犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでチワワの吠え・噛み付き・うなる・他人犬嫌い

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お返事から、勇気をいただいて、チワワへのしつけを決心しました。

今後も、ぜひメールサポートサービスを利用させていただきたいと思います。
内容が重複する部分もありますが、改めて情報を記させていただきます。

問題の内容:無駄吠え/噛み付き/いたずら/人・犬嫌い/うなる/吠え掛かる/など。
種類等:チワワ / オス / 2才半 / 同居の他犬なし
家族構成:
祖母(64歳) 常に家に居るため、犬との同居時間は長い。
主人(35歳) 朝はバタバタと仕事に出かけ、夜は帰宅が遅いため、犬と接するのは週1~2回の休日のみ。
私(30歳) 現在は週1~2の仕事ペースのため(今後週4位になる予定)犬との同居時間は長い。
息子(8歳) 小学校から帰宅して寝るまでの間が、犬との同居時間。

現在の接し方:

おとなしくしている時には、撫でてあげたり、抱っこしたり、話しかけたりしています。

基本的には毎夜に、「とってこい!」といっておもちゃを取りに行かせたり、おもちゃの引っ張りっこをしたりする遊びをしています。

注意して出来たときには、なでて「いい子」と言って褒めています。
いけないことをした時には、リードを強く引いて「いけない」と言って叱っています。
あまりに大きな泣き声で泣き止まないときや、噛み付いたときには、おしりを叩いて強く叱ります。
息子の友人が家に遊びに来ているときには、帰るまで泣き止まない事もあるので、『口輪』を付けることがあります。

おやつは、口輪の付け外しの時と、外出時お留守番させる時と、物を加えて離さない時にもあげています。
撫でたり、抱っこしたり、声掛けは、毎日しています。

散歩は、主人が週に1~2回です。1回30分くらいです。
主人が一緒だと、わりと言うことを聞いてくれるので、一緒に行けるときには広い公園で思いっきり遊ばせています。(月に1~2回)

【一日のタイムスケジュール】

AM7:30 ケージの扉を開けてあげる。(起床)
AM8:30 ご飯をあげる(ケージの中)。
食事が終わり、トイレが済んだらケージから出し、室内のリードにつなぐ。
※昼の間は、トイレのタイミングをみて何度かケージに連れて行きます。
その他は、リードで行ける範囲の場所で過ごしています。
暖かい日には、出窓の場所に連れて行き、外を眺めています。

PM4:30 息子が帰宅する為、毎日吠えかかり大騒ぎ。
PM7:30 ご飯をあげる(ケージの中)。
PM8:30 おもちゃで遊ぶ(室内)。
PM10:00 ケージに入れる。
(就寝)

このような、不自然な形の生活となってしまっています。
ケージは、食事とトイレと就寝時のみ使用しています。
ケージで用が済むと、飛びながら吠えたりうなったりして外に出たがるので、出して室内のリードにつなぎます。

来客などが無い限りは、その場所でおとなしく過ごしています。
昼間は、動ける範囲の所をウロチョロしたり、ソファの上で横になっていたりする事が多いです。
トイレは、時々室内で放している間に、別の場所でしてしまうこともあります。

長くなりましたが、
これが現在の正直な状況になります。改善すべき点が多々あるかと思います。

今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。


m2.png正直にお話いただいて良かったです。問題行動がある・・ということは、必ず何かが間違っていたということです。全体的にずれていることもあります。

今回は、私も皆様とチワワちゃんのためにダメなことはダメ・・と、ハッキリ申し上げさせていただきます。でも必要なことですし、ご家族が変わらないと犬も変わりません。犬は純粋に犬の本能に従って生きているだけだからです。

> 撫でてあげたり、抱っこしたり、話しかけたりしています・・・
> おやつは、口輪の付け外しの時、外出時お留守番時、物を加えて離さない時・・・
> 撫でたり、抱っこしたり、声掛けは、毎日・・・

↑これらは犬の本能の視点からは「従属的」に映ってしまいます。
さらに、オヤツは栄養摂取のバランスが崩れますし、釣って行動させると関係作りがどれだけ出来ているのかが見えなくなってしまいます。それらは全て止めましょう。

触りたい・・声をかけたい・・と思われたら、必ず何か指示を出してください。オテでもスワレでも何でも良いです。出来たら褒める。出来なかったら型を作ってあげて教えて褒める。褒め方はナデナデではなく、「○○良い子!」とハッキリ伝えながら肩をポンポンして褒めます。

