突進して噛みついてくるボーダーコリー犬のしつけ
いつも「犬と家族の絆」を何度も読み返して勇気づけられています。
私の愛犬はボーダーコリー♂で月齢4か月と10日で我が家へ来て本日でちょうど2か月になります。私は初めて犬を飼うと言うことで、躾はどの様にするのかをネットで探していたところ、堀川さんのHPで「これだ!」と思い購入させて頂きました。
家族構成ですが、私・妻(40代)、10代後半の子供二人です。
私自身ボーダーコリーが好きで以前から飼いたいと思い、やっと見つけたので○月に即購入となりました。
○月○日に3回目のワクチンを終了し、獣医さんより2週間後に散歩OKが出たので○月○日散歩デビューとなっています。
ボーダーコリーとの1日の流れですが、朝5時10分起床しゲージ、ハウス掃除仰向け固め後、散歩(約30分)リーダーウォーク意識しながら私の朝食終了後、スワレ、マテをさせてからボーダーコリーへゴハン。
7時前に私が会社へ出社。
その後は次男が朝食後学校へ(ボーダーコリーへは無視です。私が無視するように伝えているので)
次男が学校へ行ってからは、妻は時々ボーダーコリーと遊んでいるようです。
妻は8時30分出社。
8時30分から17時ぐらいまでお留守番です。
私が18時過ぎ帰宅、トイレシート交換、仰向け固め後、散歩(約30分)リーダーウォーク意識しながら私の夕食後スワレ、マテをさせてからボーダーコリーへゴハン。
ゴハン終了から30後位にゴング遊びを10~20分位します。
9時位にゲージに布を被せそのまま寝ているようです。
過去の躾はほとんどしていないいうか、初めてなのでネットで検索していました。
散歩デビュー前から自宅でリーダーウォークをやっていますが、リードに噛みつき唸り、時には、リードを持つ手を噛もうとします。散歩してからもその行為はかわらず1か月以上リーダーウォークやっていますがあまり進歩していないように思えます。
Q&Aにも記載されていましたが、まだ幼く理解できないのなら良いが、ちょっと不安です。
一番の問題は妻への攻撃で、容赦なく突進し噛みつきます。アゴは抑えられるのですが、後ろ足でひっかくので腕がひっかき傷と噛み跡で悲惨な状態です。
リーダーウォークをさせても前足を体につけるというか、アタックしてきます。どの様に対処したら良いのかわかりません。私が間に入って仰向け固めをして「ダメ」を連呼し放すと、まだ同じです。
何か妻にアドバイスをお願い致します。
今はとにかく、なんでも噛み破壊してしまいます。(破壊王です。)
長文なり申し訳ございませんでした。これからも宜しくお願い致します。
ボーダーコリー君は今6か月ですよね。まず基本的には、今のボーダーコリー君は一番難しい時期です。
(それとも今4か月と10日でしょうか? いずれにしても難しいじきです。)
まだまだ知能が低く経験が乏しいのですが、反抗期に入ってホルモンバランスの変化によるイライラもありますし、成犬としての権勢本能・自我も強く出てきます。
それと歯の生え変わりもありました(今6か月ならば)ので、むず痒くて何でも噛みます。
そして捕食動物の成長期ですので、破壊癖も特有の現象で自然なことです。人間の子供も、物を投げつけたり壊したり、破いたり、口の中に入れて噛んでみたり、という「勉強」をしているだけなのです。
それから、もしボーダーの6か月だとすると運動量も少し足りないです。朝夕(夜)どちらかの散歩を1時間にされて、コング遊びも主導型で30分はしてあげると良いです。(好きに噛ませる時間も作る)
他には、留守番時にはゲージ内に皮ガムや天然コットン100%の歯磨きロープを入れると良いです。(コングは入れない)
さて、現状自体は、今の月齢の子犬には自然なことなのですが、ご家族の接し方も気になりました。
今回メールいただいた内容ですが、現状は良く分かったのですが、過去の接し方をもう少し具体的に知りたいと思いました。
サポート要領でもお話しておりますが、下記の項目をなるべく具体的にお知らせいただけますと幸いでございます。
①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?
②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?
