犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬の噛み付きのしつけ

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生後6ヶ月の柴犬のしつけ相談です。

・問題の内容
急に噛み付く。服の上とか、肌直接とか散歩中にも飛びついてくる。噛み付かれたところは痛く、内出血する。触ろうとすると噛もうとしたりする。しっぽを噛んでくるくる回る。
家族にすごくなついるように思えない。噛んだとき、主人がおさえつけたが、キャンとなくものの、鼻にしわを寄せ、歯をむき出しにして、噛み付こうとしてくる。

・過去の接し方と、一日の流れ
えさを食べる前は、きちんと、お座り・待てができる。朝、ブラッシングを毎日する。朝7時過ぎに15分~30分散歩。時に夕方も土曜か日曜、最近、1~2時間の散歩。
サークルの中にいるときは、おとなしく、なでたりできる。口の周りや、耳・前足・後ろ足などさわられても、嫌がらない。だいたいが、私が世話をする。
主人は、よく夜中に犬をなでたりしているようだ。子供も、なでたり抱っこしたりしている。私も、なでたりする。私たち飼い主がさわろうとすると、サークルの外では逃げることが多い。

以上、よろしくお願いします。

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柴犬が噛み付く原因は二つです。しつけの中で体罰があったか主従関係の逆転です。もし体罰や物をたたいたりする脅かしなどが過去にあったならば、今後は厳禁です。柴犬の知能では理解できず防衛本能だけが働きます。強い体罰を加えるとその人の前では嫌なのでなんとなく大人しくなりますが、他の人や動物を攻撃します。

主従関係は逆転し始めています。柴犬を意味なくなでる・見つめる・声をかける、抱っこ、オヤツ・・これらは犬の視点から見ると従属的に見えるのです。これが柴犬の本能です。

そして生後7ヶ月弱ですね。反抗期に入ってきたことと、成長に伴って犬本来の権勢本能が出てきたことも大きく影響しています。

もう子犬ではありません。大人になる準備がすでに始まっています。群れのルールを、家族みんながリーダーとなって教えなければいけません。しかしナデナデ・抱っこで逆のメッセージを送ってしまったのです。

柴犬は自分に優位性があると感じれば、好き勝手にします。なでられて気分が良い時は受け入れますが、気に入らなければ噛み付き、要求吠えもこれから出てくる可能性が高いです。

まず意味なく見たりかまわないことです。それは下位のする態度です。リーダーは毅然としています。
もし触りたい、声をかけたいと思ったら、意味なくするのではなく、必ず何か指示を出してください。オテでもスワレでもフセでも良いです。出来たら褒める。その流れの繰り返しが主従関係と信頼関係を深めていくのです。

そして家の中でもリーダーウォーク、あお向け、ヒモ付ボール遊びをしてください。それら全てが主従関係を深めてくれます。

あお向けは最初から無理に押さえつけなくても良いです。最初は一瞬でもひっくり返れば良いです。「ダメ」としっかり態度が伝われば良いのです。じょじょにあお向けの時間が長く出来るようにすれば良いです。あお向けで激しく暴れるようならリーダーウォークから始めてください。

それと型と音でも教えます。手をわざと見せて、噛もうとしたら首輪を軽く引き同時に手で口を閉じて「ダメ」・・当然噛み付きは止まりますので「良い子」で褒める。また開放して手を見せると噛もうとしますので、再び首輪を軽く引き同時に・・・この繰り返しです。手を見せても噛まない時はしっかり褒め、何度も反復してください。そうやって型と音で何度も教えないと犬の知能では覚えられないのです。そして主従関係が作られていないと、聞こうともしないのです。

しばらくは反抗期で大変ですから、大きな気持ちで接してあげてください。今が踏ん張りどころです。

まずは皆さんの意識改革から始めてください。それだけでも普段の何気ない態度やしぐさに現れ、柴犬は感じ取ります。これが最も犬のしつけで重要なことです。それを軽んじて手法だけに頼ろうとしても絶対に犬のしつけには成功しません。

家族皆さんで何度もホームページ、メールを読み返してください。
では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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