犬のしつけがQ&Aで分かる!

家に犬を迎えたばかりの時の接し方しつけ方

m1.png今般、事情により12月11日(土曜)に子犬(柴犬、オス、生後5カ月)を譲り受けることとなり、初めて犬を飼うことから、育て方と躾についてインターネットでいろいろと調べました。

教材は星の数ほどありましたが、どれも本当かな?と疑いたくなるほど即効性のあるよい事ばかりが書いてあり、申し訳ないのですが信用しにくいものがありました。明日(11日)が近づくにつれ気持ちはあせりましたが、運よく堀川様のホームページにめぐり合え、記載内容に共感できましたので、教材のユーザーとならせていただきました。内容もとてもわかりやすかったので、若干の不安はありますがなんとか明日(11日)をむかえられそうです。

とりあえず、「リーダーウォーク」から始めるつもりです。そこで質問なのですが、「あお向け固め」や「座れ」等の指示を出して行動させる際には、うまくできたら、私はうれしそうな顔をして犬の方を見てほめてやれば良いと教材を読んだのですが、「リーダーウォーク」の際はどうすれば良いのでしょうか?

基本は犬の方を「見ない」「声もかけない」なのは理解したのですが、うまく行った際(具体的には、左やや後方に寄り添い私の顔を注目でしょうか?)には他の項目と同じように「うれしそうな顔をして犬の方を見てほめてやればよい」のでしょうか?

それとも、「リーダーウォーク」の際は、ダメでもうまく行ってもとにかく犬の方を「見ない」「声もかけない」なのでしょうか?他の項目がうまく行ったら私も「喜びほめる」だったので、「リーダーウォーク」の際はどうなのかなと疑問に思ってしまいました。

経験不足および表現力不足のためわかりにくい文章になってしまいまして申し訳ありません。

父(私)46才、母44才、長女18才、長男16才、次女12歳
愛犬との同居時間は、平日は私と次女で一日に2~3時間、週末は10時間(基本的に犬のお世話は私と次女の予定です)

お急がしいところお手数をおかけして申し訳ありませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。また、初心者のためなかなかうまく行かないことも多いかとは思いますが、これからよろしくお願いいたします。


m2.png今回の柴犬くんの素性と、生後5ヶ月までどんな犬のしつけ方を受けてきたのか少し気になりますが、これからできることを精一杯頑張っていきましょう。

さて、犬の生後5ヶ月ですが、もう子犬ではありません。ちょうどこれから大人になる移行期です。生後半年過ぎてくると、いわゆる反抗期に入り、犬本来の権勢本能や独特の行動・態度も出てきます。あせったり動揺したりせず、毅然とやり続けましょう。

まず明日一日、家に犬を迎えたばかりの日は、柴犬をかまわないで、そっとしてください。ジロジロ見たり、話かけてもいけません。ただ、犬から見える場所に誰か居てあげてください。犬は社交的なので家に来た際に興奮してうれしそうにしますが、実は環境の変化がすごくストレスになります。明日一日はゆっくり環境に慣れさせて、かまい過ぎない接し方をしてください。

それから、生後5ヶ月まで人間とどのような関わり方をしてきたかによって、これから少し対応を変えなければいけません。ペットショップで孤独に過ごしてきたのなら、ほとんど社会化されていませんので本当に親犬のように甘噛みや吠えなど細かく、しつこく教えていかなければいけませんし、リーダーウォークどころか、首輪やリードにおびえたり激しく嫌がったりする場合もあります。

もし、今まで人間と一緒に暮らし、リードを付け散歩した経験があれば、二日目からリーダーウォークをしてもかまいませんが、徐々にやっていきましょう。いきなり強いリーダーウォークではなく、最初は首輪とリードを付けた状態に「慣れさせる」ことを意識され、ボール遊びなどをしてからリーダーウォークを始めると良いです。

反対に、もし今までペットショップに居てリードもほとんど付けたことがないようであれば、まずは首輪とリードそのものに慣れる必要があります。つける前に十分見せたり臭いを嗅がせたり舐めさせたり遊んだり・・これを数時間やってから装着すると良いです。(その日はリーダーウォークしない。首輪は嫌がっても外さない)。そして次の日でも首輪とリードに慣れた後、先ほどのようにボール遊びなどをしてから徐々にリーダーウォークに移行すると良いです。(外には出ないで。数日間屋内でリーダーウォークしてから外の世界に行かないと、犬には初めてのことが多すぎてパニックになります。首輪やリードを付けるのも、人間にコントロールされるのも、外の世界を見るのも初めてだからです。)

そして、HPにも本書にも書きましたが、感情的になって強引にコントロールしようとしないでください。本当の目的はリーダーとしての毅然とした態度を見せるのが、リーダーウォークの目的なのです。私の動画はあくまで完成形ですので、気にしないでください。最初からキレイな形では出来ません。何度も何度も毎日毎日、毅然とした態度を見せ続けるから犬に認められるようになるし、関係が深まっていくのです。絶対にあせったり感情的にならないことです。

そして、今回の柴犬への態度ですが、完全に主従関係が逆転している場合は完全無視にするべきですが、今回はまだそうではないですし、まだ一緒に暮らし始めですから、良い形(型)がとれたら褒めてあげてください。

ただし今後もずっとそうですが、犬が可愛かったり、おりこうさんに出来ると、嬉しくて高揚して必要以上に褒めてしまう場合があるのですが、その態度は犬の本能の視点からは「従属的」に見えるので気をつけてください。リーダーらしく毅然と褒めます。「○○良い子」とハッキリ伝え、頭か体を軽くポンポンポンとたたいてあげます。それで十分です。それ以上やってはいけません。

それと、どんな時もそうですが可愛さあまり、意味なく声をかける、ジロジロ見て気にかける、意味なく声をかけることはしないでください。スキンシップをとりたいと思われたら、必ず「指示を出す→犬が従う→褒める」、というパターンを守ってください。そうすればその度にスキンシップもとれますし、主従関係も深まっていきます。ですのでマテでもスワレでもオテでも何でも良いので、まず一つ簡単に出来ることを作られると良いです。もちろん、それがリーダーウォーク、ヒモ付ボール遊び、あお向けなら、なお良いです。私も毎日色んなことをしています。ただし意味なくかまうことや、かまい過ぎは一切しません。

その他、余談ですが犬は生後6ヶ月までが、社会化する柔軟な貴重な時期です。日本の冬の寒さは犬には全然平気ですので、積極的に明るい時間帯に外へ連れ出し、人や犬、他の動物や車や自転車を見るなど、色んな経験をさせてください。できれば他人や、落ち着いた成犬に触れてもらったりすると、なお良いです。人間で言う人格形成に大きく影響してきます。ご家族全員での徹底した犬のしつけも同じことが言えます。

まずはそんな感じで、あせらずジックリ進めてみてください。これから無駄吠えや甘噛みも出てくることもあるでしょう。つまずいたり不安になったら、またいつでも何回でもメールしてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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