※特に、奥様が何気ない接し方や遊び方をどのようにされてこられたでしょうか。
※奥様は犬とご自分との関係をどのように意識されてこられたでしょうか。「可愛いペット」という感覚でしたでしょうか。
※奥様は犬好きでしたか。飼うことやしつけ方にあまり関心がなかったでしょうか。
※男の子二人育てられましたが、子育てでは厳しく叱ったりされましたか。それとも、わりとおっとりされたご性格で叱ったことはなかったでしょうか。
※奥様も本書とQ&Aサイトを両方熟読されましたでしょうか。
④犬のしつけ・世話はご家族で役割分担があったでしょうか。
⑤ボーダーコリー君は4か月で家に来た?ようですが、一般的にはかなり遅いです。何か事情がありましたでしょうか。ショップで売れ残っていたでしょうか。それともブリーダーの方針で4か月以降引き渡しでしたでしょうか?(私の理解力不足で、2か月の時に家に来て今4か月ならばご回答は結構です)
それでは以上、お手数かけますが、よろしければご回答いただけますと幸いでござます。
月齢ですが、解り難く申し訳ございませんでした。
現在4ヶ月11日になります。
今回、犬の購入を決めたと同時にインターネットで躾に関する情報を読んでいました。
自宅に来て1週間は慣れさせる為、そっとしてかまうことはしませんでした。
①ほとんど最初のメールの内容を継続しておりました。散歩の時間が自宅(屋内)でのリーダーウォークぐらいです。過去がほとんどないような状態です。
②叱り方ですが、ネットで首の後ろを掴んで持ち上げ腹をナデナデすると良いと記載されていたので、堀川様の本書にたどり着くまで数日やっていました。
持ち上げると「キャンキャン」と鳴くので、違和感はありました。タイミングですが噛んだ時です。
褒め方は「出来たら大げさにナデナデ」していました。タイミングは指示通り出来た時です。
③はやっていません。
④私がほとんどやっていますが、私がいない時ウンチをすれば処理は妻がしています。
※特に、奥様が何気ない接し方や遊び方をどのようにされてこられたでしょうか。
↑見た目が小さく可愛いので、ついつい名前を呼んで笑ったりナデナデしてみたり可愛がっていました。ただ、甘噛みが激しくなってからは、あまり接しないようにしています。
※奥様は犬とご自分との関係をどのように意識されてこられたでしょうか。「可愛いペット」という感覚でしたでしょうか。
↑可愛いペットという感覚です。
※奥様は犬好きでしたか。飼うことやしつけ方にあまり関心がなかったでしょうか。
↑動物全般に好きで、猫も飼っています。
結婚する前、妻の実家で犬を2頭飼っていました。2頭ともお利口さんみたいで、噛むこともなかったといっています。
躾に関してはあまり関心が無く「誰かがしてくれるだろう」という感覚だと思います。正直私も堀川さんの本書を手にするまでは思っていました。
※男の子二人育てられましたが、子育てでは厳しく叱ったりされましたか。それとも、わりとおっとりされたご性格で叱ったことはなかったでしょうか。
↑厳しく叱るのは私で、妻はおっとり型です。
※奥様も本書とQ&Aサイトを両方熟読されましたでしょうか。
↑私が読む様に伝え部分的に読んではいましたが、読むのが嫌いな為、私が読んでいるので私が理解し妻に「こうした方がいいよ」と伝えています。
リーダーウォーク、仰向け固めの回数は少ないから?
