犬のしつけがQ&Aで分かる!

チワワ犬のしつけで正しい接し方が分からなくなった

質問内容
早速犬と家族の絆、拝見させていただきました。興味深い内容でした。

・問題は愛犬との正しい接し方
・チワワ 9か月のオス、生後3か月時に家族の一員になりました。犬を飼うのは初めてです。
・わたし30代 夫40代 夫婦二人暮らし 共働き

平日は朝散歩をした後(散歩時間は30~40)、帰宅後食事をさせ、8:30分の出社時間まで部屋で放し飼い。わたし昼食時、一時帰宅。その際部屋で放し飼い。

夜は6:30~7時にはわたし帰宅。散歩後、食事をさせその後は就寝時まで部屋でフリー。留守番時、就寝時はゲージに入れます。夫の帰宅が遅いので、わたしが入浴時もゲージにいれます。
 
①だっこ、なでなで、指示語に反応できたらおやつをあげたりしていました。

②ぬいぐるみを投げて持ってこい、ぬいぐるみを隠して探させる。その際もおやつをたまにあげていました。

③なでなでだっこをしながら褒める。いけない!と大きな声を出して叱る。噛んでほしくないものを噛んだら、アップルビターをかけやめさせる。

④意味の無い声掛けナデナデ抱っこオヤツは、夫婦共にしています。

⑤散歩時間は、朝晩30~40分くらい 雨の日体調が悪い時は行きません。

ハウスは子犬時に購入した小さめのもの。近く大きめの物に替える予定です。その中に水飲みボトル、トイレトレー、屋根付きハウスを入れています。

犬との良い距離感が良くわかりません。わたしが帰宅後は部屋をフリーにするのですが、誤飲や食糞が気になるので料理中や掃除中なども気が気ではありません。

トイレは所定の位置でほぼ完ぺきに出来ます。食糞癖があります。ティッシュ、紙類なども目を離すと口にします。そのため料理屋掃除中も犬をちらちら見、最近は家事を怠り気味。好きな読書も、犬を無視しているような感じになるのではと出来ません。

いけない事をしたりして叱りますと、自分のしっぽに八つ当たり噛んで追いかけまわしています。自分の思い通りならない時も、しっぽを追いかけ、唸っています。

留守番が長く、ストレスでそうさせてしまったのかと危惧しています。あまりぐるぐるするときは仰向けにしますが、今度は私の手を噛もうします。噛まれる事は怖くないのですが、そうさせてしまった自分に自己嫌悪になりますます犬に気を遣ってしまい、疲れる事もあります。

本書にあったようにリーダーウォークを部屋でしてみましたが、リード噛んでしまい全くうまくいきません。散歩時は犬の好きなようにさせています。しっぽ噛みが激しいので獣医に相談しましたところ散歩時は犬の好きなようにさせ、ストレス解消させてくださいと言われまして。

コングは所持していましたが、留守番時におやつを入れていれているので、ひも付きボールにしても、おやつが入っていないと見向きもしません。ひもばかり噛んでしまって、遊べません。暇になるとぬいぐるみにマウンティングしています。本能だからと、その時は放っておいてます。

留守番時に骨付きガムをいれていきますが、噛んで遊んでいる様子がありません。私たち飼い主がリーダーになれず、ストレスがたまりと可哀そうだと最近ではその話ばかり。一日中犬見ていられる方に譲るか、などとも話してしました。もちろん可愛いし、長く付き合いたいのですが、犬の幸せを考えると・・

リッキ―のように笑った表情がうちの犬には見られません。どうか良いアドバイスをお願い致します。厳しい内容でも構いません。長文、失礼しました。


返答内容現状はごく普通の状況です。犬との接し方や習慣が良くなかったので、犬は犬の本能でシンプルにそれに適応しただけです。

ですので、今度は良い接し方・良い習慣を付けてあげれば、またそれに適応してくれます。何もお悩みになることはありません。

人間で言う20歳は、犬では2歳くらいですから、今はまだまだ子供で知能も経験値も低いわけですので、これで当たり前なんです。これから変えていけばそれで良いんです。

また、「一日中一緒に居られないから犬を飼えない・・」も間違いです。かえって一日中一緒に居てベタベタする方が悪いです。

犬はちゃんと留守番できる動物ですが、ギャップを作ってしまうからいけないのです。

犬に留守番を長くさせている飼い主さんほどそうなのですが、「犬が可愛そう・・自分が寂しい・・」という理由で、外出前や帰宅後にベタベタ・チヤホヤ・甘やかししてしまいます。

飼い主さんの心情としては、それで満たされるかもしれませんが、犬からしてみたらそれは留守番時とのギャップが大きくなる・・ということです。これがストレスになります。

私は、犬のしつけのポイントに気付いてからは、犬をかまう事はほとんどありません。もちろん散歩・遊び・団らんはしますが、一日中チヤホヤ世話をしたり意味の無い声掛けナデナデ・・などということは一切ありません。

