犬のしつけがQ&Aで分かる!

トイプードル犬の行動・散歩のしつけ・お出かけ時の連れ方

質問内容こんにちは。(トイプードル2歳)先日のお留守番についてのお話、ありがとうございました!おかげさまでとてもいい子にできました。お義母さんも上手に世話をしてくれて(^-^)

堀川様の指導法を私がよく理解をし、家族に伝えることで、みんなも動いてくれる?...こうなれば、一人で悩んで抱え込まなくてもいいんだ!そう考えるともっと早くに気づいていれば...と後悔がありますが、きっと今だから少しわかるようになったのかもしれません。最近は心が軽いです。体は重いですが...(^^;

今は、カリカリフードを定着させることと、必要以上にかかわらない。それだけを犬より私が習慣にできるように心がけて行くしかできませんが...

今回は、散歩やトイプードルの行動について教えていただきたいのですが...

トイプードルはまだまだ、好き勝手に歩いています。近くにとても広くきれいな町営の公園があり、大体その公園に行きますが、普段は田舎なのであまり他の犬との出会いもないのですが、時間差でいろんなワンコは来ているようです。その公園でのみ、広い芝生の丘を伸縮リードで走らせています。

最近は夏休みでいろんなワンちゃんに出会います。その時のトイプードルですが、とにかく近づきたがりキャンキャン鳴いて大騒ぎになります。飼い主さんによっては、近づいてくれる方もいますので、ご挨拶するのですが、とにかくトイプードルはワンちゃんを追いかけ回し...(昨日は38キロもある大型犬!)、飼い主さんにもシッポを振って飛びついてしまいます。

あまりにしつこいので私が仕方なく抱き上げてもクネクネと大暴れになります。自分は強いんだぞ!って言っているのでしょうか?生まれつき、気が強いのでしょうか?さよならしても、しばらくキャンキャン鳴いて後を追います。トイプードルはなんて言っているんでしょうか?

その公園以外でも、散歩すると人を見れば近寄りたがり、犬に吠えます。

それから、散歩に出る時、2階に住んでいるので、玄関先で「抱っこ!」と言うと、ポンッと私の手に抱かれます。散歩中は、体が小さいので危険を回避するために抱いて歩くこともあります。抱っこは良くないとありますが、部屋ではトイプードルは人に抱かれることを嫌がります。よくトイプードルが、人の膝の上でまったりしている所を見ては、可愛いなあ...と以前は、あんなふうに落ち着いて抱っこされてくれないかなあ...と憧れていました。(今はそう思いませんよ(^_^;))

トイプードルの行動から、気持ちが知りたいのですが?多くのワンちゃんのアドバイスをされている堀川様はトイプードルを、どう思われますか?トイプードルが噛み付くなんて、知りませんでした。食べ物を横取りしたり、口から出しても怒らないのは問題じゃないですか?食べる意欲が無いの?と心配になります。

トイプードルの日常は、遊びで興奮させると、ウ~!!といいますが、手を口にあてがっても絶対に咬みません。そんな時はゴロンと仰向けになって、イナイイナイバア~みたいな行動をします。これはとても可愛い動作に見えますが、トイプードルはストレスを感じているのでしょうか?噛む系のおもちゃなどの破壊力はすごいのですが... 気持ちが知りたいです。

ドライブが好きでトイプードルもよく出かけます。例えば、アウトレットなどでは、リード(人や犬に寄っていくので少しだけ)、抱っこホルダーまたはバッグに入れていました。

最近わんわんカートを買いました。まだ使っていません。お出かけの時に、トイプードルにとって良い連れ方はどんな方法がよろしいでしょうか?アウトレットでは多くのワンちゃんに出会いますが、吠えるのは始めのうちで、あとは観念しちゃうのか、辺りをキョロキョロ見回しています。散歩の場所を縄張りと思っているとか...??

散歩の躾は、まだ私に余裕がなくて...すぐに実行できるかわかりませんが、今のトイプードルの行動の意味がわかれば、先に進めるかも...と思い質問させていただきました。

まだまだテキストを熟読にいたらず、答えがあるのかもしれませんが、甘えてすみません(>_<)
 
今後、私の病気以外、トイプードルのご相談で皆様のお役に立つ様な事がありましたら、掲載して下さっても結構ですので、今後共よろしくお願い致します。

 

