犬のしつけがQ&Aで分かる!

トイプードル犬のしつけ飼い方・用品の選び方

質問内容はじめまして。我が家の犬はトイプードル男の子で、生後3ヶ月です。家に来ておよそ1週間になります。NPO法人で保護されていたのを引き取りました。夫と2人家族で子供はいません。2人とも30代です。

夫は朝9時に出勤、21時から22時頃帰宅。朝は基本関わらず、夜帰宅してから1時間ほどソファで膝に抱っこしながらテレビを見ていました。

私は朝1時間から2時間外出、16時出勤、20時から21時帰宅。最初の3日間は、環境に慣れてもらうためにと私が家にいる間はリビングで自由にさせて、留守の間と寝る時はケージに入れていました。膝抱っこ、なでなでもたっぷりしていました。

24日から堀川さんの本を参考にしつけを開始。1日3~5回ケージから出して、しつけやボール遊びをおこなっています。

最終ワクチンがまだなので散歩は行ってません。明日から公園にでも連れて行こうかと考えています(うちはマンションなので玄関先は無理です)

トイプードルは、落ち着いているときは手には噛み付かなくなりました。リーダーウォークの際は、足に噛み付いてきますが、その都度ダメと言って口をつかんでいます。仰向け固めも最初はすごく抵抗しましたが、今日は5秒くらいはおとなしくしていました。

問題ですが、今日トイレを購入し設置したのですがケージの大半を使ってしまい、クレートから出ている時どうしてもトイレに乗ってしまうのですが、大丈夫でしょうか?寝るときはクレートに入っています。

もうひとつ、夫とトイプードルの関係でご相談したいのですが、もともと犬を飼いたいと希望したのは私で、夫はそれほど犬が好きではありません。

私は実家で犬を飼っていて(家の中で放し飼い)、度々実家に遊びに行って犬(柴犬の女の子)と過ごしていました。1年半前、犬がなくなり実家では去年新しい犬を飼い始めたのですが、よその子の感覚が強く、可愛いとは思いますが何か満たされませんでした。

それで、今回我が家で犬を飼うことになりました。夫にも堀川さんの本を読んでもらいましたが、膝にのってきたらそのままなでなで、私が抱っこもナデナデもあかんよ、と犬をのけてもまたのっていき、なでなで。

これはダメだと、ひも付きボール遊びをしてもらいましたが、夫の足に再々噛み付くこともあり、2,3分で止めてしまいます。

あまりしつこく躾をやるように言うと、トイプードルと関わること自体嫌がりそうで困っています。夫にもトイプードルに愛着を持ってもらいたいので、夫には制限せず、なでなでや膝抱っこもさせて、

私とトイプードルの関係がある程度できあがってから、仰向け固めなどをしてもらおうかと考えています。夫がトイプードルと過ごす時間は短いですが、駄目でしょうか?

最初から長々とすいません。よろしくお願いいたします。

 

返答内容

トイプードル君は保護犬で3か月ということですが、その体格・顔つき・目つきからして、もう4か月くらいだと思います。

もともとトイプードル犬種は、男の子は体格が大きいのと、基礎犬のスタンダードプードルは超大型犬ですので、血統によってはとても大きい子になります。

ですので、何か用品を買う時は、「トイプードル用」というのを参考にしないでください。必ず体の各寸法を測って、寸法で合う物を買ってください。

お写真のケージとハウスですが、狭いです。

身体はもう2倍近くになると思ってください。もう少し成長したら、もう成犬用に買い替えましょう。トイレはちょうど良い大きさです。

夏場は特に、暑くなると犬はクレートハウスから出て寝そべりたくなるので、もう少しスペースがあったほうが良いです。今はトイレのしつけもあるので余分なスペースは狭いほうが良いので、現状で良いです。

クレートハウスもケージと同じタイミングで買い替えましょう。今でもかなり狭いです。

それと、おそらくそのクレートは天井が半透明のタイプだと思います。クレートの意味は、暗い巣穴感覚で落ち着けるように・・というための物ですので、天井はスケルトンではいけません。

買い替えるまでもうしばらく使われるようでしたら、段ボールでも雑誌でも良いので何かを天井にガムテープでとめて、上が見えないようにしてください。その方が犬は落ち着けます。


続いてトイプードル君との接し方ですが、家族間でギャップを作ってはいけません。犬は理解できず、ギャップにイライラパニックになります。

そして、家に来たばかりで子犬期の今だからこそ、チヤホヤの基準値を作ってはいけないのです。幼少期に主従関係を誤解させると、将来取り戻すのがとても困難になります。

旦那さんがもともと犬があまりお好きでないようでしたら、かえってあまりベタベタ接触してもらわないほうが良いです。

犬は人間側の都合や精神的背景など分かってくれませんし、どんなに説明しても理解できる知能はありません。

犬の本能でクールに判断して、やがて主従関係が崩れていきます。

旦那さんが犬を飼っていたご経験がおありでしたら良いのですが、そうではない方がチヤホヤすると必ず関係が崩れて後に後悔することになります。

犬は体位が関係を示します。マウンティングや飛びつきもそうですが、犬の上位は下位の体の上に乗って、関係を示そうとするのです。

犬の下位は上位にすり寄って、ナメナメ挨拶をします。犬を猫なで声でナデナデ・・というのは、それと同じことをしてしまっているのです。

見た目が可愛いトイプードルも、犬の本能で冷淡に見て感じているのです。

リーダーカップルの子犬は、産まれた時から群れの成犬たちにそういう接し方をされていき、その中で自分の立場・優位性を感じ、そのように振る舞うようになるのです。

そういう勘違いをさせてはいけないのです。

スキンシップは、股の間に入れたり、となりにピッタリ寄り添わせれば良いわけです。人間の体の上に乗せないことです。

お手でもスワレでも良いので、何かトイプードル君に指示行動させて褒める・・指示で出来なければ型で教えて褒める・・そういう接し方にしましょう。いつでもどこでも、必ず主導性と毅然さを保ってください。

生後3か月も過ぎれば、親犬は子犬をチヤホヤなどせず、噛み癖を一貫して叱って教えている時期です。

本書・Q&Aサイト、そしてこのメールも、必ずお二人で共有してください。意識を共有してください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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