犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ多頭飼いで犬達を比較してしまう

質問内容
ポメラニアン犬の3頭飼いです。
(1頭目:6か月メス、2頭目:7か月オス、3頭目:1歳2か月オス)

先日は新入りポメラニアン(3頭目オス)のマーキングの件、ありがとうございます。教えていただいたとおり、暫くはケージで落ち着かせ、放し飼いにしないようにしました。

土曜日、他の2頭と一緒に放し飼いにしてみましたが、マーキングはしませんでした。その後、新入りの犬も先住の犬たちもちゃんとトイレでオシッコをしてくれています。

それから散歩を男の子2頭で一緒にしてみました(同じケージに入っているペアです)歩くスピードも同じくらいですし、先住の男の子が気弱なので、新入りの子とは上手く歩いてくれています。

今までは先住の女の子と気弱な男の子のペアで、その後もう一度新入りの子と散歩に出かけていましたが、どうも男の子同士の方が本人達も良いようです。

何しろ我が家は女の子がとても強くて、元気一杯なので男の子達はついてゆけません。

実はこの女の子、1頭目の犬の散歩がちょっと大変なのです。散歩初日はリードに噛み付き歩こうとしませんでした。それでも少しづつ歩かせるようにして、やっと何とか歩くようになりましたが、突然走り出したり、そうかと思うと止まったり・・・道路に四つんばいになり張り付いてしまうのです。こういう時の対処法を教えてください。

新しい犬たちが増えて、もしかしたら1頭目が不満に思っているのかもしれません。朝、ケージから出すや否や、男の子達に噛み付いています(勿論常に先住の1頭目を優先しているつもりなのですが・・・)

甘えない反面、やきもち焼きなのかもしれません。男の子達はすっと膝の上に来るのですが、1頭目は 「おいで」 と呼ぶまで来ようとしません。遠くから、甘える男の子達を見ている感じです。

そうかと思うと、いつの間にか私の膝の上で甘えていることがあります。昼間は皆、ケージ内でおとなしく留守番をしてくれているようですので、せめて寝るまでの時間は甘えてくる子には好きなようにさせているのですが・・・

1頭目は人や他所のワンコが大好きなので、散歩中にも触れ合いたいようですが、いつもいつもそういう場面があるわけではありませんよね (犬好きな人ばかりではありませんし、自分のワンコを他所のワンコに触れさせないようにしている人も多いように思います) それも不満なのでしょうか。

1頭目は生後6ヶ月を過ぎました、ちょっとした反抗期なのでしょうか? 男の子2頭とも聞きわけがよく、おとなしいので、ついつい比較してしまうことがあります。

もう一度、1頭目のしつけをし直さないといけないかなと思っております。よろしくお願いいたします。


返答内容1頭目のポメちゃんは反抗期でもありますし、成犬本来の権勢本能が出てきています。そして経験不足・しつけ不足です。

3頭目のポメ君はその時期を乗り越えていますし、2頭目のポメ君は親犬と過ごす期間が長く親犬がしっかり躾をしてくれたので、群れとの付き合い方も理解しています。

しかし、1頭目のポメちゃんはまだ理解していません。そういう教育や躾を受けた経験が少ないのです。自分が群れで一番偉いと思っていますし、自分の思い通りにいかないことが多くてイライラしています。

「散歩のしつけ」が問題なのではなく、性別の問題でもありません。普段からの犬のしつけと関係作りの問題です。

>甘えてくる子には好きなようにさせているのですが・・

↑全員に対して言えることですが、これは止めましょう。特に、犬に留守番を長くさせている飼い主さんほど、この思考が強くなるのですが、これが留守番時とのギャップを大きくしてしまいストレス・興奮癖になり、関係が崩れていきます。

接することが悪いのではなく、犬の要求をそのまま受けないで「主導」で接してほしいのです。スワレでもオテでも何でも良いので、とにかく何か犬に指示を出し行動させ褒める・・というパターンを徹底してほしいのです。膝上抱っこも犬に誤解を与えますのでいけません。ゴロンの指示でさせるようにしてください。

特に1頭目のポメちゃんに対してはベタベタ・・ダラダラ接しないことです。これからまだまだ成犬の本能が強く出てきますし、知能が急に高くなるので相手を見抜く視点が鋭く、狡猾になってきます。

この時期に犬との関係が一気に崩れるケースがとても多いのです。もちろん、ほぼ同じ月齢の2頭目のポメ君にも同じことが言えますのでご注意です。

これからのほうが実は大変です。気を抜かず続けてください。

散歩そのものは、動かない時は反対をジッと見て無視・・先に走り出すときは切り返し・・これはもうリーダーウォークを徹底してください。

また、動かない時は、反対にそれを利用してマテをさせます。そうすると、犬は今度は動きたくてしょうがなくなるので、じらしてからツケの指示音&ジェスチャーと、リードを軽く引いて誘導してください。そのまま飼い主さんを追い越して突進したら切り返し・・・この繰り返しです。

テクニックが重要なのではなく、毅然さと主導性を犬にしっかり示して、淡々とやり続けてください。

先はまだまだ長いですよ。男の子2頭は運良く育った環境に恵まれ、1頭目のポメちゃんは普通なのです。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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