家に来たばかりの柴犬の子犬のしつけで噛みグセ・無駄吠え・暴走
はじめまして。いつもホームページを拝見させていただき、勉強させてもらってます。
ホームページの内容がとても充実しているので、もっとウチの犬と仲よくなりたいとの想いから、犬と家族の絆も購入して合わせて読んでいるところです。
ただ、犬を飼うのが初めてで、戸惑うことが多く、堀川様に、御相談したくこの度メールを送らせていただきました。
お忙しい中とは思いますが、御相談に乗っていただければ幸いです。
※以下、長文です。まとまりがなく申し訳ございません。
・問題内容: 「噛みグセ」、「無駄吠え」
家に来た当初は、3日くらいは、家の環境や私に慣れていないのか、大人しくしていました。
ただし、4日目くらいから、ケージから出して室内で遊んでいるときに、自由に走り回り私の手に向かって、突進する。また、噛んできます。(日ごと、顕著になってきています)
その時には、すぐにあおむけのポーズを取らせて、口を押さえ、「ダメ!」と教えて、目を合わせてます。
おとなしくなったら放しますが、その後も何度も噛んできます。
そのたびに、あおむけにさせますが、どんどん犬は興奮し、一向におさまりません。
室内をぐるぐる、走り回る。捕まえようとしても、逃げまくる。私の手を敵だと認識しているかのようです。
ソファの下に潜り込み、しばらくそこに居座る。ワンワンと吠える。という行動もあります。
しょうがないので、ケージに戻しますが、その鬱憤をはらすかのように、ケージの枠やケージの中にいるカエルのおもちゃに噛みつき、ケージ内で、暴れだします。
また、「クーン」と甘泣きを繰り返し、ときおり、「ワン!ワン!」と大きく吠えます。
※無視を決め込み、10分くらい放置すると、大人しくなり、自分の寝床のクッションにもぐりこみ、「フゴフゴ」と鼻息荒く、興奮をぶつけているかのようです。ときおり、豚のような鼻息でビックリします。
おそらく、まだ私のことをリーダーとして認めていないのかと思います。
リーダーが不在のため、また、自由にさせ過ぎているのか、それがストレスなのかなとも思います。また、子犬なので、パワーが有り余っているのかとも考えています。
リーダーだと、認めてもらうために、しつけをしたいのですが、この暴れまわる状況で、正直、何から始めていけばいいのか、わからず、困っております。
※仰向けにさせても、暴れる。噛むを繰り返す。
つかまえて、抱っこをして、おとなしくなったら、ケージに戻す。
→しばらく、クーン、クーンと鳴く。
飲み水のペットボトルに爪をガリガリと引っかける。
自分には、子供はおりませんが、子育てと同じで、大きな心で、長い目で信頼関係を築いていきたいとは考えていますが、日に日に暴れる子犬を前に、どうしたらよいのか分からないのも事実です。
この状況で、犬との関わり方、自分の態度のあり方についてご指南いただければ幸いです。
・状況
昔から、犬が好きで、いつかは犬を飼って一緒に散歩に行ったり、遊んでやりたいと考えてました。
去年、ペットショップに見に行った際、気になる柴犬の子供がおり、彼女と相談して購入を決意しました。
柴犬、約2ヶ月、オスです。
去年の暮にペットショップにて購入。我が家にきて、まだ10日目です。
マンションにて、室内で飼育。私と彼女ともに30代の2人住まいです。
どちらとも平日は仕事をしておりますが、彼女が2カ月ほど休職期間中のため一日中、家にいます。
※犬との接触は私が朝の出社前の30分、帰宅後の30分程度。
彼女については、家にいるため、いつも接触できる状況ですが、なるべく甘やかさないよう、接触時間は減らすようお願いしています。
ご飯は、朝、昼、 夜の3回。昼以外は私が与えています。時間はバラツキあり。
①スキンシップ
出社前、朝ご飯を食べたあと、ケージから出して、15分程度、ボール等で遊ぶ。夜、帰宅後、ご飯の準備中(15分)に遊ぶ。犬がご飯を食べたあとに、遊ぶ。15分程度。1日、トータル1時間程度。
※ただし、ケージから出したら犬が好き勝手に自分の好きな所に走り回り、身の回りのもの全てに噛みつき、興味津々の様子です。
そのため、一緒に遊んでいるというより、犬にとっては、興味の対象の1つとして、私がいるというような位置づけになっているのかなと感じます。
また、リビングはフローリングにラグマットをひき、ちゃぶ台のテーブルで、ご飯を食べております。(地べた生活)
そのため、私があぐらをかいて座っているところを犬がまたいだり、膝の上に前足をかけてきたり、ちゃぶ台にのろうとするので、前足を払って、乗らないようにしています。
