犬のしつけがQ&Aで分かる!

ゴールデンレトリーバーのしつけ飼い方でリーダーウォーク・散歩で犬が止まる引っ張る

質問内容
こんばんは。ご無沙汰しています。ゴールデンレトリーバーを飼っている○○です。ご相談したいことがあってメールしました。あれから飼い主の弟が色々としつけに取り組んでいて、お座りと待てがしっかりできるようになってきました。

ですが、ゴールデンが散歩のときに落ち着きがなく聞かないようでまだ悩んでいます。人と車の通りが非常に多い地区なので、リーダーウォークも周りの環境が難しくなかなかできません。

家の中もできるスペースがなく、「うまくできへん」と毎日悩んでいるようです。私は散歩についていってないので、どこまでひどいのか様子はわからないのですが、ゴールデンがあちこちに行きたがるようでお決まりの場所で座り込むとなかなか動かないようです。

ゴールデンは10か月で、力も付いてきたので首輪を皮の頑丈なタイプに変え、リードを自分の方に引き寄せ引っ張りあげるような形で散歩しています。あちこち行こうとするとリードをグッと引っ張ってコントロールするしかなく、そのたびにゴールデンが「オエッ」となるようで弟も首や呼吸が大丈夫か心配しています。

昔だれかから、「散歩中に違う方向に行ったり言うことを聞かないときはリードを引っ張ってわからせなあかん」と聞いたことがあるのですが・・・苦しいのはゴールデンにとっても嫌なことだと思うので、それを続けていけば本能的にそれを回避するために飼い主に沿って歩く方が楽だと認識するようになるのでは?と私なりに考えているのですが・・・

間違っているんでしょうか?

ただ、しつけ本を参考に一生懸命悩んで世話している弟を見ていると「しつけ本のとおりにしなあかん」とは、とても言えなくて・・・「間違えたことを教えて取り返しがつかなくなったら・・・」と神経質になっていて・・しつけ本の通りに上手くいかなくても変わっていくものなのでしょうか?


返答内容まずリーダーウォークですが、家の中でも狭いスペースでもできる方法をお話します。2メートル四方くらいあれば十分できますし、短い廊下でもちゃんと出来ます。

首輪を持つくらいの感覚でいいですのでリードをできるだけ短く持ちましょう。切り返す場所が無い場合は、ニ歩あるいて止まる・・また二歩あるいて止まる・・それで良いです。絶対に声掛けなどしないで、目も合せず厳しい態度で淡々とそれを続けてください。

2メール無くてもできます。狭くてもいいのでやってみてください。ゴールデンちゃんに「自分勝手にできなかった・・」ということを体現させること、飼い主さんの主導性と毅然さを示すこと・・・これができれば良いのです。私の部屋だって狭いです。

>首や呼吸が大丈夫か心配して・・

↑大型犬でこの月齢になればもう大丈夫です。しっかりやってください。ただし、体罰や嫌悪刺激が目的ではありません。あくまで目的は先ほどお話したことです。

大型犬の場合は、リードを自分の腰に1周縛って、余った部分を手で持ってコントロールすると楽です。それならば、外でゴールデンちゃんが引っ張って手が外れても安全です。

ゴールデンちゃんが止まって動かない場合は、2パターンで対処できます。まずは、そのままバックで歩いてみてください。そうすると、ゴールデンちゃんも驚いて動いたりすることがあるのと、ゴールデンちゃんが止まったまま飼い主さんがバックしていくとゴールデンちゃんがひっくり返ることになります。

それを繰り返していくと、ゴールデンちゃんは反応して動くようになります。

またゴールデンちゃんが動かない場合は、それを利用してマテをさせるのも良いです。ゴールデンちゃんが止まったらマテの指示を出しながら近付き、ゴールデンちゃんの首輪をつかみ型を固定しながらマテの指示音ジェスチャーでポンポン褒めてください。

そのままマテの指示を出し続け、二・三歩先に進んでください。そこでもマテの指示を出し続けます。

ずっとマテをさせていると、今度はゴールデンちゃんが動きたくなってソワソワしてきます。そのタイミングで、ツケやコイなどの指示音ジェスチャーを出しながら軽くリードを引いて誘導してください。自分のところに来たら指示音ジェスチャーでまた褒めてください。

そしてゆっくり歩き出しましょう。またゴールデンちゃんが止まったら同じことを繰り返せば良いです。そして、それを続けていきながら、マテをさせている時間を短くして連続していけば歩きながらコイ・ツケの練習ができます。

>リードを引っ張ってわからせなあかん」と聞いた・・

↑引っ張り合いはいけません。犬は、「抵抗反射」といって首輪にかかる力と反対側に行こうとする特性があるからです。そして対面しての引っ張りですと、飼い主さんに対して嫌悪感や敵対心を持ちやすくなってしまいます。

引っ張って・・というのは、リーダーウォークでいう「切り返し」の意味だと思います。「自分勝手にできなかった・・」ということをゴールデンちゃんに理解させることが大事です。理解するには、何度も何度も毎日毎日繰り返していかないといけません。

主導性と毅然さも示し続けないといけません。それを続けるから「この人にはワガママは通じない」「自分勝手にはできない」「言うことを聞いた方が良い」ということを段々理解していくのです。ゴールデンちゃんが根負けして「参りました・・」となるまで続けないといけないのです。

今は、ゴールデンちゃんと飼い主さんの主導権争い・・なわけです。と言ってもケンカや体罰ではなく、根競べなんです。

何とかせなかん・・とあせっている間は、ゴールデンちゃんに根負けしている・・ということです。本物の関係作りというのは、すぐ結果は出ませんので、もう腹を決めて、あせらないでドッシリ取り組んでください。

上記のことは続けて大丈夫です。あとは、たまにはドッグランや砂浜など探して好きに走らせてあげることもやってあげてください。今は体力もあり余っている時期ですので、もうしばらくは体はキツイですが、知能が高くなり始めた時期です。しっかり関係作りを意識して教え続ければ、ちゃんと理解できますので、あせらず続けることです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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