犬のしつけがQ&Aで分かる!

先住犬と新しい犬との関係がうまくいかない場合のしつけ

質問内容
・問題の内容:先住犬と新しい犬との関係がうまくいきません

・愛犬の犬種、年齢・月齢、性別:
先住犬はトイプードルの8歳オス
新しい犬はミニチュアシュナウザー3ヶ月メス

・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間:
夫婦50代、夫・・・朝1時間、夜2時間。妻・・・朝2時間、夕方4時から。

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?

トイプードル:朝や帰宅時に体をさすっていた。暇があると声をかけ膝に乗せてはさすったりしていた。
ミニチュアシュナウザー:同上

②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?

トイプードル:いけないことをしたらその場でダメと言っていた。ひどい時は高いところ(自分で降りられないところ)に置き去りにした。
ミニチュアシュナウザー:同上

③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?

トイプードル:よくしていた
ミニチュアシュナウザー:同上

④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?

トイプードル:妻がたまに30分ほど行っていた。普段は家の中で自由に歩き回っていた。
ミニチュアシュナウザー:行っていません。

⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

トイプードル:6時起床。すぐに朝食。7時、夫出勤。8時妻出勤。16時妻帰宅。20時夫帰宅。夕食。22時就寝。
ミニチュアシュナウザー:同上、妻帰宅時に昼食

⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など

トイプードル:放し飼い
ミニチュアシュナウザー:サークルの中にトイレ、夫婦がいるときにサークルから外に出す。

3週間前にミニチュアシュナウザーを飼いはじめました。初め娘の家で飼いましたが、吠え始めたので実家に連れてきました。

先住犬のトイプードルは社会性がなく、他の犬や知らない人に吠え付くので心配していましたが、新しいミニチュアシュナウザーが来た途端吠え掛かりました。

噛まないように少しずつ近づかせていきましたが、うまく2匹は仲良くできません。

トイプードルが非常に臆病なため、小さなミニチュアシュナウザーに吠え突かれるとすぐに逃げてしまいます。

それをいいことに、ミニチュアシュナウザーが追いかけ威張ってしまいました。

この関係を修復させるにはどうしたらよいでしょうか?

また、ミニチュアシュナウザーが気が強く、トイレ、甘噛みもなかなかうまくしつけられません。アドバイスをお願いできればと思います。宜しくお願いします。


返答内容
今回は、あせったりご心配されなくて大丈夫です。

先住のトイプードル君が特別大人しかったので、今回のミニシュナちゃんが乱暴に見えるかもしれませんが、この月齢の子犬でしたら現状は普通なんです。

今はまだ知能も経験も何もない小さな猛獣状態ですので、やるべきことを淡々と続けながら、子犬の成長を待ってあげましょう。

さて、ではその『やるべきこと』ですが、3か月になりましたので、首輪とリードが着けられます。

ミニシュナちゃんをケージから出すときは、常にリードを付けて飼い主さんがそれを持って過ごすようにしましょう。

そうすることによって

・暴走が防げる(トイプー君や飼い主さんが噛まれることを防げる)
・噛み癖をしつけしやすい
・トイレの失敗を防ぎやすい
・誤飲感電事故などを防ぎやすい
・主従関係の構築が自然にできる
・お散歩デビューの練習になる

という効果が得られます。

ずっと手で持っていなくても、ご自分の腰にリードを一周縛って、そこに犬を付けておけば、両手が空いて家事などもこなせます。

それらが出来ない時は、ケージから出さないことです。

そうやっておけば、トイプー君も距離が保てるので怖がらなくて済みます。

そして、甘噛みした時は「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意したり、引き離すことができます。

犬の行動を常に主導する形になりますので、自然な主従関係作りに良いのです。お散歩の練習にもなっています。

そういう態勢で団らんされたり、主導型のコング遊びをしましょう。

ケージから出して遊び始めた時が、興奮のピークになり、一番利尿脱糞作用が高まります。

出して遊び始めたらすぐに、いったんケージ内にリードで誘導して戻して、指示音ジェスチャーで排泄させてください。

ただし、これは普段いかに指示音の関連付けをしておくかにかかっていますので、ケージ内に居る犬を横目でチラチラ見たり、鏡に映して良く観察し、排泄の場面で「チチチチチ」音を出し続けることです。

知能が上がり理解しはじめ、習慣が定着するまでは少し時間はかかりますので、期待しすぎないでコツコツ続けることです。


あとは、先住のトイプードル君の社交性も作っていきましょう。

かといって無理や激変はいけません。ギャップが大きすぎても適応できませんので、いま何とかガマンできるレベルを探って理解し、そこから少しずつ難易度を上げていきながら慣れさせていきましょう。

他の犬や他人との距離感です。最初は遠目から、慣れたら少し近づく→また慣れたらもう少し近づく・・・。徐々に徐々にです。

犬が吠えた時は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えてください。

そして、主従関係も深めていかないといけません。

飼い主さんが犬の吠えを注意した時に、『言うことを聞きたくなる関係』があるのと無いのとでは全然結果が違ってきます。

・少しずつ難易度を上げて慣れさせること
・吠えた時の直接の教え
・教えを聞きたくなるような関係作り

この3つは全部必要です。どれかが欠けてもいけません。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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