②しつけについて
・エサを与える前に、「待て」の掛け声とジェスチャーで、座るのを待つ。きちんと座ったら、エサを与える。
・遊んでいるときに、手をかんできたら、あおむけにする。(ただし、上記のような状態です。)
・遊んでいるときに、ボールを咥えたら、よし!と一声かけ、肩のあたりをポンと軽くたたく。(ただし、手をかければ、噛んできます)
③おやつ、抱っこ、なでなで、声掛け
おやつは与えていません。興奮したときに、抱っこをすると大人しくなります。ただ、高いところが怖いのかなと思います。その際には、なでなではできますが、落ち着いてくると、手を噛んできます。
犬に声掛けするときは、ご飯のときや、呼びかける際だけにし、無意味に声掛けしないようにはしています。
④散歩
生後2ヶ月のため、まだしていません。(室内でのリーダーウォークもなし)
⑤一日のタイムスケジュール
7:00 起床
7:30 犬にご飯
8:00 くらいまで、遊ぶ
19:00 帰宅
19:30 犬にご飯
自分の夕食後、犬と遊ぶ
⑥部屋の状況
添付資料をご参考ください。
お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
頑張っておられますね(^_^)
まず現時点で、注意点が二点あります。
・子犬の月齢として知能が低すぎる
・子犬が来た最初の一週間は触ったりケージから出してはいけない
ということを理解してあげないといけません。
おそらく、まだQ&Aサイトをご熟読いただいていないタイミングだと思います。
『子犬解説ページ』と『3カ月未満の子犬のしつけ』のカテゴリのページを熟読されてください。
今の月齢というのは、知能も経験も何も無い小さな猛獣状態です。
さらに今回は、生後2カ月でショップ購入ということですので、間に中継業者も入りますので、おそらくかなり早い段階で親兄弟から引き離されています。
親犬からしつけを受けたり、兄弟ゲンカで十分初期の社会化を学べないまま来ています。
また、学んでいたとしても、まだまだこの月齢では猛獣状態が普通です。
4カ月過ぎてある程度分かって来るかな・・・という所ですが、5か月過ぎると今度は反抗期が始まり、また違った難しさがあります。
反抗期のピークが7・8カ月で、とてもズル賢い時期になり、10カ月から1歳くらいでようやく安定し始める・・・という感じになります。
ですので、この時期に主従関係が定着することはありえません。
反抗期が終わって、成犬の本能が出切ってきたころに、答えが見えてきます。
もちろん、そこで始めてもダメですので、今からしつけはコツコツ続けていかないといけません。
ですが、まだ今は幼すぎて知能が低いですので、無理をし過ぎても良い結果は出ませんし、逆に防衛本能を刺激するだけになってもいけません。
今は、「チヤホヤしない」というだけでも全然違いますので、あせってアレコレやり過ぎないこと、結果を求めないことです。
それと、子犬解説ページや子犬系のカテゴリの記事にたくさん書いてありますが、最初の1週間から10日間は、子犬を触ったりケージから出してはいけません。
環境が変わりますのと、親兄弟から引き離されて、子犬はとても強い緊張・興奮のストレスを抱えてきます。
それをあおってしまい、自律神経のバランスが崩れて感染症などを発症したり、ストレス性の炎症を起こしてしまいます。
また、寝床やトイレが定着せず、人にチヤホヤされるのが基準値になってしまいますので、それが実行されない時にさらにストレスが増し、吠え癖・噛み癖が強くなります。
最初は、体調を安定させるためにも、しつけのためにも、安静にさせないといけません。
さて、とは言っても、もう10日過ぎてしまいましたので、これからずっと入れっぱなしにするのも良くないので、制御しながら出すようにしましょう。
本当はまだ骨格がしっかりしない時期ですので、出来れば3カ月くらいまで待ちたいところですが、柴犬のオスで丈夫であるということと、その子も元気いっぱいですので、次の連休を利用して首輪とリードに慣れさせていきましょう。
それまではケージからなるべく出さないようにして、吠えた時は『布掛け目隠し』で対応されてください。(Q&Aで検索するとたくさん記事が出ます)
首輪はもう付けっぱなしにします。
そして、子犬をケージから出して、遊び・運動・団らんする時は、リードを着けて、それを持って過ごすようにしましょう。
