トイプードル犬のしつけ飼い方でトイレ・吠える・子供を噛もうとする
トイプードルの問題の内容:
トイレのしつけ・・・犬がトイレの上に毛布をもって行き寝る。
吠えるしつけ・・・外を人が通ると吠える。子供に吠える。
ゲージの横を子供が通ると(保育園児)噛みつこうとする。
犬種:トイプードルのオスで1歳3ヶ月。
飼い始めた動機
犬がほしいね~と言っていた矢先、ペットショップで一目惚れ。
家族:30代夫婦と、小学生・幼稚園・赤ちゃん。
過去の接し方:
①親は仕事、子供は学校、保育園でほぼゲージ内で飼っている。帰ってくるのが6時頃で、宿題や家のことでトイプードルを見られないため、ゲージから出すのは、みんながお風呂に入って寝る前の数分間、おやつでお座り、待て、伏せを教えた。
②遊び方がむずかしい。
トイプードルとどうやって遊ぶのか分からない。遊ぶ時間は先ほどの通り寝る前の数分、遊び時間は少ない。タオルでひっぱりこをよくやっていた。
ボールはもって逃げるのでそのたびに追いかけていた。そしたら取られると思って逃げる。また、子供を追いかけていた。子供5才がはしゃぐのでさらに追いかける。という感じでした。
本書を見てから、ボールにひもをつけて遊ばせるようにした。が、あまり追いかけない。でもリードをつけてボールを転がし「もっておいで」「だして(ちょうだい)」をしてみると、意外にできる。リードを外すと駄目。
③オヤツでお座り、待て等のしつけを教えた。
食事の際は、お座り、お手、おかわり、ふせ等の指示をしてからあげてます。本書を見てからはオヤツを控え散歩に行く際、玄関で待てをさせてから行くようになりました。
トイレは、ペットショップでしつけられていてうまくトイレでしていました。飼った際はみんなが休みで家にいた。が、仕事・学校が始まりお留守番が増える。その際もトイレは順調にゲージの中のトイレにしていました。
トイプードルを部屋に出したときに床・布団の上やカーペットにオシッコをしてみんなで「あ~」と騒いだことがある。おしりをたたいて怒ったこともある。
そのため、ゲージからだす時間がさらに短くなる。大きくなってきてトイレからはみ出しが多くなり、ゲージ内の毛布の上でおしっこをすることが増えた。
出産で家にいることが増え、ここ最近、上手にトイレでするなぁ~とおもって、トイプードルを褒めていた。が見ていないときにすることが多くほめる機会がすくない。
本書を見て、トイレの際に「しっこ しっこ しっこ」としつけようとしていたが、見ているときにすることが少なく、なかなか難しい。
その矢先、トイレに毛布を持って寝たり、持っていったときは違うところでおしっこしたりすることが増えた。ゲージが小さいのかな・・・
なかなかトイプードルを見ていられないので、部屋に出す時間も減っているのがいけないのか・・・
④おやつはゲージからだしたときにあげてしつけに使っていた。ゲージに戻す際「ハウス」と言ってゲージに入るとあげていた。だっこは目やにを取る際にしている。ほぼだっこはしない。トイプードルが良いことをしたときに、ナデナデしていた。
⑤散歩の回数・日数が少ない。
室内で放し飼いはしていない。たまに数分だすだけ。本書を見てからは家の中や外でリーダーウォークを実施中。ついて歩くようになってきている。
お座り・伏せ・待ては、リードさえつけていればできる(また、ゲージの中)が、リードを外すと無視する(おやつがあるとできる)。とにかく外に人がいると吠える。家の中で子供が動くとほえる。その他ではほぼ吠えない。
今回のトイプードル君は、素性が良い子で良かったです。接し方を変えられて、もう良い方向に変化が出ています。
良い方向に変わってきた・・ということは、やり方が合っているということですので、自信を持って続けてください。
今までの接し方と環境が間違っていたということです。
環境はもう少し整えましょう。現在のケージ内は狭いです。
トイプードルの基礎犬は、スタンダードプードルで超大型犬ですので、トイプードルの遺伝上は系統によって大きな子から小さな子まで幅が広くなります。
お写真を拝見する限り、今回のトイプードル君は男の子ということもあって、かなり大きいタイプです。現在の環境は、寝床が狭すぎて、本当の「寝床・巣穴」という感覚が持てない状況です。
お写真を拝見する限り、本書と同じタイプのケージのようです。柵の一面を外せるようになっていますので、そこにクレート型ハウスを合体させてあげると良いです。
「巣穴」ができて安心感が全然違ってきますので、ストレスや吠え癖も変化が出ます。(もちろん関係作りと直接の教えも必要)
