子犬の2匹飼いのしつけや教え方など
犬の犬種等:ポメラニアン2か月半。男の子(兄弟犬2匹)
飼い始めてから1週間です。
何度か店に見にいっていて、ポメラニアンが飼いたかったので。当初2匹飼う予定ではなかったのですが、兄弟とても仲よくて引き離すのが可哀想で、2匹飼う事にしました。
家族:夫婦と10代後半の娘
愛犬との同居時間:昼間は仕事をしているので8時~18時頃までは無人。今はまだ、うちに来て1週間なので様子を見に昼間家に帰ってごはんをあげています。今のところ、食事は朝、昼、晩の3回。
問題内容:子犬が2匹という事で、しつけに関しての質問です。
飼い始めた当初から、しつけに関する本を読んでいましたが「おやつ」でしつける方法に疑問を感じていました所、堀川さんのサイトに出会いました。
まだ、家に来て1週間ですが普段のスキンシップは朝起きて「おはよう」と声をかけて頭を撫でる。
あとは、夜帰って私たちの食事がすんでから15分~20分ほどサークルからだして遊ぶ。
遊ぶといっても、兄弟でじゃれあってるのが殆どです。
おやつは与えていません。
トイレは、ちゃんとペットシーツの上でできたら褒めるという事をしていたらだいたい出来るようになりました。甘噛みもありましたが、噛んだ時に口を押えたり仰向けにしたりして「ダメ」と言ったら噛まなくなりました。(たまに噛んできますが、その都度教えています。)
散歩は、まだ予防接種がすんでいないので行っていません。
サークルの中にトイレと寝床があります。普段はずっとサークルの中にいて、おもちゃも中に入れたままです。
質問ですが、
①2匹いるため「おすわり、まて」等のしつけをどの様にすればいいのか悩んでいます。
1匹づつサークルから出して教えていけばいいのでしょうか?
2匹なので落ち着かず、しつけどころではない感じです。
②ごはんをもらう前にキャンキャンなくのは、叱った方がいいのでしょうか?
今は、叱らずにそのまま与えています。
③首輪は今のうちからする方がいいのでしょうか?
今はまだ何もつけていません。
以上、よろしくお願いします。
今回は2頭飼いで良かったです。
特に留守番が長いですので、二頭一緒に過ごせるのは情緒が安定して良いです。
もう一つ良いのは、噛み癖をお互い叱り合って教え合えるからです。今回は噛み癖のしつけはかなり楽になるでしょう。とは言っても初心者の方からしたら簡単ではないと感じるかもしれませんが(笑)
さて、今回のご質問①②とも、首輪が関わっていますので先に③首輪のお話です。
もう2か月半ですので、少しずつ慣らしていきましょう。いざ、お散歩デビューとなって、そこで初めて首輪とリードを付けても上手く歩けることはありませんし、拒否反応を示します。
数日はケージの前に置いて見せ・臭いを嗅がせておく。次は遊びの中で舐めさせたり噛ませたりして慣らしておく。それも数日続けたら付けてみる。(リードも同じです)
というふうに、徐々に慣れるように段階を作ってあげてください。
注意点ですが、特に二頭いますので足が引っかかったりしないように緩くしないことです。長い留守番もありますので、気をつけてください。
出来れば初めて付けるのは連休にして、危険が無いか終日観察できる日に付けるのが良いです。
付けて安全が確認できたら、もう外さないことです。脱着を繰り返すと犬にはストレスになります。
続いて①②ですが、犬に首輪が付いていると何かと便利です。首輪の上の方をつかんで固定すれば、それでもうマテの型になっていますし、キュッと上後方に引けばスワレの型も作れます。
それならば、ケージの中で二頭同時に教えることも出来ます。
ただし、やっぱり初心者の方がチョロチョロ動き回る二頭の子犬を完全に制御するのは大変ですので、なるべく誰かもう一人いる時にやりましょう。
その時は、リードを付けて持ってケージから出してやりましょう。主導型コング遊びの中でスワレ・マテの型を作ってあげて教えます。リードを付けて飼い主さんが持って過ごすことで、自然と主導性が示せますし、お散歩の練習にもなります。
一人しかいなくて、二頭同時に教えたい場合は、ケージの中でやりましょう。
ゴハン前にケージの中でキャン鳴きする時は、二頭同時に首輪をつかんで、「シ!」の注意音で首輪をチョンと引き上げてみてください。
鳴き止まない時は、引く強さを変えてみてください。
1秒でも2秒でも良いので、静かにできたらヨシでポンポン褒めてすぐ食べさせてください。
最初から結果は求めないことです。この月齢の子犬では、まだしばらくは知能があまりにも低すぎますので、優しいレベルからやることです。
様子を見に昼間家に帰ってごはんをあげています。食事は朝、昼、晩の3回・・
↑良かったです。できれば生後6か月まで続けていただきたいですが、どうしてもご無理な場合は、最低でも4か月までは続けてください。
そうしないと消化器官にも負担ですし、血糖値の高低が激しすぎて良くないです。
また、できることならば2歳くらい、もしくは生涯に渡って、お昼に帰ってあげてください。というのは、トイレの問題です。
犬が二頭いますので、トイレが汚れる頻度が高くなります。汚れたままだと、犬はキレイな他の場所にしたがるので、なかなかトイレが定着しません。特に夏場は水を飲む回数に比例してオシッコの回数も増えます。
>朝起きて「おはよう」と声をかけて頭を撫でる・・
↑今はまだ決定的ではありませんが、これを続けると犬は主従関係を誤解しやすいです。下位の犬は相手にすり寄ってナメナメ挨拶します。人間の猫なで声でナデナデは従属的な挨拶そのものになります。
かと言ってスキンシップは大切ですし、物事も教えないといけません。
ですので、接し方に工夫と意識を持ちましょう。
スワレでもオテでも何でも良いですので、何か犬に指示を出して行動させて褒める。指示で出来なければ型を作ってあげて教えながら褒める。
というふうに、必ず「主導性と毅然さ」を保ってください。
褒め方も、猫なで声でナデナデではなく、リーダーらしく堂々と静かに褒めます。犬の肩付近を軽くポンポンポンすると良いです。出来るだけ犬の名前も呼びながら、指示音・ジェスチャーと関連付けながら褒めることです。
(犬を叱る時は名前を呼んではいけません)
では今日は以上ですが、とにかくしばらくは小さな猛獣状態が続きます。兄弟で居て安心できるというメリットもありますが、興奮が伝播してお互いにあおってしまうデメリットもあります。
しばらく大変なのは当たり前になりますので、あまり期待し過ぎないで、やるべき事を淡々と続けながら子犬達の成長を待ってあげないといけない時期です。
5か月くらいから反抗期の症状が出てきますし、7・8か月からは知能も高くなり、成犬の権勢本能や鋭い視点、ズル賢さも出てきます。
1歳くらいまでは変化が大きくて大変ですので、そのおつもりで大きな気持ちで接していきましょう。
それと、Q&Aサイト全体を必ず目をお通しておいてください。今日いただいたご質問も含まれています。
そしてそれは、必ずご家族全員ですることです。家族間でギャップがあると犬は理解できず混乱したり誤解します。本書・Q&Aサイト・サポートメールは皆さんで学んでください。
家族会議でルールを決めて、一貫性をチェックし合ってください・・・