現在私は独立して自営業ですが、かつてリッキーをしつけした当時はまだサラリーマンで激務でした。夜中に帰ることもよくありました。

まず今回は、まだ本書を読まれたばかりですし、犬もまだまだ子供ですからこれからです。最低でも2歳まで・・今までの接し方を修正していただいて続けてください。それでも変わらなければ、里子に出されれば良いですが、ちゃんとやり続ければそうなることはないです(^-^)

今回は間違いが多かったですから、やるべき事・・伸びしろも大きいです(^-^)

・まず放し飼いを止めましょう。守るべきテリトリーが広いから神経質になりますし、権勢本能も刺激されます。

犬は習慣や癖が強く定着しますので、習慣になるまではお互いガマンです。遊び・散歩・団らんは、飼い主さんが「主導」してメリハリを付けてやれば良いだけのことです。

ケージ内で過ごす時間を徐々に増やしていってください。ちゃんとそこが一番落ち着ける大好きな場所になります。習慣になるまでガマンです。

そして、外出前や帰宅後は特に、かまったり目も合せないことです。留守番時とのギャップを大きくしない事です。

全体の接し方も間違いに気付かれたはずです。意味なく猫なで声でナデナデ抱っこにオヤツ・・これらは犬の本能に誤解を与えてしまう従属的な接し方なのです。

それらの接し方の中で、犬のしつけ手法を上塗りしても何も意味はなく、反対にさらに誤解を与えることになってしまいます。

そして、接することが悪いのではないのです。「主導と毅然さ」を保って接すれば良いのです。オテでもスワレでも何でも良いので何か指示を出し行動させ褒める・・指示で出来なければ型を作ってあげて指示音ジェスチャーで褒めて教えます。

そういう接し方ならスキンシップも取れますし、物事も覚えますし、主従関係も保てるわけです。

手法のキレイさは気にされなくて良いです。「毅然さと主導性」だけ犬に示せるように意識してください。ですので、リーダーウォークもキレイさは気にしなくて良いんです。

まず家で時間があったらたくさんしてください。外は誘惑が多いのでまずは家の中です。犬がリードを噛んでも良いです。無視して反対をジッと見て止まる・・数歩歩く・・また止まる・・曲がる・・。「毅然さと主導性」を見せる儀式であり、根競べです。犬が「自分のワガママは通用しない」と理解するまで根競べです。

相手がチワワですので、あまり強い切り返しはしないようにしましょう。体罰ではありません。また、無視して大股で歩くと踏んでしまう可能性もありますので、小股ですり足状に歩くと良いです。床がフローリングなどで滑りやすいと、チワワは関節が弱く反脱臼しやすいので、カーペットなどの滑り止めはしっかり施してください。

コングですが、オヤツ詰めは止めましょう。その他のオヤツやフードへのトッピングなども一切止めてください。

退屈しのぎは、骨型皮ガムで良いです。噛みたくなればそのうち噛みますので、そっとしておけばいいです。

ヒモ付コングはヒモで遊んでも良いです。それで運動やストレス解消になれば良いです。大事なことは、その遊びの中に「主導と毅然さ」を示せるかどうかになります。

ただただ犬にオモチャで遊ばせるだけでは関係作りはできませんので、主導してください。コングを転がす前に必ずスワレ・マテの指示・・出来たら褒めて転がす・・指示で出来なければ型で教えて褒めて転がす・・。転がしたらヒモを引きながらコイの練習・・。

いつでもどこでも毅然さと主導性を意識してください。

犬が噛み癖がある間は、作業用の革手袋をすると良いです。ホームセンターで500円くらいで買えます。素手でガマンできたとしても、突発的に噛まれたりすると動揺したり感情で怒ってしまいます。

そうなると犬が余計に興奮したり、見下したり面白がってエスカレートしてしまうからです。

手袋をしてわざと手を見せ、犬が噛んだら「ダメ!」と同時に犬の口を手で閉じるか、あるいは噛まれた指をさらに犬の口に押し込むのも良いです。

指を出し、口閉じの良い型を作り「シ!」の指示音でポンポン褒めます。また指を見せると噛みますので再度同じことを繰り返します。

それを何度も何度も、毎日毎日続けてください。見せても噛まなくなる時がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復しましょう。

散歩も最終的には好きに歩かせるのを止めましょう。激変するから犬はパニックになります。まずは家で練習・・一瞬マテやスワレをさせる・・また好きにさせる・・また一瞬マテ・・そうやって少しずつ少しずつ主導の要素を取り入れていけば良いのです。

今までチワワ君も好きにやってきましたから、急に変えられれば当然面白くありません。反発もしてきます。でもそれは必要な通過点ですから、あせらず少しずつ展開していけば良いのです。

人間の子供も、自分のワガママが通らずイライラすると爪を噛んだりますね。犬がシッポや自分の足を噛んだりするのも同じです。自分なりにストレスを消化しようとしています。

もちろん、血が出るほどに執拗に自分を噛むのはいけませんが、そういう素振りをその都度するのはごく普通の事ですし、わがままにさせてきた犬のしつけをしていく過程では当然出てくることです。

ただし、申し上げた通り激変はいけませんので、簡単なことから少しずつ展開していけば良いです。態度しぐさ・何気ない接し方を変えるだけでも犬の反応が変化することがよくあります・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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