(なでる行為は、「下位の犬がリーダーに挨拶する時の舐める行為」に類似する感覚だからです。成犬は誤解します。子犬でもナデナデを過度に続けると優位性を感じ相手を見下すようになります。抱っこも誤解する犬が多いです。犬同士では、上位の犬が下位の犬の体の上に自分のアゴや足を乗せてマッタリする場面がありますが、体位が関係を表しているのです)。

「指示→従う→褒める」、なら楽しくスキンシップできますし、その度に主従関係が深まっていきます。そしてそれがあお向け、リーダーウォーク、主導型ヒモ付ボール遊びならなお良いです。

> おもちゃの引っ張りっこ・・

↑私が引っ張りっこをオススメしない理由は、対面しての力比べで対抗心が増長してしまうのと、人間の服を噛んで引っ張る癖がつく場合があるからです。

> おしりを叩いて強く叱ります・・

↑体罰はいけません。犬の知能では、自分のした行為と体罰を結び付けることができないのです。シンプルに防衛本能で対抗してきます。物を叩いたり、感情で激しく怒る威嚇もいけません。犬の知能では理解できません。絶対に止めましょう。

犬は強い体罰を受けると、それが嫌なのでそれ以上受けないようになんとなく大人しくする素振りを見せますが、「自分のした行為が悪かったから」、と理解したわけではないのです。

> 散歩は、主人が週に1~2回です・・

↑これは先日も申し上げました通り少なすぎます。散歩は運動目的ではなく、社会化の促進とストレス解消です。他人や犬や動物、文明に触れる・・慣れる・・心地よい刺激がストレス解消にもなります。子犬時代に連れ出さなかったり、散歩のさせ方が悪かったり、怖い思い嫌な思いをした経験があると散歩を嫌がりますが、それは犬の本来の姿ではありません。

最初は玄関先や近所のみで良いです。できることから少しずつ慣れさせ、段々外で過ごす時間を増やしていけば良いです。(激変させない。徐々にです)。

また散歩中の吠えや飛びつきは、スワレ・マテの型をとらせて褒める。そうやって外に慣れること・・良い子にしたら褒められることを教えていきましょう。避けては退化するだけです。

> 主人が一緒だと、わりと言うことを聞いて・・

↑ご主人はベタベタの接触をしないでしょうか。必要以上に無意味にかまわない態度は、犬には魅力的に映ります。あるいは良く指示を出す(仕事を与える)方でしょうか。

> 飛びながら吠えたりうなったりして外に出たがるので、出して室内のリードにつなぎます・・

↑犬の要求に応えていること・・繋ぎ飼い・・の2点がいけません。本書でお話している4点セットの中で過ごさせて下さい。繋ぎはストレスがたまります。歩ける範囲が広くても同じです。

夜は安心してそこで寝ているわけですから、場所が嫌いなのではないのです。吠え唸り要求・・ソファの上が好き・・やはり主従関係が逆転しています。

ケージに居させてください。まず吠えたらリーダーウォークしましょう。淡々とやります。5分くらいして、いったんケージに入れて少しケージから離れ、「シ~」と声掛けしてください。吠えなかったらケージから出して褒めてください。吠えたらケージ内で口閉じで「ダメ」「シ~」・・ケージから出して褒めて教える。

そうしたらまたケージにいったん入れて、ケージから離れます。先ほどよりもまた少し遠いところが良いです。そこでまた「シ~」・・・先ほどと同じことをします。そうやって段々静かに待てる距離(時間)を伸ばしていけば良いです。

根気が要りますが、その繰り返しで「静かに待てたら出して褒めてもらえる」と理解していきます。またケージに入れる際にも「ハウス」という音の関連付けと、入れたら「ハウス」で褒めることも忘れてはいけません。

犬のしつけで「叱る」は怒ることではありませんし、単なる罰で終わってもいけません。「褒めるための過程」だということを意識してください。

そしてやっぱり大前提は関係作りです。その関係ができているかいないかで、叱っても褒めても教えても、犬の吸収力が全然違うのです。自分が認めていない人から叱られても何とも思いませんし、褒められてもいわゆる「ウザイ」となってしまいます。

その根本は、やっぱり普段の何気ない態度なのです。犬は常に皆さんの態度を感じています。自分の要求を聞く相手なのか、それとも自分が効くべきか・・

チワワちゃんは、2歳半まで好き勝手やってきました。自分の優位性を感じています。それを変えていくわけですから、簡単ではないです。反発もするでしょう。まずは皆さんの意識改革、大きな気持ちで焦らず毎日淡々とやり続けることです。

意識していると皆さんも段々変わっていきます。必ず上達していきます。
では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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