犬のしつけがQ&Aで分かる!

柴犬の飼い方しつけでスキンシップの取り方が分かりません

質問内容関係が崩れてしまった2歳半の柴犬の飼い方しつけですが、家族団らん時の過ごし方、柴犬とのスキンシップの取り方が分かりません。

リビングでみんなで過ごすとき、人がリードを持っていれば柴犬はそのリードの範囲内で自由にさせておけばいいのですか?

また、無意味に触らず、何か指示してほめる時に触るというのはわかるのですが、褒めた後しばらくなでて良いというわけではありませんよね?

家族全員がスキンシップの取り方がわかりません。柴犬との触れ合い方がわかりません。おもちゃにも全く乗ってきません。お手やお座りを繰り返すと、柴犬も面白くないためだんだんと怒り始めます。

それでもやり続けるのですか?

柴犬もいろんな変化にストレスがたまってい るようです。

柴犬は父親が特に気に入らないようで、一度父が部屋を出て行き、戻ってくると必ずほえて怒ります。そのときは噛み付きに行くまではせず自分の尻尾を見てうなり、くるっと回って怒ります。(リビングにゲージを置いてその中で寝かせていても父がいる間は父が動くたび怒り、ベットでは寝ずおしっこマットの上にいます)

今日私がリードを持ってのんびりしているところに父親が入ってきて、案の定柴犬が怒ったので、現行犯でリーダーウォークをしようと私が立ち上がり、リードを引くと、それにまた怒り歯茎丸出しで威嚇し、怒り、私に噛み付きました。

それでも私は冷静にお座りをいい続け、お座りをしたら声でほめる、を繰り返して落ち着いた頃にリーダーウォークをはじめました。落ち着いた後はリーダーウォークについてきました。

柴犬が怒ったときの対処法は、こういった感じでよいのでしょうか?

 

返答内容

今の段階では、「犬を喜ばせる」という感覚を捨てないといけません。

その感覚で接してきたから、柴犬君が主従関係を誤解してしまったのです。この意味を本当に理解できないと、今後も何も変わりません。

今は根本的な主従関係の崩れを切り換えないといけません。今までと180度違う接し方をしなければいけません。

間違っていたから今なのです。変えなければいけないのです。

変えれば当然、柴犬君にとっては面白くないです。今まで自分が群れのボスだと勘違いし、好き勝手やってきたわけですから当然です。群れのリーダー的に振る舞うお父様は、当然ライバルであり敵対意識を持ちます。

今までの接し方が悪かったから、そうなったのです。

それを受け止めて、反省して、変えない限りは変わらないのです。

強い者がリーダーになり子孫を残す・・だからその種族が自然淘汰の中で生き残ってこれたのです。その自然の法則にのっとって、柴犬君は素直にシンプルに環境に適応して生きているだけなのです。


>リビングでみんなで過ごすとき、人がリードを持っていれば柴犬はそのリードの範囲内で自由にさせておけばいいのですか?・・

↑そうしてください。そこで、威嚇・噛む・吠えるをした時には↓こうしてください。

>お座りをいい続け、お座りをしたら声でほめる、を繰り返して・・
>落ち着いた後はリーダーウォークについてきました・・
>怒ったときの対処法はこういった感じでよいのでしょうか?・・

↑これで良いのです。

一貫して主導を繰り返した→柴犬が根負けした→主導性を認めた→だからついてきた・・のです。これを毎日繰り返すことで、柴犬君の誤解が解けて、主従関係がしっかり浸透し、本当に信頼して認めるようになっていくのです。

>お手やお座りを繰り返すと柴犬も面白くないためだんだんと怒り始めます・・

↑こうなったら先ほどのようにリーダーウォークで主従関係を示してください。また、あまりにも何十回も繰り返しても意味がありませんので、成功して褒めたら、それでその時は終わりで良いのです。

指示で犬が出来なくても、2・3回型を作って褒めて教えたら、それでその時は終わり・・また10分後・・また明日・・で良いのです。

飼い主さんが疲れたら、柴犬君はケージ内に居させれば良いのです。

今は、「犬の好きにさせない時間」を少しずつ増やして、主従関係の誤解を解いていかないといけないのです。

柴犬君にとっては、面白いはずはないのです。でもこれは乗り越えないといけない壁なのです。

ここで、「犬が楽しそうじゃないから」「犬が怒るから」で止めてしまうから、今まで何も変われなかったのです。

その意識改革を飼い主さんができていないことが、原因なのです。この現実を受けとめてください。

この壁を乗り越えて、主従関係の誤解が解けたら、柴犬君の反応は変わります。飼い主さんのコング遊びや散歩の誘いに乗ってくるようになります。

それまでは、心を鬼にして毅然さを一貫しないと、柴犬君は理解できないのです。認めないのです。

柴犬君が、「この人にはワガママは通じない」と根負けするまで続けないといけないのです。

2年半も誤解していて基準値になっているわけですから、簡単には変われません。それは受け止めてあげて、しばらくは結果は期待しないことです。

あせらず時間をかけて、毎日毎日淡々と続けないといけません・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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