犬のしつけがQ&Aで分かる!

ミニチュアダックスフンド犬を初めて飼う接し方しつけ方

m1.png犬のしつけ相談、宜しくお願い致します。
 
早速ですが、我が家に3週間前にミニチュアダックスフンドがやって来ました。
今月12日に2ヶ月になった雄です。
 
何から始めて良いのか・・・・・
かわいがり方もどうしたらよいのか・・・・
 
とっても元気で甘えん坊です。
 
AM9:00からPM6:00頃までは、私が仕事をしていますし、娘は高校へ行ってますので留守番です。
今は何をする時なのでしょうか?
 
何せ初心者なモノで・・・(^-^;)


m2.pngまず現状の解説になります。

ダックス君が、生後2か月になる前にお家に来たということですので、実際に親犬・兄弟犬から離されたのは、生後かなり早い段階です。

本来犬は、親犬からしつけを受けたり、兄弟ゲンカの中で初歩的な社会化を学んでいきます。もう子犬は生後数週間で目が開き飛び跳ねたり走り回ったりします。良いことも悪いことも何も知らないので噛んだり暴れたり好き放題します。

それを親犬が軽く噛んだり、あお向けをして教えたり叱ります。つまり子犬のしつけをしているわけです。そして兄弟どうしで激しいケンカをしたり噛んだりされると当然痛いし、兄弟を噛めば兄弟は怒ります。

そういう経験を通して、初歩的な社会化を学ばなければいけないのです。また、まだ幼いですから家族と暮らすことは情緒の安定にも影響します。

しかし、現代のペットビジネスはそういうことを考えず、売ること利益効率を良くすることしか考えません。だから大切な時期を孤独に過ごし、噛み付きなどの悪いことや群れで生きる基本的なルールも知らず育って、人間との暮らしの中でトラブルを起こします。

ですので飼い主さん一家は、親犬・兄弟犬になったつもりで根気よく相手をし、しつけをしてあげないといけないのです。

甘噛みを叱る・・主従関係を作る・・もう始めてください。今から生後6か月が非常に重要です。生後2か月といえど、もう赤ちゃんではありません。親犬もこのくらいになると、基本はかまわず、悪いことは叱ります。

では、具体的にお話していきます。

まず生後3か月くらいまでは、本格的なリーダーウォークはまだ早いです。骨格もまだしっかりしていませんし、首輪やリードすら慣れていなく怖がったりします。まずは首輪やリードを見せ、匂いを嗅がせ遊びの中でなんとなく付けてみる・・そんなところから初めてください。

今は結果よりも「慣れ」を重視する、犬のしつけの導入段階と考えてください。ただし、最後の予防接種が終わってお散歩デビューする前に、首輪やリードに慣れ、人間と歩くことを覚えておかないといけませんので、最後の予防接種(生後3か月くらい)までには、それらを練習しておいてください。

マテ・コイ・ツケを、一つずつしっかり練習しておいてください。

3か月過ぎたら、リーダーウォークの意識を「徐々に」強めていきましょう。

続いてあお向けですが、これはもうやってください。少しでも時間があったらマメにやってください。最初は遊び半分で、一瞬コロンとひっくり返してみる・・そんなところから始めます。一瞬ひっくり返して褒めて解放する・・またひっくり返して褒めて止める・・この繰り返しです。ゴロンやマテの音、ジェスチャーの関連付けを忘れないでください。

一回で長時間せず、短時間で何回もやってください。そして徐々に、静止時間を長くできるようにしていくと良いです。感情的になって無理やりコントロールするのではなく、毅然とした態度をしっかり伝えること・・これを意識して下さい。

特に甘噛みや唸ってきたようなときは、厳しい視線でしっかり意志を示してください。あまりに暴れが激しい場合は無理せず、ケージに入れ、頭を冷やさせてください。落ち着いたら再開すれば良いです。

