ご飯を食べた後の興奮がひどく噛む吠える柴犬のしつけ
・柴犬 2歳7ヶ月 雄。飼い始めてから2年5ヶ月ペットショップにて購入。
・威嚇、噛み付き、食べ物への執着(無駄吠え、指示をまったく聞かないなどあげればきりがありませんが・・・とにかく直したいのはあげた3つです。)
・父親:朝の1時間半と夜7時から寝るまで(2~3時間)。
・母親:朝の2時間と夜6時から寝るまで。
・娘:朝会うときは10分、会わないときもあり。夜会うときは7時から寝るまで。
①スキンシップは、家の中で放し飼いなので常にタイミングなどなく、おやつ、おもちゃ、触る、ブラッシング等
②遊びは、おもちゃを投げて取ってきて・・・、ロープの引っ張りっこ。
③犬のしつけ:お座り、お手、待て(えさがある時のみします)、噛んだら「だめ!」と言う。
しつけ教室に通う、トレーナーさんに出張トレーニング依頼。
結局何が正しいのかわからず、いろいろ試したものの家族全員がばらばらで継続もしていないので、何をしたか正直わかりません。
褒め方:「おりこうさん」という。なでる(触られるのが嫌いで逃げるが)。
叱り方:過去に父親が本気で噛まれ一度蹴ったことがある。また新聞を丸めて床をたたき大きな音を立てるなどをしていたこともある。今は「ダメ」というくらい。人によってばらばら。
④意味のない声掛け、オヤツ、抱っこ、ナデナデすべてしている。(だっこ、なでなではされるのが嫌い)
⑤散歩は朝30分夕30分~1時間、たまに公園など2時間くらい行くこともあり。
⑥一日のスケジュール:
朝7時お散歩
朝8時ご飯
以降母が出勤する9時半まで自由(大体ウットデッキにいる)
9時半から18時ごろまでケージの中でお留守番
18時お散歩
19時半~20時ご飯
21時から22時ゲージにいれ寝かせる
食べた後の興奮がひどく、食べた後人に向かって来ては威嚇、吠える、時に手に噛み付いていたので、トレーナーさんに相談。
「人の手が嫌いな犬ですので手から朝晩のエサをあげるよう」言われ1年ほど続けています。食べた後に鼻にシワを寄せ、うなり、吠えて怒りますが、今までは自分の尻尾をくるくる追い回していただけでしたが、ここ1週間ほど前から尻尾ではなくあげた人(母)の手に襲い掛かるようになりました。
動くとものすごく威嚇し吠え立ててますので落ち着くまで動けず。手に噛み付くので手を上に上げていると。その間ずっと手だけを見て吠え続けます。
お皿に入れてあげればとも思うのですが、うちの犬はものをすごく守る癖があり、時に自分のエサすらも守ってしまい、一日中食べずにエサの前で仁王立ちでたち、吠え、守りつづけこともあるので、そうなるのを恐れ今はゲージに犬をいれ、手から上げ、終わった瞬間ゲージの入り口を閉めていますが、閉められることに対しての興奮がある気がします。
ご飯以外では、基本的に一切しつけが出来ていないと思いますが、そこまで困ることもなく可愛くてたまらない柴犬なのです。
何もしないともう最悪の状況になってしまうので、半信半疑ではありますが、やれることはやろうと購入しました。
家族全員が一貫して同じことをやり続けることが一番重要なので、しっかりと教材を読んで頑張って行きたいと思います。
母が主に世話をしていますが、ついに今日母も本気で手を噛まれ、精神的にかなり追い込まれてきています。
メールでいつでも相談できるという環境が 、どうしていいのかわからず追い込まれている母にとって少しでも楽になれる道なのではないかと思っております。ですので、どうかこれからよろしくお願いします。
今回は、本当にご家族皆さんで意識改革をしないと、何も変われません。柴犬君は本来素性が良い子なので、現状で済んでいます。
もっと難しい子になると、近づいただけで威嚇されたり出血を伴うような大ケガをするくらい激しく噛まれます。
柴犬君をこうしてしまったのは、飼い主さん家族です。犬は犬の本能で、しつけ環境にシンプルに適応して精一杯生きているだけなのです。
これをしっかり受け止めて、意識改革できないと何も変わりませんので、絶対に忘れないでください。
厳しいお話をいたしますが、意識改革ができるだけで飼い主さんの接し方は変われます。それを犬は見て感じて、犬も反応を変えるのです。
表面上のしつけテクニックは気にされないで、柴犬君のリーダーとしての「一貫性・毅然さ・主導性」を常に意識されて過ごしていただきたいのです。
本書・Q&Aサイト・メールの返信、全てご家族全員で共有いただいて熟読されてください。