返答内容

トイプードル君は、頭が良くて優しくて、繊細で好奇心が強いのです。でも少し気が小さくて、経験不足なんです。

>生まれつき、気が強いのでしょうか?さよならしても、しばらくキャンキャン鳴いて後を追います。トイプードルはなんて言っているんでしょうか?・・

↑生来気が強い犬は、吠えないんです。堂々としていて、気に入らない時は急にガブッと噛みつく・・

という感じです。

怖がりで気が小さいから吠えるんです。ただ、吠えると言っても、二種類あります。威嚇で吠えるのと、要求で吠えることです。

怖がって威嚇で吠える時は、歯をむき出して「ウ~ワンワンワンワン!」という感じで、唸りが混じったマシンガン吠えになります。

今回のトイプードル君は、そうではなくて「ワン!ワン!ワン!ワン!」という感じで、相手を誘ったり反応を見たいんです。

あるいは、人間の子供も遊びで興奮すると「キャーキャー」言いますよね。同じです。ただそれだけでキャンキャン吠える犬もいます。

ですので、繊細で経験不足なんです。

慣れたらイチイチ興奮する必要もなくなります。

ですので、犬でも人でも慣れさせたければ、経験に勝るものはありません。ただし、トイプードル君が今どういうレベルにあるか・・が問題です。

「経験が一番」というお話をすると、急に無理やり会わせてしまう飼い主さんがいらっしゃいますが、それでは犬は適応できず、よけいに苦手になります。

「なんとか吠えないでガマンできるレベル」を知ることが大事なんです。そこで慣れさせ、「シ!」の指示音と同時に、口閉じやリードを引き上げる注意で教えることです。

しばらく続けて慣れてきたら、少し距離感を縮め、また同じ教えをする・・

こういう繰り返しで犬は慣れて学んでいきます。

人間の学習だってそうですよね。

病気の療養だってそうです。今できること、そこからほんの少し難しい事・・

今やるべきこと、段階を作ってあげること。それを探ることから始めましょう。

ですので、今回のトイプードル君も、優しいレベルから慣れさせながら、教えて吠えを止めさせてください。慣れだけでも直りませんし、叱るだけでも直りません。

練習に良い距離感を保ちながら直接の教え・・両方同時に必要です。さらに教えを聞きたくなる関係作り・・この土台がないと意味がなく、崩れます。


>部屋ではトイプードルは人に抱かれることを嫌がります・・

↑もともと犬は高くて不安定な場所が嫌いなので、本来は抱っこは好きではないんです。でも抱っこ好きな犬は、自分の優位性を感じてチヤホヤされる満足感が、場所の怖さに勝るからなんです。

緊急時やグルーミング以外は、抱っこはしない方が良いです。

でも、飼い主さんが完璧な主従関係のもとで主導で抱っこしている人も存在しますので、そこを混同しないことです。


>トイプードルが噛み付くなんて知りませんでした・・

↑犬種は関係ありません。飼い主さんが血が出るほど激しく噛みつき、唸って威嚇され近寄れなくなったトイプードルやチワワだってたくさんいます。そういうご相談者さんは過去たくさんいらっしゃいました。

トイプーの基礎犬のスタンダードプードルは、もともと水猟犬で、とても優秀なハンターです。狩猟というのは、自己判断もすごく重要です。

独立心もないといけないので、飼い主さんがしっかり指示できないとバカにされコントロールできません。頭が良いゆえに、飼い主さんの主導力も試されるのです。

>食べ物を横取りしたり、口から出しても怒らないのは問題じゃないですか?食べる意欲が無いの?と心配になります・・

↑トイプードル君の生まれ持った素性もありますが、幼少期の経験のほうが大きいです。親犬や兄弟犬、人間、いずれから一貫して叱られたり教えられたりした犬は、良い基準値ができるからです。

犬の口から出しても、犬が怒らないようにするのが飼い主さんの教えるべき事であり、関係作りです。

ただし、もちろん病気で食が細いのは別問題です。


>これはとても可愛い動作に見えますが、トイプードルはストレスを感じているのでしょうか?・・

↑犬がストレスを感じないように主従関係を作らなければいけないのです。「ストレスになっていそうだから止める・・」と考えるか、「主従関係が崩れているから同じ行為でもストレスになる」と考えるか、です。

犬のことを優先に考える時点で、もう主従関係が崩れているわけです。それに気が付かないといけません。

ストレスを感じるような犬にしてしまったのは、飼い主さんです。

しかし、同じストレスといっても環境が悪い、急に難しいことを要求する・・これは悪いストレスです。

犬のしつけとして、「少しずつストレスに慣れさせる接し方」とは意味が違います。後者は少しずつやっていかなければいけません。主役は人間です。そのために犬にガマンさせるべき事はさせて、順応させていかなければいけないのです。

急に激変しないで、少しずつやっていけば犬のストレスも最小限です。そして、良い基準値を定着させてあげれば、もうストレスではなくなるわけです。そこまでやり続けないといけないのです。


>噛む系のおもちゃなどの破壊力はすごいのです・・

トイプードル君は頭が良いので、ちゃんとメリハリができているのです。そして前述したように、幼少期の経験が良かったからです。

犬はもともと捕食動物ですので、動くものを追いかけ・噛みつき・破壊する、という本能は当たり前です。その能力が無ければ祖先は絶滅していました。

だから、主導型コング遊びで発散させてほしいのです。ちなみに犬の散歩も、狩猟の疑似行動になっています。


>お店などにお出かけする時に、トイプードルにとって良い連れ方はどんな方法がよろしいでしょうか?・・

↑基本は歩かせることですが、移動用バッグ(肩掛け)はいつも用意して、場所に応じて使いましょう。犬の安全と他人に迷惑をかけないことを配慮してください。犬嫌いの人も意外と多いものです。


余談ですが、大型犬との遊びは要注意です。オモチャでも木の棒でも、何か物がからんで遊んでいる時は、大型犬には近づけないことです。

犬は物をとっさに守る反応をしますので、普段優しい犬でも豹変して本気で噛みついてくる場合があります。

大型犬が小型犬に本気で噛みついてきたら、脊椎が砕け内臓が破裂して死にます。必ずリードで制御して、フリーでは大型犬と遊ばせないことです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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