保護された怖がりな大型犬との関係作りやしつけ方
保護センターから助け出され、一時預かりボランティアさんから7ヶ月の大型の雑種の仔犬を引き取りました。
現在トライアル中です。トラウマがあるのか極度の怖がりで、体は大きいですが恐怖心でいつもビビっています。
心のケアとしつけのバランスを吟味したく、堀川さんの教材で勉強したいと思いました。
どうぞよろしくお願い申し上げます m(_ _)m
犬との関係作りについて今回のポイントは、絶対にあせったり悲観しないことと、逆に甘やかしもしないことです。
まずは「慣れ」を目的にして、アレコレ教えたり結果を求めないことです。
なるべく同じ部屋に居てあげて、でもベタベタ・ジロジロ・チヤホヤは絶対にされないで、人間家族を観察させることです。知らんぷりして自然と生活してください。
その中で、エサをもらったりお水をもらったりと、世話を受けていく中で信頼関係が増していきます。
人の姿に怯えなくなってきたら軽く前足をポンポン触ってみて、人との接触にも慣れてきたら、お部屋の中で散歩の練習をしたり、主導型のコング遊びを教えてください。
最初は首輪やリードやオモチャにさえもビクビクする可能性もありますが、あせらず見せ続けて臭いを嗅がせたり舐めさせて褒めて、慣れさせていってください。
そこまで慣れてきたら、本書とQ&Aサイトの犬のしつけ方を展開していきましょう。
そして一方、反対の面の注意点もあります。
保護犬ということで、犬のかわいそうな境遇を思い、チヤホヤ甘やかしてしまうケースがあります。
しかし、犬の知能にはそういった人間の文明や価値観は理解することができません。犬の本能の視点でクールに見て感じて、冷淡に反応します。
特に今の月齢は、成犬としての本能が強く出てくる難しいタイミングです。
絶対に甘やかし・従属的な接し方をしないことを意識されてください。その上で、結果は求めないで、まずは環境と人間家族への慣れを自然な形で促していきましょう。
慣れてきて、家族に怯えなくなってきたら、徐々に犬のしつけ法を展開していきましょう。
凶暴犬ではありませんし、優しくて繊細な子のようですので、あとは時間の問題です。心配されないで急がないで、自信を持って淡々と続けていくことです・・・
早速のご連絡ありがとうございました!!
どんなにかホッとして心強く感じているかしれません。
犬は可愛くてとても愛しく感じますが、7ヶ月ですでに20kg越えの大型犬の雑種です。我が家の次男坊は小学5年生でまだ小さい方のため、ただただどちらも守りたい一心でおりました。そのために私がしっかりボスにならねば...と意気込んでも具体的にはどうすれば良いのやら...
主人は根っからの犬好きで楽天的。「別に厳しくしつけしなくても大丈夫なんじゃない?」という感じで頼もしいのですが甘やかしがちですので一緒に本で勉強しようと思います。
犬の名前は○○です。半分はラブラドールではないかと思われます。穏やかな優しい犬だと思います。
生後一ヶ月で保護された時には、ボロボロガリガリで逃げ回るだけの状態だったそうですが、一時預かりボランティアさんの深い愛情とケアで慣れた家族であれば人間大好きな犬に育ててくださいました。
4ヶ月過ごしてようやく心許したボランティア家族と別れ5/4に我が家にトライアルで来たので、慣れるまでビクビクおどおどしてさみしがって遠吠えしておりましたが昨日今日はだいぶ慣れてきたように思います。
HPやアドバイスを参考にして、家事を最優先して動き回る私をずっと目で追っています。
朝夕のブラッシングはたっぷり触って大丈夫でしょうか?
抜け毛が大量ですので。
そして、明日ついに私が仕事で一日留守にしなくてはならない日がきました。職場が近いので昼休みは帰宅します。
初めての一匹留守番。寝坊助なので寝てくれるよう祈るばかりです。(住宅密集地なので)
長くなってしまいました。読んでくださってありがとうございました。
またご連絡させていただきます。
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
>朝夕のブラッシングはたっぷり触って大丈夫でしょうか?
↑注意点は、猫なで声でナデナデしないことです。もう成犬としての本能が強く出てくる時期ですので、従属的な接し方を見せ続けると犬は関係を誤解してしまいます。
リーダーらしく、いつでもどこでも主導性と毅然さを意識されてください。
それと、ジタバタして上手くブラッシングできない場合は、1メートル以上の高い台を作って、そこに犬を乗せてやりましょう。
犬は高い場所が苦手なのでジッとする傾向がありますが、そこに乗せてスワレやマテなどの指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポンして褒めてください。
作業台は、ダンボール箱と木の板とガムテープで作っても良いですし、プラスチックの収納ボックスなどを重ねて作っても良いです。
それと、大型犬の散歩(家の中での練習や遊び時でも)では、普通に手でリードを持つのは危険です。犬はとっさに走り出したりしますので、女性や子供では危険です。
リードをご自分の腰に一周しばって、そこに犬を付けると、もし持つ手が外れても安心です。もちろん、まだ犬との主従関係が出来ていない子供さんが単独で犬と散歩に出かけるのは無理ですので、それは絶対に禁止してください。
それとQ&Aサイトのご案内がありますので、必ず全体的に熟読されてください。大型犬種のカテゴリもありますし、散歩に関する記事もありますし、月齢に応じた記事・保護犬の記事・留守番の記事もあります。
特に外の世界では、思わぬ事故に遭遇する危険性が高いですので、細心の注意を払って活動をお願いいたします。特に、子供さんが小学生の間は、子供さん単独では犬と外出させないようにされてください。まだお互い未熟で危険です・・・