二歳半の犬のしつけですがこれからでも大丈夫?トイレ・散歩を怖がる・拾い食い
こんにちは。ホームページを拝見してメールしています。
今2歳半のヨークシャーテリアの雄を室内で飼っています。
1歳までペットショップにずっといた子で、散歩をしていなかったので、外の音を怖がって臆病なんです。
小さいので家の中で歩きまわっているので、散歩はリードをつけて外に行ったことがありません。
一番の悩みはトイレのしつけに失敗してしまい、ゲージのトイレシートにしなくて家の中の敷物にあちらこちらにしてしまいます。
そしてトイレシートをかじって食べてしまいます。
2番目の悩みは家の中に落ちているものをなんでも口に入れてしまいます。
今まで何度か食べ物以外のものを口に入れて慌てたことがあります。
ヨークシャーテリアの育て方の本も買いましたが上手くしつけられません。
これからでも大丈夫でしょうか?
頑張っておられますね(^_^)
いよいよ成犬になりまして、知能も上がり、しっかり躾に取り組める土台ができたということです。
遅いことはなく、これからなんです。
さて、やっていただきたいことはたくさんあります。
まず、誤飲事故は一番危ないですので、それを防ぐためにも、そしてトイレのしつけにも、さらにはお散歩の練習にも良い方法がありまして、一石三鳥の方法があります。
犬をケージから出すときに、常にリードを着けて飼い主さんがそれを持っておく癖にされてください。(しつけが出来るまでで良いです)
それが出来ない時間帯は、ケージから出さないことです。
誤飲事故で死んでしまう犬は、結構います。
早めに気付いて手術で取り出せることもありますが、その過程で死んでしまう子もいますし、手術費用もかかります。
犬と団らんしたり遊ぶ時は、常にリードを着けて飼い主さんがそれを持っておきましょう。
そうすれば誤飲事故も防げますし、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引いて、教えることもできます。
そして、何度もケージ内のトイレとお部屋を行ったり来たりしながら、トイレで指示音で排泄をうながします。
リードを着けて持っておくと、誘導しやすいです。
指示音は、普段オシッコの場面を見逃さないようにして、オシッコしておる時に「チチチチチ・・」の音を関連付けておきます。
まずそれが出来ていないと、指示音を出しても犬には意味が分かりませんので、根気良く関連付けを続けておくことです。
またオシッコが出やすい条件も作りましょう。
起床後、食後、ケージから出た瞬間の興奮、遊びの興奮時などは、利尿脱糞作用が高まりますので、関連付けのチャンスが増えます。
犬のトイレのしつけでは、絶対に叱らないことです。
犬は「排泄場所の失敗」という概念が理解できませんので、叱られても意味が分からず、ますます隠れて粗相するようになってしまいます。
どこでしてしまっても、絶対に叱ったり大声を出したりせず、音の関連付けに注視されてください。
トイレシートですが、むき出しだと足も汚れますので、メッシュカバー付きのトレーの中にシートをセットしましょう。
ということで、上記のように続けていくと、お散歩の練習にもなります。
リードを着けて飼い主さんが持って過ごすことで慣れていきますし、主従関係も深まっていきます。
リードにある程度慣れてきたら、家の中を歩いて更に練習しましょう。
そして同時に、外の世界に慣れる練習もしていきます。
いきなり道路は危ないですし、車など怖がる要素がたくさんあるので、そこは回避します。
大きめのホームセンターやペットショップに行くと、ペット移動用の肩掛けバッグが売っていますし、要らなくなったリュックサックでも良いですので、そこに犬を入れて顔だけ出させて、それを肩にかついで道路を歩きましょう。
そして、犬OKの公園など、キレイで安全な場所に着いたら、リードの着いた犬を降ろし、飼い主さんはノンビリ座って、犬にはリードの届く範囲でウロウロさせれば良いです。
そうやって、ゆっくり落ちついて外の世界を観察させてください。
それに慣れてくると、少しずつ犬の行動範囲が広がっていきますので、そうなってきたら飼い主さんも一緒に歩いて、徐々に歩ける範囲を増やしていきましょう。
ということで今日は以上になりますが、上記の内容をきちんとやっていくには、やっぱり犬と飼い主さんの根本的な関係作りが欠かせません。
良い関係が有るか無いかで、同じ教え方でも、その効果が全く違ってきます。
本書とQ&Aで学び、ぜひ、犬と飼い主さんの根本的な良い関係を作っていただきたいと思います。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)