犬のしつけがQ&Aで分かる!

噛みつくトイプードル犬のしつけ

m1.png我が家の愛犬はトイプードル2才メス、その他に犬は飼っておりません。

基本的に休日以外は、全員会社又は学校に行くため一日のほとんどをサークルの中で過ごします。ただ、主人だけは昼食を食べに自宅に帰るためサークルから出してもらいます。主人がお弁当を食べる間、おこぼれをもらおうと主人のひざの上にいるようです。

家族の食事中はいつもサークルに入れていますが、主人は犬に甘いため一人のときはこうして過ごしているようです。
 
誰かが家にいる時はリビング内のみ自由にさせていますが、唸ったり噛み付いたりと悪いことをすると、サークルに入らせます。夜もサークルの中で寝させています。
 
2008年10月に生後二ヶ月で犬が家に来ました。とにかく可愛くて家族全員がいつも犬に注目し撫でたり抱っこしたりしていました。

今思えば犬中心で毎日過ごしていたような気がします。12月頃ティシュペーパーを噛んでいるのを見つけた次女が、それを取り上げようと手を出した瞬間血が出るほど強く噛まれました。これが初めて人を噛んだときでした。

それからは、徐々にひどくなってきて寝ている時、疲れている時、大事な物を持っている時(牛皮のガムなど)は、近づいただけで、歯を剥いて唸ったり攻撃してくるようになりました。家族は全員一度は噛まれています。

ここ一年くらいは、夜眠たいときは、サークルの横を通っただけで攻撃してきます。ブラッシングもいつ噛まれるかわからないので、高い台の上で行うようになり嫌がる前足と耳掃除は口輪をするようにしています。

こんな犬でもかぞくにとっては可愛い愛犬に変わりはないのですが、みんな犬の機嫌を見ながら接するようになってしまっています。
 
これではいけないと焦った私は、犬を飼っている友達に相談したところ、森田誠さんのしつけ方法を教えてくれ試してみました。友達の犬は、リードをつけるとても賢く支持に従うようになったようでしたが、我が家の愛犬は逆に攻撃的になり断念しました。

たぶん主従関係が出来ていないのに無理なことをしたため、犬を焦らせてしまったのだと思います。

それからはとにかく犬に負けてはだめだと思い、はむかってきた時にはマズルやおしりを結構強く叩き教えようとしました。しかし、犬も負けまいと攻撃してくる為、犬との関係がピリピリしたものとなってきたのを感じたため、やめて普通に接するようにしました。
 
ごく最近は、犬に詳しい知人の教えで"押さえ込み"を数日実行してみました。犬に主従関係をわからせる為、犬の首を両手で押さえて束縛します。この状態で毎日一時間押さえ込み飼い主にはかなわないと教える方法です。

犬は最初少しだけ抵抗しますが、すぐに観念して伏せて寝てしまいます。いままでのしつけの中では一番効果がありそうでしたが、一時間も押さえるのはなかなか続きませんでした。

それと何より、犬が私のそばにあまり近寄らなくなり逃げるようになったような気がしました。この方法は、堀川さんの"あお向け固め"に少し似ているような気がしますが、結局甘やかした状態で行っても意味がないことに今回気が付きました。

とにかくリーダーウォークと犬と自分から目をあわせないようにすることを実行してから、首を両手で軽く押さえ束縛することからはじめてみました。長い時間ではなく5分くらいですが、犬はいやがらず自分から仰向けになりかけています。

でも"あお向け固め"はまだ勇気がでないのでもう少し先にしようかと思っています。

今ままでと違うところはそれをしたあとすぐでも犬は私の傍に来ます。ちょっと驚きです。明らかに進歩があったように思います。このまま、ゆっくりと主従関係を補正していこうと考えています。
 
それと愛犬は、トイレだけは覚えが早くほとんど失敗はなかったのですが、最近マーキングするように円をかきながらおしっこを台所マットなどの上にすることがよくあります。普通のお漏らしではないようなので、ささやかな抵抗なのかとも思いますが‥よい対処法があれば、教えてください。


m2.pngもう大切なことはお気付きになられたようですね。それが最も重要な事です。基本的なお話は先日いたしましたので、今日は個別に見ていきます。
 
>主人がお弁当を食べる間、おこぼれをもらおうと主人のひざの上・・
 
↑これは止めましょう。明らかに従属的に映ってしまいます。声をかけたい・・触りたいと思われたら何でも良いので指示を出すことです。食事が終わってからケージから出し、あお向けでも良いですし、マテ、スワレ、フセなどの練習・・出来たら褒める・・そんな接し方にしましょう。
 
>唸ったり噛み付いたりと悪いことをすると、サークルに入らせます。
 
↑続けてください。また現行犯で型と音で教えてください。噛み付きなら片手で首輪をつかみ、片手を見せます。噛もうとしたら「ダメ」と同時に軽く首輪を引くか、口を軽く閉じます。吠えや噛み付を止めたら褒めます。
 
また開放すると噛んだり吠えたりしますので、「ダメ」・・この繰り返しです。そして開放しても噛んだり吠えたりしなくなった時にしっかりと褒めて反復することが重要です。
 
物事の良し悪しは、そうやって型と音で根気良く教えないと、何が良い事で何が悪い事なのか犬の知能では分からないのです。もちろん大前提は主従関係です・・
 
>いつも犬に注目し撫でたり抱っこしたりしていました
>みんな犬の機嫌を見ながら接するようになってしまっています
>マズルやおしりを結構強く叩き
>甘やかした状態で行っても意味がないことに今回気が付きました
 
↑これらもお気付きの通りです。
 
 
>今ままでと違うところはそれをしたあとすぐでも犬は私の傍に来ます。ちょっと驚きです。明らかに進歩があったように思います。
 
↑態度だけでも犬の反応は変わります。ですのでリーダーウォークも、あお向けも「上手くコントロールすることではなく、リーダーとしての毅然とした態度を見せることが目的・・」、とHPでもお話いたしました。
 
>円をかきながらおしっこを台所マットなどの上にすることがよくあります
 
↑自分の優位性が無くなっていく事への抵抗です。しかし根競べです。ここで負けたら何も変わりません。しつけが浸透するまでは、ケージから出す時はなるべくリードを付けたほうが良いです。
 
問題行動をすぐ制御できますし、そのままリーダーウォークに移行できます。
 
2歳で知能もだいぶ発達してきていますので、無理なく分かりやすく教えれば子犬よりも覚えは早いはずです。とにかく無理したり、あせらないことです。ご家族全員が一貫することも必要です。
 
では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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