犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬のしつけは難しいのか

質問内容立て続けにメールをさせて頂いてすいません。

4日前、家の柴犬と朝の散歩中のことです。

リーダーウォークを心がけながら、前回のメールでお伝えした腰に巻きつけるリードをつけて近所の公園を散歩中、広場に出たので走ったりジャンプしたりしながらリーダーウォークをしようと、しゃがんでリードを少し長く調節しようとしていたとき、遠くから、犬のうなり声と吼える声が聞こえ、何事かと振り向くと、遠くでよその黒柴がゴールデンレトリバーに飛び掛っていき取っ組み合いのけんかになっていました。

飼い主が引き離したあと、ゴールデンの飼い主が黒柴の飼い主に向かって「おまえ、なにやってるんだー!」 「けがしたら、どうするんだー!」とそれこそ広場に響き渡る、背筋も凍るような、心臓が止まるかのようなすさまじい怒声でした。

黒柴の飼い主は、平謝りしているようでした。

恐ろしすぎて、長くしかけたリードを元の長さに戻しその場を立ち去りました。

帰り道、ウンチがまだだったので二度ほどトレーを置いて指示したらそのたびにウンチではなくオシッコではあったもののやってくれて、びっくりでしたが、先ほどの光景を思い出すと、仕掛けたのが同じ柴犬だったこともあり、うちがいつ同じようなことになってもおかしくないので、すっかり暗い気持ちになって帰りました。

その取っ組み合いの前に、その黒柴をみかけましたが、飼い主の横にトコトコと着いて歩きながら散歩をしていて、攻撃的な感じは受けませんでした。たまたまリードが手から離れたか何かしたのでしょうか。

家の柴犬のことですが、一歳を過ぎたころから威嚇行動がみられるようになり、遠くに犬の姿を見つけただけで、伏せのような体勢になり、近くにくると、唸り声をあげてとびかかっていくようになりました。

まだ海外にいたときのことですが、散歩はよくドッグヤードに連れて行っていました。柵で囲われた場所もあるのですが、多くの犬は広大な丘陵をリードなしで自由に散歩させていました。

もちろん呼んでも来ない家の柴犬は、リードをつけて散歩をしていたのですが、ある日犬のしたウンチを拾おうとしゃがんでいたら、すさまじい唸り声が聞こえ、家の柴犬と何か大きな黒い物体が転げまわりながら格闘していました。

その犬の飼い主が気がついて駆け寄ってきて、その犬を呼んで座らせ叱りつけていました。 あたりには土煙が立ち込め、恐ろしさに呆然とし、何が起こったか理解するのに少し時間がかかりました。

それからは家の柴犬にも、周りにも注意を払いながら散歩をするようにしていましたが、唸り声を上げて飛び掛っていくことも何度かあり、それは日本に帰ってからも変わりませんでした。

日本に連れて帰ってから動物病院で先生に噛み付こうとして、「人を噛んだら大変なことになりますからね。ちゃんとしつけなくちゃだめですよ。」と何度か注意され、柴犬の本を読んだりして、まずはリーダーウォークを始めました。おととしの秋からです。

最初はもうほとんど引っ張りあいです。しばらく続けてもあまり効果がなかったのは、今から思えば普段の生活がやはり、私が犬の様子を伺うという態度だったからだと思います。その後、引っ張れば止まり、家の柴犬が後ずさりしてリードが緩まったらまた歩き出す、というやり方にしてみましたが、三歩歩くたびに立ち止まるという感じで、散歩は私にとっても大変なストレスでした。

他の方が家の柴犬に近寄ってきてくれても、「この子は噛みますから」と近寄らないようにお願いしていますが、それでも相手が犬を飼っている人だったら大丈夫ではないかと気を許すと、家の柴犬はやはり唸って噛み付こうとしたりして、その度に「油断してはだめ」と肝に銘じます。

4日前の黒柴とゴールデンの格闘を見てつくづく「柴犬は難しい・・・」と感じました。

人が好きで人にかまってもらうのが好きな洋犬に対して、警戒心が強い和犬はしつけが難しいのではと思ってしまいます。犬種は気にするなと堀川さんはおっしゃっていますが・・・

NPOの犬のしつけ教室でも"頭から尻尾にかけて優しくなでて褒めてあげる"と習いましたが、なでても家の柴犬は喜ぶどころか、嫌がっているようにさえ思えます。

嫌がっていることをして、それがて褒めることになるのかと疑問に思い、ネットであれこれ調べているうちに、めぐり合ったのが堀川さんのホームページでした。

すいません、今までのは愚痴ですね。読んでくださってありがとうございます。

堀川さんがおっしゃるようにあせらず続けていけばいいわけですよね。実際トレーニングを始めてまだ短いのに、変化の兆しがあるのですから。

主人は家の柴犬のしつけの必要性をあまり感じていないようで、つい最近も"家の柴犬は今のままで十分"と言っていました。

しつけのことなど考えずに、娘と一緒に、柴犬の寝姿が赤ちゃんみたいでかわいいとか、おしりがプリプリしていてかわいいとか言っていた時の方が、今のようにしつけのストレスでつぶれそうになっているよりも、ずっと平和で幸せだったようにも思います。

でも、本当に家の柴犬が人を噛んで怪我をさせたらどうなるのかとか、大規模な震災が再び起こったとき、もしペットを助けてくれる団体や人がやってきても、人を噛んだり、他の犬を襲ってしまう家の柴犬は置いて行かれ助けてもらえないのではないかと想像すると、やはり今のままではいけないと思います。

頑張ります!!!

返答内容

犬種の違いを気にすることによって、何か良いことがあれば良いのですが、現実的にはかえって可能性を縮めてしまい、飼い主さんも悲観的になってしまいます。

柴犬のセラピードッグはたくさんいます。かたや凶暴になったゴールデンやトイプードルもたくさんいます。

同じ親犬から生まれた兄弟なのに、性格がまったく違う兄弟もいます。優しいオス犬もいれば凶暴なメス犬もいます。

もちろん、「ちゃんと犬のしつけしないと大変だ」と察することは非常に大切です。その責任感は持ち続けてください。

あとは、やるべき事を淡々とやっていくだけです。甘やかしをせず、毅然さと主導性を持って接し、人や犬に会わせる社会化を無理なくやっていけば、悪い事にはなりません。

生まれ持って問題のある素性の犬もまれにいますが、そう犬はもう生後間もないころから違っています。

今回は、良い犬に巡り会えたわけですから、感謝して自分のできることを精一杯やっていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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