パピヨン犬を飼いたいと考えていますが、しつける上での特徴など教えて
パピヨン犬を飼いたいと考えていますが、しつける上でのパピヨン特徴など教えて頂けると助かります。
トイプードルなどは気質が強く、支配性が強いために飼い主が毅然としていないとすぐにダメ犬になってしまうと聞きます。
パピヨンは人懐っこいとききますが、性格的にはトイプードルのような強い気質を持っていると考えた方が良いのでしょうか。それともチワワのような臆病な性格だと考えた方が良いのでしょうか。
堀川様が知っているパピヨンの性格やトレーニングする上での注意点など教えて頂けると幸甚です。
犬種や性別を気にしてはいけません。
先天的に疾患しやすい部位やエサの量など、「飼い方」はある程度知っておく必要がありますが、犬のしつけ方の本質に違いはありません。
気にしてはいけない理由:
①本質を見失ってしまう
②初心者の方にとっては経験値がないので比較ができない
③同じ犬種・同じ性別・同じ親から生まれてもみんな性格が違う
では、解説です。
犬種によって、傾向的な多少の性格の違いはありますが、細かい不確実なことを気にしてしまうと、「大事な本質を見失ってしまう」からです。
そして、人間というのは入ってくる情報を自分に都合の良いようにとらえてしまう傾向があります。
例えば「○○は小型犬で大人しいよ」と経験豊富なベテランの飼い主さんが言ったとしましょう。
でも、その人は過去に色んな犬種を飼ってきて、成功も失敗もたくさん経験している人です。その人にとっては、「簡単」と思えても、初心者の方にとっては「犬を飼うのはこんなに大変なのか」と感じます。
立場や経験値によって、感じ方が全然違うからです。
そして、良い話を聞いて、「じゃ~安心だね」と思って犬のしつけを適当にやってしまい、たまたま気の強い子が来て「こんなはずでは・・」となってしまうのです。
凶暴なチワワやトイプードルだっていますし、優しいドーベルマンやブルドッグだっていますし、凶暴なメスもいますし、優しいオスもいます。小型犬だって運動や散歩も必要ですし、大型犬に運動のさせ過ぎも良くありません。
本質はみんな同じなんです。
みんな個性があり、育つ環境で全然変わっていきますので、犬種・性別は気にしてはいけません。
気にすると、大抵はそれが裏目に出て、思いもよらない違う問題が起こるものです。
だから気にしてはいけないのですが、せっかくご質問いただいたのでお答えしますと、パピヨンは傾向的には飼いやすいでしょう。
私もパピヨンを飼ったことはありませんので断言はできませんし、断言できたとしても、それは飼う人の経験値によって感じ方がまったく違うわけです。
トイプードルですが、基礎犬がスタンダードプードルで狩猟犬です。水猟犬で、自分の判断で行動する能力も必要なので、意外と自立心があって、頭が良いのです。
ですので、主従関係を作れない方はトイプードルに見抜かれてバカにされます。逆に、主従関係がしっかり作れて指示や褒めが上手い方ならば、プードル系の犬とはすばらしい関係になります。
日本犬も同じです。飼い主に忠実で、他人に威嚇的な傾向と言われますが、それはあくまで「主従関係がしっかり作れる人に忠実」という意味で、それが出来ない飼い主さんは大変です。
チワワも、歴史は犬の中でも最も古い方で原始的な犬です。気が強く威嚇性が高いです。
小型犬にとっては、相手がみな大きいですので、臆病で敏感で慎重で、吠えて威嚇性が高くないと危険だし負けてしまうからです。
大型犬が凶暴だとか、小型犬は大人しいというイメージは間違いです。
ほとんどの大型犬は歴史が新しく、おっとり優しい傾向があります。
まとめです。
>パピヨンの性格やトレーニングする上での注意点・・
↑つまり、本質を見失わないことです。本書・Q&Aサイトを何度も熟読していただいて、意識設定をご自分(家族)の中に叩き込んでください。
毎日毎日意識して続けてください。自然と身に付いていきます。
それをやらないで、小手先の情報やテクニックだけを上塗りする人が、犬のしつけで失敗する人です。これを絶対に忘れてはいけません。
ですので、例えば「○○犬の飼い方」などの本も、健康面では多少参考になりますが、しつけの面では意味がありません。むしろ余計な知識として害になることが多いです。
健康面でも、それは獣医さんに聞けば良いだけの話です。その方が現実的ですし、余計なことに気もお金も使わなくて済みます・・・