まだまだ、結果が出る時期ではないということですよね。
Q&Aサイトも読ませて頂き同じ様な事で悩まれている方がいる(内容がある)のでアドバイスがとても役にたたせて頂いております。以上 宜しくお願い致します。
まず、あまり深刻にならないでください。5か月くらいまでは、本当に知能も経験も何もない小さな猛獣です。
これから知能が上がって経験も積みながら、物事の良し悪しや主従関係を学んでいきます。
ただし、それは飼い主さん側がきちんと犬の特性を理解し、主従関係を意識しながら毎日暮らす・・・ということが大前提です。
反対に言えば、犬のしつけを意識しないで単なるペット感覚で接してしまうと、成犬としての本能が出てきた時に、決定的に主従関係が崩れることになります。
飼い主さん次第で、結果が二つに分かれます。これから10か月くらいまでが、その分岐点だと思われてください。一番重要な時期です。
これから5か月過ぎて知能が上がってきます。良くなる要素ではあるのですが、同時に反抗期に入り、イライラや反発も多くなるので、良い結果・悪い結果が混じって不安定になります。7・8か月でさらに知能が急激に上がってズル賢くもなります。
特に、牧羊犬として作出されたボーダーコリーは、独立心も強くて判断力が鋭いですので、きちんと関係作りができない相手は見抜きます。
これから10か月くらいまでに間違った接し方をされると、犬の生涯苦労されることになります。
これからまだまだ体が大きくなりますし、引っ張る力や噛む力も強くなります。おどかすわけではありませんが、犬のしつけを甘く見て関係が崩れ、手におえなくなって手放すケースはたくさんあります。
必ず奥様にも、メールや本書・Q&Aサイトを熟読していただいてください。
犬は、精神的に弱いと思った相手をすぐ見抜きます。奥様はもうそういう視点で犬に見られてしまっています。まずは犬を良く知ることから始めてください。知るだけでも自然と態度や接し方が変わっていきます。それを犬はちゃんと感じ取ります。
さて、その上で接し方のアドバイスもいたします。
犬と接する時は、常に主導性と毅然さを意識されてください。接することが良くないのではありません。無視だけが良いわけでもありません。「接し方」の問題なのです。
何気ない犬との接触でも、意味なくジロジロ見つめて猫なで声でナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いですので、何か指示を出して行動させて(仕事を与えて)、それができたら指示音ジェスチャーで褒めてください。
指示で出来なければ、こちらから型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めて教えてあげてください。
団らんや遊びも、ゲージから出して何となくウロウロさせるのではなく、犬にリードを付けてそれを持って過ごしてください。自然と犬の行動全体を主導する形になります。(関係作りや呼び戻しが出来るようになるまでで良いです)
犬への褒め方ですが、大げさは良くありません。犬の興奮をあおってしまうだけで、せっかくの教えも入っていきません。また、その態度を従属的に感じる犬もいます。
褒める時も、リーダーらしく堂々と静かにポンポンして褒めてください。噛み癖が残っている犬は頭を触られるのを嫌がりますので、犬の目線よりも低い位置から手を近づけて、犬の肩付近をポンポンして、指示音ジェスチャーで褒めてください。褒める時は犬の名前も混ぜて良いです。叱る時は絶対に名前を呼んではいけません。
>叱り方ですが、ネットで首の後ろを掴んで持ち上げ腹をナデナデする・・
↑噛み付きの場合は、もっと直接的に教えると理解しやすいです。タイミングもその瞬間でないといけません。
もっとも直接的な教え方は、噛まれた指をそのまま犬の口の中に押し込んでいくことです。「シ!」などの注意音と同時に、手を犬の口の中に押し込んでいき、犬がのけ反って放すまで、ゆっくり入れていきます。
犬が放したら、褒めて、また手を見せて、また犬が噛んだら注意音で押し込み・・・を反復で繰り返してください。
他には、噛んだ瞬間に注意音で首輪やリードをチョンと引き上げて注意音するのも良いです。そのために犬にリードを付けて持っておきます。
また、犬に噛まれるのをビクビクしていると、それが犬にも伝播して興奮や緊張をあおってしまいます。そして、ビクビクしている姿や噛まれてうろたえている姿を見て、見下したり面白がってエスカレートする犬もいます。
ですので、作業用の革手袋をして、長袖長ズボン・スリッパで防備はしてください。革手袋はホームセンターで500円くらいで買えます。(冬場の散歩時も重宝します)
それから、遊びの時間は、最初とても興奮している場合が多いはずです。最初にコングを好きなだけ噛ませて発散させる時間も作ると良いです。
犬に心地良い疲れが出てきたら、そこからコングを取り上げて主導型にしたり、物事の教えに入ったり、リーダーウォークや仰向けを混ぜていきましょう。
まずは、いきなりキレイなリーダーウォークをしようと思われないで、団らんや遊びを主導していくことから始めてください。
それと、何気ない接し方の見直しが大前提です。その時点で犬の感じ方がもうずれてしまっているので、そこにしつけテクニックだけ上塗りしても犬が理解できないのです。むしろ矛盾やギャップを感じて反発するだけになってしまいます。
そして、その何気ない接し方を見直すためには、飼い主さんの意識改革です。犬の本能・本質・現実を知っていただきたいのです。
ですので、ご家族皆さんで本書・Q&Aサイトを熟読していただきたいのです。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)