犬の歯磨きのやり方と散歩のしつけ
何度も申し訳ありません。8ヶ月のヨーキーの男の子(7か月までショップで売れ残っていた)のことでご相談しました。(他に先住の14歳のヨーキーがいる)
教えて頂いたとおり、家の雰囲気になれるまで、年内一杯はしつけなどはせずに、ごはんの時以外はケージで過ごさせ、室内で軽いリードウォークをすることにしました。
またわからないことが出てきてしまったのでよろしくお願いします。
①犬の歯磨きですが、今使っている歯磨きシートすら嫌がってなかなか受付けません。今の状態で歯ブラシなどを使うのは難しいのですが、何かやり方というのがあるのでしょうか?
②犬の歯磨きは、ケージの中にいる状態でするのが良いのでしょうか?
それともその時はケージから出していいのでしょうか?
出すときや戻すときは無言で良いですか?
③散歩のときに、マーキングをしようとしたり、草むらやごみ袋をクンクンしようとしたら、リードを軽く引いて「ダメ」と言うという感じで良いでしょうか?
④外に散歩に行った際、私のブーツのにおいを嗅いだ後ブーツに向かってオシッコをしてきたことがあります。これはやはり私を下に見ているということでしょうか・・・上下関係がはっきりすればなくなりますか?
またされたときは「ダメ」と叱れば良いでしょうか?
歯磨きそのものですが、直ぐにやりたい気持ちを抑えて、しばらくはしない方が良いです。
永久歯に生え変わったばかりですので、本当はしっかり磨いていきたいのですが、主従関係(信頼関係)ができるまでは、止めておいたほうが良いです。
犬にとって口というのは、唯一の武器であり防御です。
口を押えられて中をいじられることに、とても強い抵抗を示します。歯磨きの必要性を理解できる知能もありません。
犬のしつけは何でもそうですが、皆さんどうしてもいきなり100の結果を求めようとしてしまいます。
私が犬に歯磨きを教えた方法としては、とにかくハードルを低く低く・・最初の階段を低くしてあげる事です。
まずは数日、歯ブラシを犬に見せて褒めるだけです。
数日後、歯ブラシを口にチョンと触って褒めて止めます。数日間それを続けます。
数日後、一瞬口の中に歯ブラシを入れて歯をチョンと触って褒めて止めます。数日間それを続けます。
数日後、数本の歯をサッとこするだけで褒めて終わりにします。数日間それを続けます。
というふうに、本当に優しいレベルから、徐々に徐々に難易度を上げていくことです。
そして、犬が褒められた時に嬉しくなる関係・・
これがあるか無いかで、まったく結果が違ってきます。
何を教えるにしても同じことなんです。表面上のテクニックなど、本当はどうでも良いのです。本当に関係ができるから、毛繕いブラシを見せただけで喜んで来ます。歯ブラシを見せただけで喜んで寄ってきて座って待ちます。
これは犬との関係作りをしたからです。
オヤツがもらえるわけでもなく、歯磨きとなれば、特別気持ちが良いものでもありません。最初は嫌がったものです。
それでも、私との関係があるから、褒められたいから犬は頑張ります。病院の診察台に自ら乗ろうとします。これも褒められたいからです。
まずはそういう関係作りが大前提なのです。関係ができたら、何でも覚えようとしてくれます。
さて、お話が反れましたが、今回ならば遊びながら歯磨きの練習をすれば良いんです。コング遊びなどしている中で、先ほどお話した方法で少しずつ慣らしていってください。
楽しい遊びの一貫として関連付いていきます。
それと、歯磨きペーストを使うと、ゴシゴシ磨かなくても殺菌作用があるので効果的です。
私は、獣医さんが推奨しているビルバックを使っています。ホームセンターなどに売っている歯磨き粉などは止めましょう。犬の口に入るものは獣医さん推奨品が良いです。
ビルバックのチキンフレーバー味は、犬が喜びます。子供用の歯磨き粉がイチゴ味なのと同じです(^-^)
もちろん、食べ物で釣るという意味ではなく、どうせ同じ口にするものであれば、美味しくて安全なら最高です。
そしてその前に、スワレ・マテもしっかりできないといけません。また、グルーミングもそうですが、高くて狭い作業台を作ると良いです。
ダンボール箱でもプラスチックの収納ケースでも良いので、重ねて高くし、1メートル以上の作業台にしましょう。
犬は高くて不安定な場所が怖いので、ジッとして待ちます。
まずは遊びの中に混ぜ込んで、少しずつ歯ブラシに慣れさせて、いよいよしっかり磨く段階にきたら、台に乗せてやりましょう。
関係作りがしっかりできて、落ち着きが出てきたら台はなくても出来ますが、小型犬ですので、どちらにしても台に乗せたほうがやりやすいです。
>草むらやごみ袋をクンクンしようとしたらリードを軽く引いて「ダメ」・・
↑そうしてください。効果を見ながら引き上げの強さを変えましょう。
そして家でも練習できます。床にドライフードを所々に置き、一緒に歩いていき、食べようとしたら注意音とリードの引き上げです。
外の世界では、興奮の要素が激しずぎて教えがなかなか入っていきませんので、まずは外よりも落ち着いてできる家の中から練習を始めることです。
これもお話してきたように、簡単なレベルから徐々に・・・です。
>私のブーツのにおいを嗅いだ後ブーツに向かっておしっこ・・
↑先住ヨーキーちゃんの臭いが残っていたことも要因と思います。そして、外の世界の興奮で、思わず勢いでしちゃった・・というくらいのことですので、そこまで深刻に主従関係と関連付けなくても良いです。
ただし、やっぱりマーキングですから、自分の物だという主張の表れでもありますので、支配している(支配したい)という感覚は持っています。(前回メールの過去の接し方や犬の反応からしてもそう感じます)
主従関係の構築、外の世界への慣れ、知能の発達にともなって消えていきます。
もうそんなに頻繁にすることはないと思いますが、リードのチョン引きで注意してください・・・