飼い主と犬との信頼関係とは、ズバリ何ですか?柴犬という犬種は他の洋犬とは違う習性がある?
はじめまして。HPをみて、メールさせていただきます。
1歳半の柴犬♂と暮らす50代の主婦です。
家の犬はたいへん穏やかで、社会性も身についていてとても良い子です。
ただ、遊びに夢中になると呼び戻しができません。
私とマンツーマンなら、ノーリードでも呼べば戻ってきますが、他のワンコと遊んでいる時など興奮していると戻ってきません。
私は、お手などの芸などできなくても(できますが)呼び戻しだけは100パーセントできるようにしたいのです。
何かあったとき必ず守れるように。
まだヤンチャ盛りなのでもう少し年齢があがって落ち着けばできるようになるのか、それとも、私との関係性に問題があるのか悩みます。
先生のおっしゃる飼い主と犬との信頼関係とは、ズバリ何ですか?
また、柴犬という犬種は他の洋犬とは違う習性があるとも思います。
ご意見を伺えれば助かります。よろしくお願いします。
頑張っておられますね(^_^)
信頼関係とは、その名の通り、「信じて頼れる」ということです。
頼られる存在ということは、強くて優しくて、主導性と毅然さがあって、リーダーにふさわしい存在です。
そういうリーダーがいて、そのリーダーに従っていれば、群れ(自分)の生活は保たれます。
反対に、そういう存在が居なかったり、居ても周囲が言うことを聞かなければ、群れを保つことはできず、その種族は絶滅します。
自然の摂理です。
犬も人もゾウもチンパンジーも、知的群生動物は同じように感じます。また、哺乳類の親子関係も同じかもしれません。
それらを一言で、主従関係と言うこともできますが、何をもってして主従関係と言うかです。
体罰や威圧などのような、単なる上下関係とはだいぶ違うと思います。
また、軍隊のようにガチガチに束縛したり、教育ママのように過干渉だけでもいけません。
>まだヤンチャ盛りなのでもう少し年齢があがって落ち着けばできるようになるのか・・
↑これは間違いなくありますので、これからも変わってきます。
ただし、どう変わるか?は、今までの関係作りがどうだったかによります。
それまでの接し方の問題で、1歳で悪くなる子もいますし、2歳で悪くなる子もいますし、色々です。
1歳半までの間で、どんどん良くなってきたのか、少しずつ問題が出てきたのか、によって今後が読めます。
今回は、お話を伺う限りでは、素性の良い子だと思いますし、こうやってメールをくださる飼い主さんは、間違いなく意識が高い勉強熱心な方です。
個人的には、今まで通りで問題ないと思います。
あとは、ロングリードを使って、呼び戻しの練習をコツコツ続けていただければよろしいと思います。
興奮刺激が強い外の世界、遊び仲間がいる楽しい状況では、簡単なことではありません。
何度も何度も、反復練習で身に付けていく必要があります。
>柴犬という犬種は他の洋犬とは違う習性があるとも・・
↑犬もみな個体差があるので、犬種や性別で固定的イメージを持たないほうがいいというのが、私の持論です。
実際に、同じ親犬から生まれた同じ性別の兄弟でも、性格が全然違ったりするからです。
生まれ持った個体差と、育つ環境で変わってくると思います。
ただ、全体的に若干の違いをあえて挙げるとすると、洋犬は誰にでもフレンドリーで、一人の主人との主従関係はあまり強くないと感じます。(相手によって差が大きくない)
日本犬はその反対で飼い主に忠実と言われますが、飼い主さんでも主人にふさわしいと思われないと犬は言うことを聞きませんし、最近は日本犬の反応が変わってきてフレンドリーだという評価も多いです。
これは、日本犬の素性が変わってきたわけではなく、飼い主さんの環境(日本人の生活様式や犬の教育)が変わってきたからだと思っています。
ということで、やっぱり育つ環境が大きいと思います。
でも、昔から言われている「日本犬は飼い主に忠実」の傾向があるとしたら、今回の「呼び戻し」には向いていると思います。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)