そうすることで、子犬から噛まれないように制御できますし、噛まれた時は「シ!」の注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて注意(引き離し)できます。
また、トイレへの誘導もしやすいですし、誤飲事故も防げますし、犬の行動全体を主導する形になりますので、主従関係作りに良いです。もちろんお散歩デビューの練習にもなります。
ただし、お話ししたように、まだ知能が低すぎるので無理しないことと、結果を求めないことです。
コツコツ、淡々と続けていくことです。
仰向けも無理しないで、遊びの中に紛れて、一瞬ひっくり返してゴロンの音とジェスチャーを出して、サッと褒めて直ぐに開放してください。
そしてまた遊びの続きをして、また時々ひっくり返して・・・の繰り返しで、慣れさせていけば良いです。
それでは今日は以上にいたします。Q&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)
堀川様お世話になります。お忙しい中、早速のご連絡ありがとうございました。
今の時期は、(幼すぎる)とのご指摘にハッとさせられました。
しっかり、ご飯を食べ、散歩に行けそうなくらいの、勢いと元気があるため、ついつい、よくばってしまい、早く、しつけをしないと焦っておりました。
結果ばかり、求めていてお恥ずかしい限りです。
また、本来なら迎えた後は、しばらくほって置く、大人しくさせておくということができていなかったため犬の中で、ストレスがたまっているんでしょうね。
堀川さんのご指摘で、自分が招いたいまの状況がよく理解できました。また、ホッとしました。
小さな猛獣というフレーズは、その通りで(笑)このわんぱく怪獣とゆっくり、向き合っていきたいと思います。
まずは、教えていただいた通り、サイトの子犬解説ページ&3ヶ月未満の子犬のしつけを熟読して、今の状況を理解するようにします。
ここ2~3日は、ケージ生活を中心にして、犬を落ち着かせようとと思います。
今週末にでも、リードと首輪に慣れさせていこうと思います。
お忙しい中、アドバイスありがとうございました。
頑張りすぎないように、じっくり向き合っていきます(^o^)
また、よろしくお願いします。
堀川様お世話になります。先日は、アドバイスありがとうございました。
すでに、Q&A等にも記載されているかもしれませんが、またご相談させていただければと思います。何度も、申し訳ありません。
柴の子犬は順調にすくすく育ち、足取りもしっかり、抱っこしたときに、重さを感じるようになり成長している様がよくわかります。
堀川さんのアドバイス通りまず、ケージを目隠し用の布で覆い、リード、首輪に慣れさせました。
首輪は最初嫌がり、時折、首のあたりをひっかくものの、慣れてきたようです。
ケージから出した際は、いままで、走り放題でしたが、リードをつけて、遊ぶようにしています。(20分くらいで、1日、2~3回)
その状況で、以下を相談させていただければと思います。
①リードをつけていても、噛みまくる。
・リード自体を噛みまくる
まだ、リードに不慣れなので、動くものとして、また鬱陶しいものとして自分の首回りのリードを噛みまくります。
・手にも相変わらず、噛みまくります。
→リードを噛む際は、口から外しています。
また、手を噛んでくる際は、「シ!」という声とともに、リードを引っ張って、手から離すようにしています。
思い通りに噛めないので、他のおもちゃやタオル等に、ずっと噛み続けておりますが、それはそのままにしておいていいのでしょうか。
元々、噛みたい本性はあると思うので、飼い主の手ではなく、噛ませる用のアイテムに意識を向けさせておいてよいでしょうか。
※ただ、その際は、夢中で噛み続け、犬としての、本性丸出しの獰猛さが出ており、すごいな。。と、軽くひきます(笑)
②おもちゃについて
リードを付けた状態で遊ぶ際、待てをさせ、手袋(最近のお気に入り)を投げます。
喜んで、おいかけ、咥えて猛ダッシュで、こちらに帰ってきますが、手袋を離しません。
手を使って、犬の口から手袋を取り出し、もう一度投げてを繰り返すようにしています。(手袋を取り出す際にも、こちらの手にかみつきますが。。笑)
ただ、この遊びだと、飼い主が主導ではないので、ご紹介されていた、コングを使用して、遊ばせる方がよいでしょうか。
③ほめ方について
②で咥えて帰ってきたときに、いい子!とポンとカラダをさわって伝えたいのですが、その手にも、噛んできます。
ほめたいのですが、触ろうとしたら、噛む状況が続くので、帰ってきたら、声だけで、(よし!)と言うようにしています。