さて、すでに本書はご覧いただいて、過去の色々なお間違いにも気付かれたと思いますが、おさらいも含めて見ていきましょう。
まず環境ですが、ケージ内が良く整っていますし、すでにお留守番もできますので、フリーで柴犬君を放すことは止めてください。
普段はケージ内に居させて、飼い主さんが相手をできる時間だけ、メリハリを付けて主導で出して遊びなり運動なり団らんをしていただきたいのです。
その際は、柴犬君にリードを付けて持って過ごすようにしましょう。その状態で主導型のコング遊びをされるのが良いです。
自然と柴犬君の行動全体を主導できますので、主従関係作りに良いですし、噛まれないように制御できますし、噛んだり吠えたり威嚇されたら、すぐに現行犯でリーダーウォークに移行できます。
その場ですぐに、厳しい態度でリーダーウォークをして、主従関係を示してください。
噛まれるのを怖がってビクビクしていると、柴犬君にも伝播してさらにあおってしまいます。
古着を重ね着して、作業用の革手袋を装着して、毅然と対応できる準備はされてください。革手袋はホームセンターで500円くらいで売っています。
エサやりなどの時も同じ準備をしてください。
>ロープの引っ張りっこ・・
↑これは止めましょう。犬と対面しての力比べですので、対抗心が強くなるのと、人間の動きに過剰反応する癖が付き、興奮・噛み癖・引っ張り癖が抜けなくなってしまいます。
主導型のコング遊びが、いろんな良い要素があって良いです。
柴犬君を褒める時に猫なで声でナデナデは止めましょう。犬は上位にすリ寄ってナメナメして挨拶します。それと同じことをしてしまっています。
それと、噛み癖が抜けるまでは犬の頭や背中は触らないことです。手を犬の上から近づけないようにしましょう。
もともと背の低い動物は、上からの動く物に非常に敏感です。タカやワシなどの猛禽類に襲われるケースが多いからです。
そして体罰を受ける経験をすると、さらに過敏になります。犬を蹴ってしまうくらいですから、手を上げて脅かしたりされたこともあったはずです。新聞で叩く腕の動きも焼き付いています。
動物の防衛本能は鋭いです。知能が低いので、感覚で補います。
褒める時は、柴犬君の目線よりも低い位置からゆっくり手を近づけて、柴犬君の肩付近を軽くポンポンして褒めてください。手袋や重ね着で準備すれば怖くないはずです。
「叱る」という概念よりも、主従関係を示すことを意識されてください。本来犬は、叱られても知能が低いので自分の行為と叱られた行為を結び付けて反省することができないのです。
主従関係を示し、何をどうすれば良いのかを体現させて、指示音ジェスチャーの関連付けで褒める・・何度も反復する・・これを意識してください。
ご飯ですが、手から直接食べさせるのは止めましょう。犬の視点からは従属的に映ります。
体罰や威嚇をしないで、主導型のコング遊びなどでスキンシップを取っていけば、手にも慣れていきます。主従関係が出来てくれば、当然リーダーには噛み付きません。家族全員がリーダーになれば良いのです。人間との信頼関係が出来てくれば、他人への反応も変わります。
柴犬君がドッグフードを食べないで吠える場合は、相手にしないですぐ下げてしまって、次のゴハンの時間まで何も食べさせないことです。
お腹が空いていれば、ちゃんと食べるのです。食べないのはワガママなのです。
オヤツをもらった経験があると犬は好き嫌いを覚えたり、主従関係が崩れてくると、要求がエスカレートします。
今回吠えているのは、「守る」というよりも「食べさせろ」ということです。
エサを守ろうとする犬は、エサを持った手も攻撃しようとします。でもそれはなく手から食べているようですので、その行為自体を犬が欲しているわけです。
【その他】
お写真拝見しますと、ベッドの奥に電気の配線が見えます。犬は前足で配線をたぐり寄せて噛みちぎる可能性が高いです。
感電死するケースもありますで、ガムテープで壁側に止めるなどの処置を大至急されてください。
では今日は以上ですが、柴犬君も2年以上の習慣や感覚がありますので、激変はいけません。少しずつ少しずつ変えていくことです。
家族の態度が変わると、とうぜん犬も面白くないので、反発することも出てきます。しかし、それも自然な反応ですので感情的にならずに毅然と一貫してください。
一貫して示し続けるから、犬は根負けして相手を認めるようになっていきます。
まずは家族全員の意識改革です。そのために皆でどう統一していくか、家族会議からですね・・・