それから主導型のボール遊びをしてください。犬は狩猟動物ですから、その本能のはけ口を疑似行動で作ってあげないといけません。ストレス解消であり、運動にもなります。

しかし、この遊びの真の目的は、主導することによる主従関係の構築です。遊びを通して学ばせます。

ボールを投げる前には必ず、スワレ・マテをさせます。できたら褒めてボールを投げます。できなければ型を作って褒めて投げます。(物事の教えは全て、悪い型を止め良い型を作り褒める。音とジェスチャーの関連付け・・のセットです)。

それと飼い主さんの目に注目させます。ミテの音とご自分の目を指さすジャスチャーです。目が合ったら逃さず褒めます。見なければ、犬の下あごを手で自分に向け、目を合わせます。目が合ったら褒めてボールを投げる・・ひたすらそれらを繰り返してください。

他にはヒモを引きながらコイの練習・・ダセの練習も良いです。日常生活もそうですが、特にボール遊びは滑りやすいフローリングなどではしないでください。関節や背骨を傷めます。

また、生後6か月過ぎるまでは、長い全力疾走はさせないで、短い範囲でボールをコロコロやる感じにしてください。それとダックスは背骨を傷めやすいので、高い所に上らせる癖をつけない・・ジャンプなどの遊びはさせないようにしましょう。

ダックス君との何気ない接し方ですが、犬のしつけが浸透して主従関係ができるまでは、絶対に意味の無い接し方をしてはいけません。例えば、意味なく見つめる・声掛け・オヤツにナデナデ抱っこ・・これらはいけません。犬の本能の視点からは、従属的に見えるからです。

権勢本能が強い子ですと、それらを繰り返しているとやがて主従関係が完全に逆転し、手におえなくなります。

犬と接する時は、必ず「指示→犬が従う→褒める」というセットを意識してください。とはいえ、難しく考えることはなく、オテでもスワレでも何でも良いのです。

出来なければ、型を作ってあげて褒めて教える・・そうすれば良いです。

そういう接し方であれば、楽しくスキンシップもできて主従関係も深まっていきます。そして、それがリーダーウォークであり、あお向けやボール遊びであれば、なお良いです。

特に留守番の時間が長い分、ハンディになっていますから、少しでも時間を見つけては関係作りと教育の努力をしてください。しかし注意点ですが、「留守番を長くさせている・・可愛そう・・」という罪悪感を持ってはいけません。それがあると無意識に甘やかしや、家に居る時のかまい過ぎにつながってしまいます。

教える回数は多く・・でも甘やかしはしない・・そういう意識をお持ちください。お嬢さんにも良く説明してあげてください。お嬢さんにしてみれば、弟のように可愛がりたいでしょう。でも、犬は犬の本能で反応するだけです。絶対に忘れてはいけません。

その他、余談ですが、犬に留守番をさせるお出かけ前と帰宅時ですが、最低10分は目も合わせない完全無視にしてください。挨拶は余計な興奮(ストレス)になり、人間の出入りに過敏になります。

それから、骨ガムを常備してください。狩猟本能のはけ口である解体・・噛むことによる歯とあごの発達維持・・退屈しのぎになります。オヤツや食べ物という意識は持たないでください。万が一食べてしまっても安全なオモチャ・・と考えましょう。

ラジオをつけておくのも良いでしょう(分離不安が激しいようなら)。生後2か月の子犬には、留守番の時間がちょっとやっぱり長いです。

それから最後の予防接種はまだ終わっていませんが、外の世界を見せておいた方が良いので、玄関先でノンビリ、人や犬を見せることをしてください。他の動物と接したり、電柱の匂いを嗅がせたりするのは危険ですのでご注意ください。匂いを嗅いだだけで伝染する病気もあります。

しかし、怖がって過保護にするとストレスに弱くなったり、吠え癖が強くなりますから社会化は非常に大切です。ですので最後のワクチン接種が終わったら、散歩は毎日行きましょう。(もちろん無理に絶対ではないです)。

では、あまりお話が長くなると混乱されるといけないので、今日は以上にいたします。何かあればいつでも気にせずメールしてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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