このような状況の場合、どのようにほめてあげればよいのでしょうか。
※何かに夢中になって、噛んでいるときは、カラダにふれても、意識が手にないので、噛んでこないのですが、これでは、ほめていることにならないようなぁと、感じています。
④遊んだ後、ケージに戻しても(目隠しで常に覆っています)
キャン、キャンと泣きわめきます。
→とことこん、無視するようにしていますが、よろしいでしょうか。
お忙しい中、お手数をおかけします。宜しくお願いいたします。
①と②について
結果を期待しないで、強くやり過ぎないように、淡々と引き離して注意してください。
今はそれをコツコツ続けて、低い知能が理解してくれるまで待つこと、根競べもあります。
ただその中で、噛んで良い物・破壊して良い物を与えて発散もしてあげないといけません。
それで、皮ガム・歯磨きロープ・コングをおすすめしているわけです。
犬は捕食動物ですので、幼少期からその能力を遊びの中で磨いていきます。
動く物を追いかけ、噛み付き捕らえ、解体して飲み込みます。
この能力が劣っている者は生き残ってこれませんでした。犬族はその子孫たちですし、人間が家犬を作った目的も、狩猟と番犬が主な仕事でした。
ですので、『皮ガム・歯磨きロープ・コング』を与えて、それ以外を噛むときは一貫して教えることです。
手袋を噛ませて遊ぶのはおすすめしません。
冬場のお散歩では防寒具として使いますし、靴下などの類似品と区別がつかずに、噛み癖・破壊癖が問題になっていきます。
理想は主導型コング遊びですが、今はまだ知能が低すぎるのと噛み癖が残っている間は、あまり期待したり完成形を求めないことです。
コング遊びの中で、スワレ・マテを教えるのを最優先にすると良いです。
スワレ・マテができると他のしつけに応用できてとても良いですので、しつけの基本にします。
ただ、噛み癖が残っている間は、型を作るのが難しいので、リードを活用して、チョンと引き上げながら少し後ろに引いてあげると、犬が座りやすいです。
そこで指示音ジェスチャーで褒めてあげますが、③は、噛み癖が強い時は触らないで、声だけで褒めると良いです。
コング遊びの中に紛れて、触って褒めるのは、ありです。
ただ、それは褒めとして理解はしにくいですので、今はまだ「触られることに慣れさせる」という感覚だけで良いです。
犬が触られることに慣れてきたら、褒めの時にポンポンもしてください。
また、犬を触ったり褒める時は、手を上から近付けて頭を触らないことです。
小さい動物は特にそうですが、上から近づいてくる大きな影(物)を怖がります。
本能的に避けたり攻撃してきます。
犬に触る時は、犬の目線よりも低い位置から手を近付けて、犬の肩付近(前足の付け根あたり)を触りましょう。
それも、相手が子犬の場合は、ポンポンというよりは、指先でチョンチョンという程度から始めてください。
④は、『布掛け目隠し』で、そっとしておいてください。
それでも吠えが収まらない場合は、厳しいリーダーウォークと指示音の関連付けなど、他にも方法はあるのですが、今の月齢ではまだしてはいけません。
今は『布掛け目隠し』だけにされてください。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)
堀川様いつもお世話になっております。早速のご連絡、ありがとうございました。
お忙しい中、すぐにご連絡をいただき嬉しいです。とても参考になります。
今日も、朝、昼と2回、リードをつけて遊びました。いっぱい、遊んだおかげか今日はケージの中で、スヤスヤと大人しく寝ています。
この小さな体に、ものすごいエネルギーがあるんだなぁと感じ、こちらも、このエネルギーに負けないよう、根比べだなと、日々感じています。笑
教えて頂いたように手袋はやめます。噛む用に、コングを用意して、それで、遊ぶようにしますね。
また、褒め方について教えていただきありがとうございます。
「キチンと褒めないと!」っと、意気込んでいたので、声だけの呼びかけや、チョンチョンと、触れてやるだけで、いまは良いということで、安心しました(^-^)
こういった、毎日の遊びの中で、犬と向き合って、良い時はよい、ダメなものはダメ!っと、ぶつかっていくことが、犬を飼う上でのスキンシップなんだなぁと感じるようになってきました。
実際、飼ってみないとわからないものですね 笑
大変ですけど、面白いです。
いつも、堀川さんのアドバイスが励みになります!ありがとうございます!