臆病なボーダーコリーの子犬のしつけ接し方
60代になったばかりの夫婦と娘の三人暮らしです。
以前より犬を飼いたいと思っておりました。
私が非常勤になり、体力的にもまだ余裕のあるこの機会に、犬を飼い始めようと考えました。
しかし飼いたい犬は、しつけをしっかりしないととんでもないことになると聞くボーダーコリーです。
そこでいろいろ調べているうちに堀川様のサイトに出会い、学んできました。
生後2ヶ月を過ぎる来週になったら、ボーダーコリーの子犬が我が家にやってくる予定です。
ブリーダーさんのところに行き、前回は兄弟犬と一緒にいたため分からなかったのですが、今回一匹で会うと少し近寄っては後ずさりをしてしまい、ちょっと臆病な感じです。
兄弟犬と一緒なら元気に近寄ってきます。このように少しシャイで慎重な犬に対して、気をつけることをアドバイスいただければと思います。
最初の1週間をうまく乗り越えられるか少し不安ですが、がんばりたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
頑張っておられますね(^_^)
ボーダーちゃんですが、なかなか大変になると思いますので、それはご覚悟くださいませ。
ですが、それは悲観されることではなく、大変な分、喜びや楽しさや飼い主さんの成長も大きいということであります。
ボーダーコリーはご存知のように牧羊犬であり、犬本来の特性を色濃く残している犬種です。動くものに敏感に反応しますし、運動量や狩猟本能の発散が必要です。
そして、強いリーダーシップを持った飼い主さんからの主導や仕事を好みますので、それが出来ない相手は見抜かれてバカにされたり、噛み付きや吠えに悩まされることになります。
ただこれも、犬全体に共通する特性であり、本来の姿です。
ボーダーコリーだけが特別なわけではなく、他の犬よりも傾向が強いというだけの個性です。
さて今回のアドバイスです。
まず、ブリーダーさん宅までの距離が近いかどうかです。
近い場合は、子犬の引き取り日までにもう一度遊びに行って(ブリーダーさんに事前にお願いして)、兄弟を交えて一緒にたっぷり遊んでください。
初回だけ少しオヤツを与えて良い印象を関連付けても良いです。(家に帰ったらもうオヤツは厳禁です)
犬は本来、知らない人や動物を警戒する特性は持っていますので、自然な反応です。
もっと幼い場合や、もっと成長して経験を積んだ犬はまた反応が違いますが、本来は警戒心を持つことは正常です。
もしブリーダーさん宅が遠い場合は、子犬の引き取りの当日に時間に余裕を持って行き、兄弟と一緒にたっぷり遊んでください。
なるべく兄弟を交えて長く過ごすことです。
そうしていく中で、子犬が飽きたり疲れて眠くなってきたら、肩掛けバッグに子犬を入れてその場を去り、お家に連れて帰りましょう。
あとは、帰ってからの最初の一週間ですが、ベタベタしないように気を付けましょう。
環境が変わり、親兄弟と引き離されているわけですので、強い緊張興奮ストレスを抱えています。
そこでベタベタ触ると、そのストレスをあおってしまい体調を崩しやすくなります。ケージから出さないで、触ったりジロジロ見たりもされないで、安静にしないといけません。
そして、犬は新しい環境下で相手との最初の接触を基準値にしますので、ベタベタ・チヤホヤして主従関係を誤解させないように注意しないといけません。
ご自分が親犬やブリーダーになったつもりで、淡々と世話してください。
一週間後からは少しずつ出して、スワレ・マテを教えながらスキンシップしたりコング遊びをしていきます。
Q&Aの検索で『子犬 最初 一週間』などで検索して、記事をピックアップしていただき、そこでまたおさらいしてください。
それから「子犬解説ページ」や子犬系のカテゴリの記事、ボーダーコリーの記事もあります。
さて、まだまだしばらくは、小さな猛獣状態が続きますので、期待したり結果を急がないことです。
時間をかけて、子犬の成長と経験の積み上げを待ってあげないといけません。そして、飼い主さんの成長も必要です。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)