犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでクンクン鳴きを直す方法

質問内容
家に来て2ヶ月、生後4ヶ月半のトイプードルの、くんくん鳴きにどう対応したらいいのか教えてください。

週5日11時間の長時間留守番でケージで過ごしています。今のところ問題行動はないですが、長時間留守番で毎日の散歩の時間は作れず、毎日30分家の中で自由に遊ばせたり、ダッコの時間を作るようにしてます。

でも側に居ても、くんくん鳴かれ、どう接したらいいのか困っています。アドバイスお願いします。


返答内容日中留守番を長時間させている方ほど、帰ったあとベタベタしてしまいます。「犬が寂しかったはずだから」と大半の方はお話されますが、実際には飼い主さんが寂しかったから、そうしてしまいます。

もちろん、犬と暮らす喜びを求めて飼っているわけですから、お気持ちは大変良く分かりますが、犬にとってみたらその前後は孤独な留守番をしているわけです。つまりギャップが大きくなり過ぎるのです。

犬も人間もそうですが、悪い事も良い事も「ギャップ」がストレスになるのです。特にお出かけ前と帰宅直後では、一切構わず目も合わせずギャップを小さくしてあげることです。

そして、根本的にベタベタ・・という関係は、犬に関係性の誤解を与えてしまいます。今はまだギリギリ子犬の特性が残っていますが、生後5か月過ぎてきて歯が生え変わってくる頃から、ホルモンバランスが大きく変わってきます。成犬としての権勢本能が出てきます。

そうなった時に、今までの飼い主さんからの接し方を見てきて、犬の本能で判断します。「自分の方がエライんだ・・」と。

犬は、自分がチヤホヤされるのが当たり前と感じ、かまってもらえなければ要求吠えしたり、気に入らないことがあれば、唸ったり噛みついてくるようになります。

抱っこは止めましょう。犬同士で体を合せる時は、下位の犬の体の上に上位の犬が自分の前足やアゴを乗せてきます。飛びつきやマウンティングも同じ理由ですが、「体位」が関係を表しているのです。

だから抱っこを誤解する犬がいます。

そういう接し方をされているということは、他にもたくさん間違った接し方をされているはずです。そういう何気ない接し方全体を見直さないで、ちまたにある色んな犬のしつけ手法だけを上塗りすることが一番危険なのです。

クンクン鳴きが、いずれ唸り・ワンワン吠えに変わり、甘噛みが本気噛みに変わっていきます。

犬との接し方は全て「主導」で接しないといけません。犬をかまう事が悪いのではなく、関係を誤解させない・主従関係を築けてかつ楽しい遊びや物事の教えを通したスキンシップが出来る・・そういう接し方・意識付けを学ばないといけないのです。

これから反抗期がやってきます。1歳くらいまでは大変な時期が続きますので、この社会化期に関係が崩れると、立て直すのが非常に困難になります。ぜひ、本質を学ばれて頑張ってください。

ちなみに犬の散歩は、大雨でない限り毎日行きましょう。忙しさは言い訳になりません。皆さん同じです。犬の散歩は運動目的というよりも、社会化が大事なのです。色んなタイプの他人や犬や猫・鳥・自動車・自転車・バイクなどたくさん見せ慣れさせないといけません。

また外の世界に触れる心地よい刺激が、社会性のある動物にはストレス解消になります。

それから、今の成長期に日中11時間の空腹は低血糖になります。いったんお昼にフードを食べさせに誰かが帰宅されるか、あるいは留守番前後に必ずフードを与えてください。そして夜にも与えて3回以上は確保してください。

コングにフードやオヤツを詰めたりして置いて行くのはNGです。

では、犬のしつけをしっかり学ばれて関係作りを頑張ってください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針