます。毎日毎日繰り返してください。根競べです。

リーダーウォークですが、家の中でもたくさんやりましょう。まだ幼くて外の世界は興奮の要素が強いですので、落ち着ける家の中でもやってください。

>ボール遊びせず・・

↑犬はもともと捕食動物ですので、動くものを追いかけ噛みつく本能がありますが、ボーダーちゃんは特に追う反応が強化されています。本能のはけ口は作ってあげた方が良いです。主導型のコング遊びがおすすめです。

>褒め方:「よしよし」といいながら頭をなぜる・・
>叱り方:「いけない!」「だめ!」の言葉・・

↑お話したように、とにかく何が良くて何がいけないのか体現させて、そこに指示音ジェスチャーを関連付けてください。犬は人間の言葉そのものは理解できませんので、あくまで関連付けで覚えています。

>最初は犬が伏せをして歩かなくなると・・

↑今後もこういうことが出てきますが、こういう時は無理にさせず、逆にそれを利用してフセを教えれば良いのです。そうしていると今度は犬が、また逆に動きたくなってきますので、そこでコイやツケで誘導して歩き始めれば良いのです。

ちょうど反抗期に入ってきました。これからも色んな変化があり大変になっていきます。少なくとも1歳までは色々変化があり、三歩進んで二歩下がるの繰り返しになっていきますので、大きな気持ちであせらず淡々と、やるべき事を続けてください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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