犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬のしつけで甘噛み・立ション・ウンチの失敗

質問内容
犬のしつけマニュアルを拝読して「うちは主従の関係が出来ていないんだな。。。」と痛感しています。早速、少しずつですがまずはリーダーウォークや日々の生活や私たちの態度から見直しています。

さて、いくつかご相談がありメールを送らせていただきました。まずは我が家の情報をお知らせします。

・問題の内容:いくつかあるのですが

①噛む
写真を添付したのでご覧になってください。遊んでいる時に興奮して強く噛まれたこともあります。お腹を見せて甘えてるのかな?と思うこともありますが、私の手をかぷ・かぷと噛んできます。

②サークルで立ちション
リビングにもトイレトレーを設置しており、そこでは座っておしっこしますが、サークルではつかまり立ちをしてサークルの外側におしっこをしてしまいます。

③うんちがトイレでできない
まずサークル内のトイレではうんちはしません。リビングでウロウロしているうちにトイレではないところでしてしまします。

・愛犬の犬種、年齢、性別
柴犬 生後7ヶ月 ♂

・ご家族全員の年齢、性別、一日の愛犬との同居時間
夫52才 私46才(有職) 娘17才(高校生) 息子15才(中学生)

起床から午前10時頃までと午後6時頃から夫が帰宅する零時頃までしか一緒に過ごせておりません

・過去の接し方と、一日の流れ

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
リビングで足元にすりすりして来た時(こちらから呼んだり犬から来たり)に、首や肩のあたりをヨシヨシしてあげる。体を撫でてあげることを多い。

②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
夕食が終わってからリビングでボールを投げて持って来させる。

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
犬のしつけ・・と問われると、しつけらしいことはしいないかもしれません。おすわりと待てだけは少しできるようになりました。トイレや待てなどが上手に出来た時は大げさに「ヨシ」と声をかけて、首周りをヨシヨシしてあげたり、おやつを少しあげていました。叱る時は「ダメ」と「こら」が混在していました。

④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
上記のように褒める時におやつをあげていました。もう寝る時間だよ、の時に抱っこしています。声かけも家族が皆、しています。

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
20・30分程度、できるだけこちらのペースで歩くようにしていますが、どんどん行きたがってしまいます。

⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
朝は7時頃に目覚めてから10時頃食事
その後留守番 夜7時前後に散歩のあと食事
しばらくリビングで家族と遊んだりひとり遊びをして
11時頃サークルに入る
夫が帰宅するとまた少し起き出すようです
 
・愛犬のハウス周りの構成、環境など
・ケージ、ハウス、トイレの写真などありましたらファイル添付ください
→画像を添付してみました
ダイニングの一角にサークルを設置しています。サークルの外側に置いたトイレシートがわかるでしょうか?
その辺に向かって立っておしっこをしてしまいます。私や娘がいる時にその時が来たら、そっと手をサークルから離して座らせています。その時はスペシャルなおやつをあげています^^;

とても長いメールになってしまいました。留守番が長いので気がかりも多いです。うちの柴にも我が家で安心して楽しく過ごしてもらいです。お知恵、拝借できたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


返答内容柴犬君は良い子ですよ。反抗期の真っ盛りの月齢ですが、これで済んでいるので十分すぎます。本当に素性に問題がある場合は、唸って激しく威嚇したり噛みつき要求吠えを、幼い月齢からやっています。

柴犬君は少し興奮癖が強い時があって、とっさに防衛的に噛んだり、排泄のコントロールが出来なくなるだけです。

歳月を重ね、関係作りをしながら直接の教えをしていく中で、ちゃんと落ち着いて学んでいけます。何も心配せず、今の成長期は未熟なのが当たり前とご理解され、淡々とやるべきことを続けてください。

①わざと手を見せて、しつこく練習して教えてください。

手を見せ、噛もうとしたり噛んだら「ダメ」と厳しく伝え同時に犬の口を手で閉じます。これで終わりにしないで、良い型になったので「シ~」の指示音を関連付けながらポンポン褒めます。

もしくは、噛まれた手を犬の口に少し押し込んでも良いです。犬は嫌がってのけ反り噛んだ手を放しますので、そこで褒めます。

決して大げさに反応したり、猫なで声でナデナデしてはいけません。従属的に映るのと犬の興奮をあおってしまいます。

褒めたらすぐ口を解放しますが、また手をあえて見せます。また犬は噛んできますので、再度「ダメ」と・・・ひたすらこの繰り返しです。繰り返していくと、手を見せても反応しなくなりますので、しっかり褒めて何度も反復します。

噛まれるのをビクビクして怖がっていると、犬が面白がったり、見下したり、興奮緊張が伝播して悪循環になります。その場合は、ホームセンターで作業用の革手袋を買ってください。500円くらいで買えます。リラックスできる準備はしっかりしてください。

それから、あお向けでムキにならないことです。犬が反発するとさらにムキに体罰的になってしまうことがあります。無理せずコング遊びの流れの中で、少しずつ始めてください。最初はほんの2・3秒でも良いので、褒めて指示との関連付けを意識しましょう。

②と③も共通しますが、犬をケージから出す際にリードを付けて持つ癖にしましょう。

暴走やトイレの失敗も防げますし、犬の行動を自然と主導することになるので、リーダーウォークの導入にもなります。リードを付けてコング遊びも良いです。その遊びの流れの中で、時々リードを持って歩いてみて、段々とリーダーウォークに近づけていくと良いです。

本書の条件を作って、排泄を促してください。前兆が分かるようになってきますので、すぐにリードでケージ内に誘導し、音出しと場所の指示を出します。普段いかに関連付けをしておくか・・ですので、しばらくは指示音の関連付けに注視してください。

それと、犬への物事の教えは何でもそうですが、良い型を取らせ体現で褒めてください。立ションや足上げションは人間が手を加え良い型でさせ、指示音で褒める・・それをいかにたくさんやるか・・に結果は比例します。

【その他】

オヤツは止めましょう。そろそろ知能が高くなり始める月齢です。物で釣っても見抜く鋭さが出てくるのと、好き嫌いを覚えて、ドライフードを食べなくなってしまいます。

そして、食べ物で釣って行動させていると、犬との本当の関係がどれだけ作れているのかが見えなくなってしまいます。これが一番怖いことです。

意味の無い声掛けナデナデは、従属的に映ります。下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。それと同じことをしてしまっています。

褒め方は、指示と関連付けながら、犬の肩付近をポンポンポン・・にしてください。

抱っこも誤解する犬がいます。犬同士では、体を合せる時に上位の犬が下位の体の上に自分の体を乗せようとします。飛びつきやマウンティングも同じですが、体位が関係を示すのです。

以上ですが、かと言って接することが悪いのではありません。必ず毅然さを保つことと、主導の要素を持っていただきたいのです。

ですので、何気ない接触も意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので、何か犬に指示を出し行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教えて褒める・・主導型コング遊び・・その中で仰向けやリーダーウォーク・・。

そういう接し方ならスキンシップも取れますし、物事も覚え、主従関係も作れるわけです。

では、今回は以上です。柴犬君は素性が良い子なので、しつけはゆっくり進めましょう。激変は良くないです。まずは、柴犬君が今できるレベルを把握して、そこから少しだけ難しく・・定着してきたらまた少しだけ難しく・・という段階を作ってあげましょう。

しばらく不安定な月齢ですが、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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