犬のしつけがQ&Aで分かる!

ラブラドールレトリーバーのしつけで吠える・散歩で引っ張り噛む

質問内容
・問題の内容
①突然ピンポンに吠える。
②家族の帰宅時に吠える。
③お散歩で人を見ると引っ張り吠える。
④お散歩の歩き始めにリードや首輪をくわえたり、ズボンの裾を噛もうとする。
⑤お散歩コースのドブの鉄製の網のふたの上を通れないため、その道に差し掛かるとお座りして固まる。

・愛犬の犬種:ラブラドールレトリーバー、年齢1才2ヶ月、性別女の子
・ご家族全員の年齢層 私20代 父母50代
・一日の愛犬との同居時間:私はうちで仕事をしているの(別の部屋)ほぼ一緒です。

ラブラドールを迎えてから、しつけに失敗したくないと思って、いろんな本を買ったり、ネットで調べて実践していました。ペットショップで教えていただいたことも実践していましたが、行き詰まり、堀川様の犬のしつけ本を購入することになったのです。

しつけ本を読む前の約1ヶ月半くらいラブラドールにしていたことを過去とします。
①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
とにかく可愛くて、目が合うたびに抱き上げていました。

②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
うちの母が作った毛糸のおもちゃが好きで、遊べるときに遊んでいました。

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきま
したか?
購入した本で無駄吠えは無視すると書かれていたので、実践しました。甘噛みに対しては、ペットショップで教えてもらった口のところを少しつねるという方法を実践しました。
↑これは本当にやるんじゃなかった・・・。撫でようとするといまだによけます・・・。

④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
はい。

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
まだ小さかったので、お散歩は抱っこしていろんなところへ連れてってました。

・愛犬のハウス周りの構成、環境など
サークル内にベッドとトイレがあり、給水器を付けてます。

トイレのしつけはほぼ完璧です。たまにうんちの片付けが遅れると、ベッドの方におしっこをしてしまいます・・・。

実践してきたおかげで、ラブラドールはみんなに褒められるおりこうさんなのですが・・・。
最近になって上記の問題が起こってきています。

リーダーウォークとあおむけ固めをもっとやるべきでしょうか・・・。
最近ちょっとさぼっていたかもしれないです・・・。

お散歩中に人が来ると(特に作業服着てる人)、ずっと吠えてます。人に吠えたときは、そのお散歩中にあおむけ固めをした方がいいのでしょうか・・・。

リーダーウォーク中もそうですが、ズボンなどのすそや、サンダルや靴など下の方にあるものを噛みます。ちょっと噛んで楽しんでる風な・・・歯があたる程度ですぐ離しの繰り返し。そのときはどうしましょうか。悩んでます。

ご指導よろしくお願い申し上げます。


返答内容>リーダーウォークとあおむけ固めをもっとやるべきでしょうか・・・。
>最近ちょっとさぼっていたかもしれないです・・・。

↑まず、思われたことは正解ですので、実践してください。犬が良い子になって問題がなくなると、またついつい気が緩んで問題が起こる→また犬のしつけを強化→良くなる→またついつい気が緩んで・・・という経験も繰り返して、飼い主さんにもしっかり定着していきます。それで良いんです。

犬のしつけは「表面上整えて終わり・・」ということは絶対にありません。関係作りも含め、犬の生涯続けてあげないといけないのです。ラブラドールちゃんはただシンプルに環境に適応して反応しているだけだからです。

そして、今回は直接の教えもしましょう。①②は、無視だけではラブラドールちゃんの吠えは直りません。「吠えても良いんだ」と思ってしまうだけです。

ピンポンと家族の帰宅で吠える・・という条件も分かっていますので、その状況を積極的に作って集中的に練習したほうが良いです。

まず、普段通りケージの中に犬を居させ、リードを付けて、それを部屋の中で持って知らんぷりしていてください。家族と協力して、ピンポンを鳴らしてもらったり帰ってきたふりをしてもらってください。

ラブラドールちゃんが吠えた瞬間「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと一瞬引き上げてください。吠えたら「シ!」&チョン引き・・・の繰り返しです。

それでも変化がないようでしたら、無視のままケージから出して、その場で「シ!・・シ!・・シ!・・」で厳しくリーダーウォークしてください。

そして、それを③の外でも同じようにやってください。仰向けや口閉じで教える方法もあるのですが、手を怖がる癖があるようですので、それよりもリーダーウォークやチョン引きにしましょう。

余談ですが、手を怖がる癖があるようですので、普段ラブラドールちゃんを褒める時は上から手を近づけないで、地面に近い下から手を近づけてラブラドールちゃんの肩付近を軽くポンポンしてください。

④ですが、これは毅然と無視してリーダーウォークをしてください。コントロールされるのを嫌がっている傾向があります。(主従関係が崩れかけています)

⑤は犬にとって、ごく自然なことです。排水の格子状のフタなども、とても嫌がります。肉球の隙間に食い込んで痛かったりします。犬は意外と肉球周辺の感覚が敏感です。そして、排水溝が深いことも知っているからです。

犬は「高い・滑る・しなる・ずれる」足場が嫌いです。

それと、知能が高くなってくると散歩コースに飽きる犬も多いです。別のコースや初めてのコースは喜んで進んだりしますので、コースを変えてあげましょう。ラブラドールちゃんの散歩コースは、毎日同じにしないで数日おきに変えてあげると良い刺激にもなります・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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