そして、新しいハウスに慣れて「寝床」という認識ができれば、わざわざそこでオシッコをすることはないです。
また、トイレのサイズも出来ればもう1サイズ大きくしたいです。犬はクルクル回って足場を確かめて排泄しますが、お写真拝見しますとトイレが小さいです。
ハウスの環境を整えてみて、それでも失敗が多いようでしたら、トイレのサイズも大きくしましょう。
そして、トイプードル君のしつけ・普段の接し方全体のお話です。
お気付きいただいたように、オヤツや意味の無いナデナデを止めましょう。
オヤツは栄養バランスも崩れていますし、好き嫌いを覚えてドライフードを食べなくなる犬がいます。
そして、犬をオヤツで釣って行動させていると、表面上簡単にコントロールできてしまうので、本当の関係作りを見失ってしまうのです。これが一番怖いことです。
猫なで声でナデナデは、犬の本能の視点からは従属的に映ります。褒める時もリーダーらしく、毅然さを持って静かに堂々と褒めてください。
良い型と指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポンポンで褒めることです。
>タオルでひっぱりこをよくやっていた・・
↑これは止めましょう。対面しての力比べなので対抗心が強くなるのと、人間の動きに過敏に反応する癖が付きます。吠え癖・噛み癖・引っ張り癖・興奮癖が付きやすいです。
>リードをつけてボールを転がし・もっておいで・だして(ちょうだい)をしてみる、意外にできる・・
↑これでいきましょう。形のキレイさは気にしないで、とにかく主導性と毅然さを意識してください。それが示せる遊びならば何でも良いです。
普通のボールよりも、コングは不規則に動くのでより興味は示すでしょう。
そして、この遊びに子供さんを参加させることです。
トイプードル君はご両親が制御してあげて、トイプードル君にマテの指示出しとコングを転がす役目を子供さんにさせてください。そうすることで、トイプードル君は子供さんの主導性を認めていくようになります。
コイと回収は大人がします。そして子供にコングを渡して、スワレ・マテをするように子供に教えて(犬ができなかったら大人が型を作らせる)、子供が転がす・・
という繰り返しです。
散歩が30分以上できる日は、この遊びは10分くらいでも良いですが、散歩ができない日はこの遊びで30分以上はトイプードル君に体を動かさせてください。
散歩なしで一日数分の遊びでは、少なすぎます。過去の問題行動も、ストレスによる吠えや噛み付きも含まれています。
ケージ内で子供さんに吠えてどうしようもない時は、クレートに入れて毛布で覆って暗くする方法もあります。暗くなることで落ち着きが出ます。
吠え止んだら、少し開ける・・時間をちょっと置いてまた少し開ける・・という段階を作りながら慣れさせると良いです。
そして、とにかくしばらくは団らん時でも遊びの時でも、トイプードル君にリードを付けて持っていてください。
吠えた瞬間、「シ!」の指示音でリードをチョン!と引き上げて注意してください。それを繰り返しましょう。変化がなければ引き上げの強さを変えてみたり、「シ!・・シ!・・」でリーダーウォークをしても良いです。
トイレですが、環境を整えてから練習し直しましょう。犬は興奮の要素で排泄しやすくなりますので、それを利用しましょう。
リードを付けて10秒出してまたケージに戻して音で促し・・そこですれば、指差しジェスチャーと音で褒めて定着させます。
促してもしなければ、また10秒出して・・・しなければ、また出して今度は20秒遊ぶ・・・という繰り返しで促してください。
興奮の要素を与えてオシッコする機会を積極的に作ることと、かつマメにケージに出し入れしてリードで制御し失敗癖を付けないこと、成功癖を付けて指示音ジェスチャーで静かに褒める・・という意識です。
もちろん、褒められて嬉しくなる関係作りが大前提です。
>おしっこを失敗してみんなで「あ~」と騒いだことがある・・
>おしりをたたいて怒ったこともある・・
↑これは絶対に止めてください。犬の知能では理解できないのです。トイプードル君はオシッコしただけですので、そこで叱られるとオシッコの行為と結びつけてしまい、余計に隠れて粗相するようになってしまいます。
人間の幼子の、オネショのしつけもそうですよね。叱ってはいけないのです。
では今日は以上ですが、すぐに結果を求めないことです。今までの習慣や感覚もありますので、激変するとトイプードル君がパニックになります。
反発することも自然なことですが、なるべくギャップは小さくしてあげて、徐々に強化していくことです・・・