ゴールデンレトリバーのしつけ飼い方・健康と環境
堀川様。早速のお返事ありがとうございました。こんなに早くメールをいただけるなんて嬉しくて嬉しくて涙が出そうになりました。
私がうまくメールアドレスを打ち込めるのか? また失礼ながら、本当にお返事を頂けるのかと、とても心配でした。
もう一人で悩まなくて良い。お金儲けのためではなくて、本当に犬との生活を楽しくするために相談にのってもらえると思ったら、ありがたい限りです。
初回ですので少し長くなりますが、私と犬たちの紹介をさせて下さい。
私60代
ゴールデンレトリバー(雄)2歳3ヶ月 38kg
ゴールデンレトリバー(雌)2歳 36kg
以前から犬を欲しがっていた私に夫がプレゼントしてくれ、これから楽しい生活が始まると喜んだのも束の間、夫はその年に急死してしまいました。
小さかった犬達もあっと言う間に私くらいに大きくなり、雄ゴールデンは小屋から脱走。散歩の時は夫が躾て行ったので私から前には出ないけど、犬や、自転車に遭遇すると、もう私の力で抑えることが出来ません。
それでドッグトレーナーの登場ですが、6ヶ月訓練してもらったけど、私にはほとんど教えてもらえず、訓練といってもほとんどが散歩だけで終わりました。なのに雌ゴールデンは散歩の時、右に左に私を力任せに引っ張りクタクタにさせてくれます。
雌ゴールデンは昨年に赤ちゃんを産みました。それ以来2匹とも別々に外飼いです。雌ゴールデンは狭い小屋に網状のケージを置きその狭い中で安心して寝ています。
雄ゴールデンは8畳くらいの広い檻の中にケージもない場所で寝ているので、安心出来ないようです。
今夜もあまり吠えるのでクレートに入れたら、いま彼のイビキが聞こえてきて安心しきって寝ているようです。堀川様のホームページの通りだな~と思いました。
ただ、檻の中にクレートやケージを入れても破壊してしまうし、どうしたらいいでしょうか?
今は檻の外にクレートを置いて寝せているのでトイレが出来ません。私が寝る前にクレートから出してまた8畳くらいもある檻に戻さないといけません。
今一番の悩みは犬小屋です。檻が広すぎて犬が落ち着かないようです。犬小屋を檻の中に設置したいんですが、ケージや水入れを破壊させない、良い方法があったら教えて下さい。
この2年間、犬屋さん、ドッグトレーナー、そして犬小屋を作った業社などに散々騙され、犬達に引きずり回される毎日でした。
でも夫が残してくれたこの2匹の可愛い家族がいたからこそ、今日までなんとか生きることが出来ました。犬ってほんとうに素晴らしい生き物ですね。
そして堀川様のホームページにたどり着いた私は本当に幸せでした。本書を何度も読み直し、ホームページを見直し勉強させてもらいます。これからも、どうぞよろしくお願い致します。
今日は、犬のしつけ以前に、犬の健康・環境についていくつかお話していきますが、お金の問題もありますので、できること・できないこと・あると思いますので、熟慮してできることだけ整えていただけるとよろしいと思います。
ただ、犬の寿命を考えるのであれば、ぜひ整えていただきたいことです。
まず、犬は群生が強い動物だと理解してあげてください。群れの絆が強い動物です。人や犬、他の動物と一緒に居ることでストレスが違います。(合わない犬同士は別ですが)
そして、外飼いは強いストレスを受けます。どんなに人なつっこくて大人しい犬でも、番犬としての本能や動物としての警戒心は持っています。
外の世界は、動く物・音・臭い・気配・気圧・気温の変化などをダイレクトに受けますので、とてもストレスがたまります。
一番良いのは、二頭とも家の中で同じケージ内で過ごさせることです。
ですが、お金もかけて檻を作られたようですので、もったいないということであれば、外で二頭一緒にさせることです。
そして、避妊と去勢手術をすることです。その主眼は、子犬を産ませないためではなく、将来のガンのリスクなのです。
犬は人間と同じで、ガンで死ぬ確率がとても高いです。特に大型犬では宿命とも言えます。
例えば、同じ8歳だとしても、避妊手術が遅かった犬ほど、圧倒的にガンになる確率が高まります。
もちろん避妊だけでなく、食事・運動・睡眠・サプリメントで免疫力を高めることは出来るのですが、避妊・去勢はしておいた方が良いです。ホルモンバランスや免疫力が安定するのです。
そうすれば二頭がいつもそばに居れます。二頭でちょっとした遊びもできますし、精神的に落ち着けますので、破壊癖も無くなります。
もちろん、運動や狩猟本能の発散・社交性の維持のために散歩も必要ですし、飼い主さんからの主導型のコング遊びなども大切です。
避妊・去勢する(事前に費用確認)・・出来れば家の中で暮らす・・無理なら外で二頭一緒にさせる・・
ぜひお願いしたいです。
それと散歩ですが、もうご存知かもしれませんが、大型犬の場合は、手でリードを持って支えるのは大変ですし、外れると危険ですので、ご自分の腰に一周縛っておくと良いです。
リードの手持ち部は輪になっていますので、そこに通して投げ縄のようにして、それをご自分の腰にキュッと縛るのです。
犬が引っ張ればキュッと締まって安全です。楽です。
それから、二頭ともですが、太り過ぎです。雄ゴールデン君は30キロちょっと、雌ゴールデンちゃんは30キロ弱にしましょう。
特に7歳過ぎたら、さらにもう少し落とした方が良いです。人間で言う成人病もそうですし、過体重は関節炎になりやすいです。
関節炎で歩けなくなり、散歩で有酸素運動できないと、ストレスもたまりますし、自律神経のバランスが崩れて免疫力が落ちます。がんやあらゆる病気のリスクが高まります。
もちろん人間も同じです。
7歳過ぎたら犬は気を付けないといけないことが色々あるので、その年齢の時にまた聞いてください。今はまだ若く、元気な盛りですので神経質になることはありませんが、体重は少し落としましょう・・・